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赤い指
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赤い指の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全298件 281~298 15/15ページ
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引きこもり、認知証、少女の死・・・現代社会の問題が山積みなこの本。家族が殺人を犯してしまったとき、自分ならどうするだろう。反省のは、の字もない殺人者の息子に愚かすぎる愛情を捧げる母親。その愛情を義母に少しでも向けていたなら起こらなかった事件なのかも、と考えた。私も嫁姑の仲が良いとは言えないのでちょっと心が痛む。物語はそう難しくもなく、わかりやすかったのでさらっと読めた。 | ||||
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意図的かどうか分かりませんが、前作の容疑者Xと構図は似ています。 犯人を提示し、その犯罪を他者が隠蔽し、刑事があばく形です。 その為、どうしても前作と比較してしまうのですが、 今作は、前作ほどの大きなインパクトはありませんでした。 前作は、ダサ男のかなわぬ愛(無償の愛)に、共感を持ちましたが、 今作の、二通りの親子愛は、どちらにも理解できず、 特に、老母の息子に対する愛は理解出来ませんでした。 (あそこは犯罪をあばくのでは無く、進んで犯人役になるというのが、 常套ではないかと思います) それに最後のドンデンも、何となく感づいてしまいました。 更に、最近の東野作品に多い、現実世界をリアルに持ち込みながら、 結末はエンタメに近い感じで終わるのもどうかと思います。 (ここらへんのサジ加減は、至難の技だとは思いますが・・・) 又、本編が短い。 深みを増すためにも、もう100ページはあってもいいかと思います。 しかしながら、打率十割の東野作品なので、読んで損無し。 今回は、クリーンヒットです。 | ||||
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このタイトルの「赤い指」が、キーワードで終焉を迎えるのだが、最後のたたみかけるような展開と、あっというしかけられた罠。不覚ながら、3回ほど体が振るえ、涙をこぼしそうになった。 この犯罪を解決する刑事も、また、最後までわくわくさせる秘密が隠されているのだが、本題以上に感動するラスト。この通信機器の発達した時代ゆえの仕掛けだが、感動。 それにしても東野圭吾はすごい。大阪のあんちゃんがこんな技をもっているとは。私個人は、「容疑者Xの献身」よりこちらが好みです。 家族について、特に両親について考えさせられる一冊でした。 | ||||
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ミステリーとして読むと物足りなさを感じるかもしれません。事件を追う警察側の描き方がやや弱いせいかな。しかしこれは現代社会においてどの家庭でも起こり得る出来事です。いじめ、引きこもり、嫁姑の確執、認知症…。若い人にはまだピンとこないかもしれませんが、母親の立場として読むと、ラストは切なくて涙が止まりませんでした。親が子を、子が親を平気で殺してしまう現代で、親子の絆、本当の愛情というものについて考えさせられる作品です。 | ||||
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東野ファンになった変人ミステリーマニアにはこの作品は甘すぎます。東野ファンなら半分くらい読み進めれば題名『赤い指』も理解できますしラストの婆さんの心情は文中に伏線もなく作者自身よくおっしゃってる『ご都合主義』そのもの。やや不完全燃焼気味に読み進めてラスト数ページ。ありました、東野ワールドが。読者にも理解できるように文中に伏線が張ってあり『やられた』っと。同時に泣けました。東野作品で泣いたのはこれが初めて。私も私の父も同じ趣味なもので。これ以上はネタバレなんでやめておきます。 『東京タワー』に似てるっという方もいらっしゃいますが私は『半落ち』に似ているなと思いました。初めて東野作品を読まれる方にはお勧めできませんが東野作品がいくつか読まれた方にはいいと思います。なので星4つに。 | ||||
