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黄色い風土
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【この小説が収録されている参考書籍】
黄色い風土の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.28pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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映画もありますし、読み比べても面白いです。松本清張の作品でもたのしめるものの一冊です。40年以上前にも読みました。 | ||||
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本自体が古いせいか、紙がだいぶ焼けて茶色ぽくなっていました。読みづらかったので申し訳なかつたですけど、捨てて今電子書籍を買って読んでます。 | ||||
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大変おもしろかった。700ページはながかった。古いとかんじたのは、旅館の予約が電報でいうのは信じられないじだいですね。バスに車掌がいたのも、懐かしい思い出です。読んでいて感じたのは、主人公が出かけるたびに、事件のヒントがあり、あまりにも偶然性ありすぎる。週刊誌の世界はわからないが、警察となぜ協力しないのか疑問にかんじた。欠点もあるが、ミステリー小説としては完成度高くいいさくひんです。蛇足ですが昔テレビドラマでみた記憶があるが、CSで放送してほしい。 | ||||
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ばら撒いた謎を雑にまとめた作品。マニア以外にはお勧めできません。 | ||||
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推理小説ぐらいしか最後まで読めないので、この本は700ページと少し長編ですが読むことが健康に良いらしいので買ってみました。 内容は清張らしく思わせぶりな展開と長編なのにテンポが良いから、楽しく読めました。本を読んだらあら不思議計算する時クリアな頭になったようでしばらくやみつきになりそうです。集中しないと本は読めないからですかねぇ? | ||||
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その昔この作品を読んだとき 意外な真犯人にびっくりしたのなんの、 以降、清張作品の虜になってしまった。 今読み返してみると、 あの頃は子供だったから驚いたけれど オトナが読むと、真犯人は、早い人で・・・頁あたり 遅くとも・・・ページあたりでは気付いてしまうだろう。 それを主人公だけが金輪際気が付かないまま 真犯人が突飛な言動をし始めるあたりから先が 間抜けな人と奇行の人、という感じで読んでいてつらかった。 だからと言ってそんなことは減点対象にはならない。 自分にとって清張作品にあるのは永遠に、遥かな大人の世界なのだ。 蛇足だが主人公若宮が(経費で落ちるとはいえ)臆さずいいホテルに泊まったり ナイトクラブで遊び慣れてもいる描写が何となくだけど 作者の当時の環境を反映しているような感じがした でも、注文する酒がハイボールというのは一貫している。 | ||||
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節目節目で、続きに興味お持たせる手法で、読み手を、飽きさせない。又t著者独特の風景描写で、物語のなかへ、読者を、入り込ませる。名作中の名作。 | ||||
