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黒祠の島
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黒祠の島の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.63pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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外連味が無い作家だよね、小野不由美って。 さてミステリとしては非常に実直ながら、物語としては消化不良の感が否めない本作。 題材そのものは凄く魅力的なんだから、普通にホラーとして書いてたら凄まじいカタストロフでもってラストを締めくくれた気がしますけど、如何? 個人的には「せっかくの地に足が着いたキャラクターたちの多くが、ミステリ的プロットによって拘束されがんじがらめになってる」様な・・・前時代的な言いぐさか。 上記の意味で勿体ない作品だなと思いつつ嫌いな作品じゃないんで、星三つで。悪しからず。 | ||||
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怖い。これに尽きる。 日本人なら誰もが恐怖というか不気味さを想像できるシチュエーションなのでは。 ストーリーは大家の有名な作品と近似しているので斬新さはないが、なぜか惹き付けられる。 ところどころに「それは都合が良すぎないか?」と感じる点もあるし、中盤以降はくどすぎる場面もあるけれど、まあ怖かった。 一人暮らしの人が夜中に読むと怖すぎて眠れないのでは(笑)? | ||||
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読みやすくて一気に読めた。主人公の考察と対話で物語が誘導されるが上層面を撫でるようなライトな流れと事件現場のグロテスクな情景がアンバランスだった。「で、どうなるの?!」という高揚感なくスルスルと読み進め、最後は感動もなく尻すぼみに感じる。 舞台・時代的にそれが難しいのはわかるけど、このテーマ(表に出ない土着信仰風習)によくある過去の事例を掘り出してゾクゾクワクワクできる作り込みを期待してしまって物足りなかった。けど、新しくはない作品なので私がこういうテーマの作品に慣れてしまっただけかもしれない。 | ||||
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『屍鬼』を寝る間も惜しんで読んだ後にこちらを購入。 閉鎖的な島だけが舞台になる箱庭感がなんとも言えない陰鬱さを感じさせてとてもよい雰囲気です。 ただ短いせいもあるのか、人間関係が描き切れておらずやや希薄。主人公自身もあっさり描かれているため、感情移入するとっかかりがない。全体的に動きが少なく、「人の話を聞く」→「今までわかっていることを整理しましょう」この繰り返しでだんだん飽きてきます。話自体は面白かったので、ただ惜しいばかりです。 | ||||
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ひたすら島民に話しを聞くスタイル。 閉鎖的で余所者を嫌う設定の割には、結構な住人がペラペラ喋って協力的なのに違和感。 期待していた背中が寒くなるような怖いこともなく終わった。 最後はよく読まないと頭がこんがらがり、消化不良なラストだった。 面白かったけど、後には残らない。 | ||||
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夜叉島には便利な空港があるらしい。不思議なんだがそう書いてある。ならば港ばかり警戒して空港は全くの無警戒なのは何故か。実は作者の書き間違えか。ウルトラ閉鎖社会の夜叉島の人々が中盤以降堰を切ったようにしゃべりだすことに非常に違和感がある。実はおしゃべり夜叉島だったのか。高校のころ島を出て行った人たちが作家や医者や弁護士と人も羨む職業についているのも不思議。実は頭の良い人々が閉じ込められた島だったのか。 | ||||
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閉鎖された島に渡り、行方不明になった知人女性を探しに行く話。 とても文章が綺麗だし、あらすじは面白いはずなのだけれど、なぜか全然頭に入ってきませんでした。何度も同じところを読み、少しずつ進んでは寝てしまうの繰り返しで、一気読みとは程遠かったです。ただ、これは個人的な文章の好みの問題だとは思いますが…。 何となく犯人は分かっていたので、その通りになったのが少し残念ではありましたが、ぞっとするような殺し方や閉鎖的な島の様子は気味が悪く、世界観は面白かったです。 | ||||
