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なんでもない一日
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なんでもない一日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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三冊目のジャクスンだ。本国での出版は1996年だが、50~60年代の短編が23篇とエッセイ5篇を収録する。 『くじ』よりは好みの作品が多かった。 『スミス夫人の蜜月』同じ内容の話が2バージョン収録されている。 寂しいオールドミスは、相手が保険金目当ての殺人鬼と知りながらつかの間の蜜月を楽しむ。 このまま孤独に老いていくより、「被害者の人妻」になりたいのか。切ない話である。 『悪の可能性』匿名の投書で他人を中傷する。本人は正義を行ってるつもりなのだ。 今でいうネットのヘイト野郎か。いつの世にも似たようなのがいる。結末が愉快だ。 『メルヴィル夫人の買い物』自己中デブが我を押し通す。痛い奴である。結局損をしてるのではないか。 そんな性根だからデブるんだ、などと言ってはいかんかな。 『店からのサービス』身障者ネタの不快な話だ。当時はよくあったのかもしれない。 『レディとの旅』少年が若い女性と汽車で道連れになる。甘くてほろ苦い。好きな話だ。 『「はい」と一言』たぶん超能力少女の話なんだろう。不気味な後味がいい。 後半に収録されたご家族エッセイは、けっこう面白い。作者は四人の子供を育てながら作家をやって、四十代で亡くなった。 作風からは想像できないが、パワフルで幸福な人だったようだ。テープレコーダーにまつわる騒動が笑えた。 個性的ではあるが、追っかけるほどの熱意は湧かない。あと有名な「丘の屋敷」を読んで打ち止めにする。 | ||||
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原書は持っているが、拾い読みだったので、まとまった訳が出るのはありがたい。 けれど54編中30篇のみの翻訳。 この作家のものが次にまとまって翻訳される可能性は乏しいと思うので、何とかならなかったものか。 それに配列も入れ替えてあるのはチト理解できない。 その点を加味すると星3つといったところ。 確かに若書きが多いので、全体の出来は「くじ」あたりに比べれば落ちるが、「悪の可能性」は傑作。 意地悪く考えれば、ミス・マープルへのオマージュ。 原書ではこの作品がトリをつとめ、エピローグに到る。 | ||||
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