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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 221~240 12/43ページ
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読了後の感覚がこれほど酷い小説は久しぶりです。 ガリレオシリーズの主人公湯川の鼻持ちならない言動や行動や犯人石神の行動論理の矛盾もさる事ながら、最後犯人であり好敵手の石神のたった一つの希望を湯川が独りよがりの自己満足で無慈悲にも打ちくだく下りはこの男の人間としての基本的価値観が訳が分からずただムカムカして読了しました。 直木賞作品だそうですが他の受賞作品に申し訳ないですね。 | ||||
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今さらという感じですが、私のアメリカ人のFBフレンドが、「容疑者Xの献身」の英語版にいたく感動して、「あなた、知ってる?」と聞かれたので、思わず苦笑してしまいました。 この小説は、「手紙」同様に東野圭吾作品の典型ですが、ぶつ切りで終わってしまいます。 「あとは、みなさんが想像の中で楽しんでください」ということですね。 そして、これまた「手紙」同様に、映画ではそのぶつ切り部分が丁寧に描かれていて、松雪泰子さんの演技も至上のもので、小説、映画ともに堪能しました。 素晴らしい! | ||||
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作中の「容疑者Xの献身」ぶりに共感出来るか否か。 それが、この作品の評価が☆3つになるか5つになるかにダイレクトにつながってます。 謎解きを含めて物語自体の完成度はとても高いので、あとはもう単純に、読む側の好みと感性の問題です。 レビューでそれを言っちゃあオシマイ、なのでしょうけど、本作品に関してはそう言う他ないだろう、というのが正直なところ。 個人的にはドップリ感情移入してしまったので、文句無く☆5つ。 たとえシックリ来なくても、その他の部分で☆3つは十分あげられるでしょうね。 安心して人にオススメ出来る作品の1つです。 | ||||
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ままならないことへのやるせなさや、ほかにどうすることもできないほどの動機の描き方が心に迫ります。敬意を抱く友人が犯してしまった罪を知った時の苦悩も。いつも思いますが、事件のトリックや謎解きだけではない奥深さに感服です。 | ||||
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本に関しては、個人の主観が入りますので統一コメントで行います。 問題がなければ、星は5とします。 | ||||
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読み終わったとき、このタイトルの本当の意味がわかった気がしました。犯人がとった方法がいい悪いは別として、誰かをこんなにも深く愛することができたら、それは本当に幸せなことだと思います。「献身」という言葉の奥深さを知りました。 | ||||
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この本は誰しもが予想だにしなかったトリックに驚愕するのは確かだが、この本の本質は別のところにあるのだと思う。それは、ある人物が不器用ながらも「人」として生き始めたが故の代償を読者はどう考えるのか、だと思う。 主人公は湯川ではなく、あくまで石神だ。天才数学者である彼の人生において、紙とペンさえあればその他は何もいらないという考えの持ち主だった。ただ美しい解答を目指し、そのためならこの生命のすべてを捧げるのが当たり前だとさえ考えるような男だ。言ってしまえばここに描かれている石神は、思考が浮世から完全に切り離されている、典型的な科学者なのだ。そんな彼は大学卒業後、世の中における多くの理不尽さに、生きるのを諦めようとしていた。自分はただ数学をしたいだけなのに。ただ、紙面上に自分の世界を綴っていたいだけなのに、何故この世はそれすらも自由にさせてくれないのだ。彼には死ぬ理由はない。ただ、数学の世界を楽しみたい石神にとって、それができない世界で、これ以上生きていく理由もなくなってしまったのだ。 そんな時に彼は運命の出会いをする。それが隣に引っ越してきた花岡親子だ。