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探偵は吹雪の果てに



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探偵は吹雪の果てにの評価: 4.54/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.54pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(5pt)

みんな年とったね

ススキノシリーズの最新作は一言「年とった」ということ。別に映画「リーサルウェポン」のように年を自覚して家族愛に目覚めるわけではないのですが、物語の設定・背景も以前の作品とは一風変わっていて、このシリーズも「終わり?」なんて思ったりしてしまいました。まあ、でも作品はテンポもよく、満足できる作品と思います。
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)Amazon書評・レビュー:探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)より
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No.5:
(5pt)

みんな年とったね

ススキノシリーズの最新作は一言「年とった」ということ。別に映画「リーサルウェポン」のように年を自覚して家族愛に目覚めるわけではないのですが、物語の設定・背景も以前の作品とは一風変わっていて、このシリーズも「終わり?」なんて思ったりしてしまいました。まあ、でも作品はテンポもよく、満足できる作品と思います。
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)Amazon書評・レビュー:探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)より
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No.4:
(5pt)

老いか?成熟か?

 これだけビッグネームになった作家が北海道にしがみついて小説を書き続けている、というコトに対して、これまでこの人は有形無形の、アタマのわるい意見を押し付けられたり、求められたりしてきたんだろ~なぁ~。「どうして東京にでないんですか?」、「北海道(札幌、あるいはススキノ)に対する思い入れを聞かせてください」などなど。  そんなアズマさんの、「これが答えだよ」という公式ステートメントが発端になって、書かれているのが本作だと思う。いまだに官依存でぬくぬくとしてその日その日をすごす人間が住む土地。ぬるぬるの警官や土建屋など、北海道の地方に住んでいる人が読んだら「あ、これってうちのマチがモデルなのかしら?」と思うくらいのリアルなキャラ設定。 45歳になった「俺」の孤軍奮闘とヤセ我慢はさらにエスカレートし、忘れられない人への、痛々しい思慕がいい塩梅にちりばめられていて、最後までイッキ読みさせてくれる。 アズマ作品は一通り読んでいるつもりだけど、冒頭の献辞と、あとがきが付記されているのは本作が初めてではないかな?本人にとって思い入れの深い作品なのでは?と深読みしてしまいそうだが、、、。 
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)Amazon書評・レビュー:探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)より
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No.3:
(5pt)

老いを迎えた俺

ススキの探偵シリーズの最新作「俺」は45歳になっており、昔ほどの無茶は出来なくなっているはずだが、ちょっとしたもめ事で、入院する羽目に。そこで偶然昔の年上の彼女に会い、ある用事を頼まれる・・・・今回は今までと違い札幌ススキのから離れ、「斗己誕」と言う田舎町が舞台です。最後まで、主人公もそして我々読者もどんな事件に巻き込まれているのかわからないまま話が進んでいきますが、間違いなくシリーズ最高傑作です。そして、今までで一番せつないラブストーリーでもありました。とにかくお奨めです。
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)Amazon書評・レビュー:探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ文庫 JA)より
4150307490
No.2:
(5pt)

ススキノ探偵復活の狼煙!

 正直、もうススキノ探偵シリーズは書かないのではないかと心配していた読者が大半だったろう。作者が歳を取り、多くのしがらみを世間的に身につけてゆく中で、東直己の等身大ヒーローはもはやススキノ探偵ではないだろう、畝原だろう、そう思う読者は多かっただろう。畝原シリーズは確かに優れている。だが、ある意味重い。あの自由闊達で面白おかしく生きている風来坊のような主人公。探偵ですらないあのススキノ便利屋の小説ももっともっと読みたかったと思う読者もきっと相当に多かっただろう。 シリーズ最新作とは言え、ここまで短篇を含め5作を読破しないと、この作品には辿り着けないはずだ。しかし一ヶ月で再版されるだけの馬力がこのシリーズにはまだまだあったということだ。それだけ待たせていたというのもやはり事実だった。根強い読者層がこのローカルな作家にもきちんと着いてきていたということなのだ。嬉しい。 何しろ『探偵はひとりぼっち』以来だ。最後のセリフは「わたし、お腹に赤ちゃんがいるの」だった。探偵の赤ちゃん。うーむ。そこで急に東直己の筆先は子持ち探偵・畝原に向けられて久しかったわけだ。1998年のびっくり結末以来読者は実に3年も待たされたことになる。なんと気を持たせる作家であることか。 そして本書では驚いたことに探偵は中学生になる息子に仕送りをしている。春子とは離婚している。そんな時間の経過があるかと思う。だが、よく考えてみれば、探偵シリーズはいつも今より少し前の時代、風営法が変わる前、ソープランドがまだトルコと呼ばれていた頃の物語なのであった。ローレンス・ブロックの『聖なる酒場の挽歌』同様に、いつも記憶のカーテンの向こう側にある過ぎ去って懐かしい「昔の」物語なのであった。 それが本書ではいきなり現代なのだ。畝原に作家の主体を持っていたばかりではなく、年齢と家族という荷物とをきちんとススキノ探偵の方にも課していたのだった。 さらに驚いたことにススキノ探偵であるはずの「オレ」が、遥か道北の寒村に舞台を移す。この田舎町の描写が実にリアルで可笑しい。ぼくが思うにモデルとなる町は幌*内ではないかと思うのだが、雪が深く、車で通り過ぎるのに1分も要らない。西部劇に出てくるような一本のメインストリートだけの町。シティでもタウンでもなくビレッジくらいに形容しておいた方が良さそうな町。そこに住む怪しげな人々。夜のバス停にうろうろする女子高生の描写のおかしさ。 うーん、まさに北海道しているのだ。観光や出張でしか北海道に来ない人々に是非お伝えしたい北海道の平均的田舎町の真実、とでも言いたくなるくらいの。 実にいろいろ驚かされてしまう物語であった。やはり畝原にはない行動をこの探偵は取る。やはりこの後もこのシリーズも続けて欲しい。また回想の昔に戻ってもいい。この作品のように現代に視点を変えてもいい。とにかく続けて欲しいのだ。
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)Amazon書評・レビュー:探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)より
4152083905
No.1:
(5pt)

待ちに待ってました

東直己さんは私の一押しの作家さんです。コラムやルポタージュなど幅広く手がけ、他の作品も全部面白いのですが、私はその中でもこのシリーズが大好きで、前作で終わってしまったのだろうかとがっかりしていたところ、待望の新刊が出て一気に読んでしまいました。このシリーズは札幌の歓楽街ススキノを中心に書かれていましたが、今回はちょっと足を伸ばしてのお話です。シリーズに出てくる登場人物も皆個性豊かでリアルに書かれており、内容はいたってシリアスなのですが、それでいて思わず一人で笑ってしまうようなコミカルな部分もふんだんに盛り込まれており、長編が苦手と言う方でも引き込まれて読んでしまうこと間違いなしです。一人称の達人とも言うべき東直己さんの作品を沢山の方に楽しんでいただきたいです。
探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)Amazon書評・レビュー:探偵は吹雪の果てに (ハヤカワ・ミステリーワールド)より
4152083905

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