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探偵は吹雪の果てに
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探偵は吹雪の果てにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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「ハードボイルドは都市の文学だ」と誰かが言ったらしいですが、本作は札幌はススキノを本拠とする探偵が、さらに北海道の田舎の町に行って騒動に巻き込まれるストーリーです。 田舎の町でも、ハードボイルド小説が常に敵とみなして来た「権力」は存在し、十分にそれが成立することを証明していると思います。 本作の主人公は45歳、ヒロインはなんと60歳です。個人的に主人公と年齢は近いのですが、それだけに、ちょっと、さすがにヒロインの年齢は感情移入を詐害される要素となりました。よって、★4つとします。 | ||||
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映画の大泉洋より、年を取った主人公に若干戸惑う。 が、かっこよさは健在。 田舎にうんざりする描写は長いけど、旅行に行った気になれる。 町の暗部に触れていき、物語が急加速する。 ラスト本当に数ページで、こんなに泣かされるとは。 | ||||
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すすきの探偵シリーズ 映画で観てから好きになって読みましたが、 笑いありハードボイルドありで一気に読み進められました。 | ||||
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それぞれキャラがたっていて面白い | ||||
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昨日も本屋で『向こう…』立ち読み。管ピーと太田胃散ワールド炸裂。 | ||||
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とてもはやい対応でとても楽しめました! また頼みたいと思います! | ||||
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人のつながりが希薄に感じる場面もあるが、シリーズ通してのテンポが娯楽として読みやすい。 | ||||
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構成が素晴らしい。楽しい。ただ楽しい小説ですね。 このまま「俺」 は生きていけるか、とかをいろいろ考えました | ||||
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気ままに生きてきた俺もいよいよオヤジ世代になって、少しは落ち着くかと思いきや、何だか前より少年ぽくなって、若い恋人に意地を張ったり甘えたり、カワイイですね。 | ||||
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若い頃、数年 北海道に居たので、 この、地方の街の描写が上手いところが、 妙に懐かしい小説でした。 この手の小説は、半分くらい読むと あとが見えたりするものも多いですが、 終盤まで勢いがあるところに、 この作家の力量が現れています。 基本的に、" 放っておけない優しさ " と、 " どこに誇りを持って行動 " するか、 他人の尺度で測らない・測られない主人公に、 札幌人気質が、ぷんぷんと垣間見れます。 こういうハードボイルドは、ニュースタイルかなと。 | ||||
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<ススキノ探偵>シリーズも長編第5作目。 本作品を読もうという方は、「シリーズもの」の原則に従い、第1作から読んできてほしいものです。 特に、本作品は、第4作目までと、大きく印象が異なる作品となっており、その違いを楽しむには、順番に読んでくることをオススメします。 本作品は、読み始めてすぐ、2ページ目に記されたある単語を眼にした時、「シリーズもので、この設定とは、かなり思い切ったことをするな」と驚きました。 <俺>という主人公が、第4作目以降、どう変わり、どう変わらなかったのか、それを楽しむのが、本作品と言えるのではないでしょうか。 また、本シリーズの当初の特徴であった、「行きつけのバーの【固定電話】を依頼人との連絡手段にする」という設定も、時代が下るにつれ、携帯電話が普及してくることになるわけで、本作品あたりから変化していくるのでないか、と思っていましたが、私としては、その点も、前作までとの違いという観点から楽しむことができたと思います。 本作品、シリーズとしては、初めて著者の「あとがき」が収録されています。 著者の「北海道」へ寄せる思い(ある意味、逆説的な)が分かり、とても楽しめました。 ただ、この文章には、本作品の中心的な題材のことが記されているので、あくまで「あとがき」として、事前に読まない方がよいでしょう。 | ||||
