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勁草



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【この小説が収録されている参考書籍】
勁草 (文芸書)
勁草 (徳間文庫)

勁草の評価: 3.81/5点 レビュー 58件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全58件 41~58 3/3ページ
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No.18:
(5pt)

黒川ワールド

自信を持ってお勧めします。 作者は渾身の作家活動を関西で過ごしています。 今後も黒川さん注目します。
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No.17:
(3pt)

&lt;疫病神コンビ>シリーズの出来損ないの様な作品で、「後妻業」級の内容を期待した方にはガッカリする内容

特殊詐欺(通称、オレオレ詐欺)を背景とした作品、個人的には「後妻業」(その先見性(事前取材量と質)には驚嘆した)の系譜の作品かと思ったら、どちらかと言えば、&#60;疫病神コンビ&#62;シリーズに近い作風だった。表題の「勁草」とは本来は風にも負けない逞しい雑草の事を言うが、本作においては&#34;喰えない奴等&#34;ほどの意味で使っている。

&#60;疫病神コンビ&#62;シリーズの桑原に近い矢代、二宮に近い橋岡という2人の&#60;受け子&#62;リーダコンビを中心とした物語。これに対し、大阪府警の佐竹と湯川という特殊詐欺捜査班のどこかトボけた刑事コンビが捜査にあたる。まず、特殊詐欺に関して、読者が全く知らない機構や手口の紹介が皆無の点が期待外れである(発表が10年前だったらと悔やまれる。現在なら「マイナンバー」詐欺を題材にしていたら、先見性ありと言える所だが)。更に、矢代はヤクザではないが、桑原が持つ極道としての仁義のカケラも持たない極道以下の男で、これが本作の求心力を著しく弱めている。加えて、刑事コンビの捜査にこれといって冴えた所がなく、全体として読み所がないのである。単に、大阪におけるヤクザ絡みの事件を扱っただけの作品で、作者の意匠が今一つハッキリしないのである。

作者の筆力と大阪弁(大阪弁って本当に便利だなぁ~とつくづく思った)とで何とか読める物語に仕立て上げてはいるものの、「後妻業」級の内容を期待した方にはガッカリする内容だと思った。
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No.16:
(5pt)

まったく救いの無い話

疫病神コンビシリーズほどの切れの良さはないけど それでもやっぱり面白かったよ おれおれ詐欺を 騙す側の歯車たちから詳細に描いてます 貧困ビジネスとともに 今の日本の底辺というか モラルハザードというか 勁草 ケイソウ とは 風などに負けない強い草。 また,節操・思想の堅固な人のたとえ。 とのことです まったく救いの無い話でしたが その分リアルではありました
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No.15:
(4pt)

読み終わった

オレオレ詐欺もまだまだ続きそうな勢いですね。スピード感があり、あっという間に読み終わった感じです
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No.14:
(3pt)

もっと凌ぎあいが読みたかった

ストーリーも文体も最高にテンポが良い。登場人部の会話だけで情景が浮かび、そのキャラすらも作られてしまうのは流石だと思います。

オレオレ詐欺の犯罪グループの手口や、それを追う警察の地道な捜査が詳細に書かれ、リアリティ感は抜群です。但し、ある事件を機に一気に緊迫感が増す展開になっていくかと思いきや、中弛みもあり、やや失速気味でした。

特に、事件に巻き込まれてしまった橋岡の悲哀が逃走劇にもっと反映していれば、ハラハラ感が出ていたと思いますし、ラストも中途半端で残念な印象でした。
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No.13:
(3pt)

惜しいと思ったこと

冒頭から詐欺現場のクライマックス。
詐欺犯・被害者・府警刑事らが絡んだ描写は面白くて引き込まれた。
現在進行形の現実なんだろうなと思って読み進んだ。

粗暴な矢代が現れてからストーリーが変ってしまった。
殺人は起こさずとも、悪党どもの金の奪い合いを描いた方が面白かったんじゃないかな。
そこにケツ持ちのヤクザや金主のおばちゃんを絡めてね。もちろん府警刑事コンビも。
人の金を己の金と思い込んでる詐欺犯どもの生態をもっと読みたかった。

