■スポンサードリンク


神様からひと言



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
神様からひと言
神様からひと言 (光文社文庫)

神様からひと言の評価: 3.89/5点 レビュー 177件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.89pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全177件 161~177 9/9ページ
No.17:
(5pt)

すべての会社人間に!

「明日の記憶」がとてもよかったので、荻原氏の作品をもっと読みたいとおもい、手に取りました。
会社に勤める人間は何かを人質に取られていると言う発想は新鮮でした。お客様相談室での展開は爆笑もの。競艇場が大好きで、お金が入ると姿を消す、「謝罪の天才」篠崎、声を発することなく、巨体を縮めて自己啓発本をひたすら書き写す神保、お酒よりもネットのほうが酔わせてくれるという、敬語を知らない羽沢、フェロモンの分泌を操る紅一点穴戸、篠崎の天敵で、室長という肩書きにすがって威厳を振りかざす本間、すべてのキャラがとってもいいのです。
笑いながら読み進めるうちに、わかってくる会社の恥部。そして会社勤めの不条理さ。「明日の記憶」とは全く違った角度から、社会を見つめ、核心に寄っていく荻原氏の手腕はさすがです。
おでん鍋をつつきながら、篠崎がおでんの具を自分たち会社人間に例えて話すくだりは、お惚けのようでいて、実はとても深いメタファーです。
最後はスカッと明るい読後感。会社の人間関係に悩み、ストレスを抱えているすべての人に、絶対お勧めです。私もこの本に出会ったとき、ちょうどお客様からのクレームを処理して胃を痛くしていたのですが、読んだらすっきり、元気になりましたから。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.16:
(5pt)

逃げていないのに幸せ

とにかく読んでいて幸せだった。
冒頭のわずかな部分を除いてはこの作品を読んでいる間は
とてつもなく幸せだった。
「書店員さんが大絶賛!」という帯。
少し前に「担当さんが大絶賛!」のような帯の作品にがっかりさせられた。それだけに期待はさほどしなかったのだけれど。
こいつはすごい、確かに面白い、それに「元気をくれる」
「帯に偽りなし」という稀有な作品だった。
タイトルと皮肉ではなく素敵な装丁では
もしかしたら損をしているのかもしれない。
本来この本を手にとって
そして抱腹絶倒ほろり、捨てたもんじゃないよね、やるぞぉ〜
となる人たちはもしかしたらもっと違うタイトルデザインのほうが
惹きつけることができたかも。
ユーモアも文体も確かに素敵だけれど
一番素敵だったのは逃げていないこと。
この種の作品の主人公って
えらそうなこと言っても
実はただ逃げてるだけだったり
人の気持ちの大切さを説きつつ
実は全うな人間の地道な努力を踏みにじっていたりするんだけれど
そういうのが一切ない。
これはなかなかないことだと思う。
弱くても不器用でも
とにかく真っ向から対峙して逃げてないから
こんなに潔く気持ちいい作品になるんだろうなあ。
それにつけても
作者の作品はもっともっと売れていいと思う。
作者はもっと評価されてしかるべしだと思う。
と心配していたら
なあんだ
今年の初夏に『明日の記憶』映画化だって。
よかったよかった。
ご都合主義の部分がないわけじゃないけれど
名作マンガ『悪女』を思い出したりもするけれど。
そんなの気にならなかったりする。
ただタイトルに関連する伏線やくだりは
もしかしてなかったほうがすっきりするかなとも思うけれど
それもいいんだ、作者が書きたいと思ったのだから。
そう思えるだけの素敵な作品でした。
追記
実はこの作品下手な心理ノウハウ本や
クレーム処理のハウツー本より
ずっと参考になったりもする。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.15:
(4pt)

面白い!楽しめる小説です。

一気に読みました。それくらい、面白くて笑えて、そして勇気付けられます。
会社勤めの人なら、絶対共感できると思います。
読んだ後、「あー、面白かったっ!!」って、すっきりする感じです。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.14:
(4pt)

通勤電車でぷはっ!

笑っちゃいました。
友人と井上ひさしさんぽ。って話したり。
題名から、難しい本をイメージしていたのですが、
ディテールも、業界にいた方だからかすごく細かくて、
ただ、面白いだけの本じゃないです。
本当に大切なもの。
さりげなく教えてもらいました。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.13:
(5pt)

奮闘奮闘また奮闘。。。

大手広告代理店をやめて、あるメーカーへ転職した主人公の奮闘劇が描かれています。
このメーカーの新製品の決裁会議から物語は始まるのですが、いきなりおもしろいです。
(新製品は何かと思えば、、、)
そこで早速トラブルを起こして、リストラ要員収容所の「お客様相談室」へ異動となります。
超個性的な上司・同僚の中で、、、奮闘奮闘また奮闘。。。
(超個性的って感じたけど、よく考えてみるとどこにでもいますね、似たのは。どのキャラも。)
というストーリー。
サラリーマンであれば、絶対楽しめると思います。
出版社が言う「サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説!」に偽りなしです。
確かに元気をもらいました。
とってもおすすめです。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.12:
(4pt)