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本書は今から半世紀も前の昭和34年から各種新聞に連載され昭和36年に刊行されました。「点と線」「目の壁」で清張人気が高まり世間の注目が集まるなかで執筆されたもので750頁にも及ぶ大作です。毎日飽きさせない為に新聞連載だと言う事もないだろうが、前半は淡々として後半で一気に盛り上がると言うのではなしに、始めから一気にミステリアスな雰囲気にさせ、中盤、後半、最終までと盛り上がり、謎解き推理が続くのでページ数は多いが読んでいて休める処が無くズンズン読み進んでしまいました。読者にも若宮と一緒に推理させる様に書かれている様にも思え、自然に自分も推理しながら読んでしまい楽しい。 謎解き役は捜査一課の刑事でも名探偵でもなく週刊誌の記者、若宮四朗です。記者ゆえ捜査には限界が有るが、記者ゆえの勘と推理、情報収集によって謎を解明してゆく姿に引きずり込まれてしまう。若宮が疑問に思ったり勘を働かし推理する場面が読者目線で描かれていて同調しやすい。 東京駅のホームで新婚旅行用とも言える列車「いでゆ号」に見送り人の居ない新婚カップルがいて、たまたま同じ列車に乗り込んだ記者若宮が、それを疑問に思うところから始まる。奇しくも新婚組と同じホテルに泊まる事になるのだが、なんと新郎はその晩、熱海の錦ヶ浦から飛び降り自殺をしてしまうのです。本文始まってすぐ新婚夫が身投げすると言う不可解な事件?が起こる。 若宮は社の期待も有って精力的に謎の解明に立ち向かうが、その先々で八件もの怪死事件に巡り合う。投身もそうだが、酔って海へ転落したりと水に纏わる怪死が多い事に特徴が有り、これは巨大な犯罪と所以が有るのだが、読んでいる者に想像力を与える。 熱海から端を発した事件が北海道から中部日本にまで及ぶ広い範囲で起こる。別々の地域で起こった小さな事件を一本の糸で繋げてゆく処は清張氏のなせる業だと思う。他の作でもそうですが清張氏は、一つの都市に限らず必ず幾つかの地域との結びつきを持たせている処も嬉しい。また本書の場合、連載新聞の地域である処も興味深い。 若宮の他に欠かせないのは、強力な助っ人になる熱海に有る通信局の局員村田壮八である。彼は一線から退いて何処となくのんびり惚けたところが有るが、地元の地理や事情に詳しく、若宮の留守に情報を集め手先となって協力する。村田の協力もあって一連の事件は事件で無く、強大な犯罪工作を隠蔽するための処理であることが薄々感じられる様になる。彼が本書で最重要人物で有る事を誰が予想するだろうか?そんな事おくびにも出ていない。これ以上は、これから読む人の為に差し控えたいと思います。 謎の解明に向かえば向かうほど首魁の悪の手から命を脅かされる事に気が付かない若宮の事を思うとハラハラしてしまう。読後はあまりにも予想外の展開に度肝を抜かれてしまう。ラストは圧巻!広大なスケールの作品で頁を捲る手が止まらなかった、一気読みでした。清張氏の最高傑作だと思います! | ||||
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本書は今から半世紀も前の昭和34年から各種新聞に連載され昭和36年に刊行されました。「点と線」「目の壁」で清張人気が高まり世間の注目が集まるなかで執筆されたもので750頁にも及ぶ大作です。毎日飽きさせない為に新聞連載だと言う事もないだろうが、前半は淡々として後半で一気に盛り上がると言うのではなしに、始めから一気にミステリアスな雰囲気にさせ、中盤、後半、最終までと盛り上がり、謎解き推理が続くのでページ数は多いが読んでいて休める処が無くズンズン読み進んでしまいました。読者にも若宮と一緒に推理させる様に書かれている様にも思え、自然に自分も推理しながら読んでしまい楽しい。 謎解き役は捜査一課の刑事でも名探偵でもなく週刊誌の記者、若宮四朗です。記者ゆえ捜査には限界が有るが、記者ゆえの勘と推理、情報収集によって謎を解明してゆく姿に引きずり込まれてしまう。若宮が疑問に思ったり勘を働かし推理する場面が読者目線で描かれていて同調しやすい。 東京駅のホームで新婚旅行用とも言える列車「いでゆ号」に見送り人の居ない新婚カップルがいて、たまたま同じ列車に乗り込んだ記者若宮が、それを疑問に思うところから始まる。奇しくも新婚組と同じホテルに泊まる事になるのだが、なんと新郎はその晩、熱海の錦ヶ浦から飛び降り自殺をしてしまうのです。本文始まってすぐ新婚夫が身投げすると言う不可解な事件?が起こる。 若宮は社の期待も有って精力的に謎の解明に立ち向かうが、その先々で八件もの怪死事件に巡り合う。投身もそうだが、酔って海へ転落したりと水に纏わる怪死が多い事に特徴が有り、これは巨大な犯罪と所以が有るのだが、読んでいる者に想像力を与える。 熱海から端を発した事件が北海道から中部日本にまで及ぶ広い範囲で起こる。別々の地域で起こった小さな事件を一本の糸で繋げてゆく処は清張氏のなせる業だと思う。