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木製の王子
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木製の王子の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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| 木製の王子は「あの」夏と冬の奏鳴曲の続編であるためスタートラインに立つまでのハードルが高く、メルカトルではなく木更津シリーズであることも原因なのか、長らく絶版でした。一方で、麻耶雄嵩ファンの間では一冊のミステリ小説として非常に評価が高く人気があった作品なので、新装改訂版は本当に嬉しいです。 烏有は話の中心ではありませんし、翼ある闇さえ読んでいれば、問題なく読めるのではないでしょうか。世界的な画家、奇矯な建物、ピアノの上の生首、閉じた聖家族、新興宗教と謎の教義、時刻表トリックの到達点とも呼べるアリバイトリック…と、ミステリ好きが大興奮のギミックの数々。そして、誰も予想しなかった天地がひっくり返るような真実と、再読時に気づく禍々しい伏線の数々に、読み返せば読み返すほど旨みが出てくる傑作だと思います。 一方で、まだ自分の麻耶雄嵩作品への理解が足りていなかった時代、この作品に「麻耶雄嵩的な問題意識の希薄さ」を感じてもいました。つまり、後期クイーン的問題の打破を目指した一連の作品群である「夏と冬の奏鳴曲」「神様ゲーム」「メルカトルかく語りき」「隻眼の少女」や、礎たるロジックの頑強さを担保した「名探偵木更津悠也」「貴族探偵」などと比較して、この「木製の王子」にどういう意味付けをしたらいいのか…。 …と思っていたのですが、実はこの作品は麻耶雄嵩作品群において「ロジックと真実が最初に乖離した作品」なのだと気づきました。 夏と冬の奏鳴曲論については自分のレビューで詳述していますが、「ロジックは真実を担保しない。ではどうするか?」ということについて考察されています。そこから転じて「真実とロジックは乖離しても良い(ただしロジックは極限まで作り込め)」というのが、ミステリ史における麻耶雄嵩の最大の発明であり、それが「神様ゲーム」「メルカトルかく語りき」という作品の中で、極限まで作り込まれたロジックが、真実と断絶的に乖離したり、乖離しそうでギリギリ繋がったり…というところに芸術性が生まれ、読者を魅了してやまないわけです。 そして、真実とロジックの乖離が初めて作品として記されたのが、この木製の王子でした。 この分刻みのアリバイトリックという、ロジックの極みから導き出される解は、現実とは著しく乖離しており、木更津が言うとのころの「虚数解」です。その虚数解が、真実と交わるのか交わらないのか乖離するのか…というところで、最後のどんでん返しが炸裂する。 この乖離こそが木製の王子の醍醐味であり、麻耶雄嵩らしさが詰まった一作と言えるのではないでしょうか。 | ||||
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| 面白かったです。 | ||||
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| 麻耶作品はほぼ読みましたが、『王道的な完成度』という観点からするとこちらはかなり上位にあがる傑作ではないでしょうか。最初に話題にあがる複雑なアリバイトリックも、それが単なるゲーム的遊戯に陥らない意味づけがなされていて、深い批評性と完成度の高さに感嘆しました。読後にネットでいろいろな考察を読むのも楽しいです。 | ||||
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| 名探偵 木更津悠也とメルカトル鮎の後継者なれど役立たずぷりが甚だしい如月烏有の登場作品。時系列的には『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』後にあたる。 クローズドサークルもので、殺人事件の容疑者たちの誰もが誰かのアリバイを証明してしまうという不可能犯罪が発生する。列車ミステリを揶揄したかのようなアリバイ崩しは、頭痛の種をまき散らしてくれた。理解することすら放棄してしまったまま、相変わらずの力技にやられてしまうことになる。 事件の背景には胡散臭さを感じざるを得ないが、狂気に駆られたかのような怒涛のクライマックスは戦慄を覚た。 | ||||
