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黄泉がえり
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黄泉がえりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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いわゆる死者との邂逅をあつかった作品は、「ウランバーナの森」や「異人たちの夏」、「鉄道員」など多数ある.しかし、ほとんどは主人公の身内の個人的なストーリーだ。カジシンは、死者が生き返るという現象が、地域規模でおこったらどうなるのかという、ユニークな発想で物語を進めてゆく.すべての黄泉がえりは深く望まれていた人々だが、実際にかえってこられると困ってしまう。なんとか生活に順応し、愛するものたちとの生活を取り戻した頃に、再び別れが訪れ突然消えてゆく。彼らはなんだったのか、「彼」によって、ヒトはどうかわることができたのか。ヒトを愛すること、許すこと、助け合うこと、そして生きてゆくことの大切さ、すばらしさを描いた寓話だと思う.映画は平凡な死者生返りものになっていて、退屈.RUI(柴崎コウ)の歌う「月の光」だけが唯一の救いだ. | ||||
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本来であれば永遠の別れをしたはずの人が元気な姿で目の前に現れたら。 身近な人を亡くしたことがない自分でも感動するのだから、 きっとつらい思いをした人が読んだらもっと感動するのでしょう。 今、大事に思える人はいますか? 突然いなくなったら後悔しませんか? 黄泉がえりがあったればこそ人を思いやったり、優しい気持ちになったり、 本来持っている感情に気がつく登場人物たち。 そしてココロの中に何かを取り戻していきます。 今という時を、出会いを、本当に大切にしていきたいと思わせる内容でした。 他に印象的だった箇所は地球外へ飛んだ宇宙飛行士たちの姿について書いてあるところ。 -- 地球へ帰還した宇宙飛行士たちは、 すべて共通した雰囲気を持っていると指摘していた。 地球の表面で争うことの愚かさを悟り、宗教に走るものや、 環境運動に身を置くものなど色々なのだが、共通していることは、 彼らは無意識のうちに”神”に近い考えかたに変化していると感じられること。 -- 平和とか論じる事って簡単なようで難しいですが、 こういう境地に立てたら本当に説明なんかいらないんでしょうね。 | ||||
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映画では触れられなかった部分がたくさんあり、映画は映画で良かったと思うのだけど、この原作の厚みを考えると残念でならない。 全ての登場人物が主人公で、全ての登場人物に愛する人があり、失う人も居た。 映画では「フワフワとした感じ」でしか扱われなかった歌手マーチン(映画ではルイ)も、出来のいい兄が蘇った気の弱い青年も、みんな生き生きと輝いていた。 死者が蘇ることで、「あのときこうしていれば」の本音をぶつけることもできる。 一緒に行動することもできる。 戸籍の問題や蘇った人たちへの対応等、リアルに描かれている部分はあるがそれはこの物語の持つ「ファンタジー」を邪魔しないようギリギリのラインで存在していると思う。 | ||||
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いま、自分が生きて存在していること自体がミステリーだし超常現象だ。だから黄泉がえりも決してありえないことではない。私はこの本に書かれたことがそう不自然なこととは思えない。 どうして黄泉がえってきたのか。その目的は何。そしてどうしてまた帰っていくの。残された人たちは。作者はそれらの疑問を読者に十分納得ゆくように丁寧に説明してくれている。 私たちの生も元気に生きられる時間は決してそう長くはない、愛しあってる人がいればその愛を一番に優先しなければいけない、そして、どう生きるかだ、自分にとって一番いい生き方を生きる、ぐずぐずしてはいられないのだよ、そして誰にでも無報酬の愛を分けてあげられればそれが最良の生き方だ、など、いろいろなことを考えさせてくれる。 黄泉がえってきた人たちの群像劇であるが、それらの人の誰もが優しく深い愛を内に秘めている。黄泉がえった人たちは作者の人生観を代弁しているとも考えられる。黄泉がえった人たちの優しさと深い愛とともに作者の優しさが胸に響いてくる。 | ||||
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死者がよみがえる。一見ホラーのようだが、切ない人間ドラマだった。この世ではもう二度々会うことのない人たちにもう一度会えたとき、人は恐怖よりもうれしさを感じるものなのだ。私にも死んでしまった人で、会いたい人がいる。その人たちにもう一度会うことが出来たなら、どんなにうれしいか。だが、もう一度別れを味わうとしたら、それもいやなものだ。人にはそれぞれ運命(さだめ)というものがある。それを素直に受け入れて生きることも、時には必要なのかもしれない。 | ||||
