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道徳の時間
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道徳の時間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全30件 21~30 2/2ページ
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最後の最後で明らかになる事実には意表を突かれ、ぎょっとしました。 あまりにも不自然という指摘もあり得ると思いますが、本作のような内容・構成の作品では ぎりぎり許容されるのではないかと思います。振り返ってみると、伏線も十分に張ってありました。 しかし、それ以外の面では高い評価はできません。 何より文章が良くない。会話に続く地の文で,余計な一言を付け加える癖が鼻につき、不快です。 クールなハードボイルド系の主人公が、物事を斜めに見て気の利いた言い回しをすることはありますが、 本作の主人公には似合わず、できの悪い漫才の「つっこみ」のような感じになってしまっています。 主人公を始めとする登場人物に魅力のある人間、共感を持てる人間が全くいないというのも欠点でしょう。 また、タイトルにもなっている「道徳」や教育に関する論議、主人公と息子をめぐる家族関係などの 扱い方も雑で、作品の厚みを形成するに至っていません。 選考経過を読むと、辻村深月氏が絶賛、池井戸潤氏が酷評、と評価が分かれています。 池井戸氏は慶應義塾大学推理小説同好会の出身なので、 選評が厳し目になるのだろうと思います(「「受賞作なし」が妥当だった」とされています)が、 本作に関しては、基本的に池井戸氏に同感です。 なお、これまでの乱歩賞受賞作では巻頭に作者近影と受賞の言葉が載っていましたが、今回はありません。 何か事情があるのでしょうか。 | ||||
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基本的には審査員の方々、その中でもどちらかといえば好意的な選評に近い印象を受けた。 まず謎が魅力的で、ストーリーが映像的にわかりやすい点は本作の大きな魅力であろう。 何より読んでいて面白いことは間違いない。 その一方でどうもテレビ的な見せ方に偏っていて、細かな辻褄がおろそかになりがちな点は否めない。 また、審査員すら誰も指摘していないのが非常に不思議に思えたのが「無期懲役犯がたった13年で仮出所できるわけがない」 という点。ここ数年の無期犯の仮出所までの年数は約26年。どんな模範囚だろうが、その半分の期間で出所させたらそもそも 無期懲役の意味がない。作者としても(さして重要とも思えないが)ラストシーンを演出するために無理な設定ということにあえて 目を瞑ったのかもしれないが、そういうところで出鱈目を書いてしまうと全体的な構成面でも大丈夫なのか?という目で見られざるを得ない。 演出上重要なポイントでもありちょっと調べればすぐわかることなのだから、書く以上はきっちり押さえるべきであろう | ||||
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動機が共感できなかったけど、最後まで興味を持って読めました。 | ||||
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乱歩賞ということで期待して読んだけど、こんな動機で人を殺すかなぁ。 選評でもほとんどの選考委員が言っていたけど、ありえないと思うので真相がわかっても納得がいかないです。 あと、現在と過去の事件の繋がりもうまくないというか。 あと、ドキュメントフィルムを撮ろうとする女性の動機も納得いかない。 全体的にちぐはぐで、突っ込み所が多くて不満が残る作品でした。 | ||||
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これが、乱歩賞をとったのが、一番のミステリーでした。 人物が書き分けていないので、誰がしゃべったかわかりません。 これを出版しようと思ったこと自体が理解できません。 | ||||
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会話の書き方に独特の表現方法を持っており、若干誰のセリフなのかわらなくなることもあるが、読み出したらやめられない程、ストーリーに吸い込まれていく感じがある。 次の作品が楽しみだ。 | ||||
