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赤い博物館



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【この小説が収録されている参考書籍】
赤い博物館
赤い博物館 (文春文庫)

赤い博物館の評価: 4.00/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 1~20 1/2ページ
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No.26:
(4pt)

まさか、そんな‥‥‥。逆転の構図に、びっくりですわ。

「えっ! まさか、そんなことが‥‥」と、〈赤い博物館〉館長・緋色冴子(ひいろ さえこ)の推理に唖然とさせられた、そんな短篇ミステリが全部で五つ。
「パンの身代金」(初出時の「赤い博物館」を改題)を筆頭に、「復讐日記」「死が共犯者を別(わか)つまで」「炎」「死に至る問い」を収めた一冊です。作品は、2013年から2015年にかけて発表されています。

一番の妙味いうか、ミステリならではの醍醐味を感じたのは、意外な逆転の構図ですね。その逆転のからくりを何よりも優先させてるので、「それって現実的にどうよ。無理やり過ぎんじゃね」と思ったことも何度かありました。私は、その逆転の構図とかトリックとかが、昔読んで驚嘆させられた連城三紀彦ミステリ(例えば、『夜よ鼠たちのために』のような)に通じる気がして、そこに本短編集の一番の妙味を感じたんでしたが。

マイ・フェイバリットには、「復讐日記」を挙げます。この短篇の企み、技巧は、とても冴えてんなあと感心させられたから。捜査実践者の寺田聡(てらだ さとし)に対して、〝雪女〟館長の緋色冴子が二つ、事件の疑問点を提示する。そこから、思いがけない真相の絵柄が浮かび上がってくるところ。ぞくぞくするくらい面白かったです。

あと、文庫本表紙カバーの装画(〝げみ〟さんのイラスト)が、雰囲気があってナイスやな思いました。
赤い博物館Amazon書評・レビュー:赤い博物館より
4163903348
No.25:
(3pt)

パンの身代金ネタバレ

「パンの身代金」ラストシーンで、寺田の元上司が怒り狂って電話をかけてきたが、あれはあり得ないと思う。
警察官が公用車で死亡ひき逃げ事故。即、懲戒免職で当たり前だ。しかも、民間人にその秘密を共有させ、罪の重さに耐えかねて告白しそうになった民間人を謀殺。
こんなことをする警察官は、懲戒免職を3回食らっても足りない。
そんな警察官を「優秀な刑事だから」「妻子に去られて刑事の仕事だけが生きがいだから」なんて理由で庇うなんてあり得ない。
そもそも、公用車でひき逃げして、その犯人がつかまらない筈がない。リアリティが無さすぎる。
期待しただけがっかりだった。
赤い博物館Amazon書評・レビュー:赤い博物館より
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No.24:
(4pt)

色々と感想はありますね

自分が思っているよりこの作者の評価が高くないことにやや驚いています。短編連作で全てに満点を求めることは難しいかも。
赤い博物館Amazon書評・レビュー:赤い博物館より
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No.23:
(2pt)

薄っぺらい

内容が浅い。突拍子もない推理がクドクド語られるだけ。重箱の隅を突かれないように自ら細かい説明を展開するのも読んでいてつまらない。そんな予防線を張るよりも演出や伏線をもっと練ったほうが良い。
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4163903348
No.22:
(2pt)

リアリティに乏しい

本書がシリーズ一作目だな。五篇収録の連作集である。トリックがダイナミックなのはいいが、事件そのものの様相が変わる趣向が多く、リアリティがない。
特に「死が共犯者を別つまで」「死に至る問い」は、読んでいて有り得ねえ!と呟いた。前者は、事故で瀕死の人がいきなり「交換殺人やってました」と告白するなんて不自然すぎるだろ。後者の意外過ぎる動機は、もっと有り得ない。
「炎」が比較的よかったかな。二作目の方が謎解きとして優れている。
赤い博物館Amazon書評・レビュー:赤い博物館より
4163903348
No.21:
(5pt)

大好きな松下由樹さんのテレビドラマを見て本も読んでみたいと思って

ドラマを思い出しながら読みましたありがとうございます
赤い博物館Amazon書評・レビュー:赤い博物館より
4163903348
No.20:
(5pt)

テレビドラマの放映で原作を読みたくなりました。作者に脱帽です。推理を超えた推理です。

読みだしたら、その日のうちに読んでしまえるほど、読みやすく、魅せられた内容です。
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4163903348
No.19:
(5pt)