痛快サラリーマン小説?いえいえ実は・・・

創業者の社訓が「お客様の声は神様のひと言」という中途入社したある食品会社で、<リストラ要員強制収容所>と呼ばれる「お客様相談室」へ左遷されてしまった涼平。個性的なメンバーに囲まれ、毎日「お客様=神様」からのクレームに翻弄される彼。どこの会社にでもありそうな、上の意見にはイエスマンぞろいの会議風景。クレームを真摯に受け止め、業務改善を全くしようとしないで「くさいものにふたをする」的な会社の体質。悪質クレーマーの痛快な撃退劇。
私自身も兼務ながら似たような「クレーム承り」の仕事の経験があるので、身につまされながら読んでいったが、物語は単なる宮仕えの悲哀を描いたサラリーマンストーリーではない。
社内の出来事と並行して描かれる涼平と半年前に出て行ってしまった恋人との関係。彼の周りの「それでも懸命に生きる」意外に魅力的な登場人物たち。涼平の「神様」は「お客様」だけではなかったのである。「神様」はハードに生きる私たちを必ずどこかで見ていてくれる。そんな希望を抱かせてくれる、それでいてなんとなく切なくほろ苦い作品だった。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.11:
(5pt)

この作者は5年以内に直木賞を取る サラリーマン以外でも笑ってホロっとなれます

デビュー作の『オロロ畑でつかまえて』その続編の『なかよし小鳩組』で、面白いんだけどもっと面白くなるはず、と思わせた作者が、さえない探偵が主人公の『ハードボイルド・エッグ』で期待通りに「化けた」後、そのバックグラウンドである広告業界のサラリーマンをもう一度主人公に据えて書いたのが本書。完全に一皮むけて文句なしに面白い。広告業界といっても、主人公が業界最大手の代理店をくびになったところから物語は始まるんで、業界ものではありません。何のために働くのか、誰のために働くのか。書きようによっては重いテーマをこれだけ笑わせながらサラリと提示して考えさせることができる作家というのは、ちょっと見当たらないのでは。予定調和的でありながら、おとぎ話のように「めでたしめでたし」で終わらせずに、世の中そうは甘くないんだよっていうほろ苦い部分を残しながら、だからこそリアリティを維持しているのがこの作者の持ち味だと思うんだけど、この作品では、事件の顛末よりも「苦しくとも流されずに自分の心に忠実にあろう」と出直しを誓った主人公の再出発で話が終わる分、ハッピーエンド色が濃くて楽しめます。主人公のまっすぐな覚悟も、書いている本人が、この本を書いた直後に専業作家になったという事実に納得。タイトルは、フレドリック・ブラウンの『スポンサーから一言』にインスパイアされてると思うんだけど、ブラウンの「スポンサー」が神様ではないかと察せられるのに対して、本作品でいずこからともなく主人公の前に現れるジョン・レノン風の人物の正体は、ってところもいかにも荻原流で、ちょっと意表を突かれるかも。別にサラリーマンでなくても、働いているすべての人に、お薦めです。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.10:
(5pt)

会社勤めしてる人にオススメです

クレーム窓口を経験した事があり、とっても共感できました。出てくる人物も憎めない人が多く笑える所もあって、久しぶりに楽しい1冊に出会えました。 オススメです。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.9:
(4pt)

個性的なキャラと痛快な展開。読後はスッキリ♪

大手広告代理店をあるトラブルから辞めて中堅食品メーカに転職した主人公が,新製品開発会議で同じトラブルを起こしてしまい,「お客様相談室」に送られるところから物語が始まります。直属上司と一緒に,ひとクセもふたクセもある人々と向き合ってクレーム処理をし,主人公が成長する様子は「ナニワ金融道」に,“お客様の声は,神様のひと言”という社訓を掲げながらも,その内容を握りつぶす会社のヘタレぶりは「ショムニ」に通じるものを感じます。劇中の出来事自体は決して新しいものではなく,解決への展開も水戸黄門並み。それでも面白いと感じるのは,ひとえに作者の文体に尽きます。活字でこれだけ笑ったのって無かったかも。会社勤めのワタシとしては,劇中人物と同じフロアにいるような気分。で,主人公達は修羅場にいるのに,なぜか「うらやましい」と思ってしまう自分がいます。会社での生活に閉塞感を感じてる人,そうでなくても「自分は思ったことをすぐ口に出してしまい人間関係がうまくいかない」と思っている人にオススメ。痛快です。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.8:
(4pt)

見せ場多く面白い!

