■スポンサードリンク
黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
伊藤潤さんの本です。 秀吉の朝鮮征討の話でした。それにしても、題名の「黒南風」ですが「くろなんふう」と読んでしまいましたが、正確には「くろはえ」ですね。「南風」が「はえ」ですね。辞書をひいてしまいました。「南風(はえ)」は、主に中国四国九州で、「おだやかな順風」だそうです。 加藤清正配下の筒衆頭(鉄砲隊長)の佐屋嘉兵衛忠善と、朝鮮人の勘定方(通称、金宦)の良甫鑑(リヤンボカム)との話がメインで、秀吉の朝鮮征討での、加藤清正の話になるのですが、とはいえ、虎退治とかのイベントはなく、史実にそっていくような話ではあります。 佐屋嘉兵衛忠善は日本軍として朝鮮で戦っていたが、捕らえられる。佐屋嘉兵衛忠善は朝鮮語も話せたため、明軍に捕らえられても殺されることなく、「サヤカ」として朝鮮のために働くようになる。 対して、金宦は逆で、日本に捕らえられ、だんだん日本のために働く、というような、対称的な二人の話で、 ただ、お互いに知り合いだったりして、金宦の妹を佐屋嘉兵衛に助けられたりしています。 朝鮮征討は、まったく興味もなかったのですが、すこし興味を持てました。 ただ、地名が、いまいちよくわからんのですよね。 地図とかついてるんですが、地図を見い見い読むのもなぁ…と思いました。 もうすこし、工夫する余地が残っているように思えなくもなかったです。 また、朝鮮征討で、日本軍のなかで裏切った人がいたり、また逆に朝鮮側で日本に味方したり、そういうことがあったことは、なんとなく知っていたのですが、具体的に出てきたところが、とても面白い着眼点ではありました。 ただ、なんかドラマを読んでいるというより、歴史を追っている、という印象しかなくて、すこし物語のパンチが弱い気がしました。おもしろい小説ではあったんですけど、感動する、ということはなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
朝鮮出兵は不毛な戦争、そなかで運命を翻弄された2人主人公として展開してます。面白い視点で面白いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この戦をどう見るかというのは難しいと感じている。 単なる侵略戦争で、豊臣政権の寿命を縮めたといえばそうだが、最近はいろいろな発見が出て歴史を見直す動きも出ている。 同時期にポルトガルがスペインに併合されたり、オランダ独立戦争や、スペインの無敵艦隊をイギリスが破ったりなどプロテスタント系が台頭した世界情勢。 朝貢貿易しか認めない明政府によって、日本との貿易不均衡が生まれていたことなど、この朝鮮の役には別の目的があったのではないかという話もある。 とはいえ、この本を読んでも、なぜ秀吉が朝鮮に出兵したのかはよくわからない。 蔚山城の戦いなど、断片的な話は分かるものの、この最前線から語る本は、この戦がどれだけ意味がなく空しいものであったかを表している。 また、その後の関ケ原に通じる武将間の確執についてもよくわかる。 ストーリーは、それぞれの国の二人の降人を中心に展開されるので、戦争全体を網羅したものではないものの、それでもこの戦を知る上では貴重な一冊だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
取り上げる部分が、ややもすると地味なままで進んでしまいそうなんですが、そこは伊東氏。いつもながら、ぶれる事無く、しっかりした内容に仕上がっていています。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!