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黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞
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黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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国家間の都合と運命に翻弄される人々の人間模様を丁寧に描き出しており、戦後世代にありがちな安っぽい自虐史観や左翼的思考からは一線を画す傑作です。 慶長の役の場面からは主要人物の急なキャラ変があり、若干戸惑いもしますが、終盤の伏線回収は読み応えがありました。 | ||||
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おもしろいすぐ読みましたおすすめです | ||||
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伊東氏は、丹念に史資料を渉猟して本作を執筆したと思いますが、 やや加藤清正にのめり込んだ感じを受けました。 また、小西行長を悪逆非道に描いています。 沙也可と金宦に関しては、異なる立場ながら互いの心情を理解し、 立場が入れ替わっても己の信条のために生きた男として描かれています。 | ||||
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それぞれの国を思う心と国を超えた人間愛。結果として朝鮮の為に戦う日本人、日本の為に戦う朝鮮人の友情に涙します。 | ||||
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文禄慶長の役での加藤清正配下の武将の生き様を背景に、戦国武将の器の大小から、色々と学べました。 | ||||
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いやぁ、面白い!一気に読めました。前から秀吉の朝鮮出兵には興味がありましたが今回偶然此作品に出会え幸運です。秀吉の朝鮮出兵の真意には諸説あるらしいが、やはり無益な戦であり、家康の台頭と豊臣家の内紛に拍車をかけただけの失政だったのでしょう。伊東潤先生の作品、もっと読んでみたいです。 | ||||
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伊藤潤さんの本です。 秀吉の朝鮮征討の話でした。それにしても、題名の「黒南風」ですが「くろなんふう」と読んでしまいましたが、正確には「くろはえ」ですね。「南風」が「はえ」ですね。辞書をひいてしまいました。「南風(はえ)」は、主に中国四国九州で、「おだやかな順風」だそうです。 加藤清正配下の筒衆頭(鉄砲隊長)の佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮人の勘定方(通称、金宦)の良甫鑑(リヤンボカム)との話がメインで、秀吉の朝鮮征討での、加藤清正の話になるのですが、とはいえ、虎退治とかのイベントはなく、史実にそっていくような話ではあります。 佐屋嘉兵衛忠善は日本軍として朝鮮で戦っていたが、捕らえられる。佐屋嘉兵衛忠善は朝鮮語も話せたため、明軍に捕らえられても殺されることなく、「サヤカ」として朝鮮のために働くようになる。 対して、金宦は逆で、日本に捕らえられ、だんだん日本のために働く、というような、対称的な二人の話で、 ただ、お互いに知り合いだったりして、金宦の妹を佐屋嘉兵衛に助けられたりしています。 朝鮮征討は、まったく興味もなかったのですが、すこし興味を持てました。 ただ、地名が、いまいちよくわからんのですよね。 地図とかついてるんですが、地図を見い見い読むのもなぁ…と思いました。 もうすこし、工夫する余地が残っているように思えなくもなかったです。 また、朝鮮征討で、日本軍のなかで裏切った人がいたり、また逆に朝鮮側で日本に味方したり、そういうことがあったことは、なんとなく知っていたのですが、具体的に出てきたところが、とても面白い着眼点ではありました。 ただ、なんかドラマを読んでいるというより、歴史を追っている、という印象しかなくて、すこし物語のパンチが弱い気がしました。おもしろい小説ではあったんですけど、感動する、ということはなかったです。 | ||||
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凄く綺麗な状態です。 | ||||
