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容疑者Xの献身
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容疑者Xの献身の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全856件 321~340 17/43ページ
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根が単純な私は、ことごとくトリックにはまりました。 いつも寝る前に本を読むのですが、この本は引き込まれて寝るのを忘れてしまいそうだったので、寝る時間にアラームをかけて読みました。 最後に泣ける結末が待っているということも予想できず、やられました。 久しぶりに本を読んで泣きました。 今までに読んだ東野作品の中でも、特にお勧めしたいです。 | ||||
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当作品は、単なる推理小説ではない。 推理小説としても一級品ではあるが、この作品はその枠にとどまらない。 献身的というよりは、盲信的な愛…を描いた純愛小説とも言えるのだ。 物語は後半まで、比較的淡々と進む。 私は何か釈然としない気持ちでページを捲っていった。 そして、物語の最後ですべてが明らかにされる。 ここに至って、釈然としない気持ちが霧散した。 すべてのトリックはすべて計算ずくであった。 犯行は思いがけないものであった。 作者の作品を読んでいて感心するのは、作品中に無駄な文章がないことである。 当作品にも、無駄な文章は一つもなかった。 「それが、伏線になっていたのか」と叫びだしそうであった。 推理小説マニアなら是非挑戦してほしい。 この作品の「犯人」はだれなのか? | ||||
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以前TVで放送されていた容疑者Xの献身を見て原作に興味を持った。 もちろん内容は同じではあるが、見事な映像化が施されるには 原作がそれだけ充実しており、長すぎず良い作品でなくてはならない。 容疑者Xの献身は高校教師石神がそこまでやるのか?という一般的常識を越えた 行動を取るからこそ驚くと共に愛する人のためにそこまでやるのかと 驚かざるえない。 帯にもあったが、これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。 いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。 事件や本の主旨とは離れるものの数学をなぜ学ぶのかと石神が生徒に 話す場面があり、数学という学問の入り口を知っておくこと、 数学が自分の目に見えない部分でいかに大きな役割を果たしているか など語っているシーンが印象的。数学を学ぶ意味、理由を書いたのは 作者の東野圭吾さんも理系であり読者に伝えたいことがあったのかもしれない。 | ||||
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どうも感情移入できなかったという意味であまり高評価していない人もいるみたいですね。そういうところでは差が出てしまうかもしれません。 主人公の数学教師の持つ感情に一度疑問を持ってしまった人にとっては、そう感じざるを得ない作品と言えるでしょう。 これから読む人がいたら、トリックの行方に注視しながら読んでいくのが一番楽しめると思います。ただそうは言っても、ちょっとこの主人公・・・なんか好きになれませんね | ||||
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一人の不幸な数学者の選択。 言わずと知れた名作です。 4年前に読んで感動したの覚えてます。 さえない高校教師に収まっている天才数学者、石神が隣人の厄介事を手助けする物語。 隣人に対して石神がどういう思いをいただいているか読み進めてくしかりません。 石神が企てた犯罪隠蔽に警察の捜査が迫って、強力な助っ人ガリレオが加わり ここからスリリングな展開に発展していきます。 人生の選択、これは愛なのか、情なのか。 そこに生きる意味を見いだした。 石神の本心やいかに。 ぜひ読んで下さい。 ベストセラー、映画も良し。 東野圭吾のベストと言えます。 「容疑者Xの献身」というタイトルの他があるとすれば、 自分なら「悲しき天才数学者の選択」にしたいです。 | ||||