かなり改稿されている

2015年に出た単行本の文庫化。かなり大幅に改稿されている。
 「パンの身代金」「復讐日記」「死が共犯者を別つまで」「炎」「死に至る問い」の5話が収録されている。
 スコットランド・ヤードの「黒い博物館」の日本版とされる警視庁の「赤い博物館」を舞台とした警察小説。捜査の終了した証拠品を保管する施設であり、そこの所長が名探偵役。
 かなりハイレベルなミステリであった。しかも、趣向がそれぞれに違っておもしろい。プロットに謎が仕掛けられていたり、動機が意外だったり、ミスディレクションが巧みだったり。すれっからしのミステリ・ファンでも納得の一冊だろう。
 とくに印象深いのは、「復讐日記」。ちょっとした違和感から真相へとたどりつく道筋が鮮やか。
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No.18:
(5pt)

一作一作の質が高い

5作収録
赤い博物館に保管してある過去の事件の遺留品や証拠品や捜査資料を使って謎を解いていく
高いレベルで読者にフェアプレイを提供している質の高い本格ミステリ集
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No.17:
(5pt)

凝らされた技巧に舌を巻く

警察小説と本格ミステリは少々食い合わせが悪い。大量の捜査員と科学力を投入して行われるのが警察の捜査だからだ。
そこで本書に投入されたのが犯罪資料博物館というアイディア。館長が未解決事件の資料を読んで違和感に気づき、ポイントのみを押さえた実地捜査を助手にやらせ、真相を看破する。収録された五編ともそれだけで、まったく贅肉がないシンプルなパズラーになっている。

よくできたパズラーは往々にしてサプライズが少なめになってしまうのだが、本書は五編ともすべて事件への見方が180度ひっくり返るような真相が用意されており、見事である。

超絶美女の館長と二枚目の若い助手というキャッチーなキャラ設定を盛り込みながら、そちら方面にまったく発展させる気がないストイックな描写も好感が持てる。
これだけ見事なキャラと舞台を作り上げておきながら続刊がまだ出ていないのが残念でならないが、いやいやこれだけの濃密なパズラーを用意するには時間がかかるのだろう。何年でも待ちたいと思う。
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No.16:
(5pt)

謎解きが面白いです

大山さんの謎解きにはまって 数冊買った中の1つです
読みやすいしキャラクターの設定も面白いですね
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No.15:
(3pt)

相反するものの同居

エラリー・クィーンやヴァン・ダインが好きな人には良いかもしれない。解説は飯城勇三氏。
しかし、横山秀夫氏や今野敏氏の作品のような警察人の内面的なものが見受けられるのはいただけない。
ワトスン的な立場の寺田聡が前上司の今尾係長から仲間を逮捕したから許せないと凄まれる場面や一課在籍時のライバル香坂の腕を掴んだなどあっさり書くか、まったく書かないというように書く方がいいと思う。ということで星3つ。
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No.14:
(5pt)

おもしろい

単純かつ明快な推理。面白かったので、アマゾンで2冊の文庫の単行本を購入しました。
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No.13:
(5pt)

犯罪資料館の主人

犯罪資料館の主人が女性の頭脳労働者です。

桜庭一樹氏の『GOSICK』のヴィクトリカのことを思い出しました。

5篇の小品集です。系譜としては、坂口安吾氏の『不連続殺人事件』の流れにあるでしょうか。そして、本格派の安楽椅子探偵です。

トランプを縦に束ねて斜めに立てて、一気に反対側に倒してバラバラと流れるように展開させるような、タネ明かしとなりました。

面白かったです。

追う者と追われる者とは等価であるということ。

以心伝心ということ。

遠くに離れて暮らすということ。

堪忍は一生の宝ということ。

親原病ということ。

お見事でした。
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No.12:
(4pt)

いつの間にか物語にも引き込まれ

左遷させられた元一課の刑事と,そこで出会ったコミュ障の美人上司が…と書くと,
何やらラノベっぽく映りますが,ドタバタやラブコメは一切ない純粋なミステリです.

その謎解きは,やや無茶な部分もありますが,わずかな情報からきっかけを見つけ,
未解決,もしくは解決済み事件の洗い直しと,全てを組み立て直す様子が実に面白く,
始まりとはまるで違う姿を浮かばせる,アクロバティックな論理が実に気持ちいいです.
反面,編ごとの『入り』には違いを持たせたものの,真相の部分には重なりが目立って….

