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神様からひと言
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神様からひと言の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全177件 101~120 6/9ページ
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小説として誇張された面はあるが、この作品に書かれている 会議の様子や、派閥・保身などの姿は、サラリーマンなら 誰しも共感できる部分があるのではないだろうか。 主人公が「お客様相談室」へ異動させられ、クレーム処理に 奔走する様子は非常に面白く読めた。 特に恐喝に来たヤクザ者への対応などは痛快である。 「お客様相談室」の先輩である篠崎のキャラクターも、うまく 書けている。 ただ、ラストが物足りない。 サラリーマンとして奮闘する主人公の姿が面白かった分だけ、 もう少し頑張って欲しかったという思いが残った。 | ||||
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お客様相談室の仕事はつらい。 僕は新人の頃、キャンペーン事務局やとあるブランド商品のお客様相談室の オペレーション業務に携わったことがあるので、この小説の舞台はよく理解できる。 「お客様の声は、神様のひと声」、珠川食品の社訓であるこのフレーズは 真実ではあるが、そうではないこともしばしばある。 個人的な過失や失敗が原因で話をするわけではないだけに、 お客様相談室の仕事は並大抵の神経で到底勤まらない。 そして悪意のあるクレームや恐喝の類であれば話は長くなるのだ。 チンピラがキャンペーンの誤植を逆手にとってユスリをかけてくるシーン。 上司・篠崎は訪問ではなく、会社へ来てもらうことで事を有利に運ぼうと画策する。 その手法は鮮やかであるし、神経の図太さがモノを言う方法である。 読んでいる者としては緊張感を感じながらも痛快さを楽しめる場面だった。 余談ではあるが、僕もユスリの体験を受けたことがある。 中年女性であったことから、一人で訪問謝罪に訪問し軟禁された。 僕では金にならんと踏んだのだろう。その場で上司に電話させられた。 隠語のやり取りで上司に状況を伝え、助けを求める。 できる限りの金額で手を売ってもらい、解放されたのだが このときの体験を考えると今の仕事のピンチなんてどうってことはない。 作者も書いているが、会社や仕事なんかのために死ぬな。 死ぬほどつらいのは、生きている証拠。そうだ苦しいときは永遠には続かない。 もちろん本当に命が懸かってしまうことや経済的な困窮に見舞われることは 絶対にないとはいえない。でも、日本という社会に生きている以上 取り立てて無理をしなくても、少しだけ頑張ってい続ければ 小さないいことだってたくさんあるし、自分も成長していける。 主人公・涼平は僕らのような中途半端な若者の象徴である。 プライドだけが高く、ピンチに弱く、自分の能力を過信する。 僕は自分の半端さ加減を自覚することができた幸運な一人である。 そう、半端者であることを自覚できないことの不幸は 人生の大きな損失である。 サラリーマンの悲哀と成長を感じるために そして自分の姿を投影させて大切なものへ向き合うために きっかけをくれる一冊である。 | ||||
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広告代理店で働き、転職している私には、 そのヌルイメーカーの感覚が とてもリアルに感じられた。 著者の人生の断片がよく感じられる。 主人公と篠崎さんとの微妙な関係。 他にも荻原作品のサラリーマンものでは 一番傑作だと思いました。 中小企業に限らず、一族で組織を支配している 老舗の大企業でもよくある話。 (最近では、某有名料亭、食品メーカーでの偽装問題) 会社員として苦闘している20代から30代には 必読の小説だと思います。 充分ありえる物語。 | ||||
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文体は簡単でユーモアたっぷりの中身です。読書が苦手な私でもどんどん読めました。そして読み終わった後のスッキリ感。読んだあとあーよかった☆って素直に思える本って最近あまりないような気がします。思わず主人公を応援してしまいますよ | ||||
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ある食品会社を舞台にした、ユーモアたっぷりの物語。 会議、苦情処理係、リストラ、会社の私物化の実態など、会社社会の中の、眼を伏せたい様な状況が、描かれている。 しかも、ほとんどギャグとも言えるユーモアを交えて、克明に、しかも、生々しく描かれているので、ニヤけてしまう。 主人公は、少々正義感の強い、一介の若手サラリーマンだ。 この主人公は、生きる事に対して、非常に力強い。 会社には、無理にしがみつこうとはしない。 しかし、かつての同棲相手に対しては、未練タラタラだ。 この未練は、女々しいというより、男として、誠実な印象を受ける。 仕事に対しても、女性に対しても、あまりスマートではない。 それでも、情熱と誠意を感じるので、好感を持てる。 そして、クライマックスの、大きな盛り上がりを迎えるのは圧巻! サラリーマンに勇気を与えてくれる。 | ||||
