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(短編集)
まっ白な嘘
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まっ白な嘘の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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シカゴ・ブルース(新訳版)を読んで、昔読んだ時と比べてがっかりした私は、ブラウンの良い読者とは言えないだろう。「闇の女」は白眉。タイトルの「真っ白な嘘」も読後感は良い。最後の「後ろを見るな」は昔から私は買わない。全体的に、後味があまりよろしくないので、ブラウン・マニアでない私は、何度読んでもあまり好きになれない。 | ||||
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バラエティーに富んだ短編の数々。今回再読して感じたのは、アイリッシュの短編に通じるサスペンス風味の作品が意外に多いんだなということでした。 また、「世界がおしまいになった夜」「メリー・ゴー・ラウンド」といった作品には、レイ・ブラッドベリの風味を感じましたし、「闇の女」にウッドハウスの短編の妙味を思ったりしました。 印象的な作品を今の気分で三つだけ選ぶとしたら、「叫べ、沈黙よ」「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」「カイン」を挙げます。なかでも、「叫べ、沈黙よ」に戦慄させられました。 聞く人の誰もいない森で木が倒れたら、それは無音なのか否か という議論からはじまる話。登場人物がある動作をする一行に、オーマイガッ! 心臓によくないです。震え上がりました。 「キャサリン、おまえの咽喉をもう一度」は、ある症状に陥って苦しむ男が体験する出来事を描いた話。こちらもぞくぞくしながら読みました。ラストの映像としての見事さと切れ味の鋭さが印象的。 恐ろしかった話では「カイン」。これがまた何ともぞっとする話で。文章の脇に振られていた傍点はなくてもいいんじゃないかと思いましたが、何にせよ、このオチにはぞおっとさせられました。 そんなこんなで、この作品集はとってもバラエティーに富んでいたんだけれど、通奏低音のように流れていたのはサスペンスのぞくぞくする、しばしばぎょっとさせられる味わいでした。 | ||||
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