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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全298件 161~180 9/15ページ
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一気に読みました。そしてなんだか胸の中に厭な物が広がりました。 私は特に老いた母親(理由を書くとネタばれになりますので書けませんが)とその娘の春美がせこいと感じました。 そこまでして息子の自分への愛の確認と嫁への復讐をしたいかな、という感じです。嫁も事なかれ主義の旦那に頼らず、何故自分で自分と息子の生活を守るため息子がいじめにあっている時、浮気をしていた夫と即、離婚しなかったのかなと思います。 すごく作者の男目線の書き方ですね。この嫁が甘やかして育てた息子、そしてその息子を育てた嫁がすべて悪いという書き方ですが、すべての元凶である夫をそだてた母のことは老人という存在にシュガーコーテイングされて一段上に書かれている所が日本人男のマザコンをついていると思います。 本当はこの夫を甘やかし育てたこの母親がすべての元凶でしょう。今回は辛口でしたが私は東野圭吾さんの作品が好きでほとんど持っています。でもここまで熱くなりレビューまで書いたのですから、きっと面白い作品なのだと思います。ただ今回は主人公達に感情移入できません。 歳をとったら絶対子供とは住みたくないです。少なくとも私は子供とは住みたくない。老人ホームに絶対行きます。(家を売っても)最後に子供とは良好な関係で死にたいです。それを子供に、しかも血縁関係のない、気の合わない息子の嫁と同居するこの無謀な母親にいらっとします。家があるならそれを売って老人ホームに行けばよかったのに。(もしくは気の合う実の娘に頼んで同居するとか、春美も毎日来る苦労を考えたらそっちの方が楽なのに。。。長男だから親の面倒を見なければという考え自体が時代錯誤的でそこらへんからこの物語の主人公達の気持ちが空回りしていると思います) 推理小説を読んで頭をパズルモードにして遊ぼうと思っていましたが、どろどろの橋田すが子劇場を見た感じでした。 最後に一番可哀想なのは、殺された女の子です。どうして親は小1の女の子の送り迎えしないのかな?と思いましたが。 | ||||
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閑静な住宅街で起きた幼女殺人遺体遺棄事件。痴呆老人を抱えた家族の懊悩と、事件の顛末、これを追う刑事の私生活が錯綜し物語がすすむ。 周囲の知人が最近さかんに読んでいる"旬な作家"のようなので、始めて手にしてみました。 結果、物語に深みがあり、最後まで飽きずに読めたのは「さすが」という感じでした。 しかし、情景描写や事件の謎解きが説明口調で、作り上げた匂いが鼻につき、少々しらじらしい感じがします。 もっとさらっと流した筆致でいいとおもうのですが。 東野圭吾、入門1冊目としては不適切な選択だったのでしょうか…。 もう少し読みこんでみます。 | ||||
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国民的作家ですが、私にとっては初の東野作品でした。 読み終えた率直な感想は、「家族って大事だね」というような 小学生でも言えるようなものでした。 ただ、この小学生でも分かるような事を理解して実践している人が、 この社会でどれだけいるのか、 ただ、一緒に暮らしているだけでは、ダメなんだろうという事、 いろいろと考えさせられる小説でした。 内容としては、 殺人を犯した息子、彼を庇うために素人工作する準主人公の父(昭夫)と、 関係が崩壊しているその妻、そして昭夫の母、この4人家族と、 刑事2人が対峙し、事件解決に向けて話が展開していきます。 冒頭で殺人事件が発生してしまうので、 ミステリーのトリック展開等は物語最後にのみあります。 トリックには賛否両論あるようですが、 私は望まずして家族の絆を結ぶことが出来なかった、 彼らの哀れさを象徴するようで、違和感なく受け止めることは出来ました。 あくまで小説なので。 それよりも、崩壊した夫婦、親子の描写が余りに切ない。 見て見ぬふりをしていた、家族の不和の積み重ねの結果が、 ドラマティックに描かれていました。 ミステリーだけに終わらない良い小説なので、星5つ。 | ||||
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帯の言葉は 「どの家でも起こりうること。 だけどそれは我が家じゃないと思っていた」 本当にその通りだと思いました。 扱われているのは、ひきこもりだとか、幼女へのいたずらとか、嫁姑戦争だとか、認知症とか、よくニュースで聞く「事件」 身近だけど、どこか遠くに感じていた事件。 完全にやられました。 犯人は最初からわかっていて、それをいかにして加賀恭一郎氏が紐解いていくのか、というストーリー。 犯人が追いつめられ、恐れていた選択をしてしまう歪みは予想されるものでありましたが、あくまでも「この家族の中で解決しなくてはならない」というスタンスにこだわる恭一郎氏が、いかに追い込んでいくのかは見応えがありました。 大事にしているもの… アルバムが出てきたときは、わたしも「彼」もこらえました。 