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出版当初(もう何年になるのかな?)読んだのですが、最近「天国の本屋」や「いま、会いにゆきます」や「MAKOTO」などが話題になってきたので「黄泉がえり」を思い出し投稿しました。映画化されて話題になったので内容は皆さんもご存知だと思います。原作は、映画と違い、作家の地元である熊本に実在する店や地名や施設などが(もちろん話言葉も熊本弁)登場し、ホラーなのですが、コミカルに描かれています。映画では恋人をなくした彼女となくなった恋人の親友だった彼を中心にストーリーが展開されますが、これは原作にはありません。映画もよく出来ていたと思いますが、映画だけしか見ていない方は、ぜひ原作を読んでください。本当の「黄泉がえり」(梶尾真治ワールド)に出会えるはずです。 | ||||
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「観てから読むか。読んでから観るか。」というコピーが昔ありましたが、「黄泉がえり」について言えば、「観なくても読め」です。 「泣けるホラー」らしいですが、全く怖くありません。 とても優しい気持ちになる小説です。 | ||||
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感情を描き込むSFに定評があり、 短編も長編も定評がある梶尾氏。 様々な人物のエピソードが、時に交差しながら、 簡潔に、それでいて丁寧に描かれる今作は、 その魅力が凝縮されています。 最後に全ての謎が明かされるミステリーとは違い、 黄泉がえり現象を起こした「もの」の正体、 老化や癒し現象の理由、ある人物が現世に残り続けることができたワケ。 それらは完全には語られません。消化不良な人もいるでしょう。 たぶん、作者がそれなりの理由をつけて完結させるのは容易だったはず。 でも、あえてそれをしなかったことで、 僕は淡い余韻を感じることができました。 それぞれの人物のその後に自由に思いを馳せ、 読者の中で物語を続け、あるいは完結させる。 それを作者側から仕掛けることは、できそうで、なかなかできないことだと思います。 文庫本としては厚めですが、 誰でも無理せず読める構成・文章力も高ポイントですね。 | ||||
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正直、ちょっと漫画的な本で、さらっと読むには楽しい本でした。 発想も面白いし、短時間で読めました。 深い感動やずっしりとした読後感を求める人には不向きかも。 映画が大好評という事ですごく期待して読んだのが悪かったかも。 今までの経験で大体、映画やドラマより原作の本の方が数段面白い事が多かったので・・・・(因みに映画はみてません) | ||||
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死んだ人が黄泉がえる、そんな現実に揺り動く人間模様を描いた作品。 現実では起こりえないけど、その非現実感を感じさせない構成は見事。 俺たち人間の心の奥底にある「大切なあの人に返ってきてほしい」という想いを様々な家族、友人、兄弟の視点を通して温かく、優しく、それぞれの人間模様で描かれてます。 登場人物もそれぞれしっかりと組み込まれていて、無駄がない。 涙は出ませんでしたが、今のなにかがおかしい世の中で、人間の姿を考え直す機会にもなるんじゃないかと。 少しでも多くの人に読んでもらいたい作品です。 | ||||
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映画は見ていませんが、好評と聞いていたので、期待して原作を読みました。いくつかの家族の黄泉がえりケースを取り上げながら、人間模様を描き出しているのですが、深みがありません。残念。肯定的に話を進めているところは好感は持てたけれども。 | ||||
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「黄泉がえり」は断然本がいい!泣ける!! と聞いて読んだので、ちょっと期待がはずれたかなーという感じです。 全体に読みやすく、日常描写なども丁寧でよかったんですが、 ラストが泣けるのかなーと期待していただけに今ひとつに感じました。 あんまり期待しすぎるのもよくないですね。。。 映画との比較は、見ていないのでなんともいえません; でも、これは映画より本のほうがよさそうな気がします。なんとなく 号泣するような感動ものを求めている方には、物足りないかも。 でもしっとりと感動できますよ。 | ||||
