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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全298件 141~160 8/15ページ
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高齢化社会における題材を使って人間の奥底に眠る本性を さらけ出す社会派サスペンスに仕上がっている。 この作品のラストはあまりにも悲しい。 せめて加賀恭一郎が主演でよかったと改めて思った。 トリック自体はわかりやすい。 この作品はトリックを読んでいくというよりは 一般家庭に起こりうる様々な些細なことを 自分の身に置き換えながら読んでいくことをお勧めする。 東野圭吾は文章が美しく そしていつも悲しい作品ばかりであるが 人間の心の中の一番ソフトなところをついてくるところが憎い。 | ||||
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東野先生のファンです。ドキドキしたり、いい意味で期待を裏切られたりして、いつもは充実感というか、読書を楽しめるのですが、これは何の意外性もひねりもなく、え〜終わり??と思ってしまいました。特に普段から高齢者に接している人にしたら、物足りないのではと思います。 | ||||
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東野さんが売れっ子になる前になんとなく2,3冊読んだのですが、そのときはイマイチでした。最近ドラマ「新参者」を観て、なかなかおもしろかったので、久々に東野作品を読んでみました。子持ちの僕には、女児が被害者という点が嫌でしたが、一気に読めました。が、最後のおばあさんのエピソードは余計でした。ミステリー作家だから、最後に読者を驚かせたいのでしょうが、この件で一気に冷めました。中にはこの仕掛けで更におもしろく感じるひともいるでしょうが、ちょっとリアリティに欠けるように思います。以前、他の作品を読んだときにイマイチだと思った理由を思い出しました。娯楽性と現実感とのバランスが自分には合わないかな・・。 | ||||
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少子高齢化、介護問題を扱った社会派ミステリー。 事件を追っていくごとに、明らかになっていく闇、家族愛。 いたって良作。 介護問題もそうだが、それよりも少年が印象的だった。 いわゆるゆとり。これも少子化の影響なのか。 いろいろ考えされられます。 最後の謎ときには賛否両論あるようです。 個人的には、社会的メッセージをのせた「ミステリー小説」として読むのがいいと思います。 この終わり方は「さまよう刃」に近いでしょうか。 総じて良作だと思います。 | ||||
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加害者家族の息子を守る(守るとは言わないか…) 身勝手な行動にとても苛々して その苛々で一気に読めました。 そこはさすが東野圭吾さんだと感心しましたが 結局息子の動機がわからずもやもやしました。 動機をぼかして祖母と父…家族のかたちに焦点をあてたかったんでしょうが やっぱりものたりなかったかな。 | ||||
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ドラマとのつながりでレビューしてしまうと、東野ファンの方には怒られてしまうかもしれません。 加賀恭一郎シリーズの中でも、放映中のドラマ『新参者』につながるエピソードがいろいろ登場する作品だと思います。 東野作品の中で、このシリーズは読んだことがなく、TVドラマをきっかけに、この作品までを通読しました。 現在、書店では、過去の作品を順番に紹介している(タイトルに◯◯シリーズとなってないので、こういうオビはわかりやすくていいですね)ので、同じようにされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。 ドラマの原作の直前作にあたるこの『赤い指』では、加賀刑事と父親にまつわる過去が、それ以前の作品に比べて深く触れられています。 実は個人的には、『新参者』は未読です。この先、ドラマで、加賀自身の過去がどの程度関わってくるのか、わかりません。 よって、ドラマの展開を一切知りたくない、という方はドラマ終了後に読まれることをお勧めします。 一方、阿部ちゃん演じる加賀刑事の抱える”家族の事情”(ドラマでは、泉谷しげるがちょくちょく刺激してますね)を知りたい、という方にとっては、それ以前の作品を読まずとも、この作品を読めばかなり理解できると思います。 ちなみに、加賀恭一郎シリーズ、少なくとも『卒業』から『赤い指』までは、順を追って読まずとも十分楽しめると思いました。 ミステリーらしい面白さをじっくり堪能したいときは『悪意』、『赤い指』、『眠りの森』、それに少し青春のほろ苦さもほしいときは『卒業』、短編ミステリーなら『嘘をもうひとつだけ』、腰を据えて作者に”挑戦”する本格推理を、という場合は『どちらかが彼女を殺した』、『私が彼を殺した』という感じで、それぞれ味わいの異なる独特のシリーズ(といえるでしょうか)になっています。 | ||||
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現代の核家族には、充分起こりうる事を描いていると 思います。そういう意味では、自分に置き換えて色々と 考えさせられましたが、どうしてもあのトンデモナイ亭主 と、やはりどうしようもない妻の2人の行動は理解する ことができず、全く共感できなかったので、星は3つ。 ただ、最後の方は救いようがない悲しさで、涙がボロボロ 出てきたので、読んで良かったとは思っています。 読後感は良くはないですが・・・。 | ||||