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会社の体制に向いてない主人公が徐々に変わっていきます。 「お客様の声は、神様のひと言」がキーワード。 序盤の会議の場面は重々しいですが… 頭を下げることって どういうことか 仕事以外の場面でも改めて省みることができます。 | ||||
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とても面白かった。読み終わった時のあと味すっきり。 リストラ候補の集められた吹きだまり部署にいる、うだつの上がらない社員達が、全員カッコ良く思えてきました。 | ||||
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大手広告代理店を辞め、再就職した会社ではいきなりリストラ要員にされ、その上彼女にも逃げられたいわばドン底男が這い上がる訳ではないが、逞しく生きてゆく姿が好感を与える。こういう物語は好きです。 クスリと笑いを誘うところも好みw お気に入りの作家リストに荻原浩が加わったのは確かです。 | ||||
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サラリーマンへのエール小説です。 主人公がハードな状況を自分らしく乗り越えようとする話です。 「リストラ要員の強制収容所」、お客様相談室のメンバーの仕事ぶりは、仕事内容への興味もあって、楽しく読めました。 古い体質の会社、自分の身だけが可愛い上司にうんざりしながらも、(後ろ向きだけど)パワフルに、商品の仕様を勘違いしている消費者・話相手がほしいおばあさん・因縁をつけてお金をゆすりとろうとするやつ・小金が欲しいやくざなどを相手に仕事をこなします。謝罪のプロもいるんです。 だけど一方で、いくら古い体質とはいえ、今の時代でこの設定はないんじゃないの?と考えます。 グローバル化が進んだこともあり、いまの会社は常に競争にさらされているので、「言われたことをやっていればいい」とか、「専務にすりよってるだけ」とか、「爪磨きにいそしむ」とか、そういう人が課長やら部長やらになれる時代はとうの昔に終わっているように思います。 「会社はおでん鍋」の例えもどうもしっくりこなかったです。 サラリーマン小説としてはそのあたりは重要なところだと思うので、読んでいて違和感がありました。でも業界によるのだろうか? 物語としては、文体は明るく楽しく、気持ちよく読めました。 | ||||
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広告代理店から食品会社に販促担当で転職。でもすぐに苦情処理担当へと左遷させられてします。会社にはばかばかしいことがはびこり、毎日いつ辞めようかと考えてしまう主人公。 自分のことを考えてみると、理由はいろいろだけど、仕事をやめたくなることは多々ある。そんな時大事なのでは、いやになってもいいし、ふてくされてもいいけれど、とりあえず続けることなのだと思った。そうしていれば、周りが変わるかもしれない。自分の気持ちが変わるかもしれない。絶好調が続くはずはない。だからなにがあっても、とりあえず続けてみることなのだろう。 | ||||
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主人公が鬱憤を晴らす場面はどのように描かれるか? その瞬間がいつくるのか?今くるのか?とワクワクしながら読ませていただきました。 期待以上に展開にとっても爽快感を覚えました。 | ||||
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ラーメン会社の相談係にまわされた主人公涼平の奮闘を描いたストーリー。 競艇バカの主任の篠崎に教えられながら、成長してゆき、自分と会社のあり方、自分と社会のあり方を、見つめなおしてゆくという作品です。(でいいのかな?) いつものことながらユーモアが効いていて、これがこの作者と作品の魅力だと思います。 ただ難点を挙げれば、オチが意外に普通で、なんとな〜く収束していく感じが、 どの作品も似ていて、ちょっと飽きたかも? | ||||
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文庫本の帯についてるドラマ化決定の文字と陣内さんの顔。私はこの話に登場するある人物(一応伏せておきます)を演じるのには彼しかいないと思います!ページをめくるたびについつい陣内さんの顔が思い出されてニヤけが止まりませんでした(^^) 「リョウちゃん、ほんとはチキンハートだから」 「会社なんて、おでん鍋と一緒だよ」 「素直に聞くのが一番だよ」 「仕事がなくたって金がなくたって、死にはしない。新宿中央公園に行けば生きていけるぞ!」 頭の中に今も溢れてくる言葉たち... 官僚・政治家たちのだらしなさが目に付くこの世の中で、人生をかける価値のあるものが見出せないこの世の中で、なんて心に響く言葉なんだろう! この本で、たくさん笑ってちょっと泣いて、少し前向きになってみて下さい!! | ||||
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荻原浩、「僕たちの戦争」に続く2作品目。前作がイマイチだったので期待して読んだだけにちょっと残念。 レビューワの皆さんが絶賛するほど面白いとは思えなかった。キャラが立っているというのもやり過ぎな感じ=幼稚な感じがするし、話もそれほどドラマチックに展開されるワケでもない。リアリティがあるようでない、笑いがあるようでない(滑っている)、そんな感じ。 奥田英朗あたりと読み比べると作家の力量の違いが歴然。好きな人にはハマれるんでしょうけど・・・。 | ||||