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読み物としてはよかったです。 読んで損はない。 ただ、ホラーでもなく探偵ものというほどでもなく、、 話もややこしい。。 引っかかるのは、まず、そんなに血が濃かったら島には変なのが生まれると思うが、 障碍者などは出てこない。 医者や弁護士にって、、、そんなに簡単になれないと思うが?? ましてや、しま育ち、いくら中学校で外にでても、大したDNAもなく、大した 環境もないのに、、誰もが努力たらなれる職業ではないのに、あの二人がなってるのに興ざめ。 主人公が女を捜すのはわかるが、、二人は別に恋人同士でもないし、、 いくら入れ替わりって、、、それは無理じゃない? お互いになんのメリットがあって、そんなことをする。 それにばれなかったという設定だが、、ばれるでしょ。 物語の根源に納得できないので、読み返す気になれない。 浅すぎ。 | ||||
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小野先生の小説は最近読み始めたのですが、読みやすく、話に引き込まれます。 この小説も面白かったと思います。 ただ私的には犯人探し要素よりホラーな雰囲気が勝るところまでは、読み出すと止められない状態になるほどに先が気になっていましたが…。 「残穢」を先に読んだせいで、ホラーを期待して読んでしまいました。 そういった理由から星3つにとまりました。 | ||||
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『屍鬼』は文句なしに☆5だが、これは普通~良作の 間という感じがする。話の筋は面白いのだが・・・なぜなのか? その理由をいくつか考えてみた。 ・風水に関する叙述がやたらと長かったこと ・ミステリーにしては話の起伏が穏やかなこと もう一つ決定的なのが ・主人公のキャラ付けが弱い という点ではないか。 『屍鬼』で物語を解き明かす二人の幼馴染は 強烈な個性を持っていた。一方、本作の主人公である式部は 理知的な探偵という印象こそあるものの、彼が普段何を考え 何を好み これからどんな未来を歩むのか全く想像が出来ない、 想像が膨らまない。存在が無色透明なのだ。 何となく残念な感じ。 洋の東西を問わず推理物の名作といわれる作品では 無理にでも主人公に強烈なキャラ付けを行っているが、それは 主人公がこのように強烈な登場人物の間に埋没するのを 恐れてのことなのかもしれない、と思った。 殆ど推理物を読まない読者の意見である。 | ||||
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タイトルのインパクトほどではありませんが、減速することなく読めた気がします。 この人の文章は雰囲気を作るのがとても上手なので、もう少し複線があればと感じてしまいます。 | ||||
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「長編本格推理書下ろし」。本格好きの食指を動かすには、実に魅力的過ぎる文言だ。加えて小野不由美である。夫婦(夫=綾辻)揃って愛読している身としては、手に取ったのは至極当然の事だった。 失踪した女性作家を捜索する為に島に上陸した男性調査員。異端の信仰を通じて島を統制下に置く分限者を頂点とする排他的な島民達の妨害を受けながらの、彼の孤軍奮闘劇が幕を上げる。しかし、残虐極まりない形で発見される彼女の死体!過去の島内での連続殺人の発覚!間断のないスリルが、坂東眞砂子を思わせる土俗的狂気と調和して凄みを効かせてくる。 風車と風鈴に埋もれた邪教の島…。これだけでも既に、美しくも怖気立つ小野ワールドが全開だ。毎度の事ながら、奥ゆかしい文章と想像力の逞しさには唸らされる。更に、本作の眼目である宗教の蘊蓄には、大学時代に仏教を専攻していた彼女ならではの見せ場だけあって、その博覧振りに舌を巻いた。 本作は著者の夫が得意とする叙述トリックが使われている。本格ファンには嬉しい限りだが、その迫力と衝撃は夫にも負けない程の堅固なものだ。同じクローズドサークルでも、私は山荘ものよりは孤島ものの方が好きなのだが、綾辻の「十角館」と同じく舞台が大分(小野の故郷)なのが輪をかけてよい。両者を比較しながら読めば、より一層そそられる事、間違いなし。 | ||||
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道具立てや綿密な描写、文章や全体の構成等は素晴らしく、途中まではかなり楽しめました。しかし神領浅緋が登場しアリバイがどうの動機がこうのと語り始めた所で一気に醒めてしましました。座敷牢で下界から遮断された所で育てられた人間が、なんでそんなに俗っぽいのかと。座敷牢で西村京太郎でも教科書代わりにして育てられたのか。なんだかなぁ、という感じで終盤は惰性で読み続け、オチもいかにも取ってつけたようで白けました。まあミステリだからこんなものだと言われればそうかも知れませんが…。それでも途中まではかなりいい感じだったので星3つ、かな。 | ||||