他の作でもそうですが清張氏は、一つの都市に限らず必ず幾つかの地域との結びつきを持たせている処も嬉しい。また本書の場合、連載新聞の地域である処も興味深い。 若宮の他に欠かせないのは、強力な助っ人になる熱海に有る通信局の局員村田壮八である。彼は一線から退いて何処となくのんびり惚けたところが有るが、地元の地理や事情に詳しく、若宮の留守に情報を集め手先となって協力する。村田の協力もあって一連の事件は事件で無く、強大な犯罪工作を隠蔽するための処理であることが薄々感じられる様になる。彼が本書で最重要人物で有る事を誰が予想するだろうか?そんな事おくびにも出ていない。これ以上は、これから読む人の為に差し控えたいと思います。 謎の解明に向かえば向かうほど首魁の悪の手から命を脅かされる事に気が付かない若宮の事を思うとハラハラしてしまう。読後はあまりにも予想外の展開に度肝を抜かれてしまう。ラストは圧巻!広大なスケールの作品で頁を捲る手が止まらなかった、一気読みでした。清張氏の最高傑作だと思います! | ||||
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本書は今から半世紀も前の昭和34年から各種新聞に連載され昭和36年に刊行されました。「点と線」「目の壁」で清張人気が高まり世間の注目が集まるなかで執筆されたもので750頁にも及ぶ大作です。毎日飽きさせない為に新聞連載だと言う事もないだろうが、前半は淡々として後半で一気に盛り上がると言うのではなしに、始めから一気にミステリアスな雰囲気にさせ、中盤、後半、最終までと盛り上がり、謎解き推理が続くのでページ数は多いが読んでいて休める処が無くズンズン読み進んでしまいました。読者にも若宮と一緒に推理させる様に書かれている様にも思え、自然に自分も推理しながら読んでしまい楽しい。 謎解き役は捜査一課の刑事でも名探偵でもなく週刊誌の記者、若宮四朗です。記者ゆえ捜査には限界が有るが、記者ゆえの勘と推理、情報収集によって謎を解明してゆく姿に引きずり込まれてしまう。若宮が疑問に思ったり勘を働かし推理する場面が読者目線で描かれていて同調しやすい。 東京駅のホームで新婚旅行用とも言える列車「いでゆ号」に見送り人の居ない新婚カップルがいて、たまたま同じ列車に乗り込んだ記者若宮が、それを疑問に思うところから始まる。奇しくも新婚組と同じホテルに泊まる事になるのだが、なんと新郎はその晩、熱海の錦ヶ浦から飛び降り自殺をしてしまうのです。本文始まってすぐ新婚夫が身投げすると言う不可解な事件?が起こる。 若宮は社の期待も有って精力的に謎の解明に立ち向かうが、その先々で八件もの怪死事件に巡り合う。投身もそうだが、酔って海へ転落したりと水に纏わる怪死が多い事に特徴が有り、これは巨大な犯罪と所以が有るのだが、読んでいる者に想像力を与える。 熱海から端を発した事件が北海道から中部日本にまで及ぶ広い範囲で起こる。別々の地域で起こった小さな事件を一本の糸で繋げてゆく処は清張氏のなせる業だと思う。他の作でもそうですが清張氏は、一つの都市に限らず必ず幾つかの地域との結びつきを持たせている処も嬉しい。また本書の場合、連載新聞の地域である処も興味深い。 若宮の他に欠かせないのは、強力な助っ人になる熱海に有る通信局の局員村田壮八である。彼は一線から退いて何処となくのんびり惚けたところが有るが、地元の地理や事情に詳しく、若宮の留守に情報を集め手先となって協力する。村田の協力もあって一連の事件は事件で無く、強大な犯罪工作を隠蔽するための処理であることが薄々感じられる様になる。彼が本書で最重要人物で有る事を誰が予想するだろうか?そんな事おくびにも出ていない。これ以上は、これから読む人の為に差し控えたいと思います。 謎の解明に向かえば向かうほど首魁の悪の手から命を脅かされる事に気が付かない若宮の事を思うとハラハラしてしまう。読後はあまりにも予想外の展開に度肝を抜かれてしまう。ラストは圧巻!広大なスケールの作品で頁を捲る手が止まらなかった、一気読みでした。清張氏の最高傑作だと思います! | ||||