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登場人物とか個性的で面白くて、現実というよりは ちょっとファンタジー?な部分もありますが、 それだけに溜飲がさがる思いです…。前の会社思い出した…。 なんとなく。 面白くてさくさく読めました。萩原浩さんの本は「噂」しか 読んでなかったのですが、他の本もよんでみようかという気になりました。 | ||||
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「お客様は神様です」と、言うように、クレームは、そのお客様からの一言。 このクレームを対処していくのが、佐倉が転属になった食品メーカーのクレーム処理部門。 やる気の無い、リストラ寸前の人間の集まる吹きだまり。 そんな中で、最もやる気の無い先輩は、『能ある鷹は、ハメはずす』ような人で、 彼と組んでからの佐倉の仕事は、もう、ドラマチックですよ。 嫌な事ばかり続く中で、最後は気持ち良く終わってくれました。 登場人物はそれぞれ十分すぎる程個性的で、話は起承転結がはっきりしていて、 難しく考えず楽しめる一冊だと思います。 何所となく古臭さを感じるのも、又、この話の隠し味なのかも知れません。 | ||||
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以前、「明日への記憶」を読んで、おもしろかったので、この本も読んでみた。 「神様からひと言」というタイトルに惹かれたからである。 いわゆるサラリーマン小説のカテゴリーに入るものだと思うが、作者が言わんとすることはわかるのだが、正直、サラリーマンではない私にはピンとこなかった。 ただ、お客様相談室のみんなで一致団結してやくざのクレーマーをやっつけるところは、結構スリリングで楽しめた。こういったところは、作者の力量だなと思う。 「神様からひと言」が、最後に、主人公から発せられるが、正直、肩透かし。これがラストでは、ちょっと名前負けかなと思った。 それで星1つ減。 面白かったけど、2度は読まないだろうなと思う。 | ||||
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理不尽な仕打ち、不本意な仕事、予期せぬハプニング。 目の前の問題に無我夢中で立ち向かううちに閃くことがあります。 何事にも中途半端だった主人公が、手柄の奪い合い、責任の押し付け合いなどの障害を乗り越えて一つの仕事をやり遂げた時“自分の真実”を見つけます。 疲れた時に読むと「苦労しているのは自分だけではない」とホッとします。 | ||||
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プロ野球中日ドラゴンズに、立浪という名選手がいる。彼は、今ではベンチから試合を眺めるいわゆる窓際族の立場にあるのだが、そんな彼がこの本を一心不乱、むさぼるように読んで、救われたというのだ。その話を聞いた私は、大いに興味をそそられ、一体、どんな本なのかと、早速、読んでみることにしたのである。 結論からいうと、この本は、面白過ぎるほど面白い。私も同じサラリーマンとして、窓際族やリストラされた立場にある人の境遇が身にしみて分かるだけに、率直にいって、この本を読んで、彼らが本当に勇気付けられるようなプロットなのだろうかという疑問は感じるのだが、そんな理屈を抜きにして、この本は、一気に読めてしまう面白さに溢れているのだ。 私は、荻原浩を読むのは初めてなのだが、この人は、本当に読ませ上手だと思う。この人の文章には無駄な虚飾がなく、会話中心の一つ一つのセンテンスが短く、流れるように読み進めることができ、それでいて、軽妙洒脱なユーモアのセンスにも事欠いていないのだ。決して純文学的タイプの筆致ではないけれど、才能溢れる作家だと思う。 ちなみに、この作品で作者が言いたかったのは、おそらく、355ページ以降で窓際族の篠崎に語らせている、会社での出世争いをおでん鍋の中の具に例えた名文句であり、多分、立浪選手がチームの中での自らの居場所・存在意義を悟ったのも、この部分からなのだろう。 言われてみれば、本当に篠崎のいうとおりなのだが、我々サラリーマンの多くは、狭いおでん鍋の中での勝ち負けへのこだわりから抜け出せず、毎日、ストレスをため、もがいているわけであり、「サラリーマンに元気をくれる物語」というよりも、私を始めとして、篠崎や凉平の選択をうらやましく思っているサラリーマンの方が多いのではないだろうか。 | ||||
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はっきり言って面白かったです。自分が脚本家ならこんな小説はドラマに仕立てやすいだろうなって読みながら感じていたら、すでにドラマ化されているらしい。 主人公は大手広告代理店から中堅食品メーカーに再就職し、全く畑違いのお客様相談室に配属される。会社的には掃溜め的な部署のなかで、どんどん遣り甲斐を見つけていく。それと並行してプライベートの恋愛問題。いわゆる一寸前にドラマ化された「ショムニ」の男性バージョンってところでしょうか。 最後も何となく感じていたとおりの結末でしたが、たまにはこんな小説を読んでホッとするのも悪くないと思いました。 | ||||
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