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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全298件 221~240 12/15ページ
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東野作品はほとんど読破しているけれど新刊を買ったのはこれが初めて。 加賀恭一郎シリーズという誘惑には勝てませんでした。 俗に言うところの犯人探しの作品ではなくて家族とは何か、親子とは、夫婦とは… そういうことを考えさせられた作品。 これで終わり…と思ったあとにさすが東野作品、と思わせられる展開が待ち構えていて このへんは「秘密」に通じるところがあったかな、と。 最後の最後でタイトルの意味がわかったみたいな。 ってこれ以上書くとネタバレになるのどやめとくけど。 ラストでは二度泣かされました。 子を思う親の気持は偉大だな、と。 うん、やっぱり東野圭吾はすごい☆ | ||||
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東野圭吾という作家が大好きだが、彼の作品全てが好きというわけではない。 読後、読んで良かった!と思える作品と好きになれない作品があるが これは後者。どうしても好きにはなれない作品。 老人介護、少年犯罪、インターネット、嫁姑、痴呆などなど。 現代人が直面する問題が数多く盛り込まれていて、興味深いとは思うが 奪われてしまった少女の命があまりにも軽く扱われているような気がする。 悪いことは全て他人、ひいては親の責任にする馬鹿息子、その息子に 腫れ物に扱うように接する母、面倒だからと全てを妻任せにする父親。 登場人物が身勝手すぎて感情移入出来ない。 ラストは意外性もあったが、情に訴える。。。みたいなところがイマイチ。 加賀刑事の新たな魅力を発見できたのが唯一の収穫かな | ||||
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直木賞直後の作品ということで期待が大きすぎたようでした。 文章や話の流れはさすがに上手く読みやすかった分、先を読み進めていくと満足できる展開ではなく残念。 少女趣味で終に殺人まで犯す成長することを拒否した息子。息子の犯した罪を隠そうと翻弄する両親。両者の自己中心的な考えの印象が強く残り後味が悪い。 今、社会で取り上げられる問題が盛り込まれているので興味をそそられるかもしれないが内容の重さを感じられない。 東野圭吾ならもっと深く面白くできるのでは?と思ってしまうのが★二つの原因かな? | ||||
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ストーリーは比較的淡々と進んで行き、面白いと思ったが 進行がミステリーを普段読みなれている人には先が簡単に 予想できる内容だと感じました。 | ||||
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本書は、現代の家庭問題、認知症、引きこもり、嫁姑問題、いじめ問題などを扱った社会派ミステリーといえるでしょう。 ある日庭に少女が死体として倒れていたという。これは、息子の仕業と見た父(昭夫)と母(八重子)は、何とかして隠ぺい工作をしようとする。それに立ち向かう刑事である加賀恭一郎が真相を暴く。ヒントは、赤い指なんだろうか。 家族のつながりというものの大事さがこの家族にはわからなかったのであろう。祖母(政恵)をこの家族は疎ましく思っている。場合によっては、認知症の政恵のせいにしようともしていた。結局加賀恭一郎がこの親子を説得する姿は心打たれるなあという感じがした。また、この家族は、最終兵器を使わないと、政恵の気持ちというものも結局わからなかったんだな。 こういうときは、男親は家庭の問題にどっぷり使っているわけではないので、女親の言いなりになって結構何もできないなあという感じがする。気持ちはわかるが、私ならば息子のためを思って自首させるなあという思いですね。 どういう風に死をむかえるかは、どう生きてきたかによってきまる。この言葉が印象的だ。加賀恭一郎が父(隆正)との接し方については、冷たいように見えても、実は、看護婦と将棋しているようでも親子の通い合いがなされているところが温かくてよかった。 | ||||
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『容疑者…』を読んでから、 この作品を読むと「☆3つ」ってことになっちゃうかな^^; 「泣ける」作品ではあるものの、 自分が不得意(?)な「問題を抱えた家族、そして少年」ってのがキツかったかも^^; | ||||
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お世辞にも秀作とは言えない出来。加賀刑事の天才的な推察力は依然として健在だが犯人の愚かさや稚拙な行動には東野氏らしい新しい試みは見受けられない。テーマは家族愛といったところか。もしくは自己中による家族の崩壊か。老人問題、少年犯罪、幼女趣味など現代の問題を捉えてはいるがいづれも深く切り込んではいない。ラストはそれなりの意表をつくがそれでも読者への説得力に欠け、お涙ちょうだいの他愛もない結末になってしまっている。 文章は読みやすく、量も少なめで二日半で読めた。でも欲求不満。 この程度の犯罪なら加賀刑事を出さなくても科学捜査で犯人を特定できただろう。加賀を出したのはむしろ自供までのプロセスを演出したかったのだろうがそれには成功していない。もうひとひねりふたひねり欲しかった。 | ||||
