日時計
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自分のためにかかれたような本。すごくピンときた。嬉しくて嬉しくて感動した。 | ||||
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作家としてのシャーリイ・ジャクスンを、私がどうイメージするかの小さくないポイントに、短篇集『なんでもない一日』に収録されているエッセイがある。そこで彼女は自身の子供の狼藉を、とても微笑ましく活写しているため、他の小説のなかで彼女がどんな残酷さや無気味さや意地悪さを描こうとも、あの「母親」が書いているんだと感じてしまいがちなのだ。その意味において、それら家庭周辺を描いたエッセイ群は、彼女の長短篇小説を読むものに、意外なほど大きい作用をもたらしているのではないかと思うことがある(小説というより「メモワール」に分類されもする『野蛮人との生活』は未読だが)。 とはいえ本書は、その巧みな語りのせいで、読んでいるあいだそうした「母親としてのシャーリイ・ジャクスン」などを完璧に忘れさせる。そして考えてみると他の彼女のすぐれた作品の場合も、読んでいるあいだは、そのことは意識していなかっただろうと、なんとなく気づく。読み終わった後に、現実の存在としての作家自身をイメージして、ふと不思議な感じになるだけだったのかもしれない。 結局そうした普通の良き母親としてのシャーリイのイメージを、つい思い浮かべてしまうのも、あまりにもそれとかけ離れた作品世界があるからなのだ。この半世紀も前の長篇小説も、まったく古びないかたちで、私を驚かせた。ミステリー、ホラー、SF、ファンタジー、コメディとあらゆる要素がブレンドされていて、しかも不自然ではない。世界の最後に向かって、息詰まるような、とぼけた、辛辣な「何か」(単純に「物語」と言えない)が展開される。これを読んで私は、さらに遡る未訳の長篇数作も、それなりに面白いだろうなと推測せざるをえなかった。 | ||||
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