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王になろうとした男



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【この小説が収録されている参考書籍】
王になろうとした男

王になろうとした男の評価: 4.27/5点 レビュー 30件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.27pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
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No.24:
(4pt)

信長のマイナーな家臣たち

織田信長のマイナーな家臣たちを主役に据えた短編集。

主役は、毛利新助、塙直政、荒木村重、津田信澄、モザンビークからの黒人奴隷彌介。信長は、彼らの運命を直接的、間接的に翻弄する役どころだ。桶狭間から本能寺まで、歴史ツウ度が試される。

荒木村重は他の小説や新書の歴史もので取り上げられているが、他の四人の武将は見覚えがない。ゆえに、信長の人物像を形作る上で、本作品集のエピソードは新鮮であった。

特に、信長と彌介の出会いから本能寺の変、そしてその後の顛末と続くタイトル作は、知的好奇心を存分に刺激してくれた。
王になろうとした男Amazon書評・レビュー:王になろうとした男より
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No.23:
(5pt)

満足です。

満足です。
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No.22:
(5pt)

とても詳しく、書かれていました、

あまり歴史の小説に掲載されない武将が物語として書いてあったので、勉強になります。
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No.21:
(5pt)

男の魅力

意識せずとも、読むと必ず伊東ワールドに引き込まれる。さすがの一品。
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No.20:
(5pt)

本能寺が焼けているその様を、感じられます

読み始めてから一気読みでした。購入理由は珍しく織田信澄の名前があったから。ただ読み終えた感想は、短編集なので1人1人の物語が魅力的なのは当然、1ページ目から最終ページまでが「あぁ…こうやって繋いでくださいますか」と圧倒されました。毛利勘介、ただちらっと名前が出てずーっとしがない槍働きと思っててごめんなさい、あなたの最後の一言に心が震えてしまいました。
どのシーンも感情移入がしやすく、彼らを目の前で見ている感じがとてもしました。書き手の方が素晴らしいのだと思います。織田信長という苛烈で熾烈なカリスマに匹敵するほど皆さん熱く生き抜いている様を読めました。ありがとうございます。
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No.19:
(4pt)

野心を描いた短編集

本書は、2013年7月に文藝春秋社から刊行されたものに、
「文藝春秋」2015年1月号に掲載された著者・伊東潤氏、俳優・高橋英樹氏、
東京大学教授・本郷和人氏の歴史座談会「新しい信長像 そのカリスマと狂気」を加え、
2016年3月に文庫化された5話の短編集です。
「果報者の槍」は、桶狭間の戦いで今川義元の首を獲った毛利新介と、
 計策によって成り上がる伴直政の話。
「毒を食らわば」は、伴直政の出生から最期までの話。
「復讐鬼」は、荒木村重の謀反の真相を語った話で、最も読み応えがありました。
「小才子」は、信長の甥・津田信澄の視点で本能寺の変の真相に触れた話。
「王になろうとした男」は、信長に贈られた黒人・弥助の話。
どの話も面白かったのですが、伊東氏が考える本能寺の変の真相は、受け入れられませんでした。
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No.18:
(4pt)

展開が分かるのに分からない魅力

信長の家臣を主人公に据えた短編5編。歴史上の話だから結末は調べられる、読むうちに何となく続きが予想できる、という2点を超えた"展開が分かるのに分からない魅力"があり、ストーリーに引き込まれた。4編めはクライマックスがやや説明不足で読みづらいが、その他は起承転結が明快なので読みやすい。外資系企業出身の伊東氏らしく、上司の特性と自身の能力を見極めて出世する難しさや外国人が見た日本人の特異性を描いているところも非常に良いと思う。
直木賞の選評では"同じ話を書いた作品が2つあった"、"表題作を長編で読みたい"などのコメントがあったが、私はそうは思わない。同じ話を書いた作品とは1編めと2編めのことを指しているのだろうが、主人公の出世に対する考え方によって同じ話でもこうも違って見えるのかと新鮮で含蓄があった。また、表題作はこの長さで十分なのではないか。これ以上長くなると創作の部分が多くなり、ファンタジックになり過ぎてしまうと思う。
伊東氏は、これまでに何度も直木賞候補になっている。決戦!シリーズでも伊東氏の作品は常にクオリティが高いので、そろそろ受賞して欲しい。
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No.17:
(4pt)