とはいえ,ただ事件を解決するだけではなく,人間の業や狂気,執着にも触れるなど,
いつの間にか物語にも引き込まれ,何とも言えないやるせなさを抱かせるのが印象的で,
意味深だったラストでの上司のつぶやきも併せて,ぜひとも続刊を期待したいところです.
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No.11:
(2pt)

いろいろと強引な作品

知らない作家だったけど書店に平積みで置かれてたので面白いかなと思って購入。

警視庁付犯罪資料館の館長が未解決の、または解決済みとされる古い事件のなぞ解きをするというストーリーだが、
犯行の動機や解決に向かうプロット、登場人物の心理描写などどれもこれも強引な理屈で読者を無理やり納得させ
ようとしているような内容で全然中身には入れなかった。

久しぶりに買うんじゃなかったと思わされた作品でした。
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No.10:
(1pt)

これはいかんでしょ

評価が高かったのであまり内容も知らないまま、逆に言えばほぼ先入観なしで読んだ。が、これはちょっとどう
なのよという甘さの目立つ出来だ。
若くて美人でキャリアで非常識な変人でめちゃくちゃ頭の切れるスーパーウーマン、という現実にはまず存在し
ない主人公はミステリー小説よりドラマやライトノベルの類にいかにも登場しそうな、オタク好みのキャラクタ
ーに思える。「捜査一課から飛ばされた現場復帰を切望する相方」も極めてありきたり。作風も良くも悪くも薄
くて軽くてのっぺりしており、この作者ならではというオリジナリティが非常に弱い。かつ現実離れしていて説
得力がない。
まあそこは好みの問題とも言えるので、そういうのが好きな読者が読めばいいだけなんだろう。しかし問題はミ
ステリーにおいては肝心要のはずのプロットで、既に他の方も指摘されているように真犯人や手口の完全な特定
に至っていない(つまり「こういう可能性もある」「彼が真犯人である可能性も否定できない」と指摘したに過
ぎない)推理なのに、それを突き付けられた真犯人がなぜか簡単に屈伏して罪を認めてしまうという、一番あっ
てはいけない詰めの甘さが一部のエピソードに存在している。他にも無理のある犯行動機など、読んでいてしら
ける部分がちらほら。
館長の変人ぶりの原因となった過去の古傷らしきものの存在も仄めかされており(これもうんざりするほどそこ
かしこで見聞きしたパターンだが…)、しかしそれが明らかにされてはいない…ということは作者は続きを書く
気満々なんだろう。
私はもうお腹いっぱいなのでおかわりはいりません。
赤い博物館Amazon書評・レビュー:赤い博物館より
4163903348
No.9:
(4pt)

出来は良いが、ツッコミ所も

「赤い博物館」とは警視庁の犯罪捜査資料館のことである。ここには過去の犯罪捜査の過程で集められた膨大な資料が保管されている。館長は元々エリートキャリアだった女性警官の緋色冴子、そしてこの博物館に左遷されてきた元捜査一課のエリート刑事寺田聡。言うならば閑職ともいえる部署なのだが、ここに集められた大量の資料を読み解くことで過去の未解決事件を次々と解決していくという話である。収められている六篇はいずれも、地味ではあるが、無駄のない文章とある程度の的確な論理で構成されており、それなりにレベルの高いものとなっており、出来はそこそこ良い。ただ設定上あくまで何十年も前の事件を取り上げているので、想像で書かれている文章も多い。~だとしたら、~だろう、とか勝手に決め付けている面が多々ある。また、ある作品の中で、ある人物が、サイフを臀部の左ポケットに入れていたことから、「左利き」だと断定している。これは疑問だ。私は右利きだが尻の左ポケットに入れている。これは左手でポケットからサイフを出して、右手でお金を出すとき、サイフを持ち替えなくてすむからだ。おそらく私のような人間は少数派だろう。右利きは右、左利きは左、これが普通なのだろう。しかしネットで調べたところ、断定するほどの極端な差は見当たらなかった。犯人かどうかにつながる重要な問題をこんなにあいまいな理由で断定していいものか。また最後の「死にいたる問い」は動機の点で大きな不自然さが残る。さすがにこの動機で人は殺さない。ありえない。ましてやこの動機で人も殺したとしても、犯人が望むように事が運ぶ保証はない。むしろ可能性は低いだろう。
赤い博物館Amazon書評・レビュー:赤い博物館より
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No.8:
(5pt)

とても面白かった!

未解決事件の資料を集める通称「赤い博物館」に左遷された元捜査一課の刑事と、クールビューティな館長が、お蔵入り事件を解決していくという一風変わった設定も面白かったし、短編集で、1話毎に雰囲気が違うのもよかった。Kindle版を買ったので、続編があるなら、ぜひKindle化して欲しい。
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No.7:
(5pt)

本格ミステリーの醍醐味

本格ミステリーのおもしろさは「意外な犯人」「意外なトリック」の驚きがひとつ。その意味で、Aと見せかけてB、Bと見せかけてC、という反転倒置はみごと。推理のロジックもきっちりしていてその理路整然さに納得、感心しきり。動機につながる人間心理の掘り下げも深い。久しぶりに読みごたえのある本格ミステリーとめぐり逢えました。アームチェアディテクティブの最高傑作のひとつではなかろうか。
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4163903348

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