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| 今まで読んできた麻耶作品としては本作が一番出来が良く、最高傑作だと個人的には思う。 10人以上による屋敷内での分刻みのアリバイが話題となる作品だが、本作の凄さはそれだけに留まらない。 この複雑すぎるアリバイの記述を面倒臭そうだと思って敬遠している人もいるかもしれないが、このアリバイの複雑すぎる構成要素は流し読みして何となく全員に事件を起こすような時間がなかったなんだなという大雑把な把握でも全く問題ないので読んでいて全く状況が把握できなくても気にせず読み進んでいって大丈夫である。 本作の魅力はこの分刻みアリバイ崩し以上に、後半明らかにされる閉じられた家族の秘密と何故事件が起こったかの動機の設定があまりに常識外れの論理で展開するため、リアリティがないのに説得力は物凄くあるというこの著者ならではの得意な世界観が最もストレートな形で具現化されている。 麻耶作品としては絶版状態ということもありマイナーな扱いだが、是非読んで頂きたいこの著者の代表作と言える作品である。 | ||||
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| 数回読まないと確実に理解できないので、是非買うべし。逆に数回読めば確実に理解できるのだから、氏の作品にしては珍しく誰でも楽しめると言える。 麻耶雄嵩は周到にプロットを立て丁寧に伏線をはるが、凡百の作家と違い、謎解きで「ここにこんな伏線がありました〜すごいでしょ!」とは言わないので読者に要求する物が大きい。しかし逸脱しすぎだと思わせない範囲であり得ないぐらいの発想力を見せ、またそのアイデアの処理の仕方が極めて自然であり、まさに神業と言う他ない。同じアイデアで別の作家に書かせたら、やたらドロドロした人間ドラマになるか、不自然極まりないご都合手技的ミステリになるかどちらかだろう。Why done itでこれほど読み応えのある作品が書けるとは…。 人間味溢れるいかにも凡庸そうな人達の、軽く読み飛ばすような何気ない一言が、すべてを理解した後ではことごとく戦慄の詞となる傑作。このクオリティなら遅筆なのも頷ける。 | ||||
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| 数回読まないと確実に理解できないので、是非買うべし。逆に数回読めば確実に理解できるのだから、氏の作品にしては珍しく誰でも楽しめると言える。 麻耶雄嵩は周到にプロットを立て丁寧に伏線をはるが、凡百の作家と違い、謎解きで「ここにこんな伏線がありました〜すごいでしょ!」とは言わないので読者に要求する物が大きい。しかし逸脱しすぎだと思わせない範囲であり得ないぐらいの発想力を見せ、またそのアイデアの処理の仕方が極めて自然であり、まさに神業と言う他ない。同じアイデアで別の作家に書かせたら、やたらドロドロした人間ドラマになるか、不自然極まりないご都合手技的ミステリになるかどちらかだろう。Why done itでこれほど読み応えのある作品が書けるとは…。 人間味溢れるいかにも凡庸そうな人達の、軽く読み飛ばすような何気ない一言が、すべてを理解した後ではことごとく戦慄の詞となる傑作。このクオリティなら遅筆なのも頷ける。 | ||||
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| 比叡山の山奥に隠棲する白樫家と那智家。 両家は、数世代に渡り婚姻を重ねることで、白樫宗晃ひとり に収斂する、完璧に左右対称な家系図を持つに至っていた。 その白樫家の屋敷において首切り殺人が起き、 死体の首だけが、ピアノの鍵盤の上に残された。 雪により外部と遮断されていたため、家族の中に犯人が いると思われるが、家族全員に堅牢なアリバイがあって……。 屋敷には、全室・全廊下に大型デジタル時計が設置されていたため、 生首が発見されるまで、関係者全員がどう行動したかが、分単位で 把握されています。 そうした奇異な状況を踏まえ、烏有や「ピブルの会」の面々が、 関係者のアリバイ崩しを試み、推理合戦を繰り広げることに。 このアリバイ崩しの推理合戦は、正直、煩雑なうえ退屈。 作者からすれば、病的に細かいアリバイ崩し自体が目的なのではなく、 固有の人格を持ちえない人間を駒として扱う、人工的で異様な世界を 構築するための手段として導入したものだったのでしょうが、やはり そこだけ物語から浮いているという印象は否めません。 なので、読者としては、そこの部分は読み飛ばし、 後から必要な部分だけ読めば、十分だと思います。 ところで、本作では一つの「家族」の崩壊が描かれるのですが、それに 烏有と桐璃の結婚を対置させているのには、いろいろと深読みを誘います。 家族を得た烏有が、従来通り、事件に惹きつけられる特異な一般人のままでいるのか、 それともメルカトルや木更津が期待するように、探偵としての資質を開花させていくのか、 興味深いところです。 | ||||
