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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全298件 261~280 14/15ページ
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登場人物が多くて難解というわけではないし、 最近よくある身近な題材を扱っているので読みやすかったです。 東野作品と言うことでセールスランキングに出ていますので、 ちょっと小説を読んでみようかなと言う人にはお勧めかもしれませんね。 すっきりした文章の中にうまく伏線があって、なるほどと思わせてくれます。 ただ、最後の最後にあっと驚いてさらに涙するという展開は、 「容疑者Xの献身」と似すぎではないでしょうか。 違うところは、あっと驚く方と涙する方がそれぞれ別のお話だと言うところです。 一見、2倍楽しめると思いがちですが、かえってどちらも説明不足で消化不良のストーリーになってしまった気がしました。 | ||||
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はっきりいって、オレとしてはちょっと苦手なテーマ。 少年犯罪物は、する方も、される方も「つらさ」だけが残る。 実際、当事者になったら自分はどうするんだろうなぁ? なんて考えると、答えがでないまま数日悶々としてしまう。 この本の少年は、自分が何をしたのかを判断できないまま、自己逃避に入ってしまう。またそれを隠してしまう親。 なさそうで、ありそうな話です。 それにしても、祖母にはがっかり… | ||||
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作者の作品を久しぶりに読んでみて期待外れの感が強かった。並行して読んでいる他の作者との無意識な比較をしているせいかも知れないがストーリーの薄っぺらさと細さ、ドラマの舞台となる家庭内のクサい会話・・などなど、最後の「見せ場」もどうでも良いような気分になってしまった。「秘密」などではあんなに読ませてくれた作者なのに、これが今の作風なのかと思うとちょっと残念な気がした。 | ||||
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事件隠蔽モノなので一見「容疑者Xの献身」に似ているのですが,ストーリーは「容疑者…」に比べてずいぶんシンプルな作りだったです。 直木賞受賞作後,初の長編書き下ろしだったのでいったい東野さんはどんな小説を持ってくるのかな?と思っていたのですが…噂通り,重〜〜……い作品でした…( ̄▽ ̄;)。 その重さや作中を漂う息苦しさは「殺人の門」並みなのですが,極限まで悲劇性を蒸留し,結晶のような美しさにまで作り上げられているのが「容疑者Xの献身」とするならば,その悲劇性をもう一段階熟成させた,ブランデーのような深い悲劇性のある作品が「赤い指」だと思いました。 この作品の「苦さ」から考えると,ブランデーよりもビターズのほうがぴったりとくるのですが…。 というわけで,この作品はかなり好みが分かれると思います。 人間の業とか身勝手さ,愚かさはこれでもかっていうくらい描かれているので,その後に続くラストのどんでん返しを素直に感動するか,お涙頂戴の作者のあこぎさと見るかは人によって解釈が変わってくると思います。 だけど,私はあのばーちゃんが心の底から息子を愛していたのには違いないんだよな…と思うことで,この作品の中に込められた,作者の深い思いを感じたように思いました。 私は嫌いじゃないです,この作品。 ただ,うーん,どうかなぁ,1575円……高いような,安いような…( ̄▽ ̄;)。 | ||||
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リアリティーの備わったある家族をもとに、家族愛が何重にも重なるミステリー。 以前から東野圭吾のテーマである少年犯罪、親子愛が、どこにでもありそうな家族を中心に展開されるので、読むひとは最期まで一気に読める本だ。 ここが東野圭吾の商業作家成功たる実力なのだが、久しぶりに本を読もうとする人に勧めても最期まで読ませる本を書く。読書の醍醐味はその作品内容以外に、最期まで読み終え読者に与える達成感も必要だ。この本は、ここ何年か本を読んでない人にも、最期まで一気に読める本としてお勧めする。 その読後、作品内容について、多くの人と語り合えるのも、読書には必要だ。 少年犯罪、家族愛、痴呆、昨今の社会問題を交え、読後の感想を語り合える本。 | ||||
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結末は凄い。 が、全体的に見るとずば抜けて面白いというわけではない。特にこの本をミステリ小説と思って読んだ方はそう思うだろう。ミステリという観点で読むのであれば、前作「容疑者Xの献身」のほうが面白い。要するにこの作品は、現代人の抱えている家庭問題、青少年の非行について書いた小説なのである。 殺人を犯した息子に対して、息子を殺人者にさせたくないがために事件を隠蔽すべきだという母と、息子を更生させるために警察に通報すべきだという父の感情のぶつかり合いには何か切なさを感じる。また、加賀刑事の前原家への思いやりには心打たれる。 | ||||
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ストーリーとしては単純で、一気に読めてしまいます。最後のどんでん返しが良かったという読者の方もいらっしゃいますが、私はどちらかというと、この結末のためにストーリー全体が非現実的なものになってしまったと感じました。あえてこういう結末にする必要はなかったんじゃないかと思うのですが・・・ | ||||
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ラストは好きですが、最初の方が読みにくかったです。 刑事の視点→サラリーマンの母親の話ときて、その後に事件が発生しますが、私には唐突に感じられ、 息子の事などは、回想場面でなく、リアルタイムな描写の方がすんなり読めたという気がしてしまいました。 題材が重いのも、あまり好みではないのですが、作品の出来は良いと思うので、☆は1つプラスして3つにしました。 | ||||
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ラストまでの展開にはあまりインパクトが無くて、 「ふーん、こんな話?」と思うことがありました。 でも、最後のどんでん返しがすごいです。 その一行で一瞬硬直したほどです。 すごいです。 | ||||