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父親が息子の殺した女の子の死体を 公園に捨てに行くくだりがとても緊迫していて、 まるで自分が捨てに行っているかのような錯覚を覚えた。 死体を段ボール箱に入れ、自転車で運ぶ。 公園のトイレの床に座らせた時に、少女の体が倒れて横になった。 その時、彼は思わぬ事に気付く。 どんなに頭で考えて計画しても、 いざその時になると思いもよらない事が起こるものだ。 彼の驚愕と困惑も、まるで自分の事のように読んでしまった。 この本に出てくる人々は、皆とても愚かで、そして哀れである。 最後に甘ったれの馬鹿息子が逮捕された事だけが、 この物語の救いではあるが。 | ||||
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老人介護問題や家庭崩壊問題など、現代的な問題に取り組んだ作品ですが、前半を読んだだけでだいたいどんな結末になるんだかストーリーが読めてしまいました。 東野圭吾にしては話の展開がいまいち。 | ||||
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どうするんだろう、というか、こうなるしかないだろうという結末に向かっていく、少女殺人事件がらみの嫌な話。一気に読みましたが、読後感もすっきりせず、嫌な家族の迎えた嫌な結末、という感じでした。ただ、ちょっとしたことで始まるギクシャクした家族のあり方は、けっして他人事ではなく、自分の家にもおこりうる、と思えるところが怖い一冊です。 | ||||
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さすが加賀恭一郎。 この東野小説にて唯一の常連刑事と言ってもいい人物は、今回も完璧に出来上がっているんだ。鋭い洞察力と推理力は相変わらずだが、今回はまた彼の内面的なもの、つまり人間性について細かく描かれている。しかも、これまでの作品に言及されていない親子関係も「赤い指」に描写されていて、加賀ファンにとってはメリットがあるのではないだろうか。 この小説を読んでいるうちに、いっぱい異なる気持ちが湧いてくる。例えば 怒り−あの馬鹿息子を描写する場面はすべて腹立つ。これは勿論あの愚痴な母が作ったものです。自業自得だ。家庭問題や姑嫁問題に直面しない父にも重い責任がある。そして、日本社会全体の問題でもある。感動−言うまでもなく、前原政恵が夫、息子、家庭に注ぐ愛情を思うと、涙を流すほかならない。僕はこういう描写に弱いかな!?小説の後半に殆ど一言も喋っていない前原政恵は実に存在感が圧倒的に大い。でも、彼女の頭は良すぎるのではないでしょうか。そして忍耐力も強すぎると思う。 東野はトリックの魔術者だ。読んでいるうちに、「一体真相はなんでしょうか」という問いはいつも自分の中にある。そして、東野の何十作を読んだ経験によって自分なりの答えを導いた。例えば真犯人は実に八重子だとかなどの面白くない発想。結局、東野が与えてくれた答えはいかにも想像外だ。脱帽するしかない。彼の小説は単なるミステリーではない。ジャンルを超えていて、いろんな議題、特に人間性についての描写は作品に入れたい企ては明白である。 しかし、東野の小説は全く欠点がないとは言えない。僕は特に気になるのは言葉選びの問題だ。簡単に言うと、言葉が少ない。こういう場面を描写するには必ずこういう言葉が出てくるだろうと容易に予想できる。だが、このような欠点こそ、外国人である僕にとっては読みやすいのではないだろうか。 | ||||
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技術系出身の作者が書く科学的なトリックには定評がある。 確かによく考えられているのだが、欲張りな読者にとっては、 次第に新鮮な感動に乏しくなってしまう ... 直木賞を取った 『容疑者Xの献身』 は、 このような科学的なトリックに頼らない 「ひねり」 と、 心の描写、想いの届かぬ一抹の寂しさ ...などがあって、 印象に残る一冊だった。 本作は直木賞受賞後の第一作。 本作も、人間、謎解き、どんでん返しが上手く描けている。 早々に、殺人事件の犯人は明かされてしまう。 真実を隠し通せずに、次第に事件が解明されるであろう おおよその展開も予想できるので、 あとは最後にどのような upset があるかに期待がかかる。 なるほどの拍手喝采なエンディングには脱帽。 伏線も見事に張られていた。 東野圭吾氏には、是非、この路線で頑張ってもらいたい。 それにしても、このバカ息子とダメ親には腹がたった。(笑) | ||||
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老人問題や、親子の関係とか。 かなり鋭い所をついています。 私はこれを読んで、子供を持つ親としてのあり方とか、娘としての母に対するあり方とか、いろいろ考えてしまいましたね。 シリーズ物ではないけれど、この物語には知っている人は知っている?加賀刑事が出てくるんですよ。 さすが加賀刑事!見事な結末でしたよ。 やっぱり、私は東野圭吾さんは好きだなぁ・・・。 | ||||