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東野圭吾さんの作品は、「名探偵の掟」シリーズなど、とても好きです。 が、この作品はあまり感心しませんでした。 トリックは出てきた瞬間に、その一文でわかったし、それを確かめるために、長いこと読まされたなーという感じでした。 とはいえ、ストーリーの運びは緻密で、泣けるところもありました。 いびつな形の純愛小説としては面白いかもしれませんが、ミステリとしては、んーどうでしょう、と言わざるを得ません。 | ||||
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東野さんの作品は他にも読みましたがどれも水準以上で読みやすくていいと思います。 なかでもこの「容疑者Xの献身」は素晴らしい。 これほど面白く(可笑しいではありません)感動を与えそして哀しい作品は読んだことが ありません。 推理小説という分野を超えて文学として独立しています。 せつないほどにジンときます。傑作です。 | ||||
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東野圭吾の作品に手を出したのがつい最近で、やっとこの本までたどり着きました。映画などにも成っていると思うのですが、自分は全く関心を示していませんでした。 しかし、なかなか読みごたえもあり、ストーリーも引き込まれるし、どんでん返しもあり、ですごく楽しかったです。 最近の映画は、本にくらべるといまいちな感じがありますが、期待して映画も見てみたくなりました。 | ||||
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普段は推理小説を敬遠していたのですが、周囲の評価の良さにひかれ読みました。 東野圭吾作品も初めて読んだのですが、物語に引き込まれるようにかなりテンポ良く読めました。 直木賞受賞作というのもあり、文章力や話の展開はさすがに評価されるだけのものはあります。 なかでもやはり圧巻なのがトリック、これぞミステリ!あまり読みませんけど(汗) 少し残念なのが、人物描写が弱いと感じられました。 容疑者の献身の動機というのも弱すぎる気がするし、献身される側も存在感自体が薄いように感じられました。 もう少し感情移入できるような登場人物が欲しかった。 | ||||
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読み易くはありましたが 、ある意味、大衆娯楽的でもあると感じました 数学の天才という素材を活かしてもう少し掘り下げてほしかったかな 湯川が天才天才と言うばかりで、読者に天才ぶりを認めさせる過程が足りないと感じましたし とても献身などと美化などできない結末だったと思う 読み易さは好みによるかも知れませんが、後に残るものは少なかった | ||||
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終盤へ向かうにつれ、石神への見方がどんどん変わりました。 推理というのもこの物語の醍醐味なんですが、根底にあるのは 石神という人間の一途さと純粋さだと感じました。 いまいちリアリティに欠けるという感想があるのも当然ではないかと 思います。ミステリーにこんな純粋な人間出てくること自体珍しいことですから。 トリックにこだわらず、人間ドラマも楽しむ気持ちで読むと 案外すんなり入っていけるのではないかと感じました。 | ||||
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日本でいえば、高木彬光 、土屋隆夫から横溝正史まで多くの本格推理小説を読んできたつもりであるが、本作品の発想にはただ敬服する。すばらしいものである。かってこのようなトリックは例をみないからである。高木彬光の傑作「人形はなぜ殺される」「刺青殺人事件」と比べてみても、劣るところはないと断言する。 「入らなければ出られない」 と似た感覚なのだ。 直木賞というものが本作にとって正しい冠なのかは私にはわからない。人間描写に思い入れが出来るかどうかも私にはわからない。 私とすれば、あの数学の天才の思うとおりに物語を終わらせて欲しかったと思うだけである。 この小説は本格推理小説である。 | ||||
