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二百年の子供
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二百年の子供の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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森の深いところのシイの木のうろに入って眠ると、時空を超えて生きたいところへ行けるらしい。ここまではよくある設定では。なんか、ジブリ映画とかに出てきそう。ただし、過去では元治元年の”逃散”が描かれていて、2064年の未来ではID政策が描かれている。いずれも、時の政府、つまりは権力者側に対する民衆の抗いである。いつの時代でも普遍的なテーマである。作者が伝えたいテーマならば、103年前のアメリカに行く必要はなかったのではないか?また、細かいことを指摘するよう恐縮だが、本文中、2カ所で真木の足の故障に触れているが、何故あえて”故障”という言葉を使うのか?故障ではまるでロボットの体、ロボットの部品のようではないか?足の”障がい”と表現すべきだと思う。おそらく、この真木は作者の息子さんがモデルなのではないか?ならば、なおさら足の故障という表現は避けるべきだった。新聞に連載されたものをまとめて本にしたようなので、制約があって作者本来の実力が発揮されなかったのか、期待したよりはあまり面白くなかった。 | ||||
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すっかりぼくには理解不能になった作家,大江健三郎。 もう一冊だけ読んでみようと購入した ぼくは置いていかれる。 何の断りもなく変る情景。 なぜ、こんな、展開で会話が進むのか。 今は何を話しているのか。 何が言いたくて,このエピソードは必要なのか。 意味を追っていかないと理解できない年寄りの、 いや、ぼくの脳では,何を楽しめばいいのか、 どこをファンタジイと思えばいいのか、 ちっともわからなくなってしまいました。 | ||||
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表紙に描かれた3人の子供の顔について、彫刻家・舟越桂さんは、次のように書いています。「このデッサンを描き終えた時私は、この物語を描いていけると思った。三人の顔を一枚の紙に描き、三人の心のようなものが現れていて、しかもそれぞれの顔が独立していると感じることができた。(三人の顔)」 小説の原稿を確実に正面から考え挿画にする、挿画に触発されて、また原稿を書き直す。このように、大江作品で唯一のファンタジー・ノベル「二百年の子供」は、大江、舟越両氏の協働作品といえます。 この小説をはじめて読む子供には、内容は分かりにくいかもしれませんが、「『夢を見る人』のタイムマシン」について大人と話し合いうことで、「想像力の勢い」を作り出すことが期待できます。 フランスの大詩人・ヴァレリーの言葉が、最終章をきっちりと締めくくっています。 | ||||
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子供が失われる時代に――勿論、大人も同じ――、子供を通して私たちに訴えかける 一冊です。 今、絶対に失ってはならないもの――想像力、歴史認識、そして現在――に気付かさ れます。 それが果たして何なのか、壮大な世界が語ってくれます。 本書とともに、ダニエル・ペナックの「こども諸君」も読まれることを薦めます。 | ||||
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過去への冒険を重ねてきて最後に未来へ...とともにラストへ。 ちょっと意外なところが唸らされるところ。 今、核についての論議がされ始めて不安の増した社会、教育への不信が言われている中でいかに「今を生きるか」の大きなヒントを得た気がした。 | ||||
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未来は現在がつくるから、未来は現在に溶け込んでいる。 そしてわれわれの大事な仕事は未来をつくることだ。 現在を生きることを通して。 暗い未来を予想したSFの名作が数多ある。 本書に登場する未来は決して明るいものではないが、時代を貫く希望、信頼が底流に脈打っている。 伝説の木の洞で時代を120年前と80年後に旅することで人生の計画をはっきりしたものにする子供たち。 その子供たちの物語を通じて、我々は次の世代の教育にどう向き合うのが良いのか、また現在どう生きることで未来をつくってゆくのが良いのかをを考えさせてくれる。 静かで自由な語り口で、励まされる物語。 | ||||
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登場人物の2人の小学生(朔とあかり)が大人びていて、子供らしくないところがあるのが気になるが、難解と言われる大江健三郎にしては、まだ読み易い小説である。 本人も楽しんで書いているような気がする。 ラストに近づくにつれて、暗い雰囲気に覆われてくるが、最後の最後に希望が見えてくる。 この小説の中に出てくる「過去」「現在」「未来」に関する考え方については共感するところがある。 今この国を覆っている危険な進み行きに気づくきっかけになればいいと思う。 この作品は、大江健三郎の作品の中で特に凄いというわけではないが、最初に読むには良いかもしれない。 | ||||
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ノーベル賞作家ってもこんなもんか、というような内容。 なんつーか…つまらんす。 無理やり読まされたってのもあるのですが。 大江健三郎の思想がたっぷりと反映されてます。 彼の思想は大嫌いなので、本自体読む気がしませんでした。 小説の中自体もごく普通の中学生がなぜスイス製のアーミーナイフをもっているのか、とか突っ込みどころ満載。 ファンタジー、って言葉で片付けるのは簡単ですが、そういった違和感が逆に白けさせました。 あぁ、マジ金返してくれないかな。 | ||||
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「想像」の大切さ,「希望」の美しさなどのメッセージが心に浸透 将来に不安が募り,どうしようもなくなるのは分かるけれど, 想像する能力をフルに活用して,希望を持って毎日を生きていけば,きっと素敵な未来が開かれる。 生きる価値はきっとある。 「二百年の子供」 素敵な作品でした。 | ||||
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「新しい人」の方へ、を読んだあと、この作品を読みました。 この作品は以前新聞小説として発表されています。 「新しい人」に書いてあることがファンタジー作品としてあらわされていると思いました。 私は、大江さんの文体にあまり慣れていせいか、ちょっと読み辛かったです。 言葉は難しくないのだけど、ひとつひとつの言葉の意味を吟味して読まないと大事なことに気付かないという感じの作品です。 | ||||
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読売新聞に連載されているのを読んでいてとても面白かったのですが、 途中で読売新聞から他の新聞へ切り替えてしまい、 続きが気になっていたのですが、ついに発売されたと聞いて早速本屋に言って買ってしまいました。 やはり中学一年生の私にとっては少し難しいのですが辞書を片手に読むととても面白いです。 なんと書けばいいのか‥。 とにかく面白い本です。 | ||||
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初めて大江さんの著書を読ませていただきました。 やはり頭の構造が一般人とは違うのか、 平凡な頭の構造しか持たない私には 何が言いたいのかすんなりと入ってこなかったのが正直な所です。 文章の組み立て方といいますか、言葉の使い方といいますか。 わかりにくくて何回か同じ個所を読み返しているうちに 読む意欲が段段そがれてしましました。 別に内容的には難しいこと書いてあるわけでもないと思うんですがね。 また、出てくる子供たちがあまりにも真面目で優等生過ぎて、 これもまた劣等生に近い私には共感があまり生まれませんでした。 優等生の思考の過程についていけないというか(笑) 凄くいい子たちで、羨ましくもあるんですが。 だから多くの子供たちには親しまれないかも・・・? しかし、凄くいい言葉がたくさん入ってます。 人間や人生が深くなるような。 そういう言葉を貰えただけでもいいですよね。 私的には、真木さんという登場人物がお気に入り。 話し言葉が可愛い。読んでみてください。 | ||||
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