■スポンサードリンク


黒祠の島



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

黒祠の島の評価: 3.63/5点 レビュー 92件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.63pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全92件 81~92 5/5ページ
No.12:
(4pt)

すばらしい!

 さすが小野不由美ともいうべきすばらしい作品。もう一気に読んでしまいました。読み始めると止まりません。主人公とともに現実離れした島での事件を推理していくが、予想不可能な展開がどんどん繰り広げられていき、最後まで息つくことのできない話です。そして読み終わったあともいろいろ考えさせられます。十二国記、屍鬼もそうでしたが、背景の設定、表現が本当にすばらしいです。
黒祠の島 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (祥伝社文庫)より
4396331649
No.11:
(4pt)

独壇場。

一気に読んでしまいました。物語の舞台となる島、環境、登場人物の役回り等々は、「屍鬼」を彷彿させるとも言えますし、驚愕のラストだ!とキッパリ断言もできません。しかし、地形、天候からその場の空気まで伝わるような「小野不由美の世界」の表現はあいかわらず見事です。孤立した島、昔からの因習、それを取り巻く人々、そして「罪と罰」に対する主人公の内省。「屍鬼」ではかなり大きなスケールで書かれていましたが、今回は短いぶん、凝縮されているといえましょう(=わかりやすいわけではありませんが)。また、今回は「ミステリー=謎解き」としての要素も大きく、腑に落ちる部分もあります。とにかく、小野作品を読んだ方にはご一読をオススメします。
黒祠の島 (祥伝社文庫)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (祥伝社文庫)より
4396331649
No.10:
(4pt)

メモは必須でしょう。

 主人公、式部剛の友人である葛木志保はある日式部に意味ありげな言葉と自宅の鍵を残し失踪してしまう。彼女の行方を追って式部がたどり着いたその島こそ、「夜叉島」と呼ばれる過去を語らない彼女の故郷だった。聞き込みを続け、彼女はこの島にいると確信した式部は彼女の捜索を続けるのだが・・・・・・。 タイトルから想像できると思いますが、当然殺人事件が起こります。そして当然犯人がいるわけなんですが、本気で犯人が誰であるか当てたい方はメモをとりながら読み進めたほうがいいです。私にはさっぱりわかりませんでした(汗) 当てることに興味がない方でもミステリ好き、小野不由美ファンにはたまらない作品であることは間違いありません。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.9:
(4pt)

禁じられた信仰を受け継ぐ島

探偵事務所に所属する式部は仕事仲間である「葛木志保」を探すために訪れた島、夜叉島で信じられないような事件に遭遇する。手に汗握るリアルな描写に、時間も忘れてどんどんのめり込める。そんな作品です。いつの間にか自分が式部になっているような感覚に陥りました。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.8:
(2pt)

弱い…

主人公の人間像が浮き立ってこないのは、ずいぶんとマイナスなことです。では、ミステリーとしてはどうか、コレも謎が弱い。ヒロイン失踪ものとしてもドキドキ感がうすい。なんだか淡々とした印象です。そのため作者が描きたかったであろうサブテーマ「異教と言われてしまった信仰とその犠牲となった人間とそれらが生み出した化物」さえもさらさらと流れていってしまった…
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.7:
(4pt)

面白かった!

小野さんファンとしては一気に読んでしまいました。とても面白かったのですが、ただ最後の方、正直私自身も頭が疲れていたせいか、二人の女性のどちらがどっちがだかごちゃごちゃになってきてしまいました。それだけが自分でも残念だし、もう少しだけあの殺人者の気持ちも知りたかったので星4つです。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.6:
(5pt)

傑作だと思うのですが!

小野さんのデビュー作(ティーンズハート時代)からのファンですが、この作品は他のシリーズ作品と毛色は違うものの、非常に良く練られた内容のミステリで傑作であると思っています。結末がわかっているのに、もう幾度となく読み返しています。主人公(男性)が仕事仲間でもあった女性を探すという内容ですが、余計なロマンス要素を一切はぶいて、特殊な島で起こる凄惨な結末へと一気にすすめていく筆致はさすが小野不由美さんと言う他ありません。「罪と罰」というテーマを、こんな切り口で!?”小野作品はシリーズが多いからなぁ”と今まで手にとってこられなかった方、この作品だけでも読んで下さい!おそらく他の著作にも手が伸びます。また、「屍鬼」に震撼された方なら、この「黒祠!の島」は好きかと。逆に「屍鬼」より読みやすい作品だと私は思っていますが。。。評価が低いのが驚きですが、こればっかりは好き嫌いと言う事でしょうか。残念です。だけど、私は非常に好きな小野作品です。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.5:
(4pt)

低い評価が不思議

私にはこの本に対する低い評価は不思議としか思えない。冗長で無駄な表現が延々と続くような未熟な小説が多い中、コンパクトでいて、題材といい、話が進むにつれつのる恐怖感といい、よく出来ていると思う。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.4:
(2pt)

