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冬の光



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【この小説が収録されている参考書籍】
冬の光
冬の光 (文春文庫)

冬の光の評価: 4.19/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.19pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

数年後に読み返したい

新卒で入ったエネルギー系の会社で昔は良かった、過去の実績をよく語るような主人公の康宏と同世代で働いている人たちを思い起こさせた。頑張れば右肩上がりの中で休息もないまま休日の接待や仕事に翻弄したが、出世コースから外れた時の心情がよく描かれているのかもしれないと思った。紘子をどうしても忘れられないことなど康宏には思い入れはできなかった。ただ震災の悲惨さはリアルに伝わってきた。時が経てば感じ方も変わると思ったので数年後に読み返したい。
冬の光Amazon書評・レビュー:冬の光より
4163903577
No.3:
(3pt)

冬の光

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。企業戦士として家庭人として恵まれた人生、のはずだったが…。死の間際、父の胸に去来したのは、二十年間、愛し続けた女性のことか、それとも?足跡を辿った次女が見た冬の光とは― 。
冬の光Amazon書評・レビュー:冬の光より
4163903577
No.2:
(3pt)

終盤が・・・

終盤で、謎のお遍路の梨緒との性行為のあたりから急に、この親父は結局は性欲の強い、ただの中年男だったのか?と思わされてがっかりしたし、その行為を描く必要もあったのかと、読者としては意外であった。
梨緒の心の病も漠然としかその背景がわからないし、その夫婦のありようも漠然と提示されていただけで、消化不気味。

学生運動の同志だった紘子との長い年月にわたる肉体関係に、精神的な結びつきはあったのか、なかったのかもまったく読み取れず。
60年代の学生運動世代が社会人となり、企業戦士と揶揄されるような、がむしゃらに働いた一人の男。心の安らぎと居場所を探して、さ迷いながら、結局何も手に入れることができなかった男の悲哀を描いたものだとしても、登場人物一人ひとりの人間性が見えてこない。

終盤までは謎解き気分で、その先を読み進める楽しみはあり、退屈はしなかった。
ただやっぱり読了後は、「あれ?こんな終わり方?何もかも物足りない」、という感じでした。

蛇足ですが、先日読み終わった「ブラックボックス」は秀逸でした。
冬の光Amazon書評・レビュー:冬の光より
4163903577
No.1:
(3pt)

届けなきゃ意味がない

四国巡礼の旅に出るが「結願」の帰途、冬の海に身を投げて自死した父・康宏。
父の足跡を追い、父の死の謎を解き明かそうとする次女・碧。
それぞれの視点から死の真実を描いていくスタイルの作品です。

何を思い、どう生きるかなんて自分自身のことですらよくわからない人がほとんどなのに、
自分以外の誰かのそれを100%理解するなんて不可能。
康宏目線で考えれば彼の人生を許す気になれなくもないが、
康弘の心の内は妻や長女に届くことはなく、彼女ら目線で見れば「最低な夫(父)」以外の何者でもない。
・・・やはり気持ちは届けなきゃ意味がないと痛感。
冬の光Amazon書評・レビュー:冬の光より
4163903577

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