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自分が登場人物ならどんな選択をしただろう。 そんなことを思いながら読みました。 解決した先にもうひとつの解決がある。 東野圭吾の十八番でしょうか。面白かった。 | ||||
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私は、東野圭吾ファンのはしくれでありながら、なぜか加賀刑事シリーズが苦手で、どうしてだろうとずっと考えてきたのだが、この作品を読んでようやくわかった。 初期の一部の作品は別かもしれないが、ほとんどの加賀刑事シリーズの作品では、物語の主人公は別にいる。犯人の場合もあるし、事件の関係者の場合もあるけれど。 小説として読む以上、私はその主人公に感情移入するわけである。そして、その主人公は、物語の中の犯罪が暴かれることを恐れている。 つまり、主人公の目から見れば、加賀刑事は「邪魔者」なわけで、基本的には、主人公に感情移入している私にとってもそれは同じ、ということになる。 そういう前提の下で、加賀刑事シリーズが評価すべき小説として成立するには、まず魅力的な主人公がいて(犯人かどうかは別として)、その主人公が犯罪を暴かれたくない理由に同情すべき点があり、そのことを加賀刑事が十分に理解した上で(自分が主人公にとって「邪魔者」であることを承知で)、しかし刑事として真実を明らかにしなければならない、という悲しい役回りを演じ切った時(作者としては描き切った時)、ということになる。 しかし、この『赤い指』という作品は、主人公が魅力的でなく、犯罪を隠そうとする動機にも同情の余地がない。だいたい、ハッキリ言って、事件自体がつまらない(何が起きたのか、犯人の動機は何か、細部は不明のままだ)。だから、加賀刑事の存在は妙に浮き上がり、読者である私は、彼を持て余すことになるのだ。 もちろん、決して駄作ではない。作者の話術のうまさにも感嘆する。だからこそ、もっと魅力的な主人公、もっと緻密な事件で、加賀刑事と主人公の火花が散る「知恵比べ」の中に、人間の悲しさが浮かび上がるような作品を求めたい。 | ||||
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今の日本の家族の姿を思い起こすような描写にたびたび腹が立ち、苦しくなりました。 途中あまり辛くて泣きそうになりながら、最後の展開には少々びっくりして 2度読み返しました。 加賀恭一郎みたいなまともな刑事がいて良かったと。さすが、加賀恭一郎。 今までの作品の中で一番かっこいいと思いました。 少子化、高齢化問題に一石を投じた作品。考えさせられました。 親の愛情は海より深く空より高い。これを肝に銘じたいです。 春美がいてくれて救われました。。 | ||||
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家族の崩壊、断絶、老人介護。今は家族みんなが元気で、仕事も順調、子どももすくすく成長しているような我が家では、なんだか他人事のような気がしてしまうが、いや、決して他人事なんかではない。どこの家庭にも起こりうる、いまや「当たり前」のできごと。何か特別なことがあったわけではなく、日々のちょっとしたひずみの積み重ね・・・それがいつしか、大きな歯車の狂いとなって、家庭を崩壊させてしまう。どこで狂い始めたのか、当事者にはわからないことが恐ろしい。 事件は小学生の女の子が殺されるところから始まるが、これもまた、子を持つ親としては読んでいて苦しかった。被害者の両親の心情は、彼らの描写そのものよりも、経験浅い松宮刑事の描写から、より伝わってくる。どうしてこんなことが起きるのか?その事件の不条理さにだれもが怒りを感じるだろう。こういう事件は犯人を逮捕しても、虚無感が拭えないに違いない。たいていは”悪戯目的”などという許しがたい理由だからだ。こういった事件そのものも、どうしたら減るんだろうか、そんなことまで考えてしまった。 今回は、事件そのものの推理よりも、加賀刑事の人の心の奥深くまで見通す洞察力、そして、深い哀れみの情。この人の人間性の奥深さを味わえる作品になっていますね。鋭い推理も好きだけれど、違う側面から加賀刑事の魅力を引き出している本作のようなものも大好きです。「刑事の仕事は、真相を解明すればいいというものではない。いつ、どのようにして解明するか、ということも大切なんだ。」この台詞に、加賀刑事の人柄がよく現れていると思います。 東野作品の好きなところは、どんなにつらい話でも、最後は救いがあるところ。どんな罪を犯しても、まだ立ち直る余地があると思わせてくれるところ。現実はそんな甘いものではないのかもしれません。だけど、小説の中くらい、人間捨てたもんじゃない、と思いたいじゃないですか。 ラストは、加賀刑事がほんとに事件を解決できるのか、このまま不完全燃焼なんてことにならないか、といらぬ心配をしてハラハラしましたが、よかった、気持ちが通じて。母の、父の、息子の。家族それぞれの思いが交錯して、家族の絆の深さ、大切さを考えさせられた1冊でした。 | ||||
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久し振りに東野圭吾よみました。 ずいぶん長いこと読んでいるから、 題材も少し変わってきたなぁと思いました。 きっちり読ませてくれるし 相変わらずの「実は・・・」もあって読み甲斐ありますね〜 あっちゅうまに読んでしまいました | ||||