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| デビュー作以来、久々に理解できる話に出会った。わかりやすくはないが。 しかし、著者が理解されたがっているのかどうかはわからない。 正統的な推理小説も書けるのだなという印象である。これが正統的に見えるのは、他の作品があまりに型破りなせいかもしれないが。 すっきりする話では全然ないが、如月烏有のその後の姿を知りたければ、はずせないだろう。 そうでなくても、普通ではないパンチの効いたものを欲するならば、麻耶雄嵩を読みあさるといい。何がなんだかわからなくなる。 才能の大きさは確かだが、どこへ行きたいのだろうとはよく思う。 | ||||
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| デビュー作以来、久々に理解できる話に出会った。わかりやすくはないが。 しかし、著者が理解されたがっているのかどうかはわからない。 正統的な推理小説も書けるのだなという印象である。これが正統的に見えるのは、他の作品があまりに型破りなせいかもしれないが。 すっきりする話では全然ないが、如月烏有のその後の姿を知りたければ、はずせないだろう。 そうでなくても、普通ではないパンチの効いたものを欲するならば、麻耶雄嵩を読みあさるといい。何がなんだかわからなくなる。 才能の大きさは確かだが、どこへ行きたいのだろうとはよく思う。 | ||||
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| アリバイ崩しの部分は、あまりに細かすぎて読む気もしなかったのだが、やはりとりまく世界観やらがとてつもなく好き。メインはアリバイ崩しなのだが、そこは読まなくても(てゆうか、読むやついるのか?)十分に楽しめると思う。最後の宗教的に関する惨劇は読み応え抜群でなんともいえない読後感がこの作者の持ち味。 あと、この小説はあらゆる小説の中でキャラの名前を覚えられない小説ナンバーワンだと思う。最後まで誰が誰だかわからない。 | ||||
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| アリバイ崩しの部分は、あまりに細かすぎて読む気もしなかったのだが、やはりとりまく世界観やらがとてつもなく好き。メインはアリバイ崩しなのだが、そこは読まなくても(てゆうか、読むやついるのか?)十分に楽しめると思う。最後の宗教的に関する惨劇は読み応え抜群でなんともいえない読後感がこの作者の持ち味。 あと、この小説はあらゆる小説の中でキャラの名前を覚えられない小説ナンバーワンだと思う。最後まで誰が誰だかわからない。 | ||||
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| アリバイ崩しには興味がないので、とばして読みましたが、この小説の面白さはそこではないので問題なし。最後の崩壊感が凄い。この発想はこの作者ならでは。 | ||||
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| アリバイ崩しには興味がないので、とばして読みましたが、 この小説の面白さはそこではないので問題なし。 最後の崩壊感が凄い。 この発想はこの作者ならでは。 | ||||
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| 得体の知れない過剰さが麻耶作品の魅力として挙げられよう。しかもその部分は作品を重ねるごとに増している。本作品中で出てくる(読ませる気があるのかすらわからない)アリバイ表の異常な細かさときたら! | ||||
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