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(短編集)
三面記事小説
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三面記事小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全31件 1~20 1/2ページ
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角田さんて何かが怖い。恋愛本もストーカーちっくだし、男の女のの間にいつもややこしいモノを入れて呪わすよ様な恋愛系をつくる。 当初この人の描くモノに、新鮮さを感じた時もあった、くまちゃん当たり。愛がなんだ!では素晴らしい映画だと思う。ただこの人の生い立ちもはや宗教的な、カルト的な暮らしから1人で深夜特急ばりに生き、愛に飢えたバリの野良犬の匂いがする。感想だけど。 | ||||
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第一話が良かっただけで後は期待はずれでした | ||||
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話が進むのが静かで、犯罪は日常生活の中にあるのだと理解できた。 | ||||
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「永遠の花園」の 無傷で帰れると思うな と、 何も教えてやるもんか の感じがとても好みだ、と思った 概ね楽しんで読みました | ||||
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この人の本読むの初めて…と思っていたら、調べたら「八日目の蝉」を映画で見ていた。 その映画は、テーマは驚きの内容ですが、それを積み上げていく出来事が誰にでも普通にあるようなことが、結果的にここまでくるか〜という感想を持っていたが、この本も本当に普通。しかし結果は異常…。この作者はこんなこと書くのが得意なんでしょうね。 この三面記事小説は短編集 ○愛の巣 仲の良かった姉妹が結婚後どちらも子供ができずに別の楽しみを見つけて夫婦仲良く生きていこうとするのだが…。姉は旦那が浮気、妹も旦那が浮気、しかもこっちは不倫相手に子供もいて別家庭で楽しくやっている…。果たして結末は(想像を超えています) ○ゆうべの花火 最初は男の方から好きだと言って寄ってきたので仕方なく付き合ってやってたら、ある事件から立場がガラッと変わり、何をするにもお金を要求され、サラ金地獄に。しかも男は既婚者であった。最終的に裏サイトの「殺人請け負います」にまで連絡して、向こうの奥さんを殺そうとするのだが… ○彼方の城 ヤンキーで若くして結婚。二人子供を作って離婚して中学高校の子供二人と養育費で暮らしている38歳の女。完全に日常のことが崩壊しており、家の中はゴミ屋敷。たまたま漫画喫茶で知り合った高校生の男の子を強引に自分のものにして、体を弄び最後は監禁…。自分の子供たちとその高校生との奇妙な同居が始まるが… ○永遠の花園 仲の良い女子二人。子供の頃から仲が良く何をするにも一緒。高校も大学も一緒のところに行こうと決めて楽しくやっていたのだが…。東京からやってきた新任の若い絵の先生の出現で…。 ○赤い筆箱 二つ違いの女姉妹。いつも可愛がられるのは妹。その妹が憎くて憎くてたまらない姉が取った行動が…。 ○光の川 これが一番面白かった。母親のボケていく姿があまりにリアル。多分このようなやり取りが日本中で繰り広げられ、しかもこれからの高齢化社会においてはもっともっと増えていくのであろう。これ読むだけでも買う価値があります…。 | ||||
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小さな三面記事でも、様々な背景、心の動き、どうにもならないやるせなさがあるのでは、と思わせる良い作品でした。 ただし、悲劇的な事件をベースにしているので、胸を締め付けられるような話が多く、読み進めるのが辛かったです。 | ||||
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テレビでドラマ化されたのを見て、本も読みたくなり購入しました。幾つかの短編小説ですが、とても面白かったです。 | ||||
