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白昼の死角
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白昼の死角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 41~60 3/5ページ
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若き天才的詐欺師による犯罪の数々が描かれた作品。40年代の光クラブ事件を下敷きとした和製ピカレスクロマンの傑作だ。 東京大学の仲間4名が一攫千金を狙ってつくりあげた投資会社。主人公は、手形詐欺を繰り返す中で、仲間内でも頭角をあらわしていく。発覚すれすれ、大胆不敵な犯罪行為に、いつしかエールを送りたくなる。 友情、愛情、裏切りが錯綜するドラマチックな人間関係が良い。クライマックスは、映画版の有名なコピー「狼は生きろ。豚は死ね」を思い起こし、感慨深いものがあった。読み応えありの大作。 | ||||
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長編だが読み進めやすい。これは文章がくどくないからだろう。最後の部分は短く纏めた感が強い。 | ||||
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もともと1959-60年に「週刊スリラー」に、『黄金の死角』のタイトルで連載されたもの。1960年にカッパ・ノベルス。2009年に光文社文庫。 1963年と79年にテレビドラマ、1979年に映画化されていることでも知られる。映画には高木彬光自身が出演して話題になったという。 経済詐欺をテーマとした長編ミステリ。戦後すぐの東京を舞台に、東大法学部の学生が金融業に手を出し、あの手この手で荒稼ぎしていくという話だ。主人公のキャラクターが強烈で、印象深い。また、詐欺の方法もバリエーションがあって驚かされる。 冒頭部分は光クラブ事件をモデルにしている。 | ||||
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高木彬光さんの最後傑作だと思います。ピカレスクロマンは数あれど、この作品を超えるものは無いです。 | ||||
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タイトルは昔から知っていたが、本書で取り上げられた東大学生が経営した金融会社のモデルとなった会社が実在し、そこに日本マクドナルドの創業者の藤田田氏が絡んでいたという話を読み、興味を持って手に取ってみた。 500頁にも及ぶ大作だが、東大出身の主人公の人物造形が悪人ながらなかなか魅力的で、考え出す詐欺事件も巧妙で読み出すと次にどう展開するのか気になって一気に読んでしまう。 人間の弱さ・醜さが露わになる作品で読んでいて気分が悪くなるところもあるが、最後まで予想外の展開が続く見事な作品である。 | ||||
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1970年代後半角川映画全盛時、「犬神家の一族」の横溝正史氏 「人間の証明」の森村誠一氏に続く第三の作家として登場したのが、高木彬光氏であった。 戦後「刺青殺人事件」で推理文壇に登場したが、その後 派手さは無いが、多くの本格推理小説を量産。 「白昼の死角」は昭和34年に発表されたが、それまでの本格推理とは趣を変え経済要素を取り入れ当時台頭してきた松本清張氏の社会派推理小説に真っ向から挑戦した渾身の傑作。主人公に彼が行う一大詐欺に対して松本清張氏のある著書の内容を引き合いに出し子供騙しだと言わしめている。物語は戦後から始まり現代と様相が違い古さはあるが、当時としてはかなり先見された内容で 今読んでも充分面白い。 高木彬光氏の小説はあまり映画化されないが、「白昼の死角」は、昭和54年角川映画として 夏八木勲 竜崎勝 中尾彬 岸田森の渋いキャストで映画化されている。話をかなり端折ってるが、こちらは、こちらで楽しめる。 | ||||
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のような物語でした。映画で見た映像を思い出しながら読み進むにつれて、映画の作り手が出来る限り小説に忠実に作ろうとなさったことが伝わって来ました。小説、映画ともに素晴らしいと思います。 | ||||
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構成、登場人物、時代背景が分かり易くて読み応えもありました。世界大戦直後の厳しい最中に、度胸と知性で必死に生きる鶴岡 七郎という人物は悪の道とは言え、私の中では輝いていました。ただ、戦争はよくないですね。彼らは、時代背景として第二大戦に敗戦し無残になってしまった日本情勢に置かれた若者です。そんな日本に対して、屈折した見方をしてしまうのかな。これだけの知性、勇気を持った人物だから、時代背景や日本の情勢が違えば違う働きが出来るのかなと妄想してしまいました。この物語としてはとても愉しめました。 | ||||
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金融犯罪の手形に関しての戦後の話。楽しく読ませていただ来ました。 | ||||
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何より求められる独創力、そして成功にまで導くために必要な精神を生み出す環境、知恵と勇気を支える金言に満ちている類い稀な作品。 | ||||