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秀吉が朝鮮に派遣した加藤清正と小西行長を2大勢力とし、競わして進行していた。清正には敬虔な仏教徒と数回紹介しているが、小西行長といえばキリスタン大名として有名であるが、文中に1個所もキリスタンのキの字もない。これは、現地での両者の現地人への対応が表れている。清正は民間人には危害を及ぼさない対応をしていたが、行長は現地人(子供女を含め)に対し、鼻を切り落とす等の残虐行為と通過した場所は焼きつくす処置をして進軍した。 これは作者が、無言の抗議を表しものと、私には思われた。 この作者の小説には、通常使われない言葉が随所に出てくる。作者は、商社勤めからの転身であるが、この辺にも 日本語に対する独自の、思いと感覚があるように思います。 今後、もっとも注目する時代もの作者であると考えます。 | ||||
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朝鮮出兵は不毛な戦争、そなかで運命を翻弄された2人主人公として展開してます。面白い視点で面白いと思います。 | ||||
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「本屋の選ぶ時代小説大賞2011」受賞している本作。 「文禄・慶長の役」って、歴史ではさらっと覚えるだけで、 実際にどういう戦だったのか、全然知らなかったです。 こんなに熱い男たちのドラマがあったとは・・・! この「朝鮮出兵」という題材を、 ここまで詳しく取り上げた作品は他にないのではないでしょうか。 綿密かつドラマチックな、とても読み応えのある作品でした!! | ||||
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これまで取り上げてこられなかった歴史上の人物たちが、臨場感たっぷりに描かれていました。 こんな史実があったのかと胸を打たれ、そして深く考えさされる物語でした。 | ||||
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この戦をどう見るかというのは難しいと感じている。 単なる侵略戦争で、豊臣政権の寿命を縮めたといえばそうだが、最近はいろいろな発見が出て歴史を見直す動きも出ている。 同時期にポルトガルがスペインに併合されたり、オランダ独立戦争や、スペインの無敵艦隊をイギリスが破ったりなどプロテスタント系が台頭した世界情勢。 朝貢貿易しか認めない明政府によって、日本との貿易不均衡が生まれていたことなど、この朝鮮の役には別の目的があったのではないかという話もある。 とはいえ、この本を読んでも、なぜ秀吉が朝鮮に出兵したのかはよくわからない。 蔚山城の戦いなど、断片的な話は分かるものの、この最前線から語る本は、この戦がどれだけ意味がなく空しいものであったかを表している。 また、その後の関ケ原に通じる武将間の確執についてもよくわかる。 ストーリーは、それぞれの国の二人の降人を中心に展開されるので、戦争全体を網羅したものではないものの、それでもこの戦を知る上では貴重な一冊だと思う。 | ||||
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文禄・慶長の役とは秀吉の命による朝鮮出兵のことだが、学校教育で習った記憶はない。しかし知ろうと思えば資料に事欠かないのはまだ日本も捨てたものではない。しかし、これを自ら知ろうとするかどうかの壁は非常に高いように思う。知ろうとするきっかけがないのだ。 その意味では昨年の大河ドラマ『黒田官兵衛』はいいきっかけだったのではないだろうか。私自身は海音寺潮五郎の加藤清正〈上〉 (文春文庫)でこの戦を知った。こちらは時代を超えた名作だが、今の時代の読みやすさと文禄・慶長の役に絞るのであれば本作は勝るとも劣らない。 朝鮮人でありながら清正に仕えた金宦こと良甫鑑は実在の人物であるが、清正の家臣から朝鮮に仕えた佐屋嘉兵衛は作者の創作だそうだ。祖国を思うがゆえに裏切り者と屈辱を受けながらも二国間の架け橋になろうとする二人は不幸な歴史的悲劇の救いとなった。歴史的な事実関係は読者自身で判断を。 | ||||