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本書は今から半世紀も前の昭和34年から各種新聞に連載され昭和36年に刊行されました。「点と線」「目の壁」で清張人気が高まり世間の注目が集まるなかで執筆されたもので750頁にも及ぶ大作です。毎日飽きさせない為に新聞連載だと言う事もないだろうが、前半は淡々として後半で一気に盛り上がると言うのではなしに、始めから一気にミステリアスな雰囲気にさせ、中盤、後半、最終までと盛り上がり、謎解き推理が続くのでページ数は多いが読んでいて休める処が無くズンズン読み進んでしまいました。 読者にも若宮と一緒に推理させる様に書かれている風にも思え、自然に自分も推理しながら読んでしまい楽しくなってしまいました。 謎解き役は捜査一課の刑事でも名探偵でもなく週刊誌の記者、若宮四朗です。記者ゆえ捜査には限界が有りますが、記者ゆえの勘と推理、情報収集によって謎を解明してゆく姿に引きずり込まれてしまう。若宮が疑問に思ったり勘を働かし推理する場面が読者目線で描かれていて、とても同調しやすい。 東京駅のホームで新婚旅行用とも言える列車「いでゆ号」に見送り人の居ない新婚カップルがいて、たまたま同じ列車に乗り込んだ記者若宮が、それを疑問に思うところから始まる。奇しくも新婚組と同じホテルに泊まる事になるのだが、なんと新郎はその晩、熱海の錦ヶ浦から飛び降り自殺をしてしまうのです。本文始まってすぐ新婚夫が身投げすると言う不可解な事件?が起こる。 若宮は社の期待も有って精力的に謎の解明に立ち向かうが、その先々で八件もの怪死事件に巡り合う。投身もそうだが、酔って海へ転落したりと水に纏わる怪死が多い事に特徴が有り、これは巨大な犯罪と所以が有るのだが、読んでいる者に想像力を与える。 熱海から端を発した事件が北海道から中部日本にまで及ぶ広い範囲で起こる。別々の地域で起こった小さな事件を一本の糸で繋げてゆく処は清張氏のなせる業だと思う。他の作でもそうですが清張氏は、一つの都市に限らず必ず幾つかの地域との結びつきを持たせている処も嬉しい。また本書の場合、連載新聞の地域である処も興味深い。 若宮の他に欠かせないのは、強力な助っ人になる熱海に有る通信局の局員村田壮八です。彼は一線から退いて何処となくのんびり惚けたところが有るが、地元の地理や事情に詳しく、若宮の留守に情報を集め手先となって協力します。村田の協力もあって一連の事件は事件で無く、強大な犯罪工作を隠蔽するための処理であることが薄々感じられる様になる。彼が本書で最重要人物で有る事を誰が予想するだろうか?そんな事おくびにも出ていない。これ以上は、これから読む人の為に差し控えたいと思います。 謎の解明に向かえば向かうほど首魁の悪の手から命を脅かされる事に気が付かない若宮の事を思うとハラハラしてしまう。読後はあまりにも予想外の展開に度肝を抜かれてしまう。ラストは圧巻!壮大なスケールの作品で頁を捲る手が止まらなかった、一気読みでした。清張氏の最高傑作だと思います! | ||||
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個人読書履歴。一般文学通算86作品目の読書完。1976/10/17 | ||||
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昔の映画やテレビドラマを見ていると、謎めいた事件を追いかけていた主人公が悪の組織に捕らわれ、絶体絶命となった時に、首謀者がやってきて「冥途の土産に聞かせてやろう」と自分から事件の全ての真相をペラペラしゃべる…という展開が、時々見られる。 昔の映画は、二本立て興行を前提に90分以内であっさり終わる場合が多いから、推理・サスペンス物では論理的な謎解きに時間を割くことが出来ず、どうしても急展開にならざるを得ない。 テレビドラマでも、推理の検証など退屈だと考えられていたはずだ。 そして、たいていの場合、首謀者が長々としゃべるうちに出来た一瞬の気の弛みや隙を突いて、主人公は捨て身の反撃に出る。 急転直下の大逆転、めでたしめでたし、で終わり。 そういう展開を、よもや松本清張の、それも原稿用紙1千枚を超えようかという大作で読まされようとは。 これでは余りにご都合主義的ではないか。 『砂の器』でも、主人公の刑事の行く先々に手がかりが転がっていて、その意味では非常にご都合主義的なのだが、あちらはまだストーリー構成に工夫があったように思う。 この作品には、何も感じなかった。 言ってみれば、2時間サスペンスドラマ風旅情ミステリの、松本清張版である。 人には、他の小説を代表作として奨めるだろう。 たとえば『遠い接近』や『渡された場面』を。 | ||||