近作の破門や後妻業があまりに面白かっただけに今作では肩透かしを食らった。
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No.12:
(5pt)

胸くそ悪くなった

オレオレ詐欺でお年寄りからなけなしの金を奪う人間のクズどもの話。さらに無計画に犯罪に手を染めていくのだが、それが信じられないくらい自分勝手な都合なので、フィクションだとわかっているのに、読んでいると胸くそ悪くなった。それくらい夢中になって読むほど、おもしろかった。
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No.11:
(3pt)

手口はよく知られている

「疫病神コンビ」シリーズは、大阪弁ハードボイルドという出色さがあった。
「文福茶釜」は古美術品詐欺という、世間にはあまり知られていない犯罪を取り扱った。
「後妻妻」は、同種の犯罪が同時変更で進んでスリリングだった。

しかし、オレオレ詐欺等は、警察が手の内を紹介していて目新しさはないし、詐欺よりもワル同士の内輪もめに話がスライスしている。
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No.10:
(3pt)

よくわかる

黒川お得意の はやりの犯罪小説です が なんとなく いつものキレ 味が ありません
それは お決まりの コンビのキャラクターが薄い 会話が平たく 笑いが少ない 黒川小説の歯切れのよいテンポが 生まれてません
直木賞 前後から お忙しいようですが ちと 練り不足 よってファンの期待も込めて 三ツ星です
オレオレ詐欺 ネット詐欺 などなど 次から次への だまし事件 だます奴が悪いのか される奴が無知なのか その構造は複雑のようだが
ああ そうか と わかる解説書 読んだからといって 被害にあわないとは限りませんが 無防備でなくなることは確かです
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No.9:
(1pt)

非常に残念。

急に終わってしまって物足りないというか、中途半端過ぎてビックリしました。疫病神シリーズのように二転三転するのかと思いながら読んでると思いっ切り裏切られます。後妻業ほどストーリーに深みも無く、連載を急に打ち切らなければならない理由があったのではないかと勘繰ってしまいました。
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No.8:
(5pt)

現場のコテコテの世界が広がる。

疫病神シリーズや堀内・伊達シリーズといった独特のユーモアを取り入れたハードボイルドと同様、世の中の裏側を関西ローカル路線で展開していくユニークな作品です。
本書は、実に巧妙な”オレオレ詐欺”というトレンディな事件を取り上げ、社会問題として、その手口を広く世に知らしめる一石を投じた作品に仕上がっています。
事件を起こしている側と、事件を追っていく側の両軸から描き、そこでいろんな相関関係が判明し、やがて真相が解明されていきます。
金銭にまつわる欲望がぐるぐると渦を巻いている展開が続きます。
ハードボイルの描写の仕方は、疫病神シリーズや堀内・伊達シリーズより格段にエスカレーションしています。
ただ、ユーモアたっぷりで、残虐さを比較的オブラートに包みこんでいます。
つねにがさがさと動いている状態、機動力とその臨場感を持ち味にし、軽快なテンポでシーンが移り変わっていき、ついページをめくるスピードが速くなってしまいます。
単なるハードボイルドな描写だけではなく、事件を起こしている側の心理と、事件を追っていく側の心理が、コテコテの現場思考で絡まり合っていく、おもしろさがあります。
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No.7:
(2pt)

内容薄い

期待外れ、というのが正直な感想か。
この作者だからこそ、「もっと掘り下げた描写ができるであろう」と過剰に期待していたフリークも多いのでは。
多忙な立場であるが故の消化作品か、この程度で頭打ちなのか。

前作、「後妻業」のほうがリアリティは感じられた。
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No.6:
(4pt)