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この作品は”推理”小説ではなく「親と子」の人間ドラマである。 ・・ま、若干設定はありきたりであるが。 親が認知症になって、子供は引きこもり、 男は家庭に目を向けず、女は舅を疎んじ、子供を甘やかす。 こんないかにも現代的な状況で事件が起こる。 政恵と昭夫・春美、昭夫・八重子と直巳、そして加賀刑事親子。 「子が親を想う気持ち」「親が子を想う気持ち」 が伝わってきて、自分がもし昭夫の立場だったら どう対応するだろう・・と考えてしまった。 ミステリー色が弱い、という批判もあるが、個人的にはこんな作品も好き。 作者には今後も現代が抱える問題点を作品に反映していってほしい。 ☆4つ | ||||
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待望の著者新作。 年老いた親の介護を誰が看るのか,反抗期の息子とどう向き合うのか,いずれの問題にも正面から向き合う事を逃れてきた主人公の家庭内でついに起こってしまった惨劇。親バカといってしまえばそれまでだが,もし自分の身に起きたとき,はたして正しい行動が取れるだろうか? 「卒業-雪月花殺人ゲーム」以来お馴染みの加賀恭一郎警部がおいの松宮脩平刑事と共に犯行を暴いていく・・・。この二人も入院中の伯父の見舞いを巡って口に出せないモヤモヤをかかえている。 親と子の関係,そして人はどのように死んでいくのか,読後感がズシリと重たい。そして,我が子にまっとうな責任を負わせる為,あえて小細工を仕掛けざるをえなかった年老いた母の心中を察するに,その痛々しさがやりきれない。 ミステリーの範疇に収まらない,大変な力作。 | ||||
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ええっ、これが東野作品なの?途中、読んでいてなんか切れのないミステリーだなあと思っていた。作品的には最後にはとんでもないどんでん返しがなければ、納得できないぞと思って読んでいた。それはなかった。小品という感じですね。残念。 | ||||
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直木賞受賞後の第一作目。 個人的には前作より巧いと感じた。 自宅とその近辺という極狭い舞台に 加害者、被害者の家族と事件を暴く刑事だけの登場人物、その限られた範囲内で 最初から衝撃的に展開し、最後までハラハラ感を持たせながら一気に進むからだ。 嫁姑の確執、現実から逃げるだけの夫、息子に執着するエゴな妻、いじめにあう息子。 今後ますます追い詰められるであろう高齢社会における介護の問題。 少年犯罪とその奥に潜む親も含めた人間の荒み。 どちらもいつ自分に降りかかるか知れない極身近な問題だけに、 実にリアルな設定である。 主に加害者側からの視点で事件は展開して行く。 昭夫が死体を遺棄する場面などは、実にリアルな描写で臨場感が伝わってくる。 中半には後々の展開が読めてしまうが、 結末はまさに2時間ドラマサスペンスの様相を呈している。 重いテーマながら東野作品は解りやすく、シンプルで、一気に読破できる面白さがあり、 やはり誰からも愛されるのだと感じた。 | ||||
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登場人物をきわめて限定した物語で、東野圭吾の作品の中でも展開の速さが光る作品といえる。 ただし、ストーリーがわかりやすく、どうしても土曜ワイド劇場、火曜サスペンス的な色合いが濃く、本格志向の読者には少し物足りなさを感じるかも知れない。 | ||||
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ワタシは東野作品は二冊目です。もう一冊は途中なので、東野作品についての知識があるわけではありません。 評価自体は好みに左右されると思いますので、ご了承を。 ミステリーとしてはその辺がお好きな方には、物足りなさを感じると思います。 しかし、まさに現代の家族の歪みといったものを題材としているので、重く、考えさせられる内容になっていると思います。 割とあっさりと読み進められましたし、展開も速い。 「赤い指」の理由が、もうひとつ釈然とせず、心に響いてこないのが残念。 弱弱しい老女が、家族との諍いの中で選んだ「生きる道」とは。 そして、その愚かな優しさに付け入る家族たち。 人間の尊厳とは? 家族とは? フィクションでありながら、あり得る可能性のある話だけに心が痛む。 | ||||
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最初から最後まで、かなり登場人物(親子3人)のキャラクターに苛立ちました。 それほど小説にのめりこんで、一気に読んだということでもあるけれど。 でも、イマイチ、焦点が絞りきれていない印象。 期待したほどの東野作品ではなかった気がする。 タイトルというか、オチは、どうもこじつけすぎで無理があると思う。ちょっと作りすぎて、リアリティが却って損なわれている。それでも読んで損はなかった。 加賀刑事、クールでかっこよすぎっ! | ||||
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