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黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞
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黒南風の海 「文禄・慶長の役」異聞の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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国家間の都合と運命に翻弄される人々の人間模様を丁寧に描き出しており、戦後世代にありがちな安っぽい自虐史観や左翼的思考からは一線を画す傑作です。 慶長の役の場面からは主要人物の急なキャラ変があり、若干戸惑いもしますが、終盤の伏線回収は読み応えがありました。 | ||||
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おもしろいすぐ読みましたおすすめです | ||||
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伊東氏は、丹念に史資料を渉猟して本作を執筆したと思いますが、 やや加藤清正にのめり込んだ感じを受けました。 また、小西行長を悪逆非道に描いています。 沙也可と金宦に関しては、異なる立場ながら互いの心情を理解し、 立場が入れ替わっても己の信条のために生きた男として描かれています。 | ||||
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それぞれの国を思う心と国を超えた人間愛。結果として朝鮮の為に戦う日本人、日本の為に戦う朝鮮人の友情に涙します。 | ||||
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文禄慶長の役での加藤清正配下の武将の生き様を背景に、戦国武将の器の大小から、色々と学べました。 | ||||
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いやぁ、面白い!一気に読めました。前から秀吉の朝鮮出兵には興味がありましたが今回偶然此作品に出会え幸運です。秀吉の朝鮮出兵の真意には諸説あるらしいが、やはり無益な戦であり、家康の台頭と豊臣家の内紛に拍車をかけただけの失政だったのでしょう。伊東潤先生の作品、もっと読んでみたいです。 | ||||
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凄く綺麗な状態です。 | ||||
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秀吉が朝鮮に派遣した加藤清正と小西行長を2大勢力とし、競わして進行していた。清正には敬虔な仏教徒と数回紹介しているが、小西行長といえばキリスタン大名として有名であるが、文中に1個所もキリスタンのキの字もない。これは、現地での両者の現地人への対応が表れている。清正は民間人には危害を及ぼさない対応をしていたが、行長は現地人(子供女を含め)に対し、鼻を切り落とす等の残虐行為と通過した場所は焼きつくす処置をして進軍した。 これは作者が、無言の抗議を表しものと、私には思われた。 この作者の小説には、通常使われない言葉が随所に出てくる。作者は、商社勤めからの転身であるが、この辺にも 日本語に対する独自の、思いと感覚があるように思います。 今後、もっとも注目する時代もの作者であると考えます。 | ||||
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「本屋の選ぶ時代小説大賞2011」受賞している本作。 「文禄・慶長の役」って、歴史ではさらっと覚えるだけで、 実際にどういう戦だったのか、全然知らなかったです。 こんなに熱い男たちのドラマがあったとは・・・! この「朝鮮出兵」という題材を、 ここまで詳しく取り上げた作品は他にないのではないでしょうか。 綿密かつドラマチックな、とても読み応えのある作品でした!! | ||||
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これまで取り上げてこられなかった歴史上の人物たちが、臨場感たっぷりに描かれていました。 こんな史実があったのかと胸を打たれ、そして深く考えさされる物語でした。 | ||||
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文禄・慶長の役とは秀吉の命による朝鮮出兵のことだが、学校教育で習った記憶はない。しかし知ろうと思えば資料に事欠かないのはまだ日本も捨てたものではない。しかし、これを自ら知ろうとするかどうかの壁は非常に高いように思う。知ろうとするきっかけがないのだ。 その意味では昨年の大河ドラマ『黒田官兵衛』はいいきっかけだったのではないだろうか。私自身は海音寺潮五郎の加藤清正〈上〉 (文春文庫)でこの戦を知った。こちらは時代を超えた名作だが、今の時代の読みやすさと文禄・慶長の役に絞るのであれば本作は勝るとも劣らない。 朝鮮人でありながら清正に仕えた金宦こと良甫鑑は実在の人物であるが、清正の家臣から朝鮮に仕えた佐屋嘉兵衛は作者の創作だそうだ。祖国を思うがゆえに裏切り者と屈辱を受けながらも二国間の架け橋になろうとする二人は不幸な歴史的悲劇の救いとなった。歴史的な事実関係は読者自身で判断を。 | ||||