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雑誌記者の若宮四郎が、不審な殺人事件の線を追っていくうちに、バラバラかと見えた線が、組織的な犯罪という一本の太い線へとつながっていくストーリー。熱海、小樽、名古屋、真鶴と飛び回りながら、徐々に事件の核心へと近づいていく若宮の調査。若宮の推理を通して、犯罪のヴェールが、一枚、一枚と剥がれてゆくところ。主人公と一緒になって行動しているような臨場感があり、のめり込むようにして頁をめくっていきました。 中盤までの展開はとても面白かったのですが、終盤、意外な黒幕の正体が明らかになる辺りからの話の展開に、納得がいきませんでした。それまでの方向とは別の地点に向けて、話が駆け足で進んでいって、妙な場所で終わった感じ。一歩、一歩、綿密な推理で組織の牙城に迫っていた若宮の調査の面白味が、唐突に断ち切られてしまった印象があり、そこに違和感を覚えたのです。この変更は、一体どうしたんだろう? 残念です。 まあ、終盤は納得がいかない展開でしたが、主人公の行動力と推理力によって、バラバラな事件がつながっていくところ、大規模な犯罪の核心へと迫っていくところが実に面白かったので、星四つ。 1959年(昭和34年)から1960年にかけて、『黒い風土』のタイトルで連載された作品。それをなぜ、『黄色い風土』に改題したのか。作品を読んだ限りでは、この変更の意味は分かりませんでした。 | ||||
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主人公の雑誌記者は偶然に泊まったホテルの部屋で起こった妙な出来事が、 後に国内各地で次々起こる事故・事件(実は殺人事件)に関連していることを突きとめる。 現場に居合わせた利を得てスクープを追い、執念でニセ札偽造団の暗躍をつきとめ、推理を働かせる。身の危険をさらして行動するが、最後は以外な展開が・・ 作品中にチラチラ出現する「沈丁花」の香水を香らせる女性の正体もどこで判明するのかも読んでいてドキドキします。 700ページを超える長編ですが、次々と読ませる展開で読者を飽きさせない。 | ||||
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別々に起こる6つの犯罪が、実はすべて繋がっていると言う松本清張お得意の一品。 この6つの犯罪が無理なく連鎖し、整合性たるや立派なものだったが、国際紙幣偽造集団の件はやや無理があったかもしれない。しかしながら、場面場面で展開する主人公の心理変化や状況変化は、読者をまるでそこにいるかのような錯覚に陥れ、物語としては飽きのこない展開になっている。 現在はこのような物語を書く人が減ってしまったが、清張は面倒臭いと思っている人には是非勧めたい一品。 やや厚い本だが一気に読めて、読了後は爽快で切なくなってくる。 | ||||
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主人公は松本清張作品らしく、若い雑誌記者。彼が偶然、電車であるカップルを見かけたところから、話は始まります。彼の行く先々で様々な事件が起こり、彼はそれを解決しようとするのですが・・・。これだけでは、いつもの清張作品のようですが、この本はちがう。私は清張作品を結構読んでいるのですが、この本を読んでいる途中からは、いつもと違うような違和感を感じました。ラストは衝撃的で、最後のページまでドキドキ。読み終えた後は、放心状態になってしまいました。長編なので、読みごたえがあります。何冊か松本清張作品を読んでから読むと、より面白さがわかると思います。 | ||||
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別々に起こる6つの犯罪が、実はすべて繋がっていると言う松本清張お得意の一品。この6つの犯罪が無理なく連鎖し、整合性たるや立派なものだったが、国際紙幣偽造集団の件はやや無理があったかもしれない。しかしながら、場面場面で展開する主人公の心理変化や状況変化は、読者をまるでそこにいるかのような錯覚に陥れ、物語としては飽きのこない展開になっている。 現在はこのような物語を書く人が減ってしまったが、清張は面倒臭いと思っている人には是非勧めたい一品。やや厚い本だが一気に読めて、読了後は爽快で切なくなってくる。 | ||||
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