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無花果とムーン
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無花果とムーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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購入したので内容は分かりませんがとても丁寧な梱包でした | ||||
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桜庭読破を継続中だ。「傷痕」「荒野」など何冊かハズレを引いて失望していたが、「七竈」「このたびはとんだことで」など、立て続けにヒットして持ち直した。小説は作風によって当たりと外れのどちらかに偏るものだが、桜庭に限っては星一個から五個までバラつきがある。本書は大当たりだった。 18歳の月夜は、もらわれっ子だ。 血のつながらない兄・奈落が大好きだったのに、急死してしまった。 そんな中、今年も町おこし企画「無花果UFOフェスティバル」が行われる。 月夜は、祭りのためにやってきた異邦人・密に兄の面影を見出す。 桜庭一樹という作家は、良い意味で日本的な土俗風味が欠損している。疑似西洋的というか、無国籍的なのだ。 言葉の通じない異文化の集団が祭にやってくるという情景は、ロマ民族を連想する。 哀しい美しさを湛えたひと夏の情景が目の前に浮かぶようだ。 密と約の男子カップルとの交流は、エキゾティックで心が騒ぐ。 不安定な少女期の心が痛ましく、生と死のあわいを描いた秀逸な幻想作品となっている。 本作こそが、私がイメージする至高の桜庭作品だ。 | ||||
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2012年に出た単行本の文庫化。 なんとも感想の書きにくい小説である。UFOや幽霊といった道具立てに、ミステリをからめ、さらに少女の成長を描く物語となっている。と書くと、いかにもありふれた感じになってしまうのだが、実際にはもっとなんだかつかみどころがない。 緊迫感があり、悲壮な雰囲気が漂うのは、いつもの桜庭さん。 | ||||
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月夜が話し言葉で語るのは、私としては読みやすかったです。 兄奈落の生前届かなかった想いと月夜のずっと隠していた想いが、最後に届いて、きっとハッピーエンドゥ(笑)。 ですが、読み終えた後、もう二人の想いは永遠に実らないと思うと切ないです。 事故の真相を何度も読み返し、そのたびにうっすら涙。 心の奥に閉じ込めておきたいと思いました。 そして。祭りの日、月夜は何だかんだ言って愛されているなあ、とかんじました。 最後に、なぜ星3なのかというと、初めの部分、空まで駈けてーーみたいな所、いるのでしょうか? 奈落と自転車の思い出でしょうか。私にはそこまで重要な部分とは思えませんでした。 | ||||
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桜庭さんの独創的な世界観はここでも発揮させられている。 現実と空想のコントラストが上手く噛み合って素晴らしい! 紫の目に狼の歯を持つ月夜。兄の死によって月夜の運命が動きだす展開が、どんどん引き込まれていった。 血の繋がらない家族。UFOフェスティバルにやってきた密と約。死んだ兄との再会。 ばらばらな関係が少しずつ繋がれていく、なんとも不思議で邂逅と決別の物語。 | ||||
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やっぱりこの人天才。最高の作品。この人の書く少女はどれも素晴らしい。 | ||||
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身近な人の死と直面したときに、人はどうして乗り越えていくのか。いろいろな人が、いろいろな折り合いをつける中、折り合いをつけられない主人公。それを取り巻く人々の葛藤を描いています。 犬の名前が、ハッピー・エンドゥというので、おそらく、ハッピー・エンドなのでしょうか。 | ||||
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作風は「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「推定少女」である。これぞ桜庭一樹作品。「私の男」「赤朽葉家の伝説」のような重厚感はないが非常に楽しめる作品。 | ||||
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これまで読んだ桜庭一樹作品に出てくる少女は、本作品に出てくる月夜に比べ子供っぽかった気がする。 砂糖菓子や、推定少女に出てきた子たちは現実からの逃避を志向していたように感じるが、月夜は現状の維持に心を砕いていた。 その点で今までの少女作品とは違った、新鮮な印象を受けた。 ただ、個人的には現実からの逃避を志向する考え方のほうが好み。 | ||||
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