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黄泉がえり
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黄泉がえりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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映画がヒットしているので、原作を読んでみようと思い、読んでみました。 沢山の家庭の黄泉がえりが書かれていたのでややこしいところも有りましたが、結構わかりやすい内容でした。裏表紙に「泣けるリアルホラー」と書いてあるのですが、何ページか奇妙で怖い場面がありました…。 | ||||
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そりゃSF読みにしてみれば「ソラリスの陽のもとに」(映画化は「惑星ソラリス」)のパクりかも知れない...けど、それは言うだけヤボってもんだ。創作なんてパクりパクられにオリジナリティをひっつけて、それが堆肥みたく積み重なって発酵熟成され、それから芽が出てふくらんで...の繰り返しで発展するもんだからね。 さて、著者のカジシンこと梶尾真治は自らをSF作家と規定する。じゃSFとは何ぞや、他のジャンルとSFとは何が違うのか、問われてだか自問自答してだか知らんが、いわく「センス・オブ・ワンダー」だ、と。 熊本市内の石油販売業の2代目社長。熊本以外の土地は福岡と名古屋しか知らない。ひたすら地元ベッタリな社長さん。そんな兼業作家がセンス・オブ・ワンダーを描いたら、こうなりました。 ソラリスは多分に形而上な物語だけど、「もしも」死者が現実に物理的実体を伴って大規模に黄泉がえったら、いったいどういうことになるんだろう...こうなるんじゃないか?あぁなるんじゃないか?地元の熊本でこんなことが起きたら、絶対こうなる...これは筆者の社会的「年輪」の成せるワザでしょう。私は大変なリアリティを感じさせられました。カジシン流センス・オブ・ワンダーが一つの形になった作品だと思います。 | ||||
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‘読んでから観るか、観てから読むか・・’なんてコピーがありました。「黄泉がえり」は観てから、でした。というのも映画でネタバレすれすれになりますが、竹内結子が消えるシーンが妙に脳裏に残り、はっきり言って夜が恐かったのです。Ruiの「月のしずく」は頭の中でリフレインするし。原作を読むしかない、そう思って買ったもののやはり、怖ろしくて・・。親しい友人を喪ったばかりという状況がそうさせたのかもしれません。黄泉がえってほしい、と思う反面、やっと気持ちの整理がついたのに、また地が揺れるような日々になるのか、という思いも。 ただ、映画と原作は全く別物。映画は原作に触発されて新たに構築されたもの、といって良いでしょう。いずれもホラー&ヒューマニティという点では、納得のいくものです。 | ||||
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カジシン流「惑星ソラリス」。 話のプロット自体は斬新というわけではないが、彼の作品は いつも安心して読める。 異なる知性とも分かり合えてしまう、と言い切る彼のロマンチシズム はとても好きだ。 | ||||
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読み終わって、「ああ、墓参りにでも行こうかな」という感じの本でした。 登場人物が結構多く、それぞれに悩ましい背景があるから、読書の焦点を絞りづらい感があった。(でもその分泣ける個所も多い) とにかく、身近に不幸があった人は読むと考えさせられますよ。 | ||||
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会いたいと強く願う愛する人が本当に還ってきたら? 本の帯に書かれていた「泣けるホラー」というのは半分当っていて、ホラーではなかったが、とにかく泣ける。不覚にも新幹線の車中で嗚咽してしまいそうになった…。 登場人物の描写としては現実感がない。現実を超えた出来事を描いているとしても、もれなく全員が好人物過ぎるのだ(謎の生命体も含めて)。 反面、生還者の戸籍とかよみがえり広告とか作者がディテールに想像力をたくましくしているところは楽しく読んだ。それと、奇跡が起こる場所として熊本はいい。実際に熊本は奇跡が起こりそうに人情も空気も濃いし、熊本弁が最高。 | ||||
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映画では泣いて泣いて泣いて泣きつくした。周りも声を出して泣いていた。家に帰ってからも、どうしようもない感情がずっとまとわりついていた。ありえないことが起きた時の混乱、そして本来ならもう2度と湧き出してこないあの日の感情。これが幸せなのか?死んだ人が帰ってくるというごく平凡なありきたりのテーマだが、思い出してしまった感情をもっと全面に押し出してもいいものを淡々と事後まで描いている。 | ||||
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映画化されたことで興味をもって読んでみましたが、 どうやら映画で紹介されていた登場人物、内容などとは少し違うようです。 でも、“黄泉がえり”した人々の周りの混乱や喜び、そしてまた迎える別れ・・。 それぞれが何らかの覚悟を持って最後の日を迎えるシーンは ホロリときました。 機会があれば読んでみてください。 | ||||
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九州・熊本に落ちた流れ星。そして「奇跡」が起こり始める。 死別した愛しい人やペットなどが死んだ当事のままのすがたで 「黄泉がえって」くるという奇跡。 実際そんな事が起きたら人ははどんな反応を示すだろう。 狂言回しとして地方紙の記者をすえて、様々な人の 様々な反応を淡々としかし優しい視点で描いてゆく描写力は流石です。 確かにアイデアは「誰も考えない」というような斬新なものではないけど 前にどこかで作者、梶尾真治氏が言っていた「SFでしか語れない愛の形」 というものがしっかり描かれていてじわりと来る秀作になっています。 | ||||
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熊本地域限定で、突如、死者のよみがえりが続く。 とっくの昔に死んじゃった人が、元気に黄泉がえる。 そりゃ、いろいろ大変だぁ... ユーモラスで軽妙なタッチで物語は続くが、そこに描き出さ れる愛はなかなか深い。 亡くしてしまった、失ってしまった、愛しい、あの人がよみ がえってきたのだ。夫と妻、兄と弟、親と子、アーチストと ファン、いったん失ってしまったからこそ、その愛は深いの かもしれない。 泣けるエンターテイメント、梶尾真治の描く愛の物語なのだ。 お勧めの1冊です。 | ||||
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もし、死んだ人が蘇って(黄泉がえり)帰ってきたらどうしますか? 私はもう一度ひいおばあちゃんに会いたい・・・ 本を読みながら、自分だったらどう思うか・・どうするか・・・ 考えながら読みすすめて、どんどん本と現実の境がなくなっていきました。 死んだ父が帰ってきた家庭・・、先代の社長が帰ってきた会社、 死んだ奥さんが帰ってきて、後妻と元妻と3人で暮らしすことになった家庭、 その黄泉がえり現象は熊本市を中心に 局地的で膨大な数の人々が愛する人のもとへ帰ってきた・・というお話です 最後はどうなるんだろう??? 見事に読むものの想像力を超えた結末を用意してくれています 梶尾真治さん、すごいです! この本は感動して泣けます オススメです! 是非、読んで下さい! 初出:熊本日日新聞社「日曜版」1999年4月から2000年4月1日 | ||||
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