今まさに自らの手で命を絶とうとしていた彼は花岡親子に、数学の世界に存在する美しさを、その親子に見出した。そんな風にかっこいい言い回しをしているが、要は石神はただ「恋」に落ちただけの話なのだ。しかし石神にとっては重大な事だ。今まさに、自分の好きな数学を堪能できないこの世界に落胆し、死のうとしていたのに、目の前に数学に似た、今まで自分を無限に魅了してきた美しさを、「恋」という感情の中に見出してしまった。彼はただそれだけを望みに生き続ける事を決意した。しかし今まで数学のことだけを考えていた石神には、「恋」とか「愛」とかいう謎の感情をどう表現すればいいのかさっぱりわからなかった。ましてや彼には「恋」と「愛」の境界線すらも全く見当がつかなかったのではないだろうか。それでも確かに認められるその気持ちだけで、石神の心は満たされていった。 そんななか起こる事件。その事件は石神の命の恩人でも有り、得体のしれない恋心を抱く花岡親子を地獄に突き落とすものだった。ただ側で、漏れ聞こえてくる声が聞けるだけで良いと思っていた石神だが、そのような状況では、自分に再び生きる希望を与えてくれた恩人を何とかしてその助けたいと思うのは普通だろう。迫り来る闇から、何としてでも逃してあげたい。しかし、そのような沸き上がってくる「人」なる感情に対して、今しがたその感情を知った不器用な石神に出来ること、それは、彼の天才的な数学的思考をもって彼女らを守ることであった。それは難攻不落なトリックであり、そしてそれは「人」が考える領域をはるかに超えているのであった。普通に考えれば、非常識で不道徳かつ、人間の醜さが詰まったトリックではあるが、それイコール石神がそういう人格、とは私は思わない。あくまで彼は、彼の唯一の能力である数学的思考を駆使した際、周囲の人、物、さらには自分の中に芽生えた醜い感情さえ、解を導く駒にすぎなかっただけのことであり、彼はその駒を今までどおり、淡々と動かしていただけのことである。愛する人を唯一の武器である数学的思考で守ろうとした彼は非情ではない。しかし、「人」としてようやく生き始めてもなお、彼の見せる「情」や「愛」はあまりに未熟で、不器用なのであった。 石神は花岡親子によって命を救われた。そして愛を通して初めて「人」になれた。つまりこの事件は、その「人」から出る感情に、不器用なりにも石神なりに真摯に向き合った結果なのである。 彼は花岡親子に出会わなければ良かったのだろうか。しかし花岡親子と出会わなければ、彼は「人」を知ること無く死んでいたのだ。 彼は出会うべきだったのだろうか。それによって「人」たる心をわずかに抱くことができた。しかしそれ故に起こった事件を持って、私は「石神」にとって何が正解だったのか、やるせない気持ちを抱きながらも、想いを巡らせずにはいられない。 | ||||
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【ネタバレあります!!】 今のところ東野圭吾作品で一番好きな作品です 不器用な天才数学者、石神の存在感が凄いです むしろこの作品の主人公は湯川でなく石神だと思いました トリックの(殺人)の面白さのレベルに引けを取らない石神の血生臭いほどの深い愛情と最後のクライマックスの描写は鳥肌が立つ様な感覚になりました 【最後の最後、石神の思いが届いた!!しかしハッピーエンドなのか?いやそうではない・・・!!】 切ないね・・ずどーんと来ました・・ 今まで読んだ作品 ・秘密 ・手紙 ・赤い指 ・時生 ・変身 | ||||
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映画よりは少しだけ劣るものの、とても面白かったです。 この小説が劣ると言うよりは、映画の方は堤真一の演技力が素晴らし過ぎただけです。 読み始めたら止まらなくなりました。 東野さんには、またこんな作品を書いて欲しいです。 読めて良かった。 | ||||
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東野圭吾さんは大人気と知りつつ読む機会が無かったので、少し前に勝手に“一人東野圭吾フェア”を開催して数冊読んでみました。・・・結果、キザな物言いや漂う夜の雰囲気が苦手で更にほとんどの登場人物になぜかまったく共感できないという共通点を見出し、私には合わないのかも・・・と見切りをつける前に最後にもう1冊、と選んだのがこちら。 大評判だし、友達の感想も上々だったのですが。 話の発想、からくりは非常に興味深いし衝撃なのですが、またしても出てくる登場人物に全く共感できず、感情移入ができませんでした。嫌悪感すら感じ、所々冷めた気持ちになってしまった・・・。この手の話は主人公に同情できて、初めて大きな感動を味わえると思うのですが、その点で私はダメでした。 石神の行動、発想も所々?ですが、靖子にいたってはどういう神経の持ち主なのか理解不能。でも、このような女性像をこういう役どころで描くってことは結局はこういう女性がもてるのか? 体調不良の休日のお供になってくれたのは感謝ですが、期待のほどではありませんでした。お話自体は悪くはないと思うのですが。東野圭吾はもういいや、と思いつつまたそのうちきっと誘惑に負けて手をだしてしまうんだろうなぁ。 | ||||
