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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全298件 201~220 11/15ページ
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展開が読めるところもあって、読みやすかったのですが、 さすが、そうきたかと最後のどんでん返し! この作品に限らず東野氏の「子宮でものを考える女」の記述って、リアルですね。 実際子どもが犯罪犯しても、本当にこういう態度とる親っていそうです。 個人的に痛い目にあったんでしょうか。 | ||||
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東野圭吾らしい「人間愛」に溢れたミステリーです。 ただ、この小説を読む前に、設定がほぽ同じである連城三紀彦氏の とある推理小説を読んでいたので、最初からオチに気づいて しまった・・・・。つまり、トリックが同じということになる んだけど、トリックが被るって珍しいですね。 (テーマは違いますが) ラストの怒涛の展開には心を揺さぶられましたが、どちらかというと 短編小説っぽい雰囲気を感じました。無駄な描写を省いた実に読み やすい文章で、良くも悪くも万人受けする小説です。 それにしても、幼女趣味なオタク息子は気持ち悪かった。 あの母親にも、イライラしました。まさに、あの親にしてこの子あり って感じでしょうか。だからこそ、あのお婆ちゃんが不憫で不憫で…。 泣かせるツボをしっかり心得た東野圭吾の本が多くの人に読まれて いる理由がよくわかるというものです。 | ||||
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介護、痴呆、引きこもりなど現代家庭の問題が盛りだくさんであり、もし登場人物と似たような立場の知り合いがいたらいやな気分になるだろう。私は真犯人に近い意識の人間が近くにおり、読んでいてブルーになった。 東野さん得意のヒューマンドラマであり、最後に救いがあるのは助かる。読んだ後、離れ住む親に電話をしたくなった。 | ||||
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ここに出てくる前原昭夫と妻:八重子、息子:直巳に対しては、いい感情は全く持てません。 誰もかれもが自分中心。わが身を守るべく、刑事に対してついた嘘には、本当に虫唾が走りました。 唯一の救いと言えば、警察に行く前に、真相があのような形で明らかにされたことです。 とはいえ、やってしまった嘘の内容が内容なだけに、壊れてしまったものがあまりに大きく、ハッピーエンドとは決して言えません。 しかし、「認知症の家族の介護」「少年犯罪」など、現代社会の問題点を見事に織り込んでおり、読んでいてわが身にも起こりうることと考えさせられましたので、評価は高めにしました。 もちろん、加賀恭一郎の洞察力の鋭さも健在。 前原一家のついている嘘は、ごく一部をすり替えただけであとはほぼ真実なため(そのごく一部が残酷なのですが)、普通の洞察力じゃ、その嘘は見抜けないと思うのですが、さすが加賀恭一郎。警視庁捜査一課のお偉いさんが一目置くだけあります。 そしてもう1つ、事件とは別にここでも加賀とその父とのエピソードが出てきます。 加賀と従兄弟関係にあたる警視庁捜査一課の松宮の登場もあり、少々イライラさせられる部分もありますが、全てが明らかになった時、なんだかんだ言っても親子のつながりを感じさせられます。 前原昭夫と直巳のような、間違った親子のつながり、昭夫とその母、政恵の、すれ違ってしまった親子のつながり、そして加賀の父と松宮のような、血のつながりはなくても存在する、親子以上のつながり、そして加賀とその父のような、一見わかりにくくても確実にある親子のつながりと、さまざまな「親子のつながり」を垣間見ることができた1冊でもありました。 | ||||
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この作品のいくつかのレビューに胸をえぐられるようなという 表現がされていますが、内容的には年配者のほうがより強く 感じられるかと思います。 実際、高齢者をもつ家族や被害者の立場からすればその思いは より強いことでしょう。 それぞれの年代が抱えている現代社会の問題をあらゆる視点から あぶり出しています。 赤い指が2回でてきますが、2回目の意味するものは重いです。 もやもやした思いの中で、加賀恭一郎の慧眼だけが冴えています。 最後は加賀の人柄も垣間見えて、納得できるラストでした。 ある年代に達したらまた読み返してみたい作品です。 | ||||
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今まで東野作品が好きで多数読んできましたが、この作品だけは、高齢者を世話する立場の人間として理解できないオチでした。東野さんはもしかして、お年寄りと暮らした経験がないのでしょうか。高齢者が100人いれば100人全員が認知症にだけはなりたくない、人に迷惑をかけたくない、と思っているはずです。好んで老いる人はいません。かつて浅田次郎氏の作品にも同じ話がありましたが、全体が架空でユーモアを含んでおり、それもアリかと思われました。今回東野さんの作品ではミステリーの核となる部分であり、どうしてもあり得ないと思ってしまいました。ミステリーと割り切って読めば良い作品ですが、人間ドラマとして見れば高齢者の現実にそぐわず、どこが『もう1つの愛』なのか苦しむ作品です。高齢者の家族でなくては見えない事もあるのです。 | ||||
