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(短編集)
名探偵 木更津悠也
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名探偵 木更津悠也の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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「夏と冬の奏鳴曲」、「鴉」などの衝撃作で読者を驚かせる作者が、ある構想を持って読者に送る連作短編集。探偵役を務めるのは木更津、ワトソン役は香月。各作品は"白幽霊"という共通のモチーフを持つものの、内容的には独立している。 「白幽霊」は平凡なお屋敷もの。「禁区」は高校生の情痴殺人もの。「交換殺人」は無茶な交換殺人計画。「時間外返却」はこれまた情痴殺人もの。いずれの作品も目新しい趣向やトリックはなく、凡庸の極み。 だが、全編を通じて作者はある試みをしているのだ。読んで行くと自然に分かるのだが、作者はミステリのある可能性を拡げようと苦心しているのである。だが、ミステリは読んで詰まらなければそれまでで、本作ではその試みは完全に失敗していると思う。作者の手前勝手な試みではなく、読者を楽しませる作品の提供を第一に考えて欲しい。 | ||||
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「夏と冬の奏鳴曲」、「鴉」などの衝撃作で読者を驚かせる作者が、ある構想を持って読者に送る連作短編集。探偵役を務めるのは木更津、ワトソン役は香月。各作品は"白幽霊"という共通のモチーフを持つものの、内容的には独立している。 「白幽霊」は平凡なお屋敷もの。「禁区」は高校生の情痴殺人もの。「交換殺人」は無茶な交換殺人計画。「時間外返却」はこれまた情痴殺人もの。いずれの作品も目新しい趣向やトリックはなく、凡庸の極み。 だが、全編を通じて作者はある試みをしているのだ。読んで行くと自然に分かるのだが、作者はミステリのある可能性を拡げようと苦心しているのである。だが、ミステリは読んで詰まらなければそれまでで、本作ではその試みは完全に失敗していると思う。作者の手前勝手な試みではなく、読者を楽しませる作品の提供を第一に考えて欲しい。 | ||||
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白幽霊というのがキーワードとなった短編4編の連作ミステリ。 出張時のサラリーマンが、新幹線の中で気軽に読めるような正統派で軽い内容のミステリだ。 麻耶氏特有の通常のミステリの枠にとらわれない(或いは破壊するような)「驚愕のエンディング」「破綻スレスレ」「もうダメ………」というカタルシスを味わいたい方には、やや物足りなく、肩すかしだと思う。 名探偵木更津とワトソン役の香月の関係は、氏のデビュー作を読めば判ることだが、凄いのは香月である。一般的なミステリでは、ワトソン役というのは、ボケ役に徹し、読者への解説者・仲介者という役割であるが、本書の香月は、探偵をさりげなく操っている、という趣向が面白い。 ファンデーションに対する第二ファンデーションのようなものだ。 | ||||
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白幽霊というのがキーワードとなった短編4編の連作ミステリ。 出張時のサラリーマンが、新幹線の中で気軽に読めるような正統派で軽い内容のミステリだ。 麻耶氏特有の通常のミステリの枠にとらわれない(或いは破壊するような)「驚愕のエンディング」「破綻スレスレ」「もうダメ………」というカタルシスを味わいたい方には、やや物足りなく、肩すかしだと思う。 名探偵木更津とワトソン役の香月の関係は、氏のデビュー作を読めば判ることだが、凄いのは香月である。一般的なミステリでは、ワトソン役というのは、ボケ役に徹し、読者への解説者・仲介者という役割であるが、本書の香月は、探偵をさりげなく操っている、という趣向が面白い。 ファンデーションに対する第二ファンデーションのようなものだ。 | ||||
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