金は敵か、金次第か

携帯電話で騙した相手から現金を受け取る手口、
金をもっていそうな上客ををリサーチするための訪問とトーク。
犯罪者の目を通して、書き進められていく。
主人公は、ご多分にもれず知恵のまわる「悪い奴ら」だ。

まっとうな職をもたずに、市井の人たちから金を巻き上げる悪い奴らは
何重にも重なったピラミッドの階層のどこかに所属している。
下々にいる悪たちは、巻き上げた金を上位にいる悪たちに巻き上げられ
またその金を上の悪たちが巻き上げる。
ゲームに勝ち続けて這い上がらなければ、
どん底に落ちる。救われることはない。

黒川氏の小説を読んでいつも頭に浮かぶのは
「金が敵(かたき)の世の中」、「地獄の沙汰も金次第」という言葉だ。

悪い奴らの行く末は、
金次第なら、多少の痛い目だけで済んでラッキー。
金が敵で終われば、わずかな夢を見るだけの超アンラッキー。

さらに思い浮かべる言葉は「天網恢恢、疎にして漏らさず」である。
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No.5:
(1pt)

駄作

駄作。オレオレ詐欺をはたらく集団の下層の輩の話。既に多くの人が知っている事がだらだらと綴られている。作品数を絞って仕事を進めれば違った視点で斬り込めたような気がする。傑作と駄作の差が激しい。残念。
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No.4:
(3pt)

及第点かな

直木賞作家としては、及第点のレベルかな。

昔の「左手首」の雰囲気ですね。

黒川先生へ
お互い残っている人生の時間が短くなっていますので、まず今の「野生時代」の二宮・桑原の物語に集中してください。
また、もう収入的には十分な成功をしたと思いますので、その後はこのコンビの話に集中してください。
よろしくお願い申し上げます。
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No.3:
(4pt)

犯罪者のしぶとさと庶民のしたたかさは違うだろう?

『勁草 』と言うのは、風雪にも負けない強くてしなやかな草の謂いだそうで、それから転じて、しぶとく生きている犯罪者を『勁草 』としているらしいのだが、それなら、犯罪者のしぶとさを、打たれても負けない庶民のしたたかさと同列に扱っている事になるのではないか?
法の目をかいくぐり犯罪をおかすモノと、額に汗して生きている庶民を同列にあつかう繊維さにかけるネーミングにやや、疑問を抱いてしまった俺だ。
そのてんをのぞけば、後はいつもの黒川節が、炸裂しており、一気に最後まで読ませてくれた。
ただ、よくを言えば、人物の内面にもう少しせまっても良かったのではないか?
俺詐欺のシュミレーションを描いているゲーム感覚のような感じがしないでもなかった。
追う刑事と追われる詐欺師。
この二面を、もう少し内面から描いていたら、案外、タイトルの「勁草 」も、納得できるものになっていたかもしれないのだが、、、
タイトルが不満ゆえ、今回は、星、マイナス1とさせていただく。
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No.2:
(5pt)

なっとくの作品

流石です。殺しの場面、ヤクザ、乱闘シーンはマジでリアルで、自分はこんな風になりたくないと思わせます。
あの二人はすぐこんな感じって浮かびましたが、刑事さんはその分他のエピソード入れてましたね。
初めて出会ったのはサンデー毎日でした。これはアサヒ芸能だったのですね、知ってたらアサヒ買ってましたよ
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No.1:
(4pt)

手堅いけど…

黒川博行氏の描くオレオレ詐欺という事で楽しみにしてました。
こういう犯罪の手口を詳しく描いてリアリティを出すいつもながらの手法。
そこに生活保護費搾取など、弱者を食い物にする貧困ビジネスも交えて、
救われない社会を描いてます。

そこで駆けずり回る悪党の醜さ、哀れさを書くことで、
弱者を食い物にする悪党も、食いものにされる弱者という救われなさが見えてきます。

ただ、残念だったのはあっけない終末。
もっと長くすることで、本当に食い物にしている連中をもう少し書いてほしかったなあというのが正直な感想。
でも、十分面白かったです。
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