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ある家族の繋がりを表現した作品。 序盤は人間の悪いところばかりを表現した感じで気が重くなる様な展開ですが・・・・ 実はこの作品、シリーズものでして、『加賀恭一郎シリーズ』です。 中盤以降はその凄腕刑事の加賀が残酷で卑劣な犯罪を犯す一家の真相を全て見抜いた上で仕掛ける、ある一つの問いかけ。必読ですね。 一気に読み切ってしまいました。そして相変わらず東野圭吾の作品はラストの1行で泣かされるんですよね。なんか切なくもあり、寂しくもなる内容でした。 | ||||
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「赤い指」、このタイトルの意味が分かるとき・・あなたは思いもよらないラストを目にするだろう | ||||
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加賀シリーズが好きで、ようやく読破しました。手紙か電話でしか登場したことのない、加賀父が冒頭で出てきます。加賀と父の、複雑な家族愛。目に見える行動だけが愛情ではない。加賀さんの、父を想う気持ちが痛いほどに分かります。前原(だったっけ?)一家の長男には、非常にイライラさせられました。現実に確かにああいう馬鹿息子は存在する。しかもその数は、人口の半分以上を占めてるのではないか?と思わす程。この長男や母親の気持ちは分からないし、知りたくもない。被害者の女の子が、ただただ可哀想でした。母親がずっとぼけたふりをしていたのは、無理があると言えばありますが、その気持ちは何となく分かる気がします。自首してくれて良かった。涙を流してくれて良かった。崩壊した、悲しい家族のお話でした。 | ||||
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いつか映画かドラマになるのではないでしょうか。 読んでいて映像が頭に浮かんでくるような作品でしたから。 とにかくとても面白かったです。実質二日で読めました。 この読みやすさなのに、読み終わった後に残る余韻や感情が深いのが東野作品の好きなところなんですが、その中でもこの作品はズドンときました。 ストーリーは中学生が起こした幼女殺人事件を巡って展開される家族や刑事の話、というありがちな内容ですが、このありきたりな筋に枝がいっぱいついているところが、この小説の素晴さです。 家庭を顧みない父親、子供ばかりを見続ける母親、呆けた祖母、引きこもりがちな息子、複雑な父息子の関係、痛い過去、介護の問題、夫婦、親、家族。 中学生が起こした幼女殺人事件という最近はニュースで聞いてもそんなに驚かなくなってきたありがちな事件、その背景にこれだけ多くのものをつけたこの作品が描いたものは、今の社会そのもののような気がしました。 現代社会の抱える老人介護や少年犯罪や家庭崩壊などの闇の部分は、それぞれが単独で存在しているような感覚でいましたが、実際はそれが一括なんだなと思いました。だからこそ複雑で難しい。 最後に東野圭吾さんが示した解決の糸口がとても心に残りました。 自分が親の介護という役目を負う時、決して忘れないようにしようと思い、ある言葉をメモに取りました。 | ||||
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本書は、直木賞受賞後の最初の作品であり、第60作品目という記念碑的位置づけにあるそうだ。『赤い指』という謎めいたタイトルは読者にその意味すら想像させない。赤い表紙に白い手が描かれている装丁は、なんだが本書のタイトルとは逆で面白い。インパクトのある装丁だ。「書き下ろし」の長編小説だが、短時間で読了した。しかし本書の内容が読者に突きつけるテーマは重厚であり濃密である。一言でいえば、「家族」の意味やあり方を真っ向から扱った力作である。 東野作品はそれなりに読んでいるし、彼の作風も私なりに理解し始めているところであるが、これまで読んできた作品のなかでも、本書はとくに「心を揺さぶる」衝撃的なものであった。詳しい内容を記載するわけにはいかないが、趣向は『レイクサイド』(文春文庫)に似通っている印象があった。とはいえ本書は、ファンにはお馴染みの加賀恭一郎が登場し、しかも彼自身の家族の内実が(一端ではあるが)明らかにされるということで、読み応えが違う。加賀と彼の父親との関係は、『美味しんぼ』における海原雄山と山岡志郎のそれを想起させるところがあるが、二人にしか分からない「見えない意思疎通」とでもいうべきものが存在したに違いない。彼らには余計な「言葉」は不要だったのだろう。余韻を残す見事なエンディングはそれを如実に物語っている。 中学生の少年が幼い少女を殺害するという陰鬱な事件(しかも殺害動機それ自体が意味不明)の真相を解明してゆく加賀刑事が直面したものは何であったか。自らの「家庭」と重ね合わせたのか、それとも今は亡き「母親の面影」を胸のうちで密かに偲んでいたのであろうか。いずれにせよ本書からは、刑事としての加賀恭一郎というよりは、不器用だが熱い血の通った人間的魅力を十分に秘めた人間としての加賀恭一郎の生き様がビシビシと伝わってくる。これからの加賀の動向に注視する読者は私だけではあるまい。 | ||||
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少々強引な展開の仕方だが、主人公が置かれている家庭の立場も判ることもあり面白く読めた。親の痴呆症や子供いじめ問題、家庭内暴力など 現実味のある背景の設定であり、仕事にかまけて家庭を蔑ろにしてしまった漬けなのか。微妙な親子関係となった敏腕刑事が犯人の自供を迫るあたりは若干の違和感もあるが、やはり最後に一捻りあり、うまく纏まっている感じがした。 | ||||