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タイトルから、何かもっとどろどろした俗っぽいお話をイメージしていましたが、そうではなく、むしろ人間心理の奥をついた凄みのあるとても深い小説群だと感じました。 ・ある恐ろしい事実を受け入れることができず、目をそらせようとして精神を病んでゆく姉と、同様のことが自分にも降りかかってきた妹。 ・既婚男性と知らずにつきあい始めた女性、最初に好きだと近づいてきたのは向こうなのに、ある時点からそれが逆転する。お金をむしりとられ借金をするようになっても離れられず、そのうちに闇サイトで男性への嫌がらせと妻の殺害を依頼する、また、ふとそんな仕事に入り込んでしまった闇サイト側の男性は・・・ ・ごく普通に幸せになれると思っていたのに、夫が去り、子供たちには無視され、仕事はやめた。そんな空虚さの中、出会ったのは高校生の男の子。初々しいその子と、何を考えているのかわからなくなり薄汚くなってゲームばかりしている息子、かつてはかわいかった息子が重なる。知らない間に、男の子を支配し自分だけのものにしようとしている自分に気がつかず・・・。 ・高校も大学もずっと一緒にいこう、東京へ行って一緒に住もうねと、一心同体だと思っていた親友。そんな親友が先生に恋をした。話すのはその男のことばかり。親友はもう自分のことなど見ていない。どうしてこうなってしまったのか?あの親密だった時間を取り戻すことはもうできないのか・・・ ・明るく無邪気な妹は、姉が通っている女子高に合格することができなかった。両親は姉に、妹の気持ちを思いやって刺激しないようにたのむ。気を使いながら生活する物静かな姉だが、妹ばかり気にかける両親を見て、自分はまるで透明人間のようで、この家庭に存在していないかのようだと感じる。妹への不満と嫉妬が積み重なって・・・ ・ぼけた母親の介護に奮闘する男性。しかし痴呆はだんだんと進行し、仕事にもさしつかえるようになり、結局やめざるをえなくなる。行政に救いを求めても、まだ若いので働けるはずと生活保護を拒否される。凄まじい介護生活の中で男性は・・・・ というようなお話です。人間というのは、たとえば自分の内面と振る舞いが一致していなかったり、口に出してしまった言葉の意味が実は自分でもよくわかっていなかったりと、とても複雑な動物だと思います。また、望んでもいない方向へ突っ走ってしまったり、こうするべき、こうした方がいいに決まっているとわかるのに、逆のことをしてしまう、そんな人間の複雑さと怖さを描いて秀逸です。 個人的には、”教師の給食に薬物を混ぜた”2人の女子中学生、1人はその教師に恋していた「永遠の花園」が一番心にくい込んできました。仲良しの親友との密着、その親友がある日、急に遠くなってしまう、そのひりひりとした喪失感と痛み。たいていの女性は10代の頃、友人との間でこういう経験があるのではないでしょうか。彼女たちが住んでいるのは東京にほど近い海辺、夏になると海水浴客や観光客がいっぱいやってくる、享楽的な夏とさびれた冬を繰り返す、そんな土地柄と、東京へのコンプレックスや憧れもうまく描かれていると思います。 どの小説も重めです、読み終わると、自分の中にもある暗い部分を突きつけられたようで、陰鬱な気分になるかもしれません。けれどそれは見たくない真実を直視できたということでもあると思います。いろいろと考えさせられる小説です。 | ||||
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昔、「事実は小説より奇なり」と言うクイズ番組がありました。 ある女性作家は、世の中にはそのままで「小説」になる話が一杯あるという様な意味の発言をしているのを読んだ記憶もあります。 この三面記事を題材とした短編集が、どこまでフィクションを交えたものか解りません。 ただ、ここに収められた6編のどの作品を読んでも、そこに「人間」がいます。 弱さや劣等感を持った「人間」がいます。 彼らは悩み、傷つき、やがて行くべきところまで行ってしまいます。 そうした悲しみに溢れた「人間」たちに、どこか共感するものがあります。 私もその立場に陥ったら、そうしてしまうかもしれないと考えてしまいます。 そして、今の生活に「しあわせ」を感じます。 確かに、暗い救いようのない話ばかりですが、そんな気持ちでこの本を読みました。 | ||||
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現実にあった事件をベースに作者が創作したストーリー。 日常の積み重ねの中で、ちょっとしたすれ違いで、人は恐ろしい罪を犯す。 どこかで踏みとどまることはできなかったんだろか。 どこかで踏みとどまれる力をどうしても持っていなかったんだろう。 現実にあった事件ベースとはいえ、完全な創作だと思います。 本当に、当事者たちの気持ちを理解できているかはわかりません。 そういう意味ではやっぱり三面記事なのかもしれません。 | ||||
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身近にありそうな出来事のように 感じる内容に引き込まれて読みました。 | ||||
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実際にあった事件をヒントにした小説であるが登場人物一人一人丁寧に描写されてる、 妻の殺害をネットで依頼した会いン人の心の軌跡を描いた「ゆうべの花火」、男女の 力関係の逆転をわかりやすい文体で人の動きと場面の情景が非常にリアルに描かれて るのはさすが作者の筆力である。 | ||||
