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無花果とムーン
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無花果とムーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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購入したので内容は分かりませんがとても丁寧な梱包でした | ||||
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桜庭読破を継続中だ。「傷痕」「荒野」など何冊かハズレを引いて失望していたが、「七竈」「このたびはとんだことで」など、立て続けにヒットして持ち直した。小説は作風によって当たりと外れのどちらかに偏るものだが、桜庭に限っては星一個から五個までバラつきがある。本書は大当たりだった。 18歳の月夜は、もらわれっ子だ。 血のつながらない兄・奈落が大好きだったのに、急死してしまった。 そんな中、今年も町おこし企画「無花果UFOフェスティバル」が行われる。 月夜は、祭りのためにやってきた異邦人・密に兄の面影を見出す。 桜庭一樹という作家は、良い意味で日本的な土俗風味が欠損している。疑似西洋的というか、無国籍的なのだ。 言葉の通じない異文化の集団が祭にやってくるという情景は、ロマ民族を連想する。 哀しい美しさを湛えたひと夏の情景が目の前に浮かぶようだ。 密と約の男子カップルとの交流は、エキゾティックで心が騒ぐ。 不安定な少女期の心が痛ましく、生と死のあわいを描いた秀逸な幻想作品となっている。 本作こそが、私がイメージする至高の桜庭作品だ。 | ||||
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普段ミステリーばかりでこういった小説はあまり読まない。 著者の多作品、主にミステリーは読んでいるので著者の筆力は知っているつもりだ。 特に著者の描く少女は生きづらい現実をもがく様が生き生きと描かれている。 今作ではミステリー作品とは違いファンタジックで正直好みの話ではなかった。 | ||||
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2012年に出た単行本の文庫化。 なんとも感想の書きにくい小説である。UFOや幽霊といった道具立てに、ミステリをからめ、さらに少女の成長を描く物語となっている。と書くと、いかにもありふれた感じになってしまうのだが、実際にはもっとなんだかつかみどころがない。 緊迫感があり、悲壮な雰囲気が漂うのは、いつもの桜庭さん。 | ||||
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全体的にかなり甘ったるい作風でした。 この著者は「赤朽葉家の伝説」で好きになったので、本作品はかなりものたりなかったです。 まあラノベも書いておられる方のようなので、軽い気分で読むにはいいかもしれないです。 | ||||
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他作品に比べ、人物、街、シーンなど想像することが難しかったです。 それは月夜が、死んでしまった兄である奈落を求め生と死の狭間で苦しんでいる世界観を表現するためにあえて「ぼんやり」と書いているからだと思われます。 しかし想像できない読書はまるで妄想を覗き込んでいるようでした。 桜庭作品は好きで全て読んでいる大ファンですが、近年の著書からは人物の言葉や表情、情景が焼きつくものがなく残念に思います。 | ||||
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月夜が話し言葉で語るのは、私としては読みやすかったです。 兄奈落の生前届かなかった想いと月夜のずっと隠していた想いが、最後に届いて、きっとハッピーエンドゥ(笑)。 ですが、読み終えた後、もう二人の想いは永遠に実らないと思うと切ないです。 事故の真相を何度も読み返し、そのたびにうっすら涙。 心の奥に閉じ込めておきたいと思いました。 そして。祭りの日、月夜は何だかんだ言って愛されているなあ、とかんじました。 最後に、なぜ星3なのかというと、初めの部分、空まで駈けてーーみたいな所、いるのでしょうか? 奈落と自転車の思い出でしょうか。私にはそこまで重要な部分とは思えませんでした。 | ||||
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桜庭さんの独創的な世界観はここでも発揮させられている。 現実と空想のコントラストが上手く噛み合って素晴らしい! 紫の目に狼の歯を持つ月夜。兄の死によって月夜の運命が動きだす展開が、どんどん引き込まれていった。 血の繋がらない家族。UFOフェスティバルにやってきた密と約。死んだ兄との再会。 ばらばらな関係が少しずつ繋がれていく、なんとも不思議で邂逅と決別の物語。 | ||||
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やっぱりこの人天才。最高の作品。この人の書く少女はどれも素晴らしい。 | ||||
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身近な人の死と直面したときに、人はどうして乗り越えていくのか。いろいろな人が、いろいろな折り合いをつける中、折り合いをつけられない主人公。それを取り巻く人々の葛藤を描いています。 犬の名前が、ハッピー・エンドゥというので、おそらく、ハッピー・エンドなのでしょうか。 | ||||
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作風は「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「推定少女」である。これぞ桜庭一樹作品。「私の男」「赤朽葉家の伝説」のような重厚感はないが非常に楽しめる作品。 | ||||
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これまで読んだ桜庭一樹作品に出てくる少女は、本作品に出てくる月夜に比べ子供っぽかった気がする。 砂糖菓子や、推定少女に出てきた子たちは現実からの逃避を志向していたように感じるが、月夜は現状の維持に心を砕いていた。 その点で今までの少女作品とは違った、新鮮な印象を受けた。 ただ、個人的には現実からの逃避を志向する考え方のほうが好み。 | ||||
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掌編的なストーリーにも関わらず350ページあるんす。 密と約が登場して、物語が駆動するんじゃね!? と期待したのだけど、世間話的なものが置かれていただけだったような。 最終的にこいつらの持ち込んだ物で、転回はするんすけど。この二人はBL風味であんま中身がなかったです。清潔にしているのはよく理解できたんですが。あと流れ者の悲哀が少し。 お兄ちゃんとのエピソードがちょこっとしかなかったすね。ブローチくれたとか辛いもの好きとか。の割に、イケメン要素の身長やら歯並びはしっかりと描かれてました。 月夜が絶大な信頼を置いているんですが、どういう絆で結ばれてたのかってのは、あんま説明されてないんすよ。無条件でもいいけど、別に母子じゃないっす。 夢や幻想見る場面は嫌いじゃなかったす。リンリンリンとかいって死人が猛烈アピールするんすよ。吹きましたね。 関係性が掘り下げられてたのは、銀行員で体育会系の兄貴の方ですね。こいつは母親的でね。お節介なのがいいところですね。だらしないお兄ちゃんをディスったりとか、かなり味がでてましたね。おとなしい父親は、なかなかいい起用方法っす。うまいなと。月夜が女友だちに芝居がかっているとかディスられたりしている場面も、リアルな感じがしました。要するに周りの心配性の人間はうまいこと描かれているんす。 一本ネタじゃなくて、ストーリーを練ってほしかったすね。あと、パープルアイの描写は簡素なんで、表紙を頼りにイメージしてください。 | ||||
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