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島に古くから伝わる鬼、馬頭夜叉への信仰と、実際の連続殺人事件が複雑に絡み合い、謎が謎を呼ぶミステリーです。 今人気の「ひぐらしのなく頃に」に大変似ている印象を受けました。 ただ、私は物語半ばにてトリックがわかってしまったためか、淡々と進む物語が迫力不足で、動きも少ない上に舞台説明に時間がかかり、設定を生かし切れていない感がありました。 本格推理小説と言うよりは、ライトノベルズに近い感じを受けたのは、最後の種明かしのインパクトが強烈だったためかもしれません。 | ||||
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道具立てはおもしろい。それに描写力はさすがである。 ただ、この著者の作品はキーパーソンの属性が全部似ている。 ミステリなので詳しくは書かないが、この著者の書く少女、少年の造形はどれも似ていて、そこだけ非現実的だ。 屍鬼の後にこの作品を読んだのだが、そのパターンに気付いて屍鬼まで評価が下がった。 他の登場人物は魅力的なだけに、そこだけ異質でもったいない。 ライトノベルが好きな人には著者特有の人物造形も楽しめるのかもしれないが、そうでないと違和感を感じる。 それと散りばめられた民俗学的な謎は知的好奇心をくすぐるものだが、あまりにもマニアックで、謎解きをされても腑に落ちない。 全体として面白いとは思うが、ストレスも溜まる。 だが、小野不由美ファンなら十分楽しめると思う。 | ||||
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「屍鬼」ですっかり魅了され、その流れで購入。かつて「大横溝」な日々を送っていたミステリファンとしてはうれしい作風ではある。しかし、期待しすぎてしまうのも実力のある作家さん故につきまとう辛さ。もう少し丁寧な描写で上下巻くらいのボリュウムは欲しかったのが正直な所。しかし、十分に楽しめる作品です。 それにしても、この手の新作が出ないのがとっても残念です。 | ||||
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閉鎖的な環境、それに従属する人間、表と裏の顔……「屍鬼」でも感じた事だけれど、小野不由美はそういうものを書くのが極めて上手。しかし、この物語は、あまりに駆け足でストーリーが進む為、各登場人物の心理描写が少なく、感情移入は全くできない。被害者・加害者はもちろん、謎の解き手である式部でさえ、どんな人間なのかいまいち理解できないまま、物語は進む。本来は長編として書くはずだったものを、無理やり縮めたような印象が残る。舞台になる島や、小道具の風車・流される牛、不可思議な社や神像、島に伝わる古くからの因習……などの道具立てはとても良かったのに、せっかくのそれを消化しきれていないように感じた。それまでずっと駆け足で進んできた物語は、急展開の後、突然終わる。謎も解けた、目的も果たした、というのは解るが、ぶっつりとそこで切られてしまうような、どうにも納得がいかない終わり方だった。 | ||||
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小野不由美の作品だと言うことを考慮すれば今ひとつだと思う。最初の“島”の排他的特異性に枚数を費やしすぎたので後半がもの足らなく思えたのか…設定はとても良かったのに残念の一言だ。 | ||||
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ミステリー、推理、そして猟奇ホラーのミックス。中盤以降、新たに見つかる手がかりで主人公の推理が目まぐるしく二転三転していきます。流して読むと全くついていけません。黒祠という恐ろしげな語感と設定を十分に活かした展開で、荒涼とした島の風景をまるでその場にいるように感じ取れます。「屍鬼」「十二国記」でも見せた閉鎖的な社会をリアリスティックに描くという点においては、小野不由美の筆力は飛びぬけているのではないでしょうか。非常に惜しいのは、張りまくった複線が消化し切れていないところ、そして「黒祠」の正体が明らかになった瞬間に物語に大きな矛盾が生じるところでしょう。(そう感じるのは私の読解力がないせいかもしれません。思いっきりネタバレになるので詳しく書けませんが)頭の中に島のイメージが鮮明に焼きつく一方、その矛盾に悩まされ、読後感が非常に悪いというのが正直な感想です。ただ、描写力とスピード感を買って3点にします。掲題のとおり、過程を楽しむ本です。 | ||||
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本格的な推理物ということでいつもと違うのかなと楽しみに、同時に不安にもなった作品です。しかし読んでみたら、やっぱり小野さんらしい作品だと安心しました。現在にまれな土地柄を舞台にするところは死屍っぽいです。テスト前なのに、買って二日で読みました。 | ||||
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