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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全298件 41~60 3/15ページ
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本作品は子を想う母の深い愛を切なくも哀しく、そして、温かく描いた傑作だと思います。 やや重めで陰鬱な内容の物語であるにも関わらず、テンポの良いストーリー展開や人物描写はいつもながら面白く、僅かな手がかりを基に、少しずつ犯人に迫る展開は圧巻! また物語は、単に事件を捜査・犯人逮捕と言う刑事劇に収まらず、ひきこもりや介護等の社会問題や、犯人の心の救済や親子の絆の再生等をサスペンス&ヒューマンドラマ・テイストたっぷりに描かれています。 特に後半〜ラストにかけては、読んでいて胸に熱く切なく響き、読後は子を想う母の切なくも深い愛に胸いっぱい浸れる傑作だと思います。 | ||||
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加賀恭一郎シリーズの第7の事件。どこにでもある家庭で起きる突然の 悲劇の真相に加賀が迫る。平凡な家族に起きる悪夢。その悪夢から、一 家が崩れ去ろうとする事態に、いつもながらの観察眼と現場100回の 姿勢、相手の内面まで迫る話術を駆使しながら、事件の真相の解明をす ると共に、相手の人間性の救済を図ろうとする。 いつもの加賀の捜査姿勢が全開の作品だ。舞台設計がごくごく平凡であ るだけに、犯人逮捕と真相究明だけでなく、それぞれの思いを理解し、 事件に関わる人々に寄り添い、事件後の生きていく筋道を与えている。 加賀シリーズの真骨頂のように感じた。 | ||||
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まず主人公の妻が嫌い。同じ女として一番やな女。なのに言いなりになる夫。情けない。最低男。だけど居るんだなこんな夫婦。結構多いと思う。はっきり言ってこの悲劇は妻が元凶。そして同罪の主人公。後味はあまりよくないけど、さすが上手いな東野圭吾。 | ||||
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いつもながら非常に読み易く、このリーダビリティの高さはまず評価しなければいけない。本作は特に、認知症の親の介護、ネットを使った少年犯罪などタイムリーな社会問題を扱っており、似たような家族を持つ者として他人事としては読めなかった。多くの人がそう思った事と推察。さらに、死病で病床にある親と加賀刑事自身の親子関係も平行して描かれているが、それぞれが巧みに組み合わされて読み応えがあり、絶妙のバランス感覚に感服した。 家族関係と言う身近なテーマを描くと、それは違うだの、人間が描けていないだのと難癖を付けたくなるが、一つのモデルケースとして読むべきだろうと思う。その上で、あえて将棋ファンとして言わせて貰えば、遠距離対局のエピソードは描いてくれてうれしかったと同時に、無理があるかなと思った。 | ||||
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昨今、幼い女児がわいせつ目的で連れ去られたり殺害される事件を目にするたび、やり場のない怒りととてつもない悲しみを感じるが、この本の被害者もそうした罪のない7歳の女の子で、どこにでもいそうな家族の息子が犯した罪とその親の罪が何ともありがちなだけに身につまされる。そして、かけがえのない命とその子の未来、親の喜びを一瞬にして奪い取ったにもかかわらず、その犯罪から目をそらし、出来の悪い息子と自分たちをいかにして守るかしか考えない前原一家に読んでいて怒りがむくむくと湧き上がる。そこが何と言っても一番読み進めていて辛い部分。その場にいたらぶん殴りたくなる人間たちだから。それでもほぼ1日で読んでしまったほど「止められない巧さ」は相変わらずの東野作品だと思う。加賀恭一郎のアプローチや切り口も普段と少し違って、推理物というよりドラマに近い。欲を言うならもう少しこのバカ息子に自分のしでかしたことの大きさを頭にぶち込んでほしかった。あと、ネタバレになるので書きませんが、前原の母親がここまでするか?と言うのもちょっと現実的にはどうかな?と言う事で星4つです。 | ||||
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東野作品はいつも読みやすくていい。幸い、本作も例外ではない。ストーリーテリングのうまさと、話のおもしろさも相俟って、文字通り一気読みしてしまった。 道理でおもしろいはず。2006年度傑作ミステリーで、どのランキングでもベストテンに入っている。何より、こういう馬鹿親子(特に妻)は、本当にいそうで怖い。読み進むごとに反感が募るほど、作者の筆も冴え渡る。 ただ、結末はちょっと不自然。果たしてあの極限状況で、そこまで徹底して演技するかなと。これ以上言うとネタバレになるので言えないのだが。 | ||||
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東野圭吾の加賀恭一路シリーズなので安定した何時もの様な面白さであった。 | ||||
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この作者が、親子関係のことも認知症のことも、上っ面の理解しかしていないのに、それを頭の中でこねくり回して嘘くさい小説に仕立てあげたということがよくわかります。実体験のない人になら 「ふーん、そうなのかー」ってわかった気に気持ちよくさせてくれるのでしょうね。 ドラマ見て、なんか安易だなあ、原作で丁寧に描かれてるところドラマはすっ飛ばしたのか?と思って読んでみたら、原作は更に超オソマツな駄作でした。これは犯罪小説ではなく、犯罪的な小説です。 | ||||
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東野さんの作品はあまり読まないのでこれが三作品目です。 終盤までとても面白く読めました。 ですが加賀刑事という人物にはどうも引っ掛かりを覚えました。キザ過ぎるというか何というか…もちろんこの人物が東野さんの有名なシリーズ作品の主人公ということもまったく知らなかったので何の先入観もなく読んだのですが、ちょっと現実的に考えて腹落ちしない部分がいくつかありました。約束だからと言って、いくらなんでも実の息子が父親が亡くなるまで一切会いにいかないというのもさすがに不自然に思えます。父親がそうする理由が亡くなった妻に思いを馳せて自分も同じことを、というのもなんだかなあと思いました。それと、さすがに婆さんボケたフリってのは無理があるんじゃないかと…。驚きはしましたが、それによって一気に安っぽい印象になってしまったと思いました。 | ||||