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どこにでもある ありふれた家族に ふりかかるとても悲しいお話。 夫婦 長男一児 そして認知症の姑 家族とは何か 夫婦とは何か 親子関係とは何か 愛情とは何か 思いやりとは何か どこにでもある ありふれた家族を 通じて読者に問いを語りかけてくる。 ”我が家は関係ない” 胸を張って言えるあなたの家族は・・・。 | ||||
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ろれつが回らなくなるほどラスト号泣してしまった。 この作品に関して、難しい言葉(トリックなど)は不要です。 家庭内暴力、介護問題が絡んできます。 子を思う親の気持ちは美しくもあり、反面、冷酷なほどに恐ろしいものであるということをひしひしと感じた。 とにかく良くできています。 実生活と共通点が多く生々しく感じる人多いかも・・・ そして世代問わず感情移入できそうです。 この作品に出合えて幸せです。 とても有意義な時間でした。 PS:冷静だと思っていた加賀さんを憤怒させるほど、最後まで悪く設定された登場人物のひとりですが・・ 映画化された場合、このキャストの俳優はイメージ的に大丈夫なんでしょうか!? | ||||
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東野圭吾氏の典型的な作風で、話の流れはスピーディで、謎解きとどんでん返しがあり、最後に読者は納得、そしてすっとするような読後感を覚える。しかし年老いた母の使い方が、もう一つである。年老いた母なら息子に罪をかぶせられたらそれから逃れるのではなく、息子のためにかぶるのではないか?浅田次郎氏の作品で「椿山課長の30日」の祖父、「盂蘭盆会」の年老いた父のような自己犠牲の精神が加われば浅田次郎氏の感動的なヒューマニズムが東野圭吾氏の作品に加わり、さらにすばらしい作品になったのではないかと思われる。東野圭吾氏の作品は話の構成は上手いが何となく軽い感じがする。多作すぎるのが災いしているのなら、残念である。 | ||||
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事件が解決したときはずいぶん淡白で平凡な作品だと思ってしまった。ひょっとしたら作者は『容疑者Xの献身』で燃え尽きてしまったのかとさえ思った。しかし、その後にひねりがあり、油断した分、読後のやられた感は容疑者X以上だった。このひねりに違和感を感じるかどうかで評価が分かれるかもしれない。冷静に考えればあり得ないだろうとは思うのだが、話の流れで読むと全く不自然に感じなかったのは、やはり作者の巧さだろう。赤い指には、長年連れ添った夫婦の絆が象徴されている。赤い糸も連想され、絶妙なタイトルだと思う。 全体に奇をてらった感じもなく、地に足の着いた設定でありながらこの意外性を出す手腕はさすがだと思う。加賀刑事親子のエピソードもうまく絡んでおり、悲惨な事件の後味の悪さを緩和している。家族は大事だと頭では分かっているが、日常にまぎれてついつい面倒に感じてしまいがちなものである。自分も含め、家族関係を見直してみようと感じた人も多いのではないだろうか。 | ||||
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犯人が当初から明示されている殺人事件の捜査の過程で、刑事が殺人事件の発生した一家の親子の絆の再生を試みる物語である。殺人事件の現場となった一家の二つの親子関係と敏腕刑事の父親との関係など複数の親子関係が描かれている。本書の途中から、一家の主が真犯人を警察に告白する結末は想像できる。しかし、真犯人を刑事に告げた後、想定外の展開が織り込まれている。そして、敏腕刑事が自分の父親に会わない理由が最後に明らかになる。このような親子関係もあるのかと考えさせられる。最後まで一気に読めて、読後感は爽快である。(2010/2/17) | ||||
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介護の問題、散々甘やかされた末の「キレる」子供への接し方・・・どこの家庭でも直面する可能性がある問題を考えさせられた。 家族のあり方、それはやはり、家族と心を通わせきちんと向き合うこと。それを感じさせられた。 しかし、ただの感動もので終わらせないところはやっぱり東野作品。オチが「秘密」に似ているなと思った。 加賀と父親のエピソードも、この物語をうまくひきたてており、東野作品にしては珍しく、読後感がいい作品だった。 | ||||
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最後付近まで気分よく読んでましたが、 ラスト無理かある。あれは捻らず、母はボケてたほうが。なんか、この人の本はエンターテイメント性を付加しようしようとしていて中身がないかな…なんだか残念な小説だったし、読んだ翌日おぼえてなかった。余韻がないし、あんまりでした。私は相性がよくなかったのかも。 | ||||
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容疑者候補は家族のみ・・・ その中での犯人探しなんて・・・考えただけでも悲しいです。 今だからこそ描ける家族の物語なんでしょうね。 加賀恭一郎さんは今回は推理はしたのかな?推理と言うか人間観察? でもさすが加賀さん、見てるんですよね・・・ ラストにこの家の「叫び」が聞こえた気がしました。 | ||||
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