けど、あの杖が出てきたとき…もう号泣です。 子供は、どれだけの愛情を親から注がれてきたのだろう。 こちらはそれほど感じていないプレゼントを、どれだけ大切に思ってくれているのだろう。 老女の秘密がわかったときは、正直すこし冷めましたが…。 それは、彼女の苦悩をあまり受信できなかったからかもしれません。 そのままの方が情感はあったかも、と思いました。私は、ですけど。 ただ、何も言わず、肩を震わせている背中は、世界観を壊さずよかったです。 何も解決していませんが、 なにより「真犯人」がちゃんと更生できるのか、 なにもかもこれからですけど、 よかったね、とはとても言えない状態ですが。 すごく心にくる、つらいくらいの作品でした。 だけど、恭一郎さんのお父さんとの関係は、とてもしみじみときました。 | ||||
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サスペンス、ミステリー、家族、老人介護、子育て、いじめなど。 いろんな要素が完璧にまざりあって作品を形成している。特に社会派の要素が強い。 犯人側と刑事側双方の視点で書かれていて、最初から犯人は分かっているが、読者に対するどんでん返しもしっかり用意されている。すごい。 メインストーリーの伏線もサイドストーリーの伏線もすべて回収。 ラストは東野圭吾らしいきれいな終わり方。 タイトルも納得。 年齢を重ねてさらにクオリティが上がってるのでは。 | ||||
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まあ、悪くはなかったですね。 本編の合間に描かれる、加賀さんの家族の話が、とても印象的でした。 一方気になるのは、その本編。 少年犯罪や引きこもり、幼児愛好趣味などを焦点にしたいのか、 老人問題にスポットを当てたかったのか…。 最後、罪を着せられそうになった痴呆気味の老婆が 実はボケてなかったという下りは、個人的に頂けなかったです。 ボケてなかったなら、同じ家で犯罪が起きてたのに気づかなかったの!? まどろっこしい犯罪に示し方も、ボケてたからだこそと思ってたけど ボケてなかったなら、息子が更なる過ちを犯す前に 警察に通報すべきだったのでは? いっそ本当に痴呆だった方が、ぐっと胸に響いたような気がします。 点数は加賀さんに免じて3点にしました。 | ||||
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読み始めはむかつく感情が続き、なんかいやな感じでしたが 最後の結論にやられました。 さすがです。 | ||||
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あっというまに読めました。赤い指とはこういうことか!とラストで納得。親子の絆も描かれており、面白かったです。それにしても東野さんの小説では、もうどうしようもない人(この本では奥さん、息子)が本当にどうしようもなく描かれてますね…。実際今の時代、こういう人は多いのでしょうか…。自分はこうはなりたくないものです…。 | ||||
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東野さんの作品は何作目かですか、 さすが人気作家だけあってハズレがないですね。 この作品も良かったです。 最後は感動して涙が出そうになりました。 加賀恭一郎のシリーズは2作目ですが、 たちまちこのキャラクターのファンになりました。 ドラマや映画化はされないのかな〜 俳優さんは誰がいいだろう〜 などとアレコレ考えてしまいました(^_^;) | ||||
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事件の起こり方があまりにも唐突で、展開にちょっと不安感があったのですが、 ラストの台詞を際だたせるための、布石だったのかもしれません。 ミステリーというよりは、社会派のドラマといった感じです。 前半のあまりにも救いのない家族の描写から、最後の心暖まるシーンへの展開は、 ”ちょっと出来すぎ?”と思いつつ、実は相当に感動してしまいました。 東野圭吾氏の好きな作品が、また一つ増えました。 | ||||
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介護の問題、子育ての問題、 いつ我が身に降り注ぐかわからない。 自分だったらどうする? と自問自答しながら、読み進めた。 一つ、一つ、回りくどくないストーリーのため、 読み終えた後にすっきりとした感想をもった。 是非、おすすめです。 | ||||
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様々な社会問題や家族とは何かというものを問いかけてくる一冊。 ミステリーというよりも社会ドラマのような感覚で読んだ方が 面白いかもしれません。犯罪を犯した息子をかばう為に家族が 選んだ非情な手段。家族とは何かを考えさせられます。 | ||||
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推理小説は自分の推理どおりにならないところに面白さがあります。 本作品でも、推理しきれるものではないところに、面白さと、楽しさが あります。 時系列的に整理していくと、時間の矛盾が出てきそうな感じもしますが、 無視しても良いでしょう。 ただ、内容が余りにも、現在の世の中を象徴しているだけに、読んだあと、 何か考えさせられるものがあります。 家庭の絆を大事にしたいことを考えさせる作品です。 | ||||
