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スクラップ・アンド・ビルド



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【この小説が収録されている参考書籍】
スクラップ・アンド・ビルド

スクラップ・アンド・ビルドの評価: 3.56/5点 レビュー 190件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全118件 41~60 3/6ページ
No.78:
(4pt)

安楽死と筋トレの素敵な出会い

思ったよりおもしろかった。年老いて生きる意欲を失っている祖父の願望をかなえるため、閑職中の好々孫(自称)がもっとも苦しまない方法で安楽死をかなえてあげようといろいろ涙ぐましい努力をする物語。その途中でいきなり筋トレを始めたり、それがセックステクニックの向上につながったりと、暗いんだか明るいんだかわからないが、この雰囲気、嫌いじゃない。彼女との物語が尻切れトンボな感じだが、終わり方はいかにも日本文学な感じ。筋トレがしたくなる本。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.77:
(4pt)

まっすぐな青年

かしこぶって口うまく世渡りしてはいけない青年に好感が持てる。
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No.76:
(5pt)

日常の思考が見事に文章化されていると思いました。

人は常に思考しながら生きているのだと感じさせられました。思考を文章で表現すると、一瞬でも多くの分量になりますが、それは映画では難しい、小説ならではの表現なのだと思いました。

また、家族というつながりで、愛情だけで介護はできないと思いました。家族ゆえに、個人の尊厳を後回しにしてしまい、そしてそれが自分をも苦しめるのかと思いました。家族の介護は、安易ですが、両者が破壊されやすいとも思いました。
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No.75:
(5pt)

小説を読む目的に娯楽以外を求める?

純文学、というのがよく分からないのですが
定義からすると
"「娯楽性」よりも「芸術性」に重きを置いている"ようです。

私のような人間からすると
芸術も娯楽の一つと思えるのですが、
そうじゃないみたいですね。

直木賞じゃなくて芥川賞の小説だったので
娯楽性はあまり期待してなかったのですが
思った以上に芸術寄りだったみたいです。

宣伝されているほどユーモラスでなく
『普段は考えないようにしているシリアスなこと』を
目の前につきつけられて、自分の立場をどこにおくかを
迫られているような、居心地の悪い気持ちになりました。

他のレビューで
”考え浅い”とか"手抜き”とかコメントを見ましたが
個人的には全くそうは思いませんでした。
芥川賞を切望していた著者が本書で手を抜いたり
テーマについて考え抜かない理由がありませんよね。

まあ、でも読んでて
心地いい小説というわけではないので
文句を言いたくなる気持ちもわかりますが。。

確かに、手抜きや浅い考えで
場を濁す作家というのもいますが

それが出来るのは、
業界での地位を確立したり
固定ファンが居る作家であり
著者の立場は違うと思います。

著者は
何年も芥川賞レースで競っていた作家なので
賞を切望してたと思いますし、手を抜く理由がないです。

ビール片手にテレビでスポーツ観戦しながら、
「ちゃんとやれ!」「もっと練習しろ」
「それでお前はカネを稼いでるんだろ。」
などと野次を飛ばす、というのはよくあることですが

それが、プロ野球の消化試合だったり
有名な格闘家の金儲けのための興行だったら分かります。

しかし、オリンピックや優勝レースなど
本人の名誉がかかった試合で手を抜くことなど
考えにくいです。

厳しい競争、選考に勝ち残るために
著者は全力だったと思います。

私自身、この小説が楽しめたかどうか
読了感がよかったかどうか、というと微妙です。

ただ
小説、物語という形式で著者が意図しているのは理解できました。

著者は小説について、
「読んでいる間に読み手が何かに思いをめぐらせ、何かを考える。それで人間的に”成長”するわけではないし、”成果”を求めるのも間違いだ。ただ優れた本は、読み手の生活に別の角度から光を当ててくれる」と言っているそうです。

なので、本書もそういった意図で書かれて
”一般イメージの老人介護”というものへ別の角度からの見方を提示しているのかと思います。

介護される老人と、介護するその孫の主人公の話なのですが
確かに別の角度からの見方を提示してくれてます。

ただ、主人公にも老人にも共感できず、鬱展開は苦痛でした。

”老人と孫の攻防戦がユーモラス”といった評もありますが
当人同士は真剣なので、私自身は
人間の醜悪な部分を、突きつけられているように感じました。

それが、芥川賞の芸術性なのかもしれません。

私なんか、こう
老人介護の話とかだと人情噺みたいなのを期待しちゃうんですよね。

苦しい状況にありながら、お互いが相手を思いやるっていった感じのをね。
でも、本作品はそういうのないです。

やっぱりそういうは娯楽性の高い直木賞の方なんでしょう。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.74:
(4pt)