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45歳になっても変わらない「俺」。ある意味うらやましい。 どうしても成長すると人は変わらなきゃいけないからなぁ。 でもいつもこのシリーズは終わりが急展開(というか強引) しすぎると思う。 ミステリーというよりヒューマン模様を描いた小説として考えると 面白く読めます。 | ||||
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作者の実年齢に追いつかせたのでしょうか本作より「俺」は45歳になって登場します。とはいっても「俺」の流儀は健在ですのでご心配なく。前作では恋人が妊娠したところで終わっていましたが、本作ではすでに離婚して養育費を送っています。「俺」が所帯持ちになるより、離婚歴があるというほうが読むほうはしっくりきます。あえて子供のことは詳しく書かれていませんがその後の作品に登場するのでしょうか。 遅まきながら1作目から順に読んでいくと、前作の「探偵はひとりぼっち」あたりから地方としての北海道のダークサイドが事件の背景に盛り込まれてきたことに気が付きます。本書を読んでいると他県が持っている北海道の幻想ががらがらと崩れていきます。こんなことを書くと不愉快に思う地元民も出て、やりづらくならないのかと要らぬ心配をしつつ、楽しませていただいています。 ラストは少し泣けます。 | ||||
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シリーズでありながら、 少しブランクを置いて、 再開したその1作目。 30代前半だった主人公は、 いきなり、45歳になっていました。 そして、時代は現代。 相変わらず、 微妙にがさつで、 下品な雰囲気があり、 その辺は変わらない。 スマートさを、わざと排除している感じ。 年相応に老けていて、 でも、正義感は健在。 今回は、 いきなりナイフで刺されて入院した先で、 昔の恋人で再会する。 年上の彼女に託されたことを実行するため、 小さな町へと向かう。 想像以上に閉鎖的な町で孤立してしまい、 命の危険を感じることになる。 言わば、探偵対町の人々、 ともいえる。 推理の要素は薄く、 ひねった展開でもないのだが、 ラストにちょっとした仕掛けが残されている。 シリーズの前半よりも、 このシリーズのが、 なんとなく好きかな。 情けなさが倍増していて。 ただ、やはり、汚い罵倒や、表現は、 好きになれないけど。 | ||||
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ハードボイルド好きだが、最近までこのシリーズを知らなかった。 2作目が映画化されるというので、まずは1作目を手に取ってみた。 ハードボイルド小説の主人公のくせに、「便利屋」は足が遅い。 もう、その設定からツボにハマってしまった。 「ああ、なんで今まで読まずにいたんだろう」と後悔したものの、 シリーズ最新作まで一気に読めるという点では、むしろよかったのかもしれないと思い直す。 正直、1作目は文章がパラパラとしていて単純な印象だった。 が、作を重ねるごとにどんどん人間関係や犯罪の背景が複雑になり、 殺人の描写もグロテスクになっていく。 それでいて不思議なほど、小気味のいい読み口。 その中でも、今のところシリーズ唯一の「ススキノが舞台でない作品」。 この作品は最も流れが軽妙で、タクシー運転手との噛み合わない会話のシーンでは、思わず声を上げて笑ってしまった。 シリーズ全体に言えることだが、最後が少し物足りないので☆は4つ。 筆者には他に、私立探偵畝原、元殺し屋榊原のシリーズもあり(全て札幌が舞台なのでリンクしているが)、 「本格ハードボイルド」を目指しているようだが、全体に重くて面白みを感じられなかった。 個人的に、東直己という作家は「ちょっと人を食った」このシリーズがベストだと思う。 | ||||
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前々作の『消えた少年』で、ススキノの「便利屋探偵」である《俺》の依頼人だった中学国語教師の《安西春子》とは、前作『探偵はひとりぼっち』で“いい仲”となり、最後は「わたし、おなかに赤ちゃんがいるの」と告げられる間柄にまでなってしまう…。それから十数年が経ち、《俺》も「なにしろ今年で四十五だ」という年回りになってしまったのが本作だ。もちろん、“マイホームパパ”には変身していない…(笑) その《俺》が偶然再会した15歳年上の昔の恋人の依頼を受け、住み慣れたススキノを離れ、道北の架空のマチ「斗己誕(トコタン)町」へ向かい、“一暴れ”する、といった案配だ。例によって、作者である東直己さんの分身ともいえる《俺》の「知性と教養」が、主にモノローグとなって随所に炸裂し、斗己誕町のタクシー運転手《坪内翁》との会話なども諄いほどに面白く、エンタテインメント性も十分に備わっていよう。 