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この作者、時々どうしようもなく救われない小説を発表します。「白夜行」(集英社文庫)、「さまよう刃」(朝日新聞)などもそうでした。本作品もさわやかで、幸せな読後感をお求めの方にはおすすめできません。 学校でいじめに会い、ゲームに引きこもる少年が少女を家に呼び込んで殺害する。夫との関係は義母を計算づくで引き取ったころから冷え切ってしまっている妻は息子を溺愛しており、事件を何とか隠蔽するよう始末を夫に頼む。この前原昭男の家庭のなんとも重苦しいたたずまいが、いやになるほど見事に描かれています。こんな大事を引き起こしたのに二階の自室に閉じこもったまま降りてこない息子、息子をかばい夫が二階に上がっていくことを許さない妻、結局妻のいうままになってしまう昭男、これらとは全く関りを持たぬように生きている昭男の老母。 この家庭で交わされる会話がまたスゴイのです。 「あんなふうになったのはおまえがあまやかすからだ」 「あたしのせいだっていうの」八重子は目を剥いた。 「おまえが何でもいいなりになるから、堪え性ってものがまるでなくなったんじゃないか」 「よくいうわね、あなたなんか何もしないで、面倒なことからはいつだって逃げるくせに」 「大体あなたはいつもこうなんだから。あの女の時もそうよ」 と、男としてはやりきれないやり取りが延々と続きます。 あまりに暗いままではと作者が読者サービスをしたわけではないでしょうが、冷え切った家庭のディーテールをこれほど克明に描写したのもこの結末のためかとおもわせるすこしホッとするオチも最後に用意されています。 まことにお見事で一気によませますが、前原一家のこの後、家はどうなるのか、夫婦の関係は、少年法で裁かれてやがて社会にもどってくる息子の将来は、事件の解決役となった老母はなどと考えると重苦しい読後感が残るのです。 やっぱりサスペンスはアメリカものがいいナァー。 | ||||
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正直東野さんの作品を今まで何冊か読んだんですが結末がこの後が気になるのにっ!!!というのが私の中でほとんどだったのですがこの作品は結末も納得できました。まさかの展開でしたが家族の切なさと尊さを感じられました。やっぱり東野さんの本は読みやすいですね。 | ||||
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むしろ物語においてメインとなるのは殺人ではなくその後、だろう。 作者は天下一シリーズで「トリックは誰も興味が無い。社会問題をテーマにしたい。」という様な事を書いていたが、この作品は幾つもの社会問題を混在させた傑作だと言える。 加賀恭一郎シリーズは一ひねりされているものばかりだが、「赤い指」にはそれが何度も起こり、お決まりの展開に収まっていないのが良い。 高齢化社会において身内(そして自分)の介護は誰しも大きな問題となっていつか直面するが、その現実を認識させられただけでも読んだ価値はあると思った。 また親子関係の大切さも身にしみた。東野小説は30冊くらい読んだけど、泣きそうになったのはこれが初めてだ。 ページ数が少ないためコストパフォーマンスは微妙だが、加賀恭一郎シリーズでは「悪意」と並んでやっぱり傑作だと思う。 | ||||
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アマゾンで中古を500円で買いました。 期待はずれ。 東野圭吾さんって、はずれと当りの格差が激しいなぁ。 なんていうか、火曜サスペンス劇場(笑 軽くて、ステレオタイプで、わかりやすいっていうか。 まあ、読んで損したってほどではないですが、 定価で買っていたら怒るかも。 | ||||
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アマゾンで中古を500円で買いました。 期待はずれ。 東野圭吾さんって、はずれと当りの格差が激しいなぁ。 なんていうか、火曜サスペンス劇場(笑 軽くて、ステレオタイプで、わかりやすいっていうか。 まあ、読んで損したってほどではないですが、 定価で買っていたら怒るかも。 | ||||
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テーマは家族。文章が上手いのでスラスラ読める。読んだ後もいろいろと考えさせられる。でも東野先生の作品の中では及第点かな。この頃の作品はテクニックが洗練され過ぎて心に訴えてくる度合が以前より弱い気がする。読んでも損は無いけどね。 | ||||
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両親にスポイルされて育った中学三年生の少年が少女を殺す。両親、なかんずく母親は息子可愛さに犯罪を糊塗し、父親は死体を公園のトイレに捨てる。そして、更には息子を守るため、痴呆症の進んだ実の母親にその犯罪の罪を負わさせようとする二人。それを所轄の刑事加賀が暴いていくというストーリーだが、核家族化が進んで久しい日本の家族像の問題点や闇の部分があぶりだされるような作品だ。この痴呆症の母親が実は、という筋書きが途中で見えてくるというのはやや残念ではあるが、年取っていく両親へのあり方をある意味しみじみと考えさせられる作品であることは間違いなかろう。 | ||||
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お読みください! 私は「秘密」が東野圭吾さんの著書の中でもさらに好きな方なので 一日で読破してしまいました! | ||||
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