今までなかった切り口

孫とおじいちゃんの関係が今までなかった切り口のお話だったのでとっても面白かったです。
でも介護問題はこれから誰もが直面することになる問題だと思うので、その一部分でも垣間見ることが出来て良かったと思います。
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No.73:
(4pt)

社会構造の変化と異世代間の相互理解

都市化、少子高齢化、イノベーションの加速、ヒト・モノ・金と情報の移動の加速度的増加という4つの巨大なパラダイムシフトが並行して絡み合いながら起こる現在。
最も身近な都市化と少子高齢化というインパクトが介護を必要とする高齢者を抱えた一般的な家族にどの様な影響を及ぼすのか。また生活を共にする中、それぞれの立場で日々起こりうる感情を想起させた相互理解を考えさせられる作品だと思う。
肉体のスクラップ&ビルドと祖父との相互理解深化を通じて家族や恋人との関係性もスクラップ&ビルドして自己変革し再度社会へ復帰する28歳の主人公の葛藤と自己確認、自己再構築はとかく浅い取材で社会弱者擁護や公平性を隠蓑に先々を暗く伝えがちな現代のメディアに対してももっと深い洞察力、暖かな伝達をも求めているように感じさせ良い作品だと思う。
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No.72:
(4pt)

ちょっと阿部和重みたいな感じもあるが、水準はそれなりに高い作品

主人公が徐々にハードな筋トレに没入していくあたり、文章がいかにも
阿部和重みたいという印象はあったが、祖父が実はそこそこ元気だった
のではないかと匂わせる(だけで最後まではっきり書かない)あたりとか、
それなりに小説としての水準は高いと言うべきで、芥川賞の受賞作として
そこまで違和感がない作品と思う。
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No.71:
(4pt)

人生すべて「スクラップ・アンド・ビルド」の繰り返しですね。現代社会のある一面をうまく切り取った良書。

そもそも、ニートである主人公が筋トレをしながら、寝たきりまでとはいかないおじいちゃんを介護する、というシチュエーションが面白い。

主人公は、筋肉をスクラップアンドビルドするし、彼女との関係もスクラップアンドビルド、就職活動もスクラップアンドビルド。
何ごともスクラップアンドビルドをして初めてものごとが動く、あるいは成長する、ということに主人公は気づくのでした。筋トレによる、筋繊維切断からの超回復を、おじいちゃんの死へのプロセスに投影しているのが秀逸でした。

本書は、現代社会のある一面をうまく切り取った良書です。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.70:
(4pt)

いい子。

はじめちょっと抵抗があったのは、こねくり回した言い回し。
ただ、話がすすみにあたり気になって気になって。
最後は、おじいさんも筋力つけて向上していった実験的なものをやってほしかったなぁと。

お母さんの実の娘の対応もわからないでもないし。
孫が対する祖父への気持ちもわからないでもない。

ゆとり世代なのだよね。
なんか祖父への気持ちへの優しさや、社会への対する気持ちなどのものわかりのよさったらない。

いい子なんだなぁ。
こねくり回した言い回しはそこそこの大学のそこそこのっていうのが馬鹿っぽさが出てるのか、作者の意図なのか・・・・
計算されているものならすごいなぁとおもった。

いろいろ考えさせられるところもあった。
老人の体の衰えがあっても脳の衰えがあったとしてもごまかしたり、ズルしたりっていうのはできる。
それも全部ひっくるめて納得したのかなぁ。
やっぱりいい子なのかな。

溺れたのは本当かもしれないなっておもったのは、ごまかしたりズルしたりしながらも、本当に自分の体の融通が効かないこともあるから罰が当たったのかなーとおもったけど、けんとは自分にバチが当たったと思っただろうなぁ。。。。。

結局いい子。

あと、筋トレしないとなーとおもったw
精子はどうなのかな?出しすぎいいの?とかもおもった笑
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No.69:
(4pt)

羽田圭介さん

この作家さんの本を読むのが初めての方にはお勧め。そうじゃない方には物足りなさは感じるかも。
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No.68:
(5pt)

生への執着と絶望。

死にたい死にたいと漏らしながらも、実は生きることに執着する祖父と、言葉を額面通りに受け取り祖父を殺そうと考える孫。
あらすじを見た時に、てっきり直接的な方法でやると思っていたから、過剰介護で心身を弱らせるというやり方に驚いた。
孫と祖父の水面下での戦いと心の変遷が面白かったです。ユーモアのあるタッチなのも魅力的。
祖父も少し可哀想だな…と思いつつ、ラストは少しだけ清々しいです。
ドラマ化と聞いて手に取ったんですが、これのドラマってどうなるんだろう?と思ったり。
羽田さんの他の本も読んでみようと思います。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.67:
(4pt)