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「軍師官兵衛」の大河ドラマを見て、朝鮮出兵の話がかなり簡単に描かれていたので、何か書いた読み物はないかと思い、調べてヒットしたので呼んでみました。 個人的には司馬遼太郎の韃靼疾風録と同じように日本と東アジアの繋がりを感じる内容は、日本から目線がアジアに向かう感覚が広がりを持たせ、わくわくします。 日韓関係が昨今問題とされるなか、20世紀の韓国併合もさることながら、16世紀の大義なき侵略戦争についても、日本人は学んでおくことが大切だと思いました。そういう意味でも、若者に呼んで欲しい本ですね。 | ||||
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戦国の時代も終焉を迎え、秀吉の中央集権が極まり始めた頃。 なにせ今日ややこしい問題山積みの国との過去の戦争であり、 いろいろと小説、創作としても書きづらい題材であろう。 関心があったのだが、私はあまり読んだことはなかった。 本作品は、小説であるからして大きな流れとして加藤清正、小西行長の漢城一番乗りあらそい、 対する李王朝の敗退に次ぐ敗退、明帝国の重い腰をあげての介入。 この間に小西行長、対馬の宗氏、明側の詐欺師的外交官、たがいに主君の意思を裏切りつつの ややこしさ極まる交渉が繰り広げられる。 しかし、作者の筆の意図するところは全く別にある。 愚かしく、不幸極まるこの戦争の中で本意とはかけ離れ、 降倭となされてしまった加藤家の鉄砲の名人、日本側の交渉人として利用される李朝の役人、 互いの憎悪と共感が入りまじるぎりぎりの交流、 その懊悩と焦燥、自己卑下、様々な苦悩の中でぎりぎりの選択をしていく行為。 最後のページを閉じるとき読者の眼前に浮かび上がってくるのは、今の世でも答えのない問い、 つまり倫理という普遍的問題であり、その悩ましさである。 あくまで文芸作品でもあり、主題はこの点に収斂していくのであるが、 なにせ基本的史実に無知な私の様な読者にとっては、 もっとただでさえ複雑、難解な史実を更に粘着に縷々御教示していただければ更に有難かった。 | ||||
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”面白い”という表現は使いたくないです。 日本が朝鮮半島に侵略戦争に行った話。 やはり、戦争は悲惨です。 特に、この物語では、全ての人を不幸にしていると思います。 侵略戦争が、いかに、人々を不幸にするか、を教訓とするために、良い作品だと思いました。 | ||||
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従来読みたいと思っていましたが、近傍書店では、なかなか、入手困難であり、早急のご送付いただき感謝しております。 | ||||
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文禄・慶長の役に興味を持っていたのですが、これについて書かれた書物があまりなくて、amazonで探しているうちにこの小説と出会いました。 読んでみたら、文禄・慶長の役が本当に詳しく書かれていて、半分は小説、半分はドキュメンタリーみたいになっていて、当時の合戦の風景が目に浮かぶようでした。最初のページに朝鮮の地図があって、その地図を時系列のとおりに指でなぞりながら読むとより理解が深まります。 加藤清正側からみた小西行長の動向も興味深いです。これを読むと加藤清正が日本一の武将に思えてきて、ますます好きになりました。 | ||||
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今、伊東潤は脂が乗っている。並みいる直木賞作家や直木賞候補作家の作品をおさえて、「本屋の選ぶ時代小説大賞2011」を受賞した本作品でも、伊東潤ならではの、息をつかせぬ展開と、怒濤のエンディングの楽しさは変わらない。聞くところによると、伊東潤は日本各地に精力的に足を運んでは、隠れた古文書の発掘に力を入れているそうだ。これからも、他の作者が取り上げられないような隠れた歴史の小説化を期待したい。 | ||||
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加藤清正の文禄・慶長の役を描いた長編小説。 著者得意の息をもつかせぬ展開、そしてクライマックスの蔚山城籠城戦。 まさに伊東流合戦絵巻。 加藤清正軍の沙也可こと佐屋嘉兵衛と朝鮮軍の会計官、良甫鑑の二人が思わぬ運命に翻弄されながらも自分の信じる道を突き進む話に胸を打たれました。 特に佐屋嘉兵衛にいたっては、ちっと気持を入れ替えれば、故郷に帰れて千石の恩賞を手にする事が出来たのに・・・・ さらには所々に朝鮮の歴史や文化が紹介されてて勉強になります。 あまり知られなかった太閤秀吉の愚行が分かったような気がします。 | ||||
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