裏切り&裏切り

織田信長が徳川家康を葬ろうとしていたなどの新説を取り入れ、その視点から物語を構築。従来の歴史小説とは異なる切り口から進める作品が多く、物語として読んでいて面白いです。
また、義や忠誠といったものではなく、行動の大元には私利私欲があるというスタンスで描いているため、そういった解釈もあるのかと新鮮な気持ちで読みすすめました。

短編集であり一エピソードあたりのページ数が少なくお手軽。お手軽な分だけ歴史的背景や武将の説明といった部分は省略されます。
安土桃山時代に関する知識がある(合戦名や当時の勢力図が頭に思い浮かぶ)、武将名を聞いただけである程度の来歴や当時の所属がわかるというひとなら楽しめると思います。
ドロドロ系の謀略戦国譚が読みたい人にオススメ。
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No.16:
(5pt)

脇役ならではの生き様がおもしろい

桶狭間から本能寺まで、脇役の武将に焦点をあてた短編集。

脇役ならではの信念や謀略を駆使した生き様はとてもおもしろいです。

初めてこの著者の本を読みましたが、他の作家にはない視点があってとても新鮮でした。

主役級の武将の活躍に飽きた人はぜひ読んでみたらよいと思います。
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No.15:
(4pt)

伊藤潤著 王になろうとした男

兎に角、面白かった。 余暇の過ごし方としては良い読書だったし、元来好みの史実に忠実なのが実に良い。  史実の曖昧な部分、此処に歴史小説の生き場所があるんだねえ!
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No.14:
(4pt)

これぞ伊藤潤の構成也。

織田信長という稀有な存在を中心として描き出されるのは、
歴史の表舞台には出てこない脇役たち。
一つ一つのストーリーが1冊を通じて絡み合うという
伊藤潤氏の得意とする物語の構成はさすが秀逸。

気がつけば、本能寺の変という光秀による謀反劇は
人間の欲によって生み出された壮大な暗殺劇となっている。
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No.13:
(5pt)

これぞ、伊東潤氏!

こういうの大好きです。メジャーな武将を取り巻く、マイナーな武将をしっかりと味を出しながら、しかも短編で描いています。
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No.12:
(5pt)

信長の家臣掌握術

様々なメディアによって伝えられる部下から見た信長像は、功を立てれば出自に関わらず出世できるが、気難しく仕えるのが難しい人物として描かれることが多いです。しかし信長が信賞必罰だけで豊富な人材を集めたというのは説得力を欠きます。おそらく信長は人材というものに並々ならぬ関心を抱き、骨の髄まで人材を活かす事に長けていたはずです。本書での信長は絶対君主として君臨しつつ、部下の心を逸らさぬよう常に観察し、心を惹きつける様々な工夫を凝らしていたことが描かれます。同時に上司としての信長の魅力も随所に盛り込まれます。特に「果報者の槍」と「王になろうとした男」がおすすめです。
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No.11:
(5pt)

現代の縮図

織田信長というカリスマ的社長の下。
1作目は功績をあげながら一生平職人でいてもいいという人間毛利新助
2作目は新助に嫉妬しながら、かつ友情を結びつつ、カリスマ的社長の下でなんとか出世しようとあがき身の丈を超えたことをしてしまう塙直政。
3作目はカリスマ社長に会社をのっとられた恨みをもち、(実際は
織田に一族を惨殺された荒木村重)その「のっとりの立役者であり裏切り者の荒木直属の部下」、中川清秀をいかに復讐するかという
村重の話。
4作目5作目は・・・ネタバレもあるので辞めますが、歴史の中でも今の「サラリーマン」に通じるところがあります。

ただできたらもう少し読みやすい。歴史ファンでなくても読みやすいものにしてほしかった。
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No.10:
(4pt)

切れ味よし

佳作とはいえ、さすがの出来栄え。
とくに本能寺の変を違う角度から語らせた2作、義元の首をきった毛利新助に語らせる冒頭作、信長に献上された黒人奴隷の彌介
に語らせるラスト作、は切れ味よく爽快だった。
とはいえ、伊東さんはいつも変化球投手で歴史通向き。この密度で、いつかスタンダードを書いていただきたい。