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東野圭吾氏の作品は三作目となる。本書が直木賞受賞作でエドガー賞にもノミネートされている、ということで読んだ次第だ。結論から言ってしまうと、最後の石神の献身的な愛情がわかるトリックに、僕は胸が熱くなるとともに苦い虚しさを感じた。無論、これはいい意味でだ。だが、作品全体の完成度やストーリーテリングが著者の他の作品と比較すると、そう高いとは言えない。物理学者の湯川と草薙の謎解き会話は、冒頭でまず第一の殺人が描写されているため、謎の解明のスリリングさを今一つ欠き、分析自体が面白さにもう一歩繋がってこない。かつかなり多様な人間模様とトリックを盛り込んでいるため、400ページ弱の分量の中にやや盛り込み過ぎの感があり、そのあたりの構成にも綺麗なパッチワークを描くようなデッサンには至っていない。僕は白夜行 (集英社文庫)とさまよう刃 (角川文庫)の二冊を読んでいるが、その二作のほうが完成度やストーリテリングは上だと思う。しかし、石神の心情には胸を打たれた。本文P.368からの抜粋で締めくくりたい。「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。」 | ||||
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東野圭吾氏の作品は三作目となる。本書が直木賞受賞作でエドガー賞にもノミネートされている、ということで読んだ次第だ。結論から言ってしまうと、最後の石神の献身的な愛情がわかるトリックに、僕は胸が熱くなるとともに苦い虚しさを感じた。無論、これはいい意味でだ。だが、作品全体の完成度やストーリーテリングが著者の他の作品と比較すると、そう高いとは言えない。物理学者の湯川と草薙の謎解き会話は、冒頭でまず第一の殺人が描写されているため、謎の解明のスリリングさを今一つ欠き、分析自体が面白さにもう一歩繋がってこない。かつかなり多様な人間模様とトリックを盛り込んでいるため、400ページ弱の分量の中にやや盛り込み過ぎの感があり、そのあたりの構成にも綺麗なパッチワークを描くようなデッサンには至っていない。僕は白夜行 (集英社文庫)とさまよう刃 (角川文庫)の二冊を読んでいるが、その二作のほうが完成度やストーリテリングは上だと思う。しかし、石神の心情には胸を打たれた。本文P.368からの抜粋で締めくくりたい。「人は時に、健気に生きているだけで、誰かを救っていることがある。」 | ||||
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一気に読んで最後にボロボロ泣きました。 でも、この作品も、まずトリックがあり、練りに練ったプロットがあって、それにあわせて登場人物を動かしているのですよね、きっと。 つまり、主人公の献身も純愛も、このトリックを成立させるために書き込まれているのではないでしょうか。 この作品のすごいところは、そこに何の違和感も感じさせず、むしろ大きな魅力になっているところではないでしょうか。 この作者の初期の作品を読むと登場人物をチェスの駒のように動かしている印象があり、人物描写は苦手なのだなと感じましたが、この作品でそういう印象は一掃されました。 | ||||
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この作者の小説は処女作の「放課後」以来、ちんたらした文章が好きになれず、一切読んでなかったが、本書がエドガー賞にノミネートされたっていうことで、読んでみた。面白かった。悔しいけど、面白かった。だらだら文章は好きになれないが、やはりそこは、直木賞受賞作、処女作よりははるかに巧くなっている。 ありそうで結局一切なかった男女間の濡れ場だけど、これが退屈さを生んでしまったのかもしれない。そこは、プロットの展開の」巧妙さで何とか持ちこたえることができた。 エドガー賞については、日本の飲み屋街の状況が、アメリカの批評家諸氏に理解されるのかどうか、細やかな男女間の会話が、きちんと翻訳されているのかどうか、この辺りに尽きるんじゃないかな。テンポが鈍いのも、やたらとページを稼ぐだけの文章が続いたりして、アメリカさんの印象は悪いかも知れない・・・・・。 | ||||
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推理小説はたまに読むのですが、松本清張、宮部みゆき氏などが面白かったので 人気の東野圭吾氏も読んでみようと読んでみましたが、、 タイトルと帯に書いてあることから、自分なりに(単純に)想像する結論を いつ裏切ってくれるのかなと思いながら読んでいましたが裏切られないまま 終わってしまいました。最後のトリックには気づきませんでしたが、 「黒革の手帳」ほど激しいラストでもなく、皆さんのレビューはいかがかと みてみると高評価が多いので、ましてや直木賞というので、コメントせずにはいられませんでした。 | ||||
