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アンブロークンアロー: 戦闘妖精・雪風
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アンブロークンアロー: 戦闘妖精・雪風の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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神林ファンの方には言うまでもないことですが、神林作品を読んだことがない方の為に・・・ 他の方々が書かれいているように、いきなり「アンブロークン アロー」を読んではいけません。 まずは一作目の「戦闘妖精・雪風<改>」を読んでください。これはかなり読みやすいです。 しかし二作目の「グッドラック」になると急に手強くなります(本作ほどではありませんが)。 できれば初期の神林作品を何冊か読んで、神林ワールドに慣れた方が良いです。 個人的には「七胴落とし」をお薦めします。作家を職業とする作者が否応なく向き合わなければ ならない「言葉の限界」を、その作品の中で見事に描いた初期の傑作です。 神林長平という作家は、その作品の多くで「言葉」と、それによって表される「世界観」を テーマに選んでいます。巧みな「言葉」でつづられた作品の中の「世界観」を貫く、隠された ロジックを読み解く。これこそが神林作品を読む醍醐味です。これを理解できるかできないかで、 神林作品の評価は全く変わってしまいます。本作も例外ではありません。 ですから、神林初心者には、まずは初期の作品を読んで欲しいのです。夏目漱石を人に薦めるとき、 普通は「坊ちゃん」、「吾輩は猫である」か「三四郎」を最初に薦めるでしょう。いきなり「こヽろ」や 「明暗」を薦める人はいないでしょう。それと同じです。 まあ、このページを閲覧する人のほとんどは、神林ファンでしょうけど(苦笑)。 | ||||
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雪風は前作2巻、コミックス、DVD、他・・・ 色々集めるほどのファンですが、 いやぁこれは・・・読んでてホントにシビレました。 ロンバート、リン、フォス、クーリィ、ブッカー、そして澪、 あらゆる人達の目線から、話は進んで行くのですが、 読むほどに、進むほどに・・・背景等はよくわかっていて読んでいるのに 私の頭は、混乱する一方。 いつ、どこで、誰と誰が、何を、どうして??? 時間も場所も人物も、何が本物?どれが偽物??? SF戦闘機アクション?でもなく、哲学書か?・・・いや、違う。 自身の読解力の無さをも思い知らされた、というか・・・ 混乱とモヤモヤは、結局ほとんど最後まで続いて行き、ジリジリした気分のまま 残すところ、あと3ページ・・・ そこでやっと、澪が、雪風が、ワクワクするようなシーンを見せてくれて救われました。 いやぁ・・・疲れた。もう、ホントに疲れた。 これを描かれた「神林長平」こそが ジャムかもしれない。と、今回は本気で思った。 | ||||
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空戦描写は少なく、各キャラクターの主観が入れ替わりながらストーリーが展開していくなど前作よりかなり難解。 何度か読み直す必要がありそう。 難解な分情報量が多く、長く楽しめそう。 ストーリーは次回作への繋ぎといった感じで決着はしていない。 | ||||
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自己とは何か、を考えさせられる神林ワールド全開です。 哲学書のような雰囲気。 「膚の下」の雪風版に感じました。 零の精神的な成長は、自分にも何か気付かさせられる。 あな魂と合わせて読むとワールドに引き込まれていくかも… 前作のような空中戦のテンポはあまりないので、それを期待すると挫折します。 なので★4つ。 | ||||
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《戦闘妖精・雪風 》シリーズ第三弾。 内容が前2作の完全な続きであり、その内容を知っていることが前提であること、 前2作でもそのケがあったが今作はそれ以上に観念的というか、 そういう感じであること(うまく表現できません(汗)、神林ワールドとでも 言えばいいのか?)から、 読む人を選びそう。 逆に言えば、前2作を読んでおり、神林ワールドを理解できる、 あるいは理解はできなくても雰囲気を楽しむことができれば 面白いといえそうです。 #ちなみにわたしは雰囲気を楽しんだほうです(苦笑) んで、ちょいと疑問点? 「グッドラック」では特殊戦機が何機か墜ちているとおもったんだけど ここでは全機健在になっている。 #レイフ撃墜については誤認だったと言及されていますが #他にも2機ほど墜ちたような・・・・ #直接の描写じゃなくて伝聞だったのでそちらも誤認ということにするのかな やはり間隔があいてしまうといろいろと矛盾が出てしまうんでしょうか(汗) #第一作も〈改〉が出たし がんばって、間隔をあけずに次作をお願いしたいもんです | ||||
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毎巻違う戦場を見せてくれる雪風。 今回の新巻も非常に楽しく読ませて頂きました。 「グッドラック」の直接的な続編となっていて、今回は全編ジャムとの戦いとなります。 休息のない熾烈な戦い。 ただ、いわゆるドンパチではなく、 戦いのステージはジャムと人類の直接的エンゲージポイントとなる思考と認識の世界へ。 「人間が見えないジャム」「ジャムが見えない人間」 その両者の狭間に立つ”ジャムになった男”ロンバート大佐がキーマンとなります。 今回はアニメ版への返歌と思われる描写が散見されるのもニヤリとするポイント。 物語の必然上、登場キャラクターのディテールが深まり(というか暴露され)、意外な人間性が明らかになるのも面白い。 肝心の雪風は(人間達があっけにとられてる間)獅子奮迅の働きを見せてくれます。 実はこれまでで一番働いてるかも? とにかく、これまでで一番表情豊かなのは間違いないでしょう。 序盤、なんか冗長な部分が多いな〜と思っていたのですが伏線でした。 まんまと著者の思うツボ。 まいりました神林先生。 | ||||
