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教団X
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教団Xの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 21~40 2/6ページ
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小十郎と政親の成長が魅力的に描いてました。 | ||||
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正直に言えばストーリーはめちゃくちゃだ。というか目茶苦茶を詰め込んだ感じ?文庫本にして600ページも読まさせられた挙句、出てくるのは「これは何だ?」という言葉。大多数の人が困惑を感じ賛否両論になるのは当然。ただそれだけのパワーがあるということ。ただ、登場人物がこれだけ多弁な小説が日本にあったか?各自が語り手になっていくことでリアリティを増す手法は最近よく見るやり口だが、それにしてもみんなよくしゃべる。ドストエフスキーかよ、ホントに。ドストエフスキーに言及する場面もあるので作者に意識があったのだろうか?セックスとテロとポピュリズムと新興宗教と量子論が主テーマだが、それより教祖・松尾の生命論が面白い。著者が最後に「共に生きよう」というメッセージを伝える。「結論」はそれか?とツッコミを入れたくなるわけだが、いずれにせよ解釈がいろいろ別れる小説は悪いものではない、と思う。 | ||||
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自問自答を繰り返せる、なんども読み返したい本です。色々な問題定義が出来ました。 | ||||
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中村文則さんの大ファンです。賛否両論、アマゾンのレビューが面白いということで訪れるとまあキレイに分断されてる。 やりたいことをやったという彼の言葉通りの結果だと思いました。 こんな人におすすめ 〇自分の暗部を客観的に見出したことがある人、(彼の主題はほぼ、人間とは何かを暗部から見出そうとする、ということ) 〇いじめられた経験のある人(ほぼ自分の主観です。自分がそうで、人生めっちゃ肯定できるようになりました) 〇繊細な人(人の心の動きを探そうとするような人) 〇官能要素がお好きな傾向ある人(好きな人は大好きになれる) 〇徹底的に重く、暗い内容が苦でない人(この重さに慣れてしまうと後戻り出来ない) 主観です。想像とちがかったー!としても悪しからず | ||||
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考え始めると自分がおかしくなってしまいそうな混沌とした答えの出ない、気持ちの悪いさまざまな出来事の中で、 第二次世界大戦、東京裁判、靖国問題、学生運動、オウムにのめり込んだ若者たち、貧困国を搾取する先進国、 作者は全てが今に繋がっていると覚悟を持って受け止めたかったのだと思う。 何故人は信仰を求めるのか、というところが、分かりやすくではないけれどきちんと描かれていて、最後の老人の語りの部分では泣きました。こう考えることでしか、人は救われないのだろうなと。 おもしろかったです。傑作だと思いました。 | ||||
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教団xを読もうと思ったきっかけは「去年の冬、君と別れ」を映画で観て世界観にハマって小説で中村さんの世界観を味わいたいと思い代表作である教団xを手にとりました。 読了した感想は、初めはミステリーと思って読んでいたのですが、話の起伏が無くかなり読みづらく感じたのが正直なところです。しかし、様々な学問的アプローチで生や死、性情などの解釈がされてあり考えさせられる小説でした。個人的にはとても良い一冊でした。 | ||||
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ただ性的な描写がまあまあ多いのでそれが好きでない人にはおすすめしません。 ヒトとは何かということを様々な引用を用いて作中で考察がなされています。 読み進めると、教祖の話などを通じて「物体としてのヒト」にも「精神的な人間」についてどっぷりと深く入り込むことができるので、興味深く読むことができます。小難しい話で意見が分かれるかもしれませんが私は好きです。 前半は特にヒトについての考察などが多く小難しいかもしれませんが、話は後半に向けて事件らしい事件が起きてエンターテイメント性も出てきて盛り上がってきます。結末がどうなるのかはらはらしながら一気に読めましたので、少し長い話ですがおすすめです。 | ||||
