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(短編集)
窓辺の老人
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窓辺の老人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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内容的には良いのだが、もう一つのれない。 | ||||
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著者のマージェリー・アリンガムは、クリスティやセイヤーズなどと並び、イギリスの4大女流本格ミステリ作家と称されているが、最近まで日本ではあまり知られていなかったそうです。私も本書が初です。 「キャンピオン氏の事件簿(1)」ということで、シリーズものの1作目のようなのですが、読んでみたら短編集でした。「キャンピオン氏」が何者なのか、予備知識なしに読んだため、最初はかなりとっつきにくかった。読み終えても今一つわかりませんでした。 作風は、クリスティやセイヤーズや、コナン・ドイルなどをほうふつとさせる感じで、「古き良きイギリス」って感じです。ハラハラドキドキはなく、ひねりの聞いたユーモラスなトリックが多くて、登場人物も静かで上品、物語も淡々と進みます。落ち着いて読めます。 解説を読むと、シリーズものらしく登場人物のドラマもいろいろ展開があるようです。 こういうの好きなので、続巻も読むと思います。 | ||||
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好きな人も多いのだと思いますが、私には地味すぎて楽しめませんでした。 謎解きとしては謎に魅力が無く、サスペンスとしてははらはらする要素は無く、キャラクターものとしては人物に個性が感じられない、そんな感じでした。 古ぼけたりんごを食べたような読後感が残りました。 | ||||
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マージェリー・アリンガムによるキャンピオン氏ものの日本独自に編まれた短編集。 「ボーダーライン事件」「窓辺の老人」「懐かしの我が家」「怪盗<疑問符>」「未亡人」「行動の意味」「犬の日」の7篇+「我が友、キャンピオン氏」が収められている。 ちょっとしたウィットのある小気味よい作品が多い。トリックがずばぬけてすごいというのではないが、ひとひねりあり、満足できる。 「窓辺の老人」は老俳優の執念がすごい。 「怪盗<疑問符>」は意外な共通点に驚かされる。 「犬の日」はユーモア小説というべきものだが、ラストで思わずニヤリとさせられる。 | ||||
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英国四大女流ミステリ作家のひとりだそうです。 7つの作品が収録されています。他エッセイ1作品。 必ずしも殺人が起こるわけではなく、詐欺や泥棒などいろいろです。 そして私たちが考える古きよき英国が舞台。 紳士たちのクラブ、銀食器店、田舎のお屋敷。紳士淑女が登場します。 クリスティと並ぶかというと、うーん、かなり難しいと思います。 正直、これが四大女流作家の一人?という気がします。 古臭さを感じるだけで、それが魅力になっていない。 また作品中いくつかは結末の予想がついたりしました。 これは予想できなかったのですが、1作品目の結末はかなりがっくりきましたね。 悪い意味で予想が裏切られました。 ふと思い出しましたが、昔、日本人作家の作品で似たようなの読んだことがある気が。 (「新青年」とかの掲載作品のアンソロジーかな?あれってこれのパクリ?) これってユーモア小説ていうわけでもないですよね。 ちょっと軽めで、飄々とした主人公。 ジーヴスの事件簿みたいな感じで読み継がれているのかな? だとしてもあちらほどは笑えないし、魅力的でもないな。 クリスティの作品ってやっぱりすごいんだなと改めて実感できました。 | ||||
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アリバイ、叙述トリック、心理トリック、アナロジー、エスピオナージュ+帰納推理など 各収録短編の主幹要素はことなり、さまざまな風味をもたせている。 軽やかな文体、事件も単純明快である。 一杯ひっかけながら読むには最適であろう。胃にもたれないサッパリとした味わいのコース。 人懐こそうで脱力ぎみの探偵とやや熱血タイプの警部→警視の掛け合わせも絶妙だ。 詐欺師・泥棒というキーワードが数編にまたがってあらわれる。 殺しを扱う作品が少ないせいか、終章を除き総じて明るめの雰囲気を保っている。 | ||||
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いいね!!速く全冊文庫化を!! ★評価は5. 取り急ぎ・・首を長くしてお待ち致しております!! 東京創元社御中!! | ||||
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英国4大女流ミステリ作家の一翼、アリンガムの短編集。名探偵キャンピオン氏シリーズである。 有名な短編「ボーダーライン事件」はともかくとして、アリンガム作品は実はあまり読んだことがない。いきつけの本屋で平積みしてあったのが目について購入。 名探偵キャンピオン氏は、いわゆる有閑階級の紳士であり、現役警察官に知己を持つという、この時代としてはちょっと典型的な市井探偵。かなり超人的な知識量と推測能力でもって、事件を解決へ導くという話だ。いわゆる英国上流階級の生活や振る舞いが事件の前座としてもろもろ書き込まれており、そのあたりを楽しむというのもなかなか良い読み方かもしれない。 冒頭の「ボーダーライン事件」は、乱歩による短編アンソロジーにも登場する名作である。一度読んだらそのトリック(?)は忘れられないだろう。なかなか破壊的な作品だ。 続く表題作でもある「窓辺の老人」。ロンドンのクラブに必ず毎日早朝からやってきて、お決まりの窓辺に日がな一日座っている有名な老人。ところがある朝・・・という話。クラブを舞台にしたのんびりした話かと思いきや、中盤まで来たところで驚天動地の展開、そしてその真相を探る冒険!という息もつかせぬエンターテインメント。 なかなか楽しめました。事件簿1というサブタイトルは、つまり2を期待してよいのだろうか。 | ||||