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仕事場の女の子が、感動して泣きました、と言うので読みました。 有名なので、詳細は省きます。 かつての天才、数学教師。現在はボロアパートに住んでいる。ひょんなことから 愛する隣人が関わる殺人事件に巻き込まれ。出会ったのは、昔その実力を認め合った 主人公。意外なトリックは、途中に見られる景色の一つを利用して。 安定した文章で、安定した展開。安心して読める。 例え、数学教師が何の因果で隣のおばさんを好きになるかなあ、とか。理学部の 数学科と、物理学科でそんなに会話するかなあ、とか。おばさんと娘が尋問に耐えられた 理由がちょっと、とか。色んな矛盾というか、設定のおかしさはあるんですが。 小説ですから。 それにしても、最後のトリックというか、ごまかしと言うか、その部分は東野圭吾 らしかったですね。 直木賞は、この作品で受賞でしたが、この作品のみの評価ではないと思います。これまで 全体の作品を通じての評価ですよね。 個人的には、昔の東野作品の方が、訳が分からなくても好きでしたけどね。 とても多くの方の高評価がある作品です。間違いありません。とにかく安定しています。 お勧めします。80点かな。 | ||||
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私は今まで推理小説というものを殆ど読んだことがありませんでした。 理由としては、私の小説、推理小説に対する先入観が主です。 私は芸術―と一言で括れるものばかりではありませんが―を楽しんだことがなく、芸術の一部として語られる事の多い文学作品、つまりは小説を遠ざけている節がありました。 とはいえ、芸術には興味はないものの娯楽作品はよく嗜んでいて、漫画や大衆小説はある程度読んでいます。 娯楽作品として見た時に、推理小説は基本的に殺人事件が多く、その時点で話が限定されてしまいエンターテインメント的には少し弱いのではないか、と勝手に思っていたのだと思います。 まあ、テレビの二時間テレビなどを眺めているとその点はほとんどの小説でも表れているのだろうな、とは思いますが。 しかし、エドガー賞の候補に選ばれたというニュースを見て、気まぐれで読んでみたのです。もちろん、東野さんやこの作品が高い評価を受けていることは知っていました。 このように前置きを置いた時点で、私がこの小説は私の推理小説に対する先入観を覆したと言いたいという事が分かって頂けると思います。 コロンボや古畑任三郎と同じ形式と思いきや、面白い展開で舌を巻きました。 ただ、それだけではここまで衝撃を受けなかったでしょう。 私は娯楽作品を好む、と先述しましたが、私が傑作と思う作品には魅力的なストーリーと魅力的なキャラクターが欠かせません。 そして、小説で魅力的なキャラクターを描くというのは並大抵のことではないと思うのです。 漫画やアニメであれば、キャラクターの見た目や声を魅力的なものにしていればキャラクターを気に入るという事はあるでしょうが、小説ではそういうわけにはいきません。いわゆるライトノベルなどでは挿絵という手がありますが… しかし、この本ではキャラクターが非常に素晴らしく、物語の中で踊っているようでした。これは一重に東野さんの力量によるところなのか、私のフィーリングにあっただけなのか、恥ずかしながら活字に慣れていない私に判断出来るところではありませんが。 駄長文失礼しました。 一行で要約すると、ストーリーとキャラクターが自分にとって素晴らしく感じられ、とても面白かった、ということです。 | ||||
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この賞はアカデミー賞に匹敵するアメリカの推理小説界でもっとも権威ある賞です。 ノミネートされた日本人作家では「OUT」の桐野夏生氏以来2人目だそうです。 受賞すれば日本人初の快挙ですね。 各界で日本人の活躍が目立ち、震災で打ちひしがれた日本にとって希望が、そして頼もしい話題です。。。 数年前に読みましたのでおぼろげにストーリを反芻しています。 彼の作品では最高位に当たると思います。 一気に読めました。悲しくも気高い。 もう一度読み返したく、書庫を探しています。 話題になりましたので読みたい方が増えると思いますがお薦め致します。 | ||||
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