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冬の光
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冬の光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 1~20 1/2ページ
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60年代の学園世代も大学を卒業すると、卒業すると大多数が企業戦士として世に出る。この小説は そのような企業戦士が家族をつくり、家族との葛藤、不倫などを経て、退職し、東日本大震災後のボランティア活動を経てこれまでの人生を振り返るために、四国遍路をしてその帰路、船から転落し、死亡する事故が起きた。そこに至るまでの経緯を妻、長女、次女、不倫相手(学園紛争時の友人)の目を通じて描いた物語で、最後に意外な真相が明らかにされる。読み始めたら止められないいつもの篠田節子による物語である。 | ||||
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登場人物が長い時空の中で寄り添ったり離れたりして、解けた糸が再び絡み合っていく素晴らしい人生を描いた秀作でした。 | ||||
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新卒で入ったエネルギー系の会社で昔は良かった、過去の実績をよく語るような主人公の康宏と同世代で働いている人たちを思い起こさせた。頑張れば右肩上がりの中で休息もないまま休日の接待や仕事に翻弄したが、出世コースから外れた時の心情がよく描かれているのかもしれないと思った。紘子をどうしても忘れられないことなど康宏には思い入れはできなかった。ただ震災の悲惨さはリアルに伝わってきた。時が経てば感じ方も変わると思ったので数年後に読み返したい。 | ||||
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この作家にはまり、読みまくってます。 多作な作家には、中には駄作もあります。 申し訳ないですが、この男、ムカつく。 良い大学に入って、一流企業に勤めて、それで役員になれなかったから、自分は負け組? お金の苦労はした事なくて、年金も預金もたっぷり。 家族にも恵まれて、趣味もいろいろ、私生活も充実して、人脈もあってって‥。 すごく鼻につく! 要するに、無いものねだりでしか無い! 終盤の梨緒との絡みは吐き気がしてきた。 篠田先生、なんでこれを書いたの⁉️ | ||||
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知りもしない時代の学生運動の頃の空気感がなんとなく漂い、仲間と熱く語らうも仕事に就かなくては生活ができない。 そんなジレンマを当時の方々は持っていたのか、それとも少々過激なサークル活動の体験だったのか。 当時の高ぶった経験を共有する相方と付かず離れずが続き、奥様を裏切る結果となるも、大震災の復旧作業で自らのモヤモヤは浄化され、被災者供養なのか永年の相方の供養なのか巡礼へ。 変に悟ったような巡礼になるが最後は落命。 昔の思い出は昔の出来事でしかなく、懐かしんでいるのは誰しもあること。 でも家族を裏切ってしまってはね。 でも面白い話でした。 | ||||
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主人公の二人には全く感情移入できなかった、が、物語は秀逸で、巧みな心理描写(人の心の到底表現できない と思われる内面を言語化している)と、家族どうしにある(いかにも本当にある!)現実的な感情のやり取り 、そしてお遍路といったビジュアル的に映えそうな場面転換。 震災の描写、組織内の崩すことができない序列、差別、フランスでの風俗描写。 ほかにも見どころ(読みどころ)は沢山あります。 感情移入できない二人ではありましたが、二人のやり取りを夢中で読み、ところどころであるが「あるある」 とうなずいてしまいました。 本当に篠田さんの本に外れはないです。 | ||||
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今回の森会長の女性への問題発言を予期していたのかと思うほど、この小説は日本が昭和の時代から引きずる社会問題も鮮やかに描き出していて、昭和的な男の無意識の価値観だめじゃんと思いつつ、読み始めからストーリーにグイグイと引き込まれ面白かったです。でもその面白さが逆に、人生本人としては山あり谷ありでいろいろな意味付けができるのだろうけれども、結局それは自己満足でしかなく、大した意味もないのだとこの小説を読むと思い知らされます。しかしその気付きは私としては決して不快なものではなく、それぞれの生きてきた人生は自分にとっては波乱万丈かもしれないけど、大文字の「人生」としてはよくある話で大した意味を持っている訳ではない、でもそれはそれで楽しめば良くて囚われる必要はない、と著者が囁く吹っ切れた感覚が私の感性にフィットします。人生に大した意味はない(特に昭和の男は自分の行動や発言に無自覚で勝手だ)けれど、それでも(そこを自覚した上でなら)自分の人生も結構楽しめるものだと感じさせてくれる小説でした。 | ||||
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「冬の光」は414頁と長すぎる上に内容が全く面白くない。某書店の推薦でもAmazonから購入したが、読むのに3日間かかり、読んだ後も「面白かった!」という気になれなかった。がっかりです。 この本を購入した方々は、それなりの評価をしていますが、私には主人公の富岡康宏という人物が最後には自殺しますが、当然の成り行きであり、著者は一体何を訴えたかったのか、理解出来ません。妻の美枝子は離婚すべきだったのに、そうしなかったこともわかりませんし、康宏は四国巡礼の旅に出たのは、自分が過去に犯した罪を償うためであったと思いますが、その過程でも(さんざ笹岡紘子と肉体関係を結んでいたにもかかわらず)反省の意思がなく、お遍路の過程で出会った秋宮梨緒を口説き肉体関係を持つ。著者は「冬の光」で何を言いたかったのか全く理解できません。本書は2015年に発売されました。その時の定価は1,650円でしたが、私は6年後の2021年に某書店の紹介でしたが、Amazonを通じて古本屋から424円で買いました。新品同様で全く古本ではなく「冬の光」というタイトルに魅力を感じ購入致しましたが、上述のように、感動どころか、失望致しました。Amazonからはこれまでに140冊購入していますが、こんなにつまらなかった本は初めてです。 | ||||