家康でもいいが、できれば誰もが避けている尊氏を。いまだ元寇から室町前期は空白といってよいと思う。

それぐらい、期待してます。
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No.9:
(4pt)

現代的な歴史小説

歴史上有名な人物の傍にいた脇役的な人物が主役の5短編からなる作品集。
あまり有名でない人物に焦点を当てているところが心憎く(特に5話目の主人公は一番意表を突かれるかも)。単純な英雄伝でもなく、敗者の滅びの美というのでもなく、現代的な歴史小説というか。こういうテイストは今までなかったかも。
本能寺の変の解釈は面白かった。妙に納得。人物としては毛利新助が好き。
自分は脇役を描きながら間接的に信長を描いた小説なのかと思いながら読んでいたので、主役への反射光が足りない感じがしたし、一話目と二話目、四話目と5話目がそれぞれ対のようにも思えるので、連作短編集というのもちょっと違うなあとも思えたけれど、自分の小説観が古いだけかもしれない。
あと5話目で、この生き方をしたこの主人公がこんな現代的な考え方をするだろうか、というのにひっかかりを覚えます。
読みやすいけど、ちょっとあっさりしすぎて、自分の好みでは星3.5~4ぐらい。
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No.8:
(4pt)

卓抜な架構力と心憎いストーリーテリング

表題の「王になろうとした男」、どんな人だと思います?
フフフ・・。この人を喰ったような設定ひとつとっても、この
作家の非凡な架構力がうかがえるというものです。野心
の虜となってやがては自壊する戦国武将の三者三様
の姿とあくまで武芸と忠義にこだわる者とを対照したプ
ロットも巧妙な仕掛けになって、読後の余韻をより爽や
かにしていたと思います。今回の直木賞、この人でよか
ったのではないでしょうか。
 アッと驚いたのは明智光秀の謀反の黒幕は秀吉とい
う設定、何か特別な根拠でもお持ちなのでしょうか。講
演会の機会などありましたらお聞かせください。
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No.7:
(4pt)

直木賞あげてもよかったんじゃ?

織田家の脇役的な武将を描いた短編集。
各編はそれぞれ少しづつからみがあり、興味を惹かれます。
(タイトルは最後の短編のタイトルであり、各短編の登場人物が王になろうとしてたわけではありません。)

特に毛利新助を描いた「果報者の槍」が好きです。
今川義元を討ちながら歴史の中に埋もれていった彼が実にいい感じで書かれています。

一編一編が上手く書かれていて、飽きないし、読後すっきり。
武将に疎くても楽しめます。
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No.6:
(5pt)

各エピソードが相互にリンクする絶妙な構成の短編集

毛利新助、原田直政、荒木村重、津田信澄そして彌介。
信長家臣の中でやや知られた名たが、あまり小説にならなかった者たち(荒木を除く)に脚光を当てた短編集。

信長については本能寺で討たれる悲劇のヒーローのような形で小説に登場する。
しかし欲にまみれた、または復讐心に囚われた者たちの流転の生涯を通して、
その強烈なカリスマ性、急進的気質、それゆえの破滅への予兆がジワジワと伝わってきて異様な緊迫感があった。

それでいながら、そんな熾烈な出世競争の中でも自らの居場所を見つけ、
想いを貫こうとした孤独な男の生き様を描いた物語が1作目と最終作に配置されたためか、全体的に清々しい余韻を感じた。

また、前の作品でのキーマンが後の作品で再登場したりするので感情移入しやすく、
さらに同じ事件を別スポットで物語るので、短編とは思えない臨場感と重厚さがあった。

他にはあまり見かけないタイプの歴史小説集で面白かった。
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No.5:
(5pt)

織田信長に関わる人物の短編集

タイトルの「王になろうとした男」は最後の短編。
発表時期が違うが短編に登場する人物同士つながりがあるので短編が続編の形式になっている。
表題の「王になろうとした男」は回想形式の違った文体でこの登場人物での映画化も面白いかも。
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