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東野圭吾氏の作品を読んだのは初めてであった。きっかけは新聞に掲載されていた広告であったが、介護・引きこもり・希薄な親子関係・父親の家庭への無関心等々、現代社会の抱えている多くの問題が作品内で提起されており、一気に完読できた。 特に高齢化社会を目前に控えて母親の介護に苦慮する息子夫婦の複雑な心境や、母親の間違った子供への愛情がわがままな子供を育て悲劇を起こしてしまった、といった点が興味深い。 表紙をみると、ミステリー作品との印象を受けるが、内容は親子の絆がテーマになっているため、恐かったという印象は全くなかった。 | ||||
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今回のお話は、ストーリーが読めた部分もあり、星2つにしました。 東野氏の本は20〜30冊読み、好きなのですが、これは感動や予想を大きく外される内容で無かったのが残念です。 東京タワー(家族の話)でも感動できなかった私にはこれも感動できませんでした。 | ||||
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東野ファンになった変人ミステリーマニアにはこの作品は甘すぎます。東野ファンなら半分くらい読み進めれば題名『赤い指』も理解できますしラストの婆さんの心情は文中に伏線もなく作者自身よくおっしゃってる『ご都合主義』そのもの。やや不完全燃焼気味に読み進めてラスト数ページ。ありました、東野ワールドが。読者にも理解できるように文中に伏線が張ってあり『やられた』っと。同時に泣けました。東野作品で泣いたのはこれが初めて。私も私の父も同じ趣味なもので。これ以上はネタバレなんでやめておきます。 『東京タワー』に似てるっという方もいらっしゃいますが私は『半落ち』に似ているなと思いました。初めて東野作品を読まれる方にはお勧めできませんが東野作品がいくつか読まれた方にはいいと思います。なので星4つに。 | ||||
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家族。あって当たり前の存在なんだけど、中に入ってみるとめんどくさい問題が山積みで、そんな現実に向き合うのではなく、なんとなく「やりすごして」 生きていることのいかに多いことか。今回の舞台は、そんなごく平凡な家族に、一つの事件がおきることからはじまる。「家族」という山積みの矛盾と向きあわなければいけなくなったとき、人はどう覚悟するのか?、そんなテーマを感じさせる今回の作品。白夜行以来のファンなんですが、テーマ性には共感できたが、物語のオチには…。さらっと読むにはいいかも。 | ||||
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一気に読ませる作品。人の激しい怒・哀など表現する筆が冴えている。 しかし、胸がふさがれる暗い気持ちにさせられる。 マスコミでセンセーショナルにとりあげられるような「家族問題」、いわゆる嫁姑・高齢化・ひきこもり問題などを類型化して人物を造形しているように思った。そういう意味では、この作者は家族というものに対して、貧弱な想像力しか持たないのではないか、と疑われる。 センセーショナルな内容、吊り広告も装丁も面白いし、売れる本ではあるのだろう。しかし値段だけの読み応え、心に響くものがあるかは疑問。 家族とは、そんなに悪いものではない。人生もそう悲観すべきものではない。完璧などないけど、みな希望を持って、できるだけのことをして懸命に生きているのだ。 こんな呪いのような本を読んだら、今の世の中で結婚して子供を持つこと、この世に生まれてくることすら、恐ろしいリスクであるかのように感じてしまう。 作者はこのような作品を書いて、何を伝えたかったのであろうか?結婚も子を持つことも、やめといたほうがいいよ、ってことですか? リアルさの追求という意味でも、家族それぞれの内面という意味でも、村上龍の「最後の家族」のほうがよかったので、これを読んで(作者の狙いどおり)家族というものがこわくなった人には、そっちをお奨めします。 | ||||
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一気に読めました。 ミステリーだと思って読み始めけど、ハラハラどきどきがあまりなく淡々とした内容でした。 最後の家族愛の部分では涙が出たけど、それまでの内容が少し薄っぺらい感じでちょっと物足りなく感じたのでこの評価になりました。 | ||||