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以下ネタバレ注意 石神の計画における決定的な欠陥とは、「自らに無償の献身を施してくれた人に、人殺しの罪を肩代わりさせて生きること」、それがどれ程の苦しみであるか、石神の想像があまりにも至らなかった点にある。 靖子は別に構わない。靖子は「人でなし」とも思える一面が物語中に散見した。こんな状況下にあって工藤に浮き足立ち、時に石神を自らの支配者として捉えた。妻が病の床に伏せている状況下で変わらず店へ通っていた工藤に対し一縷の憤りも見せない。だから、靖子は石神に生涯罪を肩代わりさせることになっても、それで生きていけるだけの精神的図太さがある(それだけのキャラ付けはされている)と私は踏んだ。 しかし、美里は違う。 作中の美里の描写の中で、彼女は常に石神を気にかけていた。それは一見、保身のように捉えることもできるが、それが単なる保身では決して無かったことを、読者は彼女の究極的な行為によって思い知る。工藤に靡く母への露骨な嫌悪感や、石神のことを語る数々のセリフに、石神への「純粋」な感情(恋愛感情ではない)が込められていた事実を思い知るのだ。 石神が捕まった後の美里への事情聴取は、作品中では描写されなかった。そこで美里がどれだけ苦しい思いをしたか想像すると胸が苦しくなる。美里も当初、これ程の苦しさを味わうとは思っていなかったはずだ。それが変わってしまったのは、そこに至るまでの石神の献身があったからである。 石神の献身が、美里を自殺未遂に至らせた。石神が親子を本当に救うためには、石神自身が捕まってはならなかった。或いは、捕まるとするならば、親子にとっての石神がヒーローであってはいけなかった。それは、美里には決して耐えられないからである。そこまで石神の考えが及ばなかったのは、石神の本心では、相手を救うことよりも、相手の役に立つことを望んでしまったからだろう。この作品の哀しさはここにある。 | ||||
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ネタバレ注意 駒として見ず知らずの他人(技師)を利用して起きながら 計画の内容を暴き御破算にし得る最大の懸念である湯川をなぜ放置したのか また 湯川自身が 「論理的でありさえすれば、どんな冷酷な事でも出来る男」 と言いながら湯川は石神を挑発するような真似をしたのか 完璧かつ徹底的に 目的のために論理的なら殺人でもなんでも本当にどんなことでもする という犯人のキャラクターの柱であり根源である 狂気と区別のつかない献身の純粋さ がここだけ不自然に崩れている これでは単に石神が「技師」の命をホームレスだからという理由でひたすら軽んじていただけということになってしまう これは作品のテーマそのものなのだから決して崩してはいけない タイトルにある容疑者xの献身の意義が台無しになっている トリックが現実に通用するかどうかはさておき 物語の落とし所にテーマをぶち壊しにする様な展開をして何がしたいのか ついでに湯川の告げ口の動機も不自然だ 湯川にとっては花岡に真実を知らせる事こそ目的でありそれ以上の事ではない それは石神の裁判が終わってからでもいいはずだ わざわざ裁判の前に告げ口をし無駄に石神の本願を潰そうとするのか また 母子にも実刑を負わせようとするのか 今まで読んできたものはというか この小説は何だったのかと虚脱感しかわいてこない酷い畳み方である | ||||