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ラジオで鈴木敏夫氏が高評価を付けているのを聞いて素直に購入。 そのボリュームになかなか読み始められずにいましたが、まとまった時間がとれたので読み始めました。 内容については皆さんが書いておられる通り。評価が分かれるのは当然だと思います。 (ある程度の知識が無いと理解が困難かも知れません。評価の分かれ目は案外その辺りかも知れません。) 現代社会、物理、宗教、人間の本性、歴史、暴力…まあ、これだけ異質なものを一つにまとめるとは! 凄い!素晴らしい! でも、それで星5では無いのです… 中村文則氏の作品はいくつか読みましたが、毎回評価に迷うのです。 私の考える「小説というものの終わり方」になっていないからだと思います。 作者に一生懸命ついて行ったのに、最後に手を離されて、見知らぬ土地にポツンと取り残される感じ? ジグソーパズルの最後の数ピースを読者にゆだねられた感じでしょうか? 今回もそうです。結局、どうなんだろう?私はどう判断すれば良いのだろう? 最後の最後、それが判らないのです。 でも、新書版で600ページを一気に読んでしまったのです。 都合で第1部と第2部の間が少し空いてしまったので、正しくは二息ですが… でも、時間があれば、絶対に一気に読んでいました。 そんな小説なかなかありません。 それだけで星5なのです。 | ||||
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僕が1番心に残ったのは人間の原子は入れ替わっているという所です。 1年前の僕とは原子レベルでいうと違う人間なのかもしれないと感じました。 人間は生まれ変われるのではないかと感じさせてくれる作品でした。 | ||||
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面白かった‼︎ 評価の低いレビューだけ参考にせず興味ある人は是非読んで下さい。 | ||||
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深い内容もあり、難解な部分もありましたが、エンターテイメント性が 感じられる大作でした。 「教祖の不思議な話」はそれなりに面白かったですし、性描写もあります が、人間の深い心の闇を見たような感じがしました。 今後も中村文則さんの小説は読みたいと思います。 中村さんの小説は初でした。これからの活躍に期待できる内容だと思います。 | ||||
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表紙絵に魅せられ購入。中村文則の作品は初めて読んだが、どこか屈折した人の心を、ときに冷淡にときに激情的に表現する文体は好みだった。宗教というメインテーマに加え、宇宙論、政治、紛争、飢餓などのサブテーマの描き方が上手かった。多くの視点で物語は進んでいきそれぞれの世界観、倫理観が垣間見え、これからどうなっていくのだろうとワクワクしながら読んでいました。自分は合理主義的なので自分の観測できない事象を信じて行動することはあまりなく、登場人物の考え方に理解できない部分が大きかったが、理解できないことに不快さを覚えることはなく、むしろ存分に楽しむことができた。この作品がミステリなのかサスペンスなのか純文学なのかよくわからないまま読んでいたので最後はどのように収束していくのか全く読めないままだった。終わり方は自分の思っていたよりそれぞれの物語につながりはなかった。私はミステリ作品が好きなのでいわゆる「最後にどんでん返し!」、「バラバラだったピースが1つになる!」といったタイプのものが好きだが、今回はそういったものではないまた違った楽しみ方ができたので良かった。中村文則のファンになったので他の作品も読んでみようと思う。 低評価が多いことについて。 星1評価が多いので不思議に思ったが、コメント欄でこの作品がテレビで紹介されたことを知った。純文学は万人受けするものではないので、最初にこれは純文学的であることをアピールした方が良い気がする。完全にミスマッチが起こっているのでどちらも得をしない感じがする。 純文学の場合は最後のどんでん返しは基本的に存在しないと思うので半分くらい読んで苦手だと感じたら本を閉じることをお勧めしたい。 | ||||
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どんどん引き込まれている自分。 一言で、素晴らしかった。 教団の中の1人になったかのような感覚だった。 | ||||
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再読した。ピュアに禍々しく、真剣で、力強い小説だと思う。 このタイミングでこの本を書いた中村文則をすげえなと思い、これからも彼の小説を追っていきたいと思った。 この小説が好きなだけに、辛いレビューがあまりに多く、その内容もざんねんに思う。 自分の狂気を見つめたことのある人はきっと楽しめるはずだ。つまらないと言っている人は、きっとそういったものを見つめた経験がない人なのだろう。 理解できない責任を小説だけに押しつけるのはいかがなものか。 | ||||
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最近本を読んでなかったのですがスマホの充電がきれたときに電車の中でヒマつぶしになると思い購入しました 内容的にはエロが多いですね ちょっとうんざりするくらい あとネタバレになるといけないので多くは言えませんが哲学的なことを登場人物が喋る箇所がなかなか難しくて私の頭では理解しきれない部分もありました ただよく練られた内容の小説だと思いました | ||||