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ご存知、大ヒット映画「黄泉がえり」の原作。 映画には大変感動したが、なぜ死者が突然黄泉がえったのかなど、 多くの「?」が引っかかっていたのもまた事実。 それを解消するために手に取ったのだが、、、原作にも新たに感動! 映画は"愛"をテーマとした心温まるラブストーリーであるが、 原作はホラー/SF/感動と、1つのカテゴリーに納めることは出来ず、 また、黄泉がえりをめぐる人々の人間臭さとリアリティが映画以上に表現されている。 (ホラーと言ってもおどろおどろしさは少なく、小説でも映画でも、 ホラーが全くダメな私でもこの作品は大丈夫だったことを追記する) 映画とは全く別の心温まるエピソードの数々 逆に、黄泉がえりに翻弄される人々のリアルな姿 映画では描かれなかった"黄泉がえり"の原因 映画に感動した人はもちろん、今ひとつ納得できなかったという人も、 ぜひ原作を読んでいただき、その上で再度映画版をご覧いただきたい! | ||||
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亡くなった人たち、家族が戻ってくる。熊本市内を中心にその近圏で起こった現象とのことで話が展開する。不思議だが現実感がまざまざとあり引きこまれた。 映画は観たいと思いつつ、ロードショーが終わった。邦画としては長く上映されていたので気になっていた。映画の原作本である本書は文庫本1冊としては厚みもある。映画をいつか観る前に読んでも損はないだろうと読み始めた。 亡くなった人達が戻ってきて家族、友人、知人はとまどい、混乱し、喜びに満たされる者がいる。その後、静かに受け止められ、生活がまた始まる。こんなことが実際に起こってほしいと思わず願ってしまう。 が、小説ではリアルな一波乱、また壮大な出来事が起こる。よみがえった人達と彼らを思っていた人たちとのふれあい、思いが丁寧な描かれているようで、読後はふんわり温かくなりました。 | ||||
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もし、死んだ人が蘇って(黄泉がえり)帰ってきたらどうしますか? 私はもう一度ひいおばあちゃんに会いたい・・・ 本を読みながら、自分だったらどう思うか・・どうするか・・・ 考えながら読みすすめて、どんどん本と現実の境がなくなっていきました。 死んだ父が帰ってきた家庭・・、先代の社長が帰ってきた会社、 死んだ奥さんが帰ってきて、後妻と元妻と3人で暮らしすことになった家庭、 その黄泉がえり現象は熊本市を中心に 局地的で膨大な数の人々が愛する人のもとへ帰ってきた・・というお話です 最後はどうなるんだろう??? 見事に読むものの想像力を超えた結末を用意してくれています 梶尾真治さん、すごいです! この本は感動して泣けます オススメです | ||||
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映画の評判がよく、歌もよかったので、原作を読んでみようと購入しました。待ち時間などの暇つぶしに読むつもりだったのが、寝る間を惜しんで一気に読みきってしまいました。そして自然に流れる涙。いいお話でした。読み進むうちに映画とは人物設定が随分違う事に気づき、本がよかったので映画を見る意欲はかなり失せました。映画をご覧になった方もそうでない方も、この原作は一読の価値があるかと思います。 | ||||
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この黄泉がえりは映画とは多少違った 内容で、原作のがカットがないので、 かなりオススメです!! 蘇った人々は蘇ったなりに悩みを持って 残りの日を生きようとしてる。 そんなホラーなのに感動する作品です!! 1回読んで見てください!! | ||||
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私は原作を読んでとても感動したので映画を見に行きましたが、原作のほうが断然面白かったです。 本を読んで泣いたのは本当に久しぶりでした。 家族っていいな、人間も捨てたもんじゃないと心があったかくなりました。 | ||||
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色々なことを考えてしまう作品。 死者がヨミガエルという現象が社会問題にまで発展していくが、読みどころは人間の心理、感情部分でしょう。 小野不由美さんの「屍鬼」も、とある一地域で起こるヨミガエリ現象を扱った作品ですが、こちらが人間のキタナイ、未熟な感情も含めてリアルに追求しているのに比べ、「黄泉がえり」はかなり暖かな、平たく言えば“いいひと”ばかりが登場します。 それでも、きちんとリアリティーある物語になっているのは、梶尾 真治さんの手腕なのでしょう。 読み終わって、心がぬくぬくとしてくる作品です。 | ||||
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映画が大々的に話題になったので読んでみましたが、おもったより 私の想像どおりなのがもったいないと感じました。 たしかに「黄泉がえる」ことによってすごい波乱はあるんですが 想像できる範囲内で、もっと一波乱あるのかしら・・ とおもっていたのに、え、これでおわり・・・・? <クライマックス>があっけない感じがしました。 時間をかけてよんだわりには・・・です。 | ||||
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