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さよならジュピター
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【この小説が収録されている参考書籍】
さよならジュピターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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小松左京さんの数多い作品の中で、本作は力作ではあるものの傑作ではないと思います.とはいえ、ビジュアルなイメージは秀逸で、特に木星の大赤班の底に周遊する異星人の巨大宇宙船と思しき木星幽霊、その探査の為にオンボロ宇宙船で衛星イオをかすめながら木星に接近していくプロセス、荒れ狂う木星大気圏に小型探査艇がダイブしていき、暴風や雷鳴に翻弄されるもついに木星幽霊と邂逅する場面、などの描写にはとても力が入ってます.木星太陽化計画、転じて木星爆破計画、また人類大脱出計画といった超ビッグプロジェクトを、太陽系の全コンピュータを手なずけて太陽系の全空間にわたって寸分の狂いも無く進行させていく天才システム屋の凄腕の描写にもゾクゾクします.人間の生活圏が太陽系に広がり、いわば太陽系社会となった世界の枠組みの描写にも小松さんの思想の一端が伺え、好きな人には一読の値打ちはあると思います.もっともそれらが男根崇拝的であると言われれば、それはそうかも知れません.全体的にやや図式的な感じがします. | ||||
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作品中の地球脱出作戦「X」って、フィクションですよね? 世界を牛耳っているという噂のシオニストの、金儲けシナリオの一つだったりして。 「地球が寒冷化する!」「いやいや、温暖化でやばい!」「火山が活発化してる!」「ポールシフト!」「人口増加で水も空気も足りなくなる!」とか、色々でっちゃげて、「さぁ皆さん、地球を脱出しましょう!」「火星を開発しましょう!」とかやるつもりだったりして(笑) 最近、東野圭吾の容疑者「X」が何かの賞にノミネートされたとか、「X」ジャパンがどーたらこーたらとか、やたら「X」絡みの記事を見かけるので、ついに「オペレーションX」が発動されたのか?と勘ぐってしまう妄想好きの私は、生粋の小松ファンです(笑) | ||||
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中学生の頃、初めて読んだ小松左京の小説でした。 当時はとにかく壮大なストーリーに大絶賛だったのですが、最近になって読み返してみると壮大な設定が盛りだくさんで、大風呂敷を広げっぱなしな感が否めませんでした。 木星太陽化計画や宇宙人からの警告、大赤班の中に浮かぶ全長12kmの物体(ジュピター・ゴースト)、ブラックホールの接近、木星爆破作戦などの巨大な要素が上・下二巻では収まりきれず、 それぞれをもっと描いて欲しかったというのが正直な感想です。 ジュピター教団に関しても組織や思想についてもっと詳しく読ませて欲しかったです。ただの自然保護団体では大した勢力にはなりえないのでは・・・? ジュピター・ゴーストの正体は結局何だったのでしょう? あの神秘的な木星の大赤班に、なかなか捕らえられない幽霊がいるのですからねえ、かなり盛り上がるハズの設定なのですが・・・。 当時、かなりワクワクしながら読んでいたのですが、「圧倒的な何か」で時間切れとは・・・。惜しい・・・。 やはり、ジュピターシリーズとして3部作くらいにして欲しかったです。 (希望) 太陽系内に残るメッセージとジュピター・ゴースト、マイクロブラックホールへの対処が完全に繋がれば面白かったのではないでしょうか。 小説は、繋がる前にとにかく時間切れ、という感じでした。 例えばジュピター・ゴーストは生命誕生の鍵(天体衝突などからの盾)である木星を制御するために配置され、 マイクロブラックホールへの対策もプログラムされていたとか。 そうすると、木星とジュピター・ゴーストを造った存在は名実共に「神」なワケですから、ジュピター教団の教義も厚みを増すでしょう。 ジュピター教団はそういった木星とジュピター・ゴーストの存在意義を理解していて、「神とのコンタクトを図るため、そこを聖地として守る宗教」みたいな設定の方が萌えます。 キリスト教のとある宗派の予言などと結びつけても面白いですね。 思い入れがあるからこそ注文をつけたくなります。 なんだかんだ言って小説の方は面白いです。小説の方は。 | ||||
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