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まあ~ 韓国 朝鮮は古代より 現代まで 色々と因果はめぐり その絡み合った歴史は、「歴史認識」では修復不可能 な状態であることは、歴史的に間違いない 文禄・慶長の役は、20世紀の概念である日本の「侵略」 とNHKも堂々と俳優に歴史認識を台詞で言わせているが 、その2回の高麗遠征戦役の様子があまり小説にないので、 一助にと思い購入した。 小説だから、フィクションもあるのは当然であるが、どうも 登場人物の対話が現代人の会話のようで、違和感やら違うのではないかと首をかしげた。 どうもリベラル史観がのっけから塗りこめられて、昨今の左翼的 な感情投影を随所に感じた。 あと、主役の日本人サヤカは加藤清正配下の名だたる武将だが 戦役に行く前から厭戦気分で、女房・子供の残影に後ろ髪を引かれる のも噴飯ものではないかと、この感想が最後まで続いた。 秀吉の天下統一後の 拡大路線上に朝鮮戦役があり、いわば太閤子飼いの 清正の部下たちは戦意旺盛でイケイケの路線ではなかったのか?と疑問がわく 15世紀末 15万以上の大遠征を実行した戦役は世界史的にも稀な戦役であるが、 平和主義、反戦思想、人道主義、民族自決の戦後概念が縦横にちりばめられ リベラルな左翼史観のにおいがあり、鼻についたので・・・・・星2つ あと、蛇足ながら、キリシタン大名小西行長は言うまでもなく、在住のイエズス会 関係者にも当然、彼らとの会話の中でスペイン・ポルトガルの東南アジア、中国での 情報収集していると思う。 ルイスプロストもバチカンに朝鮮遠征の報告書がある。 その線からのより深い人物像の掘り下げのアプローチがない。 島津義弘の朝鮮撤退時の活躍など、最終章は駆け足で物足りなかった。 | ||||
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「軍師官兵衛」の大河ドラマを見て、朝鮮出兵の話がかなり簡単に描かれていたので、何か書いた読み物はないかと思い、調べてヒットしたので呼んでみました。 個人的には司馬遼太郎の韃靼疾風録と同じように日本と東アジアの繋がりを感じる内容は、日本から目線がアジアに向かう感覚が広がりを持たせ、わくわくします。 日韓関係が昨今問題とされるなか、20世紀の韓国併合もさることながら、16世紀の大義なき侵略戦争についても、日本人は学んでおくことが大切だと思いました。そういう意味でも、若者に呼んで欲しい本ですね。 | ||||
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取り上げる部分が、ややもすると地味なままで進んでしまいそうなんですが、そこは伊東氏。いつもながら、ぶれる事無く、しっかりした内容に仕上がっていています。 | ||||
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戦国の時代も終焉を迎え、秀吉の中央集権が極まり始めた頃。 なにせ今日ややこしい問題山積みの国との過去の戦争であり、 いろいろと小説、創作としても書きづらい題材であろう。 関心があったのだが、私はあまり読んだことはなかった。 本作品は、小説であるからして大きな流れとして加藤清正、小西行長の漢城一番乗りあらそい、 対する李王朝の敗退に次ぐ敗退、明帝国の重い腰をあげての介入。 この間に小西行長、対馬の宗氏、明側の詐欺師的外交官、たがいに主君の意思を裏切りつつの ややこしさ極まる交渉が繰り広げられる。 しかし、作者の筆の意図するところは全く別にある。 愚かしく、不幸極まるこの戦争の中で本意とはかけ離れ、 降倭となされてしまった加藤家の鉄砲の名人、日本側の交渉人として利用される李朝の役人、 互いの憎悪と共感が入りまじるぎりぎりの交流、 その懊悩と焦燥、自己卑下、様々な苦悩の中でぎりぎりの選択をしていく行為。 最後のページを閉じるとき読者の眼前に浮かび上がってくるのは、今の世でも答えのない問い、 つまり倫理という普遍的問題であり、その悩ましさである。 あくまで文芸作品でもあり、主題はこの点に収斂していくのであるが、 なにせ基本的史実に無知な私の様な読者にとっては、 もっとただでさえ複雑、難解な史実を更に粘着に縷々御教示していただければ更に有難かった。 | ||||
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”面白い”という表現は使いたくないです。 日本が朝鮮半島に侵略戦争に行った話。 やはり、戦争は悲惨です。 特に、この物語では、全ての人を不幸にしていると思います。 侵略戦争が、いかに、人々を不幸にするか、を教訓とするために、良い作品だと思いました。 | ||||
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従来読みたいと思っていましたが、近傍書店では、なかなか、入手困難であり、早急のご送付いただき感謝しております。 | ||||
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