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ヒトでなし 金剛界の章



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【この小説が収録されている参考書籍】
ヒトでなし 金剛界の章
ヒトでなし: 金剛界の章 (新潮文庫)

ヒトでなし 金剛界の章の評価: 4.12/5点 レビュー 25件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.12pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(5pt)

ヒトではないものって。

主人公が迫力あります。 亡羊としているようで、なんだか強い吸引力がある。 人生すべてを投げ捨てているようだが、投げやりなわけでもない。 これまで見たことが無いようなキャラクターです。 主人公の周りに、次々と集まってくる人々もみんな真っ当な人生から外れてしまったヒトばかりです。 会話がテンポ良く進んでいくので、ぶ厚い本でもどんどん読み進めます。 京極先生の文体に酔わせられてしまいました。
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No.4:
(5pt)

なんなんだ、これは

もともと京極氏の文体は好きではない。
回りくどいし、べたべたと抒情的で、繰り返しが多い。
この小説も、主人公の独白で、いつもの文章が続く。事件は起こるが、とりたててドラマチックな展開になる訳ではない。
しかし、引き込まれていく。いつの間にかページをめくる手が止まらなくなる。
「一体、なんなんだ、この小説は」というのが正直な思い。言葉で他人へ伝えるのは難しい。読まないと、分からない世界がある。
主人公の回りに、IT長者になったが今は危ない筋の借金取りに追われる男、大金を相続したものの人間関係に嫌気がさして自殺しようとする女、ついカッとして恩人を殺してしまう頭の悪い少年、リストカットを繰り返す女、少女連続殺人犯の男やらが現れ、「ヒトでなし」の主人公に触れ、何かを得ていく。
展開はまだ序章に過ぎないのだろうが、早く続きが読みたくてたまらない。
京極氏の新しい代表作となる予感がします。
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No.3:
(5pt)

京極先生の行方は?

「死ねばいいのに」→「ヒトでなし」→「ヒトごろし」・・・最近の京極作品のタイトルってこんな感じ。 極端なキャラクターを設置して、そこから人生を俯瞰し、価値観を解体するような作業が続いています。 その先にあるのは、癒しでしょうか、虚無でしょうか。 京極先生が何処に行きつくのか今後が楽しみです。
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No.2:
(4pt)

期待をこめて4

シリーズというからには、これから彼等の大暴走が始まりそうだ、ということで期待をこめて4。 単発なら3でした。 というのも、ちと「人でなし」がくどすぎ。 そして物語が動くのが今一つ遅い。 この書きぶりは現代ものより百物語系の方に近いとは思うのですが、それでも何か動きがひどく鈍くて、少し読むのにへこたれそうになりました。 「人でなし」ということを説明するのにそれほどくどく書かなくてはならなかったのか。 その辺りが疑問です。 続きに期待です。
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No.1:
(4pt)

達観小説

本の帯に、犯罪小説であり思弁小説であり宗教小説であり…云々書いてあったが読んで納得しました。 禅問答や哲学書だと思います。 なんて言えば小難しいと思われるかもしれませんが、とても世俗的でもあり読みやすい。 私にとっては生きる意味や自分である事の辛さが薄らぐような、達観した主人公の想いの一つ一つにスッと軽くなれたような気がします。 なるほど。 教祖にと見込んだ友人の見る目は鋭い…てか、京極さんに脱帽しました。 シリーズらしいので次回作が楽しみです。
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