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正直、何がしたかったのか。という感じ。「復讐」の割には中途半端?「片棒担ぐ」なら「復讐」じゃなくて「協力者」じゃないかい?ピンポイントで宮本だけをターゲットに意趣返ししたかったのか?よく分からん。 ついでに何であえて伏見に依頼したのかも分からなかった。このキャラが「自負心ばかり強いけど、何もできない」人。に思えた。 「あんたみたいな輩の相手は結構慣れとるんや」と言いながら、言い値で金払っちゃうトコから「はあ?」みたいな。「結構慣れてる」ってのは「その場でいなして小遣い銭くれてやって、完了させられる」人だと思う。故に「コイツは無能」と思いながら読んでしまった。 仕事中に職分超えてるし。仕事は受けたらちゃんとしなきゃいけないと思う。 この人のいう「性根」は目くそ鼻くその世界だと思った。 子どもの声で「電話で呼び出し」「警察通報」は無理がある。普通にばれるよ。そこは「ボイスチェンジャー使った」とか入れて欲しい。 「狭い町」「余所者」が何か絡んでくるのかと期待したが、何もなかった。地方を強調する意味なかった気が。 文章が少し読み難いのに加えて、登場人物多過ぎ。取材してる訳だから仕方ないんだろうが、名前を読み流して良いんだか悪いんだか判別つかず、多少面倒でもあった。 ちなみに「みんなくん」は個人的に物凄い気持ち悪さを感じた。 全体的に、何と言いますか、読み手に多くを要求する類の文章+構成だという気がした。前提に「新人を温かく見守る感じの親切心」があった方が楽しめると思う。 並べ立てましたが、単にデビューならそこそこ及第点、乱歩賞本なら「今回はちょっとハズレ」位の感触でした。 | ||||
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簡単に書くと、10数年前の殺人事件と現代とを強引に結びつけた冤罪絡みの意欲作で盛りだくさんですが、デッサン力がなくて、厳しく書くと、あまりにもマンガ的で感情移入できませんでした。また、物の道理に相反するきじつが多く<道徳がない作品>。謎の設定は素晴らしいが、いかんせん読みずらい文体で、もう少し平明な文体でしたらアイデアがもっと受けたと思いました。娯楽ものと割り切って読めばそれなりには楽しめます。ただし、乱歩賞としては、無理筋が鼻につき、おおオマケ乱歩賞作品でした。残念ですが、次回に期待するしかありません。 | ||||
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友人にすすめられて購入。普段雑誌ばかりになってましたが、熱を感じるような推理小説を読んで久しぶりにワクワクしました。伏線だとか布石とかいうんでしょうか、そう匂わすのが上手くて、読み進む度に謎が増えていき先が知りたくて長編なのがもどかしいほどでした。 冤罪についてもテーマになっていて、犯人なのか意図にはめられた被害者なのか、私には昨年の仁川カメラ事件を思い出させ、固定観念や権力で人の人生を狂わせる事も起きるんだなと反省し、作者の深い発想に考えさせられました。 言葉が難しくスマホで調べたり、言い回しなどにひっかかるところもありましたが、ストーリーが面白く、引き込まれたので審査員の賛否をよんだと評価されていた結末にも個人的に満足です。 | ||||
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第61回江戸川乱歩賞受賞作。物語は孤独な陶芸家の死と住民による弔問から幕を開ける。時期を同じくして、この話の舞台・近畿地方郊外のベッドタウンで発生する、連続いたずら事件。授業の時間割りに見立てた他愛のないいたずらは、やがてウサギの惨殺(生物の時間)、幼児に対する鉄棒を使った傷害事件(体育の時間)とエスカレート。見回りパトロール会合の場で、主人公にして失業中のビデオジャーナリスト・伏見たちが聞いた事実。それは自殺したと思われていた陶芸家の自宅に「道徳の時間です」という不気味な落書きがしてあったということだった。やがて、13年前に小学生ら300名の目の前で発生した教育評論家刺殺事件のドキュメント映画の依頼が伏見に舞い込む。服役中の犯人は「道徳の時間です」とのみ供述。……《感想》プロットや道具立ては抜群なのだが、これら複数の事件が実はあまり関係していない読後感が残念。いたずら事件の犯人の動機が弱いし、いたずら事件を利用する人物たちの動機には納得出来ても、後から後から出て来るキャラに説得力や理由付けが感じられない。最初の事件(殺人事件)の犯人・向という男も印象がぼやけている。最大の問題点は、黒幕が「あの人」だと初登場の時点でほとんどの読者が気付くのでは? もう少しだけ構成を変えたらグッと良くなるのだが。 | ||||
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