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篠田作品は好きだ。けれど、これは主人公の男性に好感があまりにも持てず、生理的に気持ち悪かった。 昭和の時代の、心が空っぽなオンジさんという印象。 孫がいる男性の行きずりの性行為など、気持ちが悪くて。 精神を病んだ女性の登場がここに必要だったのかも、甚だ謎。 一体この人の人生はなんだったのか。そしてどうしてその結末に至ったのか。心理的背景が全く見えない。 ただ、この人のような空虚な人生は送りたくないなぁという感想。 紘子もやはり、いろいろ想像してもかわいそうな孤独な人にしか思えなくて、こうは生きたくないなぁという印象。 登場人物の誰もが魅力的な人物像として受け取れなかった。 この感覚の乖離はジェネレーションギャップなのだろうか、と思わずにいられない。 40代前半の私には到底理解できない、感情の入りようのない昭和感だった。 | ||||
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購入時の確実な品質と予定通りの配送に満足。 | ||||
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核家族の長年サラリーマンとして家族を支えてきた父親が自殺。 父親の人生の足跡を次女碧が辿り真実がわかっていく。 お遍路行った事がある方は情景を思い浮かべられて懐かしむ事ができます。 | ||||
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久しぶりに篠田節子さんを読みました。両親が死んだときいろんな方が父の思い出を語ってくださいました。そのたびに親子でいても父のこと何も知らなかったことに驚かされました。これはそんな話。昔の恋人との再会。ちゃんと妻に話せていたら二人の心がこんなにも離れることはなかったのに、男のロマン?勝手な見栄が結局事故死さえも自殺と扱われ・・・。誰にも理解されないまま終わった一生。あの時なぜ?どんな気持ちで?なんて周りが推し量っても真実には遠くて。人のことなんて本当は全然理解できないものなのかも。まして自分のことも分かってもらえてるなんて思わない方が良いのかも。一生のうちのほんの一握りのかけらだけが共有できるのでしょうね。 | ||||
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リアルにありそうなことがらで、いろんな意味で、共感できる。 夫婦間の微妙なすれ違いや、愛憎が表現されていて、何回も読み返した。 | ||||
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よかったという印象はあるがだいぶ前に読んだので忘れた。もう一度読みたいと思っている。 | ||||
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四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた女性のことか、それとも?足跡を辿った次女が見た冬の光とは― 。 | ||||
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団塊の世代で、かつてバリケードの中に居た男と女。 男は一流の重工メーカーに就職し、世間にもまれていく。 女は生硬な生き方を崩さず、大学に残る。 二人の行き方が何度も何度も交錯する。 そして女は東日本大震災の際に孤独に死に、男は震災救援ボランティアに参加した後、四国のお遍路に出て帰りのフェリーから転落死する。 なぜ男は死んだのか、自殺か事故死か。 男の次女が、それを知ろうと遍路に旅立つ。 その死の謎を通して、男と女と、さらには男の妻の人生を浮き彫りする。 味わい深い。 そして上質のミステリーに、殺人事件は不可欠ではない。 そんなことを痛感する作品である。 | ||||
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終盤で、謎のお遍路の梨緒との性行為のあたりから急に、この親父は結局は性欲の強い、ただの中年男だったのか?と思わされてがっかりしたし、その行為を描く必要もあったのかと、読者としては意外であった。 梨緒の心の病も漠然としかその背景がわからないし、その夫婦のありようも漠然と提示されていただけで、消化不気味。 学生運動の同志だった紘子との長い年月にわたる肉体関係に、精神的な結びつきはあったのか、なかったのかもまったく読み取れず。 60年代の学生運動世代が社会人となり、企業戦士と揶揄されるような、がむしゃらに働いた一人の男。心の安らぎと居場所を探して、さ迷いながら、結局何も手に入れることができなかった男の悲哀を描いたものだとしても、登場人物一人ひとりの人間性が見えてこない。 終盤までは謎解き気分で、その先を読み進める楽しみはあり、退屈はしなかった。 ただやっぱり読了後は、「あれ?こんな終わり方?何もかも物足りない」、という感じでした。 蛇足ですが、先日読み終わった「ブラックボックス」は秀逸でした。 | ||||
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ストーリーの組み立てや人物配置がおもしろい。物語がじわじわと心に染みてきます。 | ||||
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父親の事故を知るために、父の旅を検証する娘側からのストーリーと、真実がどうであったのか父親側のストーリーとが重なって、最終的にいろいろなことがわかるという展開。最後が切なくて、家族とはこんなものなのかなと、考えさせられた。 | ||||
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家族のこと、両親のこと、姉弟のこと、友人のこと、知っているようで本質は知らない! | ||||
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