軽妙な展開、ユーモアあふれる個性豊かな登場人物に魅入られ一気に読みました。会社人間にとってのリストラは現実には悲痛以外のなにものでもないが、主人公の涼平も同じ。でも涼平を取り巻く人々も精一杯生きている。その姿に涼平も少しずつ生き方を変え、成長していく。全編を通して見せ場がいくつもあり、あっと驚く展開と飽きさせない構成は肩肘張らずに楽しめた。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.7:
(4pt)

サラリーマン小説が好きな人、クレーム処理の仕方に興味がある人にオススメします。

主人公が再就職先でのトラブルで、リストラ要員収容所「お客様相談室」に異動してしまい、クレーム処理に奔走するという小説です。実際の会社でもある苦情や恐喝まがいの出来事がうまくコミカルに書かれていましたねー!登場人物は、個性的でどこか憎めない所に好感が持てました。主人公個人の人間ドラマも良かったですねー。読後感は元気付けられ、仕事を頑張るぞという気になりました!
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.6:
(4pt)

二人の神様

荻原浩はとてもまっとうな人を表現するのが上手です。思っていてもいえない社会人たちの鬱憤を上手に掬い取った小説です。私にも公園の神様がいたらいいなぁと思ってしまいました。お客様は神様ですの神様だけでなくってね。
神様からひと言Amazon書評・レビュー:神様からひと言より
4334923739
No.5:
(3pt)

痛快!でも、サラリーマンはつらい・・・

利益優先。原材料は出来るだけ安くする。お客様の苦情は聞き流す。創業者の思惑とはまったく別の方向に突っ走る珠川食品。そこには本気で会社のことを考える人間なんてだれもいない。こんなに極端な会社は現実にはないと思うけれど、似たような会社ならありそうな気がする。最後に涼平がとった行動は・・・?普段ふんぞり返っているお偉方をぎゃふんと言わせるのは痛快♪楽しい作品だった。
神様からひと言 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:神様からひと言 (光文社文庫)より
4334738427
No.4:
(4pt)

サラリーマン応援小説

社内でリストラ要員の強制収容所と呼ばれる「お客様相談室」へ移動させられた佐倉涼平。電話で罵倒され、ひたすら謝り続けることがお客様相談室の仕事。不本意ながらも、生きていくためには会社を辞めるわけにはいかない。そんな辛い切ないサラリーマンを描いた痛快作。リアルに厳しいサラリーマン模様を描いているのですが、ユーモアがあってさくさくと読みすすめられる作品です。特に、サラリーマンの方は感情移入しやすいのではないでしょうか?会社や上司に言いたいこと、たくさんある。でも言えない。そんな人は読んでみてください。読後にはきっと気分がスカッとしますよー。
神様からひと言Amazon書評・レビュー:神様からひと言より
4334923739
No.3:
(3pt)

苦情処理は大変

サラリーマン小説主人公が飛ばされる「お客様相談室」頭ごなしに電話で怒る人に対して、会社を代表するが故に納得してもらえるまでひたすら処理する考え方一つでその仕事のプロにもなれるんやろうけど・・・自分の責任と捉えてしまうと難しいこの仕事本当に仕事って大変だ
神様からひと言Amazon書評・レビュー:神様からひと言より
4334923739
No.2:
(4pt)

痛快! ヤング企業小説! 面白いんだけど…

この萩原浩という人はコピーライター出身である。どの作品にも、10年から20年前の広告業界の考え方があちこちに見え隠れする。「神様からひと言」もラーメンメーカーが舞台だが主人公は大手広告代理店からの転職者で、マーケティング畑が取り上げられている。ひねりが効いているのはその主人公が左遷されてお客様相談室に配属されるあたり。タイトルの「神様」も「お客様は神様です」から取ってる訳で、㡊??んとも上手いタイトルだ。執拗なクレーマーとのやり取りや企業のミスに付け込むヤクザの撃退法とかそこここに面白いネタが散りばめられている。主人公のキャラクターもよい。元ロッカーでタットゥーあり、大手代理店をクビになった奴。その周りを固めるキャラもナイスなのにすべて本名(しかも苗字)というのが残念。あだ名やニックネーム付けて、もっと憶えやすくしてくれれば早くこの世界に浸れたのに…。さらに残念だったのが結末かな。明石町(という登場人物です)が大団円に出てくるというのは分かるけど、昔の東宝映画みたいでひねりがないよな。読み終えて全体を振りかえった時あまりにも都合がよすぎる感がありありだもの。途中死んじゃう人なんかの扱いもおざなりな気がして、ちょっと登場人物を広げすぎなのかな、とも思う。企業物の長編小説書くのは大変だろうが、も少し整理すれば痛快感は保ったままでもっと感情移入しやすくなったのではないでしょうか?
神様からひと言Amazon書評・レビュー:神様からひと言より
4334923739
No.1:
(5pt)

商品開発・消費者対応の担当者必読

消費財メーカーで商品開発や消費者対応を担当されている方は容易に感情移入ができる一冊。リアリティを保ちながらも痛快感をスパイスにして、読者を飽きさせることなく突っ走るジェットコースター的作品。甘酸っぱいラストも秀逸。
神様からひと言Amazon書評・レビュー:神様からひと言より
4334923739

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!