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自分の大切な人(身内であれ他人であれ)を守るために、犯罪の片棒を担いだり身代わりになったりすることは、 現実にあり得る。その設定自体に違和感はない。 しかし、このストーリーの場合、納得できない事が多すぎる。それを以下に箇条書きする。 一.犯行を隠すのなら、死体をうまく隠せばいい。殺されたのは住所不定無職の男だから、 行方不明になっても誰も捜索願を出さないと思う。誰かが出したとしても、警察はおそらく捜索しないだろう。 死体が発見されたとしても、ある程度の期間隠せれば、死亡推定時刻を曖昧にすることができるので、捜査は困難になる。 それなのに、わざわざ別の死体まで用意するのか? 二.犯行がバレたところで、娘には少年法が適用されて処罰されないだろうし、母親には正当防衛が成立するか執行猶予付の 軽い罰で済む可能性が高い。 だから、死体を隠して犯行を隠滅するメリットがあまりないと思う。それなのに、「ここまでやるか」という感じがした。 三.容疑者Xは、容疑を真犯人から逸らすために、別の殺人事件を起こした。殺されたのはホームレスの男だった。 Xにとって、ホームレスの生命は虫けらの生命程度の価値しかなかったということか?そうでなければ、そんなに簡単に殺すことなど できないはずだ。ホームレスを蔑視する気持ちがにじみ出ている。 | ||||
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ストーリーについては、ドラマ等で概要を記憶していましたが、原作は初めて読みました。 すばらしい内容に大満足です。 | ||||
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「倒叙」もので有名なのはF・W・クロフツの「クロイドン発12時30分」、日本で言うなら貴志祐介の「青の炎」などが有名かもしれませんが、この容疑者Xはこれら過去の名作に決して劣っていないと思います。 とある母娘を守るために、天才数学者石神が取った手とは? そして、湯川は何がきっかけで石神に疑惑を抱くようになったのか? 石神の倫理観などに嫌悪感を覚える方もいるのは当然かもしれません。石神のトリックは、他のレビュアーの方もおっしゃられているように、人として許されるものではありません。ラストも、石神にとって救いになるのかは分かりません。 ただ、あくまでも架空の物語として、そして、ミステリーの「倒叙」ものとしては完成度が高く、そして、十分に楽しめるものになっています。(個人的な感想ですが・・・・。) 一読の価値はあると思います。 | ||||
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他の方の評価通り素晴らしい内容だったがトリックのために無関係の浮浪者の男性を殺害しその男に対する罪悪感などが登場人物から全く語られない点がとても後味が悪くなってしまった。愛する人を救うために犯罪すらいとわないという姿勢は理解できるがそれでも超えてはいけない領域があると思う。 本当に面白くて何十回も繰り返し読んだがこの点だけは残念だったので星4 | ||||
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さすがガリレオシリーズです。 一気に読み終えてしまいました。また他のシリーズも読んでみます。 | ||||
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映画は見たのですが、原作小説のほうは未読です。しかし、もし映画が原作を忠実に再現したものだとしたら、 その小説はとんでもない駄作だと思います。映画は箸にも棒にもかからぬトホホな代物でしたから。 でも、みなさん褒めちぎっている作品だから原作を読んでからレビューしたほうがいいかもしれませんね・・・ | ||||
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この小説の登場人物'石神'に少しでも感情移入してしまうと東野圭吾の作品の魅力に引きずりこまれてしまうのではないだろうか。 彼、石神は目的のためなら一切無駄なことはしない。 | ||||
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さすが直木賞受賞作品。母靖子、娘美里による殺人(過失致死?)事件が最初に起こり、たまたま聞きつけた主人公石神は、隠滅工作を行う。しかし、警察官の草薙は、石上をマークして追いつめる。一方、主犯の靖子には捜査のターゲットから外れていく。なんでもない結末を終盤近くまで予想したところ、急展開する。そして、究極の石神による、片思いと美学が描かれる。結末は石神の号泣だけども、今にもその声が聞こえてきそうで、何も言えない。一読の価値あり。。。 さすが直木賞、さすが東野さん | ||||
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