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だんだんとマンネリ感が出てしまうので、最後の方は読むのがしんどくなりました。 | ||||
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角田さんの小説はいつも現実的で心理描写が素晴らしい。夏目漱石のこころと比較しても勝るとも劣らない素晴らしい作品が多い。ただ、実際にこの近くで起きてそうで、ちょっと重たい内容でした。 | ||||
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すごくよかった 何千冊何万冊と本を読んできましたが 一位二位くらいすごく好きな本です 何回も読み直してる本。 ものすごく悲しい ものすごくやるせない内容です 楽しい気持ちになる本ではないけど 人生のどうしようもない部分を、すごく上手に書いてると思います どっぷり悲しい気持ちになりたいとき、この本を手にとってます | ||||
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短編6編から成りますが、ハードなミステリは苦手な私でも読めました。 それぞれに趣きも違いますが、最後の「光の川」だけは少し違って人間らしさ、愛情、尊さ等が感じられました。 しかし懸命に介護する息子もやればやるだけ、反応のない母や雑事の多さ、自身の仕事、と息つく暇もない日々に疲弊し事故をも引き起こしてしまう。 福祉課に相談に行っても、もっと大変な人は沢山いる、と言われるばかりで取り合ってもらえない。 実社会でもこういうことが多いのだろうな、と思う。生活保護もそうだけれど、誰がどこまで本当に貧窮していて一刻も早く救わねばならないのか。 ぎりぎりで綱渡りのような生活環境の人々をどの様に不公平感なく選別してゆくのか。 難題が多いですね。。 | ||||
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おやすみ、こわい夢を見ないように (新潮文庫) という悪夢の続きを読んでいるようでした。 『おやすみ〜』の解説で、『是非とも三面記事小説』もおすすめする、 と書かれていたので読んでみましたが、二冊立て続けに読むのは、きつかったです。 角田光代作品でも、いい意味で気分が悪くなるおすすめ作品に順位をつけると、 あくまでも個人的にですが、次の通りです。 1位森に眠る魚 2位おやすみ、こわい夢を見ないように 3位三面記事小説 八日目の蝉 は、また別格。 | ||||
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どれも、え??ここで終わり??という印象を受けました。 読んでいる間はそれなりにドキドキしながら読めるし、止まらないのですが最後はもの足りないです。 対岸の彼女の方が面白かった。 | ||||
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三面記事を題材にその背景を描いた作品(フィクション)。 普通、新聞の三面記事はその背景の詳細が書かれてない(事件の事実のみを報道)。 従って、「いい年をした主婦が息子と同じ世代の男を軟禁した」とか「女子生徒が慕っている男性教諭の給食に薬物を混入した」理由が理解できないものだ。 本書はそうした事件の背景を著者の逞しい想像力で描かれている。 その背景には現代社会や家庭で実際に起きている問題を巧く取りあげているため、いかにもありそうな話となっている。 読後は三面記事を読むとストーリーを想像してしまいそうである。 著者の作品を初めて読んだからかもしれないが、衝撃を受けた。 これまでありそうでなかった斬新な作品だと思う。 | ||||
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現実にあった事件をもとに書いた短編小説の数々ですが、どれも読んでいると、本当にそのへんのアパートの部屋や家のなかで、起きていそうな気がしてきて、ゾクリとしてしまいます。同じ殺人事件でも、三面記事というのは、私たちの生活により近いのだとあらためて実感させられます。少しずつ追い詰められていく心理も、神奈川県の海水浴場の地方的な雰囲気など、ヒシヒシと伝わってきて読みごたえがありました。どうしてここまで書けるの、と感動ものです。 マイナス1にしてしまったのは、「愛の巣」と「永遠の花園」という作品で、事件後に家族が、そして当事者が、何事もなかったかのように過ごしていることに違和感をおぼえてしまったからです。それと、ほかの作品で、ちょっと説明的すぎるかなと思ったところがって、厳しすぎるかな。角田さんだからハードルを上げてしまっているのかもしれません。 | ||||
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