綺麗な本でした。

カバーが掛かり、書店の直筆の宛名で優しい感じが伝わりました。

本は最後の部分で終わるのが淋しいので読むのをストップしています。

おもしろいし、参考になった。
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No.66:
(4pt)

説得力がある。ネタバレになるかもしれないが、純文学はきっかけと結末の過程にこそ魅力があると思っているので敢えて書く。

説得力がある。ネタバレになるかもしれないが、純文学はきっかけと結末の過程にこそ魅力があると思っているので敢えて書く。
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No.65:
(4pt)

医療機器メーカーは行政書士と「関係ない業種」ではない

今まで読んだ芥川賞作品で一番面白かった。
「ストーリー展開なし、落ちなし」という芥川賞の受賞作として絶対必要な要件を抑えた、優等生的な作品。それなのに色々と考えさせられたり言及したくなる面白さがある。芥川賞受賞作でこれはミラクル。
初めて芥川賞を読んだ人は「何これつまんない」と思うだろうけど、他の芥川賞はもっと遥かにつまんないですよ(笑)。

全体にテレビで見かける著者の人柄が投影されていて、くすっと笑える部分が多い。
---この下ネタバレ含みます---
祖父の願いを叶えようと死を早めるための行動するあれこれが、結局は優しさになっているところ、ブラックかつ優しいジョークで面白いなと思った。笑いの才能は又吉よりあるかも。

現実的な話で気になったところ、
「医療機器メーカーの子会社に~~中途採用された。資格勉強していた行政書士とはまったく異なる業種だが」
そんなことはない。めちゃくちゃ関係あります。
医療機器は許認可が必要な業種。医療機器メーカーに勤めていた人が行政書士になれば知識を活かすことができてとても有利。
行政書士に関係ない業種ってあまりないんじゃないかな。むしろ著者が法律事務所などを想定していたなら、そのほうがよほど「関係ない」かもしれない(笑)。

「資格勉強していた」のが著者自身なのか、それとも友人から聞いた話か、ネット検索だけなのか知らないが、もう少し調べてほしかった。
純文学だと「現実なんか関係ない」というのが前提かもしれないけど。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.64:
(4pt)

魚は与えるのでなく釣り方を教えよ

身体の介護は孫から祖父へ、精神の介護は祖父が孫へと。
現代的な一冊。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.63:
(5pt)

面白怖い、そして明るい

なんか凄いわこれ。パッと見ハチャメチャで毒だらけだけど、深い。
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No.62:
(5pt)

後半、ひと言で感動に。

最初から後半、なんとなく考えていた事が、はっきりと小説になっていて、なんとなく、面白いまま、最後のほうへ。。こんな感じで終わるかと思っていたら突然、ひと言で感動に変わりました。上手いです。
他の本は読んでませんが、これから読もうと思いました。
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.61:
(5pt)

すごい視点でおもしろかった!

祖父を介護する健斗の生とはなにか、祖父のために早く安楽に死なせてあげたいために足し算の介護を行うというすごい視点の本に驚きました。医療用語やアダルト用語がいりまじっており読んでて吹き出しそうなくらいおもしろいところもありました。健斗が祖父のことを思って行う介護が本当にそれでよかったのか、結局は死にたいと言っていた祖父は必死で生きたがっているのではないか、などさまざまなことを考えさせられました。読みながら祖母のことを思い出し泣きそうになりました。そんなに邪険に扱わないでと祖父に暴言を吐くシーンなどで思わず感情移入してしまいましたf^_^;
現代社会においての介護問題を鋭い視点でとらえた本でとてもよかったし、おもしろかったです。もう一度読みたいです☆羽田さんってきっとおもしろい人なんだなと思いました(^^)新作も期待してます♡
スクラップ・アンド・ビルドAmazon書評・レビュー:スクラップ・アンド・ビルドより
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No.60:
(4pt)

読後感薄め、と言うか無いに等しい

不必要に言葉を装飾せずに、リアリティかつ軽妙に描かれていて読み易く、純粋に楽しませてもらいました。

ただ、終わり方が少し物足りなかったかな。
真の孝行係である健斗の介護論の結末がどう結ばれるのか楽しみにしていた自分としては、終わり方が余りにもサッパリとし過ぎていて。
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No.59:
(5pt)

一気読み

一気読みしました。

祖父の謎の行動。リアルな介護。
不思議な小説です。羽田さんがなるべく難しい言葉は使わないよう書いてる感が伝わり
読みやすいです。
火花より良かったです。
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