ところで、この文庫本では本編の後、東直己さんの「あとがき」が収載されている。当該シリーズ以外に東さんの随感等を目にしたことがないので何とも言えないけれど、私には、住人を含めた「北海道」の風土や歴史に対する東さんの見方が意外と冷ややかだな、と思われる。要は「ホッカイドウはデッカイドウ」と言ったって、「ナニこいたもんだ。そったらもん、大したことないべさ!」といった感覚なのである。 実際、東さんは「わりと、(北海道は)希望のない世界である」(あとがき)とまで言い切っている。他方、「そんな中でも、自分の居場所を求めて、自分の生き方を求めて、それなりに誠実にもがいている人も皆無ではない。そんな世界のことを、書き留めておきたいな、と思って書き始めたのがこの物語」(同前)とも語っている。そうした“冷ややかな眼”と“温かい眼差し”を持った作家が東直己さんなのだろう…。 | ||||
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前々作の『消えた少年』で、ススキノの「便利屋探偵」である《俺》の依頼人だった中学国語教師の《安西春子》とは、前作『探偵はひとりぼっち』で“いい仲”となり、最後は「わたし、おなかに赤ちゃんがいるの」と告げられる間柄にまでなってしまう…。それから十数年が経ち、《俺》も「なにしろ今年で四十五だ」という年回りになってしまったのが本作だ。もちろん、“マイホームパパ”には変身していない…(笑) その《俺》が偶然再会した15歳年上の昔の恋人の依頼を受け、住み慣れたススキノを離れ、道北の架空のマチ「斗己誕(トコタン)町」へ向かい、“一暴れ”する、といった案配だ。例によって、作者である東直己さんの分身ともいえる《俺》の「知性と教養」が、主にモノローグとなって随所に炸裂し、斗己誕町のタクシー運転手《坪内翁》との会話なども諄いほどに面白く、エンタテインメント性も十分に備わっていよう。 ところで、この文庫本では本編の後、東直己さんの「あとがき」が収載されている。当該シリーズ以外に東さんの随感等を目にしたことがないので何とも言えないけれど、私には、住人を含めた「北海道」の風土や歴史に対する東さんの見方が意外と冷ややかだな、と思われる。要は「ホッカイドウはデッカイドウ」と言ったって、「ナニこいたもんだ。そったらもん、大したことないべさ!」といった感覚なのである。 実際、東さんは「わりと、(北海道は)希望のない世界である」(あとがき)とまで言い切っている。他方、「そんな中でも、自分の居場所を求めて、自分の生き方を求めて、それなりに誠実にもがいている人も皆無ではない。そんな世界のことを、書き留めておきたいな、と思って書き始めたのがこの物語」(同前)とも語っている。そうした“冷ややかな眼”と“温かい眼差し”を持った作家が東直己さんなのだろう…。 | ||||
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せつなく、そしてコメディタッチなハードボイルド作品。場当たり的な展開は否めないが、それなりに筋が通っており世界観は成り立っている。 | ||||
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少し歳をとったなと思う自分をご用意ください。おじさんになりかけ、十分浸かってるかは関係なく。少々前に大好きだった人も無理やり特別に出演しながら読んででください。独り善がりの勘違いの方々でも結構です。喜んであまったるいロマンティックな世界へ浸っていくでしょう。本文の中で「俺」が代わってかっこいい役を演じてくれます。少々昔の「大好きな人」から「勘違いの気持ち悪い」の言われても自分を許せる本です。「ジジィ!気持ち悪い!」と言われても当分、平気にさせてくれそうです。内容は、探偵・ハードボイルドなんか気にしないでください。お願いします。 | ||||
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東さんの小説を読むと、自分が札幌にいた頃を思い出す。だから、多少点が甘くなってしまうきらいがあるが、今回は「最高傑作」の謳い文句に、かなりの期待を持っていたので、あえてこの点数にする。裏切られた、という訳ではないのだけど。個人的には「消えた少年」がベストだと思う。次に「ひとりぼっち」が来る。本作は、ちょっと説明に不十分なところがあるように思うのだが、どうだろう。「俺」がわからない事は、そのまま「わからない」で終わってしまっていて、「そもそも、どうしてこの人は事件に介入したのだろう」とか、他にも、書いたらちょっと読めなくなってしまいそうな疑問が二、三残る。とは言え、「俺」があちらこちらで交わす、会話の可笑しさだったり、彼の独創的な主義だったり、時間を経て変わったものだったりと、シリーズをずっと読み続けている人には、たまらない部分はしっかりと残っている。高田がもっと登場してくれたらなぁ、などと言うのは無理な話か。 | ||||
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