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はやく続きが知りたい・・・そんなふうに思えるくらい本の世界にひっぱられました。嫁姑の確執、老人介護など誰もが必ず直面するような問題を抱えた家族の話・・・。息子を守ろうとする母親、そのまた息子を守ろうとする父親。 最後にはどんでん返しもあって、読んでて全然あきませんでした。ただ他の人も書いていたように、もっと書きたかったことがあったような気もしなくありませんが・・・。軽く読むにはもってこいのオススメの本です。 | ||||
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「さまよう刃」では、父親が、理不尽な理由で殺された娘の復習をする家族愛を描き、この小説では、息子が他人の子供を殺してしまったら、親はどうするのかを描いています。 どちらも法的に見れば正しく無いのは、重々理解しているのですが、どちらの立場にも成り得る可能性の(無いことを祈るしかないのですが)子供の親として非常に考えさせられる内容です。 どちらの小説も非常に切く、読んでいて辛いのですが、ラストに救われた思いがします。 | ||||
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一気に読めます。でも,それは「おもしろいから」というより,「軽い」から。もっと書きたいことあったんじゃないかなぁって思ってしまうくらい,性急にラストまで言ってしまいます。東野圭吾であれば,このテーマならもっと密度の濃い作品が書けたのではないでしょうか。僕はまだ,老いていく人たちの気持ちは分かりませんが,この作品の設定はやや無理があるんじゃないのかなぁ。もっとこのテーマに鋭く迫る東野作品を読みたい! | ||||
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事件を起こした家族は、救いようのないほど、愚かな一家であることは間違いない。 あまりにも身勝手すぎる一家の振る舞いには、時に虫唾が走る思いがした。 はっきり云って、彼らに同情の余地はないだろう。しかし、この家族の姿は、自らの欲望と、快不快の判断のみで 動いている我々の醜い部分をデフォルメしたものにすぎないのかもしれない。これと対峙する形で作中には、もう一つの家族のドラマが描かれている。 そのドラマとは初期の東野作品から活躍している加賀刑事と彼の実父の関係だ。 事件解決後に明かされた、加賀刑事の親子関係の真相は、胸をしめつけられる悲しい話だ。 けれども、成熟した親子関係とは、本来、このように辛く寂しいものなのかもしれない。 私は、事件捜査における、加賀刑事の慧眼ぶりといい、慈愛の深さといい感激させられっぱなしであった。 嫌なドラマと感動ドラマが二本立ててあり、バランスよくまとまっている作品だと思う。 | ||||
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東野作品はほぼ全て読んでいますが今回の作品はラストの真相がわかるまでは大したことはないなぁと思いながら読み進めていました。前作の「X」にくらべれば駄作かな?と思っていました。ところが、ラストの展開!!これには正直やられた!と思わざるを得ませんでした。母親の子供に対する深い愛情が、こんなにも間接的な形で表現できるものなのか!と本当に感心しました。中には現実的でないという方や、ミステリーではないと言う方もいるでしょう。しかし、この作品は私はそんな次元ではなく人として本当に必要なもの・生き方を教えてくれる貴重な小説といえると思います。電車の中でラストを読みましたが、涙をこぼさないよう抑えるのが大変でした・・・ | ||||
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嫁姑問題、いじめ、小児性愛 最近巷でよくとりざたされる問題をうわべだけさらったような話です 内容も単純。正直新書で買って損したなあと思ってしまいました | ||||
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某雑誌で、著者が「これはもう一つの“容疑者X”かもしれない」と言っていたが、まさにそうでした。 “容疑者Xの献身”で感動した人は読んだほうがいいと思います。 切ないです。泣きます! | ||||
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平凡なサラリーマンが主人公で、夫への愛がなくなった妻、妻に過保護に育てられた一人っ子の中学生、認知症の母を抱えつつ、疲れた毎日を過ごしていたものの、ある日、その一人っ子が引き起こした女児殺害事件により、彼の生活は一変する。我が子を守るための刑事との攻防、そして、その心理描写はなかなか秀逸である。さらに、この本の深いところは、刑事側の私生活の動きをこの事件の動きとシンクロさせているところで、エンディングの部分でその両方が見事に結実し、著者が読者に伝えたかったメッセージが明らかとなる。ついつい引き込まれ、夜更かしして一気に読んでしまった。 | ||||
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この重圧なテーマに加賀恭一郎の存在は大きい。最後まで漂う重苦しい雰囲気の中、作者のメッセージを代弁してくれるのにはもってこいだった。加賀シリーズである前6作を読んでいると「家族」に対するテーマも膨らむだろう。家族への問題だらけの作品ではあるが客観視すると実は結構ミステリーしている作品。最後まで飽きずに(意外にさらっと)読めてしまうのは、そういう構成が成されているからだと思う。 | ||||
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初めはいろいろなぜ?どうして?と思いながら読んでましたが 最後にはなるほど〜 そうだったのね〜 そういうことを考えて たかと きっちり読み終えたあとパズルが収まったみたいに後味 がよかったです しかし、すご〜く考えさせられる内容だし今からの日本には逃げ れない課題が凝縮させられてましたね〜 高齢化社会〜高齢の方の思い、対処、行動 若年非行〜対処 親の 気配り 社会への自立に欠ける・・・ そして なんといっても やっぱり 親の家族愛 悪く言えばここ までするか?と思いますが やっぱり子供を持つ親は必死なんです! 最後のあの母親の行動、思いには胸を打たれました それで、赤い指ね〜〜 | ||||
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もったいないと思いながらも、一気に読んでしまいました。日々の生活環境の中で、まさに他人事に思えない事象でした。が、物語の締めくくりとしてはちょっと非現実的。こんなことはありえないだろうなと思ってしまいました。あこがれとか理想とか、幸福とか平和とか、人は思い描いてしまいますが、昨今の事件のように、実際は様々な思いが様々な情景を作り上げてしまう。そんな姿を代弁するような小説でした。 | ||||
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