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リリー・フランキー著作『東京タワー・・』の後で読んだので愕然とした。 バスタオル1枚使い果たすほどの涙・鼻水が出なかった代わりに、救いよう のない現代の家族関係が描写されている作品ではある。これがコインの裏側 の意味でもある。 しかし東野の描く家族像はどれも類型化されすぎで、それを文章で表現 しようとしすぎるせいなのか、やや説明が多いように感じた。登場人物で 生きている実感を持っているものが少ない。ミステリー主体として考えれ ば良い作品だと断言できるだけに感情移入できないもどかしさを感じる。 泣けなかったし、感心できなかったし、感情を高ぶらせることすらなかった。 構成の良さ等、作者を誉めることしかできないのであれば僕の評価は50点 が限界だ。 | ||||
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この本を読んだ直後、姉に母に父に薦めたいと強く思いました。これは、リリーフランキーさんの『東京タワー』を読んだあとの感覚と非常に似ているものでした。しかし、『東京タワー』とは全く違う親子、家族のあり方がここにはあります。 こんなに家族について考えさせられるミステリーは見たことがありません。というか、これをミステリーと呼んでいいのでしょうか? 東野作品トップ3に入ります!! | ||||
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かなり激しく心を揺さぶられます。程度の大小ことありすれ、誰もが持っている、慙愧の念をどう克服するか、という思いを描ききった作品だと思います。深い深い後悔に対して、それへの贖罪のあり方を、問いかけているように思います。内省的で、自律的で、かつ、「男は黙ってサッポロビール」的な、自分が何を考えそうしているのかを誰にも明かそうとせずに、その贖罪をしようとする、人間像に心惹かれます。 ただ、あえて言えば、年老いて痴呆症となった母についての設定は、やや無理があるように思いますし、リアリティを損なうように思いますが、筆者はそうまでしてまで、前段の主題を描きたかったのだろうかと推察しています。 東野圭吾作品は全て読んでいますが、異なった視点から、よくぞここまで人間の心理のあやと動きを描ききるものだと、この人は天才だと、読後にはいつも思います。 | ||||
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いじめに遭い心を閉ざした息子、息子の顔色を伺う妻、認知症の母親・・・。 それらから、仕事を理由に家族から逃げるサラリーマン・前原の悪夢の2日間が始まる。 直木賞受賞後第一作。 加賀恭一郎シリーズ第7弾は、現代の家族の抱えるさまざまな問題点を描いた。 前6作を読んでいなくても、話が分かる作りになっている。 | ||||
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推理する部分があまりないので、要するに「家族とは何か?」がテーマ。東野なりの問題提起、結論は描かれているが……「東野って、恋愛にしろ家族愛にしろ、愛を書くのが苦手?」と邪推してしまう。別に内容が悪いわけではないから、上手く邪推の理由が説明できないが……とりあえず、個人的に違和感があった。読んで問題はない佳作、しかし個人的に好きにはなれない作品。 | ||||
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ハッキリ言って最初の方は読んでいて気分が悪くなった。人間の老いや人間の異常性が生々しく思えて読むのが辛かった。しかし!さすが東野さんです。加賀さんが出てきてからはいつも以上に引き込まれました。家族の絆はないようであるのかな…。でも本人の思いなんてたとえ家族であろうと理解出来ないものなんでしょう。それが悲しいですね。そして最近の犯罪ってこんな理由がほとんどなんだろうな。今回の加賀さんはパートナーがパートナーだけに今までとは違っていて、内面の加賀さんが強く出ていたと思う。それもまたかっこよくて素敵でした。そして加賀さんたちのような父子関係も一つの家族の絆として美しく思えました。最後にはやはり号泣…。タイトル「赤い指」もうまい! | ||||
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どうして、「赤い指」なのか? それは、読んでみて初めてわかる事だと思います。東野圭吾特有の世界はやはり読み応え十分です。惹き付けられるように読んでしまうのは、宮部みゆきと桐野夏生と東野圭吾位でしょうか?東野フリークなら、読んで「ああ、正解だった」というような感想です。 | ||||
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