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本作品は、1960年代に刊行された、著者の代表作のひとつと言ってもよい作品。 しかしながら、長らく未読でした。 今回、Prime Readingで読み放題のkindle本となっていたので、ダウンロードして、読んでみました。 物語は、著者自身が、箱根の別荘で、鶴岡七郎という男と知り合いになるところから、幕を開ける。 彼は、稀代の天才詐欺師で、彼から聞いたその犯罪の数々を小説仕立てにしたという設定になっています。 こうした小説では、時代設定をぼかしていることも多いのですが、本書では、終戦直後の昭和20年代半ば以降で、具体的に年号が記されています。 彼の存在や、その犯罪はフィクションですが、あの戦後の混乱期であれば、こんな人物がこうした犯罪を実行してもおかしくはないかな、という妙なリアリティがあり、物語にはかなり引き込まれてしまいました。 とにかく、その詐欺の方法が巧妙。 題名に使われている、「死角」とは、法の死角のことで、鶴岡七郎は、法律や判例集を読み漁り、絶対に捕まることのないような詐欺を企み、実行するのです。 彼の哲学は、二度と同じ手は使わない、というもので、同じ手段を講じると、必ず足がつく、だから、別の手段を思いつくまでは、何年でも待つというやり方です。 物語の流れとしては、鶴岡がある新しい詐欺を思いつくと、仲間を誘って準備を始めます。 この段階では、読者には、どんな手段が待ち構えているのか、想像もつかず、ひたすらページを追っていくしかありません。 そしてある段階にくると、その準備の真意が分かり、なるほど、こんな方法があるのか、と犯罪という褒められた行為ではないのですが、納得させられてしまいます。 物語の後半からは、鶴岡に対し、検察や警察の追及の手が伸びてきて、これを彼がどんな風に切り抜けるのか、というところも大変に読み応えのあるものとなっています。 これほどのピカレスクロマンには、なかなかお目にかかれないと思います。 クライムサスペンスの傑作としてオススメします。 | ||||
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小説のキャラクターの心の動きと行動がとてもリアルに描かれていて、楽しく読めました!人間の心理を見事に描写していると思います! | ||||
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ボクは鶴岡さんのような才能はありませんが、この不屈の精神力はすごいと思います。犯罪もここまで行けば芸術です。できることなら真似をしたいと思いました。 | ||||
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よかった。日本詐欺犯罪史上最大の犯罪が緻密に計算され尽くされていた。 | ||||
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ページ数が多いのですがあっという間に読み終わってしまうくらい話に惹き込まれます!! | ||||
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このような犯罪があった時代だったんでしょうね。リアルな表現が読んでいる自分まで登場人物の心境になっていました | ||||
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東大生であることと天才と称される人物の発想が犯罪に結びつくと言う発想が面白かった。 天才となれば法の盲点を突き完全犯罪が可能なのか。 最後の自白はチョットあっけなく 、人間的な脆さを感じた。 | ||||
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一人の、壮大な人生が綴られいて、読んでいて、次の展開をハラハラドキドキした。 人間模様の描写も、素晴らしい。本当に凄い作品でした。おススメの作品です。 | ||||
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高校生の頃だから40年以上前に読んで、すこぶる面白かった覚えがあつたので読んでみました サルベージとかこの本で知ったんだとか懐かしかったけど、やつぱり言い回しとかが古い語感なので 若い人には辛いかも 昔読んだ時も思ったけど「毒を食らわば皿まで」って何度も出てきて、コレはちょとクドかったね | ||||
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戦後の混乱した経済情勢の中で、天才的な頭脳を持つ主人公鶴岡七郎が巧妙な手口で金融詐欺を繰り返していく話。 かなりの長編だが、それに見合うだけの読み応えがあった。 一般的にミステリを読むときには早く結末を知りたいと思うが、この作品に関しては、詐欺の手口やストーリー自体が面白く、途中の過程が楽しめる作品だった。 主人公の視点で語られる倒叙形式であり、大きな謎や不思議さ、ラストの意外性といったものがないので、ミステリ性はさほど感じられず、エンターテイメント性重視の作品だと感じた。 主人公が詐欺行為を行うのは、前半で自殺する「もうひとりの天才」隅田光一の影響が大きく、既存の権力や体制に対する闘争、自分の能力を証明する「自己実現」という意味合いが強いと感じた。主人公やその他の登場人物の人物造形が優れており、主人公の物の見方や考え方は興味深いものであった。 最終的に主人公は彼の忌み嫌う法の裁きを拒否するが、この作品にふさわしいラストだと感じた。 | ||||
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