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ゆっくりと首を締め付けられていくような怖さがあります。 作品としても良く出来ていて読み応えがあります。 | ||||
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少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。 @これは加賀父子の物語であって他はその深みを増すための刺身のツマに過ぎない。よって、クソガキの内面だのはどうでもいいことなのです。クソガキがいてその馬鹿ママがいて夫がいて母がいては、加賀物語のためにあるのです。だから被害者の夫婦のことはスーと流してんじゃないですか。やっぱうまいと思います。実力があるから人気があるのだと痛感しました。 | ||||
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家に東野圭吾の作品が何冊も置いてあり、この本を手に取りました。 暗い話しですが、ぞくぞくするような面白さがありすごく好きです。 やっぱり、ミステリーは面白いと感じる本でした。 | ||||
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困難から目を背け逃げることが、痛ましい悲劇を生む。 秘密を持った時、下手に策を弄し難を逃れようとして、更なる深みに。 家族と言えども所詮は他人。 分かりあえないのが普通であり、お互いに歩み寄る気持ちがなければ、軋轢が生じる。 離れていても、心はつながっている。 それも、また、家族なり。 | ||||
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この作品は久々にページをめくるのが止まらなくなった小説でした。 警察の目をくらまそうと画策する人に同化し、緊張が途切れぬまま読み終えたのを覚えてます。東野作品を読み始めたのもタイトルに惹かれて手に取った、この小説がキッカケです。 | ||||
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冒頭から暗い雰囲気の話です 家族の中で問題に対してどう立ち向かっていくのかというのが大きなテーマとなっている気がします。 好きであっても嫌いであっても 家族ということには変わりない。 自分の兄弟や両親のことをすごく考えました。 実際自分が、自分の家族がこんな立場になったらどうなるだろうか。 内容は非常に暗いですが、先が気になる読みやすい話であったと思います | ||||
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ストーリーがとにかく重いです。 ストーリーを自分に当てはめて想像すると何とも言えない気持ちになり、何度も途中で読む事を辞めようかと思いました。 いろいろと考えさせられる印象深い作品です。 | ||||
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イメージ通りの日本人、でも話は深い。 よくできた話。 もっというと馴染みやすい。 わざわざ想像しなくてもそこにいる | ||||
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東野圭吾の小説は、ガリレオシリーズの短編は、謎解きを中心としたストーリー構成ですが、刑事が主役の物語はそれ以外の要素が大切だったりします。 この小説も刑事が主役の長編ということで、予想しながら読んだのですが、謎それ自体が隠されていたので、最後の驚きは衝撃的でした。 事件解決後に、刑事が言った言葉。 「大事なのはここからだ。 」 「ある意味、事件よりも大切なことだ」 そこから明かされていく真実と驚き。 私にとって「親が子を思う気持ち」を再度考えさせられる貴重な作品です。 | ||||
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引きこもりの長男を偏愛する妻のいいなりの夫、ぼけたフリを続ける老母、読み進むごとにうんざりさせられる家族が引き起こす幼女殺人死体遺棄事件。 謎解きサスペンスというより家族の在り方を問う社会派小説です。 甘ったれた長男にもうすこし切り込んで犯した罪を自覚させて欲しかったですね。 | ||||
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少女を殺した少年の内面を描き切れてない、とか的外れなことを書く人が多いけど、 この手の人間はサカキバラの絶歌とか読んで心の闇に迫った!!と鼻息荒くするタイプだと思う。 全てに深い理由なんてないのに、勝手に妄想して勝手に少年の心の傷?がどうのこうの代弁して殺人を犯した未成年に 甘い処罰を求めるから厄介だ。 そんなに少年犯罪者が好きなら少年Aを美化した専門家の本とかいっぱい出てるからそっち方面読んでりゃいいのに。 この小説の14歳のバカ息子は、書かれているとおり「もともと癇癪もち」「両親の不仲」「甘やかす母親」「同年代に友達がいないが故?の幼女趣味、もしくは生粋のロリコン」 では、何故殺したか? 簡単なこと。家の中では全て思い通りだったのに幼女は言いなりにならなかったから。 抑制のきかない性格に拍車がかかったわけだ。我慢強さ、忍耐強さは、主に父親からの 愛情、承認行為で培われる。それが育たなかった。でもそれだけじゃない。 殺した後の行動でわかる。 クズは生まれもってクズの要素を持っている。両親を見ればわかるように、子供を叱る、時にはほめる、正しいことを教える それは根気のいること。親が親なら子も子なのである。 しかしこの小説の家族はコンクリ事件の監禁殺害現場となったあのお宅の家庭事情そっくりだ。 小説の話に戻ると最後の方はやや蛇足かもしれない。が、見ようによってはその部分こそ作者の伝えたいことなのかな、と思う。 | ||||
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