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(短編集)
初恋温泉
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初恋温泉の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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温泉に泊まる5組の男女の恋愛小説集。 突然妻に別れ話を切り出され、とまどう夫。雪の一軒宿の謎めいたカップル。初めて恋人と温泉旅館に泊まる高校生。熱海・青荷・黒川ほか、日常を少し離れた温泉宿で繰り広げられる男と女の風景。 | ||||
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配偶者との関係を見直そうかなと思いました。 話としては、そんなに面白いわけではありませんでしたが、そういった気づきはありました。 | ||||
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本書は、いずれも温泉を舞台にして5組の男女をえがいた5編の短編 集であり、初出は「小説すばる」で2004年1月号〜2005年4月号まで に掲載され、単行本としては2006年に刊行されたものを文庫化したも のである。 居酒屋チェーンの展開で仕事を順調に続ける夫に突然離婚を切り出し た妻をえがく表題作の「初恋温泉」、結婚を間近に控えたおしゃべり な男女が訪れた温泉の離れで出会ったとても「静かな」カップルをえ がく「白雪温泉」、共に配偶者がいながら不倫を重ねる元同級生の男女 をえがく「ためらいの湯」、当初の目的から次第に離れ、何かに追わ れるように保険の外交員として働く夫に違和感を感じる妻をえがく 「風来温泉」、そして親に内緒で初めて温泉旅館で外泊をする高校生 カップルをえがく「純情温泉」が収録されています。 いずれの作品も、特に温泉旅館の情景描写が非常に細やかで丁寧で あるため、読みながらその温泉旅館の情景が浮かんでくるのは見事で あり、本書の秀逸なところだと感じる。そこに、男女カップルの描写 場面を重ね合わせたり、挿し込んだりして、温泉を背景としたカップル の情事を描き出している。 これは個人の好みによるところだが、いずれの作品も完結型のスッキ リした読了感を満たすものではないため、例えば「ためらいの湯」の ような終わり方には物足りなさを感じる方も少なくないかもしれない。 ご自分の好みに合う作品かどうか、一読されてみてはいかがでしょうか? | ||||
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連作長編で、三話目の突然の暴力が「パレード」に近いか? 表題作は瑞々しくて良い。 | ||||
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短編集で、それぞれの舞台が各地の温泉。 決して明るいだけの恋愛小説ではない。 当然だが、この世の中、いろいろな恋人、夫婦、愛人がいる。 ドラマチックなだけが恋じゃない。 温かいだけが愛じゃない。 平々凡々退屈至極な恋もあれば、冷えてなお美味い料理のような愛もある。 そういった恋や愛の一面を、オチをつけることなく淡々と切り取ったような小説。 | ||||
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もっと温泉に行きたくなるような話だと期待していたがちょっと違った。 最後の純情温泉はよかった。 | ||||
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日常、共に過ごすパートナーと行く温泉。 そこで目にする他者を通して自分たちの関係を再認識する作品。 著者の作品にしては、軽快で色艶がありまた、どこかに温泉宿から夜の山や雑木林を観た時 のような、闇色の部分もありとても面白い。 ぜひ、同テーマで長編も書いてほしい。なので星4つ。 | ||||
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温泉宿を訪れた異なるカップル達のエピソードを綴った作品。 悲しいかな。男と女の言葉は、なかなかうまくお互いに伝わらない。 言葉があるから、余計にそうなのかも。 物語の中で一番穏やかなカップルだった、耳が聞こえない2人の描写を読んで、そんなことを思った。 | ||||
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温泉を訪れるカップルの短編5を収録。わが家の近所にも温泉があるが、すれちがう湯上りのカップルの表情は、何かホッとしているというか、満ち足りているというか、無防備というか、とてもすっきりとした表情をしている。 「初恋温泉」にも様々なカップルが登場するが、どの主人公も、温泉にきて心が解放されるのか、素直に自分と彼女との関係を見つめなおす。過去の様々な場面が去来する。何もかも順調な筈なのに離婚を言い出した妻、しゃべり過ぎる2人が温泉で静寂を体験、不倫の終末、保険外交員の妻とのすれ違い、高校生カップルの初めての温泉旅行。どの話もしっとりとした良さがある。 個人的には、彼女にいいところを見せようと遮二無二頑張って都心に次々にダイニング・レストランをオープンさせたのに彼女の心が離れていってしまうタイトルにもなった「初恋温泉」が良かった。彼女の「幸せなときだけをいくらつないでも幸せとは限らない」との言葉が心に沁みる。この1話だけでも本を買う価値があるかな。 | ||||
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各地の温泉を題材に、男女の恋愛模様を描いている。 温泉に行くとき、大抵、癒されようとしている。 沸き立つような好奇心を抱いて行くことは、ほとんどない。 だから、そこでの会話や、情景の捉え方は穏やかなものになる。 でも、だから、思う。 疲れている関係、下降気味の関係の時、温泉に行って回復を求めるのは、難しいのではないだろうか。 流れを止めることはできない。その流れを穏やかなものにしたいのであれば、温泉宿というものの効力は大きい。 温泉は、健全なときに行ってこそ、醍醐味がある。きっと。 | ||||
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全部で五話あるのだが、どれもラストは余韻を残し読者の想像に任せるところがあります。 これは好みの問題なのでしょうが、私はあまり好きではないかな。 もうちょっと寓意がはっきり読みとれるものの方が好きです。 でも、芥川賞受賞作家の作品とあって、文学好きにはいいのかもしれません。 | ||||
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温泉旅行。 離婚や不倫、婚前、高校生のデート等で訪れる温泉地。 それぞれの想いをこの旅行でどう昇華させるのだろう? 最後まで読んでも その部分が曖昧で、 なんだか、後は自分で想像してくれと放り出された気分。 なんだか後ろめたく 苦しく辛い話が多かったな。 これが吉田さんの持ち味といえばそうなのかもしれないけど、 たまには からっとした話も読んでみたいと思う。 | ||||
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この人の書く主人公達が、日本人の代表的な男性像だとしたら がっかりです。 どうして こんなに コミュニケーションが下手で、威張っているんでしょう? 読み始めて直ぐ、女性に対して “お前” “女” という言葉が繰り返し使われているのが とても苦になりました。 もしかして、 著者は 女性に対する恨みでもあるんじゃないかと 思ってしまうほどでした。 日本人の女性は、こういう男性の偉そうな言葉遣いに慣れっこ になってしまっているのでしょうか? 一般的な日本人の男女間で、こういう会話が ごく 当たり前のように受け入れられているとしたら、ちょっと怖い気がします。 あまり楽しめる 本ではありませんでした。 その反面、日本社会を学ぶには参考になると思います。 | ||||
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