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待望のシリーズ最新刊でありながら、読破するまでに少々てこずった。 ストーリーが難解だから、ではない。 “戦闘妖精・雪風” 第2部『グッドラック』の ストーリーの大半を忘れていたからだ。 情けない。 第1部の発表当時、『フライトマニュアルSF』とまで 絶賛された“戦闘妖精・雪風”シリーズとなると、 どうしても派手なスカイ・アクション描写を期待してしまうが、 その点では本作品は期待外れである。 その代わり、『虚』と『実』が錯綜し交じり合う世界描写や、 『自分』と『自分自身』、あるいは『自分』が『他者』や 『リアル世界』とコミュニケートするためのツールである 『言葉』、『言語』を軸に多数の作品を紡ぎ続けてきた 著者らしさを充分に堪能できる作品であった。 ただ、美しい余韻を奏でるエンディングは、同時に唐突でもある。 物語が収束したわけではなく、さらに拡散し続けたままだからだ。 『地球人類』対『異星体ジャム』の戦争が終わったわけではない。 宣戦布告こそ為されたのかも知れないが、 『ジャム』とのコンタクトが成立したわけではない。 気の早い話で恐縮だが、近い将来、第4部を拝読させて頂きたいものだと、 心から願う。 | ||||
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雪風が帰還する――満を持して我々の前に舞い戻った『氷の女王・第三部』は、意外な人物の手紙から始まった。 雪風の最新作、神林長平の新作、そして日本SF――どの視点から見ても、この『アンブロークンアロー』は一大傑作に違いない。 当然、この作品は続き物であり、多くのストーリーには過去の出来事が(以前の雪風よりずっと)絡んでくるため、初見の読者には向かない。 しかし、この圧倒的な読後感を味わいたいなら、今すぐ『戦闘妖精・雪風<改>』と『グッドラック戦闘妖精・雪風』を読むべきだ。 | ||||
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ついに第三部の発売!!! もう買う前からレビュー書いてしまっています。 第二部の終わりからどのように話が続くかものすごーく気になります。 てか表紙がカッコイイですね。 もう表紙の時点で評価☆5です。 第四部も期待してます!!! | ||||
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この本から読み始めると何が何だか分からないはずなので、「戦闘妖精・雪風<改>」「グッドラック 戦闘妖精雪風」を読んでからお読み下さい。手前の2作の途中で断念したとしたら読めないだろうし、読めた人は一気に読めてしまうのではないか、と。 10年ぶりの新作。JAMとの闘いはかなり深い話しになっております。 伏線、というか、話しが入り乱れておりますので、一気に読むのをおすすめします。 元々哲学的な作品でしたが、今作では非常に哲学的な雰囲気になっております。 空中戦希望の方には少々物足りないかもしれませんし、本の半分くらい読むまでは全体像がつかみにくいと思われますが、後半一気に雲が晴れるように全体が見えてきます。 そして爽快感のある最後のシーンになって、すっきりした気分になります。 しかし、続きはいつ読めるんだろうか。楽しみに待つしかないですがねぇ。 | ||||
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装丁買いをしそうな方も多いと思われるので、まず断っておかねばならないのは、前作、前々作を読まねばまったく理解できないであろうこと。シリーズを通じ深い思索に満ちた好著であるので、ぜひとも前二作をまずお読みいただきたい。これは戦闘機アクションものではない。 前作までで示された「世界とどのように真正面から向き合うか」というテーマが、今回さらにつきつめられている。相当に難解な構成となっており、ざっと一読しただけの現段階では物語の輪郭がぼうっと浮かび上がる程度である。人類の敵とされるジャムがまったくの正体不明であるように。その難解さそのものに今回の、いや、シリーズを通じたテーマが隠されている。 読解にあたり、ミラーニューロン、アニメ<戦闘妖精雪風>、といったキーワードが浮かぶ。 特にミラーニューロンに関しては、本書のテーマでもある世界との向き合い方についてのコペルニクス的転回が今現在おこりつつあることを示す概念で、本書でも言及がなされているので参照に値する。 参考;ミラーニューロンの発見―「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice) | ||||
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待ちに待った、戦闘妖精雪風の第3部です。 ジャムとは、フェアリイとは。そして「自分」とは一体「何」なのか・・・。 愛機・雪風の機上で、しかし、そうではないかもしれないどこかで、深井零は考えます。 他の方のレビューにもありますが、今回は戦闘シーンよりも独白や静的なシーンが多く、 異星体ジャムとの物理的な交戦や、動的な展開を期待する方には少し不向きな内容かと思われます。 しかしながら、前作・前々作と雪風を読んできた方には是非ともお勧めしたい一冊でもあります。 非常に抽象的というか、哲学的な内容で、時系列もつかみづらいですがまずは一読。 最初は理解できなくても、読んでいくうちに何らかの発見があるかもしれません。 | ||||
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「言葉」、「機械と生物」、「空間と時間」、「本物と複製」、「コミュニケーション」等筆者のテーマが繰り出されてくる。 物語は収束するどころか新たな謎を残して、次の物語の始まりを感じさせる。 最後の一行は作家の決意表明に思える。 はやくも次作に期待せざるをえない。 | ||||
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他の皆さんも書いているように、前作を読んでいなければまずわからないですし、読んでいても、設定を完全に理解しながら読み進む事は出来ませんでした。 今までの神林作品に無いくらい、これでもか、という思弁の積み重ね。 でも、細かい事はあまり気にせずに、まずは一気に物語を追って行くと(というか、細かい事は置いといて、とにかく先へ進まずにはいられなかった)、ラスト、あまりにカッコ良く美しいシーンに痺れました。 このラストシーンのために、どうか皆さん頑張ってほしいです。 (細かい事は、再読、再々読での理解を目指します) 巻頭のエピグラムも、物語を知って改めて読むと、痺れます。 | ||||
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