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600pの大著だったが、確かに半分で済む内容ではある。感想は一口には困難だが、中身は「エロ4、宇宙哲学3、テロ3」個人的には好物なので素材としてはドンピシャなのだが・・・。 二人の対照的な「教祖」を通じて仏教哲理や量子宇宙論、ドストエフスキー的善悪の超克的体験を、ラノベ的な「教団テロ対右傾国家」図式プロットの合間に「教養的」に差し込んだ、「まとめ」小説? 多くの低評価は、オウムというよりラジネーシ教団や千石イエス的印象の「おっさん教祖」の語りや、「昆虫のように女の唇を吸うセクス教団」のファウスト風怪物教祖の二人の語りが、キャラは魅力的だが、どこか「解説蘊蓄」の説教や独白に寄りすぎで、嫌われたのかと思う。(ただし、元医師教祖のアジア少女との悪の実存を確かめる殺人に至る異常性欲、手術メスの下りは、カバーイラストのギーガーみたいに悪魔的で傑作だった) 「まとめ方」のなかにも、作家の個性が弱く、スッキリさせすぎで、特におっさん教祖が最後に「9条教祖」みたいな節法をはじめる始末で興覚め。いくら善悪の教祖の対比を描くにしてもあれはない。テロの暴走で信徒の自衛隊ファントムが北京侵犯をおこなおうとするオマケ迄かいていたが、あれは必要だったのか?そういうのを書くなら、ちゃんとまじめにやるべき(笑) 「アメトーク」の読書芸人に絶賛されて紹介された事で売れたが、確かに、同じ表題を二人の村上、多くの作家も過去チャレンジして、こけているが、文学作品としては、残念ながら対象が壮大すぎて、まだ表現として吐き出すにも経験不足では。(神がふと横にいて、自分もフィルム進行をみてるという描写はいい) | ||||
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すごく知識欲が刺激された。例えば、 全ての物質は原子でできており、人が死んでも、原子は消滅せず、 再び別の構成物になりうること。 身体を構成する原子は、一年もすればすっかり入れ替わってること。 原子の集合体である脳が先に閃いて、人の『意識』を決定づけること。 日本が戦争に向かい敗戦するまでの17年間で17回政権が変わったこと。 貧困な国の国民がいつまでも貧困な理由。などなど。 大人として、こんくらい知っとこうよと、作者の思いを感じた。 悪の沢渡と善の松尾、を強烈に対比させることにより、人間って素晴らしいんだ、 生きるってすごく価値があるんだと、作者の叫びが聞こえる。 これは作者の中の悪と善の表象だろうか。ご本人も壮絶な体験をされてるのかもしれない。 最近読む本は、(一度きりの人生、しっかり生きよう)みたいなメッセージが伝わってくることが多い。 それはそれでいいんだが、人生とか人間って、善悪や甲乙や幸不幸つけれないものだから、 読者にもっと深く考えさせるようなものでもよかったのではないか、と思った。 ドストエフスキーを再読したくなった。 | ||||
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小説好きに愛される小説だと思う。本の面白さがこれでもかというくらい詰まってる。 偉そうな言い方すると、芸術性とかエンタメ性とか思想とか哲学とかの観点から見て、この小説より優れた作品は沢山ある。でもこんな面白い小説はめったにない。こういう小説に出会えると小説読んでてよかったな、って思える。そんな小説。時代が変わっても古典として残ってほしい。 | ||||
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傑作と感じるかどうかは個人それぞれでありますが。 それでも、Amazonのレビューがこんなに低いのは明らかにおかしい。 アメトークで紹介され、売れた。 大体、テレビに影響されてそれを買う人なんて そもそも小説を読まない人が多い気がします。 これは偏見のようですが。 しかしそれでも、明らかにそうではないですか? 小説を常々読む方なら、既に教団Xの存在を知っている可能性は高いですし 知らなかったとして、 アメトークに影響され読んだとして、 内容全てを理解出来なかったとして、 「意味不明」や、「性描写が嫌だ」などと 低評価を付けることに恥ずかしさはないのでしょうか。 純文学という存在も知らず、 理解できないという、浅はかにも気付かず。 評価は人それぞれなのは承知です。 しかし、法律が最低限のモラルであるように 最低限のラインは必要ではないでしょうか。 理解できないことを調べ、理解しようともせずに この世界の在り方を問うた懸命の一冊に そういった、変わろうということを知らない人達が こういった本のような、経験をしてまでも 変わらないという事実達が 変わらなければいけないことではないのでしょうか。 悪口のようになり、申し訳ありません。 | ||||
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同じ行為でも、意識的であれ無意識的であれ、善と感じる人もいれば、悪と捉える人もいる。しかもそれは、時と場合、立場等によって柔軟に、流動的に変化する。 善と悪は表裏一体なのか。それぞれの多面性を強く感じて、固定観念が揺らぐ気がした。今まで普遍的だと思っていたものなんて、気のせいだったんじゃないかと思うほどに。 また、集合体の怖さを知った。個々の人間にしかり、一宗教団体にしかり、一国家にしかり。 構成物がバラバラの方向を向いていたとしても、結局は一つの意志として統合されてしまい得る可能性を怖いと思った。 その意味では、神や運命の存在を私は信じてしまいそうだ。 個人的には、読むべき小説のひとつだと思った。読後に何が深く残るかは十人十色過ぎるだろうから、感想を言い合ったら面白いだろうな、と。 | ||||
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