「黒祠」の面白さが…

それなりに面白く読めた。「黒祠」(国家神道から排除された宗派)という題材を『十二国記』の著者がどのように消化してくれるのかとても楽しみに感じられた。 と、過去形で書くのは「黒祠」の面白さがあまり出ていないように感じられたから。単に「黒祠」の島なので、島民が今も奇妙な信仰を持っているんだよ、というだけ。 「島」という閉ざされた空間というのは、しばしば小説の題材になる。そこに「黒祠」を持ち込んでさらに閉じた空間として仕上げる。小野氏の筆力でこの「舞台」の上でどれだけ魅力的なストーリーが展開されるかということだったのだけれど。 最後まで一気に読ませたのは、小野氏の筆力と、「島」「黒祠」という舞台設定に対する興味だったろう。読み終えた後にはやや残念な印象を持つこととなった。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.3:
(5pt)

星100つ

 はっきり言って、小野さんの作品の中で一番の出来だと思います。もともとホラーやファンタジーを書いてらっしゃる小野さんですが、ミステリファンの私にとっては、他のミステリ作品の中でも上位をしめるくらい、面白かったです。ミステリファンには、特にオススメします。最高です。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.2:
(3pt)

現代の伝奇小説は難しかった?

12国記/ゴーストハントの両シリーズを、最近90年代のベスト10に入れても良いと思うほど買っている読者としては残念な出来です。悪くはないのだけれど。<欠点1>本作は、ある意味で”行方不明のヒロインを探すお話”なんだけど、読者が一人残らずヒロインに恋してしまうような魅力的な仕掛け‥が、どうも弱い。<欠点2>作者は伝記的な因習・黒祀を至極合理的に現代に生き残らせるんだけど、合理的なのが悪いのか、主人公が冷静なせいかしらね?もう一つ怖くないのです。<欠点3>小野氏の出世作、12国記、ゴーストハントは、いずれも今時珍しいビルドゥングス・ロマンの骨格を持っているのだけれど、「東京異聞」初め氏の成人向け諸作には、何かそういう骨太なテーマを感じさせない所がある。因習の”犠牲”になったという怨恨に凝り固まった黒祀の殺人犯と、より自由な生き方を求めるヒロイン、そして探偵と”カイチ”の違いが息詰まる死闘に中で鮮明になる!!!というような お話になったはずなんですけどねえ(^^ゞ。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085
No.1:
(3pt)

題材が面白いだけに惜しいっ!

 志保の存在をもっと生身で見せて欲しかった。『生前』の彼女を読者は追体験出来ないのだから、せめてプロローグにでも登場させて感情移入させやすく仕掛けるべきである。小野不由美ともあろうものが不覚である。物語に厚みがない。だから、こういう薄っぺらい感想しか書けないという言い訳でもあるんですけど(^_^;)。ま、ノベルスだからこんなもんなんだろうなあというのが率直な感想であるな。『黒祠』という面白い題材を引っ張り出したからには、もっと素材を活かすべく時代設定を変えるなりして、『犬神家の一族』に負けず劣らず横溝正史的世界を小野不由美的伝奇風味をミックスしておどろどろしくやろうと思えば出来るのに、そうしなかったのは『屍鬼』でほとほと疲れたからかしらん。まさかね。 編集者の要請なのか、最初から意図して本格モノを書こうとしたのでしょうねえ。ラストで垣間見せたホラーテイストを期待する読者層の方が小野不由美の場合多いように思うのだけれど、動機も結末もそうなるだろうという予想を裏切ることもなく、まさしく本格モノの道をしっかり歩んでくれました(-_-メ)。本格ミステリとしては端正な出来と申しておきましょうか。ゆえに求めるモノが違う我々クセ者系読者には中途半端にしか思えないことをお許し下さいませ(^_^;)。しっかし、まあ多芸な作家よのう>小野不由美。初の試みとしては成功したと言えるのか。パズラーとしてはもう少し虚仮威しがないと弱いかも。ストレートに攻め過ぎて遊びが少ないのは、本格モノを書こうと構えてしまった弊害? 肩の力抜けてないよね~。 登場人物の整理が付いてない分かり辛さ。主要登場人物である女性二人の肉声には全く触れられなかったから、パズルの中核を為すトリックも生きて来ないもどかしさ。もしくは、牛頭馬頭の周辺知識をもう少し蘊蓄満載で読者を衒学趣味で煙に巻いてもよかったのではと思わせる。この辺は経験が物を言う世界ゆえ、こっち方面の作品が続けば解消されるでしょうが、そうそう続くとも思えないし…難しいところでもある(^_^;)。こういう分野のミステリって横溝正史の独壇場だもの。文体に舞台設定の同時代性をしっかり残せる作家の年輪と『おどろどろテイスト』全開で本格モノする作家的資質に関しては、小野不由美にはまだ距離があるように感じたけれど、ファンはそれでも付いてくるのであろうなあ。十二国記からの根強いファンの方々には敵いませんよ、まったく。
黒祠の島 (ノン・ノベル)Amazon書評・レビュー:黒祠の島 (ノン・ノベル)より
4396207085

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!