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東野作品としては、自分は楽しめなかったです。 まず、実の母親が認知症である「ふり」を続け、毎日暮らしながら全く息子は気付かない。これはなんぼ何でも 無理があるのでは?と思いました。 また、実際の犯人にあたる息子「直巳」の薄っぺらさ。なぜ犯罪を犯したのかとか、そういった深層心理に 言及する部分は一切なし。かつての「白夜行」等での犯罪者の苦悩を見てきた身としては、余りにもステレオ タイプ的な犯人像に拍子抜けしました。 とは言え一級のサスペンスにもなっているし、うーん、困りました。 | ||||
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「犯人は誰か?」ではなく、読者には犯人が分かっていて、どのように真相が明らかになっていくかというストーリー展開であるため、物語としての緊迫感はありません。 しかし、親子関係や家族のあり方を絡めながら、最後に意外な真実が明らかになるに至り、単なるミステリー作品ではないのだということに気付きます。 帯に書かれている「どこの家でも起こりうること」という一文が、結構深いんだな。 考えさせられました。 そして、さらに加賀刑事のエピソードが語られる。 読んでいる最中、容疑者の自分勝手な言動に苛立ちを感じているだけに、最後の最後が暖かい。 さすが、東野圭吾! | ||||
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昨今の家庭環境での厄介事や愚かさを描いた寓話。この事件を担当する刑事を対極に見立てて、愚かさを際立たせる仕組みをとっている。 きちんとした構成で文章上手いのであっという間に読み終えてしまうが、読み終えて残るものは、東野君が理詰めで作った物語を聞かされたって言う感想しか残らない。なんだか、模範解答を提示された気がした。奇しくも、作中にも詰め将棋が登場するが、その解説を聞かされてるそんな感じ。 僕が東野君に求めているのは、彼の広範囲にわたる好奇心で、普通には思いつかない視点から見る社会の問題点への本音を上手く物語に乗せた娯楽としての作品であって、現代社会をそのままモチーフにしたミステリー風の文書ではない。 ただし、こんなに上手に文章が書けて、それなりの構成で有っても、物語に作者の魂が吹き込まれていないと面白くなくなった作品の見本としての価値は有ると思う。 | ||||
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やっぱり東野さんは外れないです。 老人介護のお話。読んでいて気持ちが暗くなりました。けれど東野さんはテーマが重たいときでも、文章がサラっとしているので作品全体が暗くなりすぎず、程よいテンションで読み進められるから好きです。 こうなるんだろうなぁと思った通りの展開になり、でもどんでん返しがあるんだろうなぁと思った通りにひっくりかえり、ああこれで終わりかと思ったら二転三転。油断してたので本当に驚きました。東野作品でこういう驚きを感じたのは久しぶりかも。切ないけれど暖かな余韻を残す作品です。 | ||||
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題材がひとつの家族にまつわる教育問題、介護問題であった。 鮮やかな推理や解決を期待しつつも、どこの誰にでも起こりえるそれらの問題が抱える当事者たちの心の叫びがずっと引っかかってしまった。 途中で読むのをやめたくなるぐらいリアルで、幼稚な動機で、救いがないような話の流れ。 どっぷりと東野圭吾の世界に浸ってしまいました。 読むのをやめたくなると書いたけれど、一度たりともページを繰る指は止まりませんでした。 いざ、自分だったら。と考える読んだ後もずっと心に引っかかる作品です。 これをきっかけに加賀恭一郎シリーズをもっと読みたくなり今は「卒業」を読んでいます。 | ||||
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筆者の作品は最近読み始めましたが、 本作品でも相変わらず要所要所でのアイテムの使い方がうまいです。 さりげない印象が伏線として十分に盛り上げてくれます。 社会問題をテーマにしていますが、 作中から筆者の慧眼な意見を伺うことはできません。 老人問題も家族問題もあくまで物語のネタですね。 おもしろければそれでいいと思いますが。 | ||||
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愛情ゆえの事件「容疑者Xの献身」から一転して、愛情ないための事件で動機のギャップがすごいです。東野圭吾さんの人間ドラマのギャップはすごいです。 ただ、全体的に淡々とした内容でした。 社会の怖さを学んだ感じはするのですが、祖母と父のつながりがあまり作中になく、加賀恭一郎の最後の追い詰める時に物足りなさがありました。 | ||||
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