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アガサ・クリスティと並び評される作者のようですが、アガサ・クリスティは時代を感じさせないいつ読んでも古さを感じさせない文章ですが、こちらはいかにも古臭い感じで、その古さが良くは感じられませんでした。 途中で読むのを止めてしまいました。 | ||||
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「まーじぇりー・ありんがむ? 知らんなぁ。英国4大女流ミステリ作家の一人とか書いてあるけど、クリスティとセイヤーズしか知らないわ。有名なの?」とか思って手に取ってみたら、1話目「ボーダーライン事件」には何処かで見覚えが。調べたら『世界短編傑作集3』にちゃんと入ってました。済みません、ハイ。しかもタイトルを見て「キャンピオン氏って、隅の老人みたいな人?」とか思っていたら(私だけか)、全然関係無くて、「窓辺の老人」は単に2話目のタイトルでした。キャンピオン氏は飄々とした素人探偵の好青年です。詳しい経歴は著者自身による「我が友、キャンピオン氏」と云うエッセイと、戸川安宣氏による解説に詳しいです。 エキセントリックな所が全く無く、態度もディレッタント的、捜査方法も地味で、推理の手腕も「これは!」と思わせる様な目覚ましい所が無く、作中でも言われている様に、どちらかと云うと幸運に頼る比重が大きいので、他の名探偵に比べて正直インパクトには欠けるのだが、作品全体の雰囲気が優しくて、相方の荒っぽいオーツ警部との掛け合いも楽しいので、そこそこ面白く読める。本格推理よりはユーモア・ミステリに分類されるシリーズだろう。派手ではないが、30年代の古き良きミステリの風味は確かに味わえる。 | ||||
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キャンピオンシリーズ今までの読めるものは図書館で借りてすべて読みましたが これは読んだことがないと思い購入しました。 面白かったです。 一度借りて読んだものも購入したくなりました。 | ||||
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ミステリー黄金時代の英国四大女流推理作家の一人アリンガム女史が生んだ名探偵キャンピオン氏の事件簿の日本版傑作選集第1巻です。今回若い読者には初お目見えの名探偵アルバート・キャンピオン氏はガチガチの堅物でなくゆるくて軽やかな好青年で時には失敗もする所が却って親しみが持てて良いと思いますね。ライバル探偵では推理の成功と失敗で気分がコロッと変わり感情の浮き沈みが激しいエラリー・クイーンと比べるとえらい違いだと思いますよね。それから親友のオーツ警視との掛け合いのしゃべくりは読んでいて楽しく、二人が信頼関係で結ばれていながらもオーツ警視が負けず嫌いで内心プロが素人に負けるのを悔しく思っている気持ちが滲み出ているのが何とも微笑ましいですね。今もキャンピオン氏の推理物語が多くの人に愛されている理由は、ミステリーとは別にこういったゆるくて軽やかな古き良き時代の人情味の部分にあるのではないかなと思いますね。 『ボーダーライン事件』むし暑い夏の夜に起きた射殺事件は歴然たる容疑者には犯行が不可能に思えたのだが・・・・。とても単純な事なのですが常識にとらわれない逆転の発想が新鮮で素晴らしい効果を上げていますね。『窓辺の老人』20年間毎日欠かさず社交クラブの窓辺に佇み続けた老人が医師により死亡が確認された後に翌日再び姿を現す。トリック自体は想定内でしたが、珍しく動機の面で内部事情に通じたオーツ警視に軍配が上がるのが愉快でしたね。『懐かしの我が家』カジノで会った知人一家から話を聞いたキャンピオンは詐欺師と確信し彼女の屋敷へと乗り込むのだが・・・・。油断して悪党に不覚を取ったり推理は外れたりと今回のキャンピオン氏は災難でしたね。でもまあ最後は「終わりよければ全てよし」のほのぼのとした結末ですね。『怪盗〈疑問符〉』身体が曲がった格好から〈疑問符〉と呼ばれる怪盗の正体を見破るキャンピオンの鮮やかな名推理。犯人に関する推理はお見事と感心しますが、数字の取り違えによる関係者との誤認はあまりにも出来過ぎの作為的な偶然ですね。『未亡人』ワイン売買のうますぎる話の調査を依頼されたキャンピオンは即座に悪事を暴きオーツ警視に手柄をプレゼントする。素人探偵の直感の閃きと鋭い観察力の組み合わせは恐い程に良く当たりますね。『行動の意味』有名な老エジプト学者が何故か女ダンサーの追っかけをして寄席小屋を回る謎の意味を推理するキャンピオン氏。突飛な発想のユニークさに感心し少々いかがわしい友でも「持つべきもの」だなと思わせられますね。『犬の日』海辺の避暑地を訪れたキャンピオンは犬と老人と娘のいる光景に出くわしその意味が理解できずに頭を悩ませる。犬が滅法好きな著者が何を見ても犯罪と結び付けたがる探偵をからかっていますね。『我が友、キャンピオン氏』著者が自作探偵を実在の友人であるかの様に生き生きと思い出を語る好エッセイで、「ボーダーライン事件」では自身を登場させて探偵に「マージェリー?」と呼び掛けさせる程で女史の彼に対する愛着の深さを感じさせますね。 | ||||
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[収録作品] ボーダーライン事件 窓辺の老人 懐かしの我が家 怪盗〈疑問符〉 未亡人 行動の意味 犬の日 我が友、キャンピオン氏(エッセイ) 日本オリジナル編集の短編集第一巻。 1930年代に書かれた作者初期の短篇、その多くが〈ストランド・マガジン〉に発表された物だが、同じ雑誌に掲載されたホームズ譚を思わせるアイデアの冴えと巧みな展開の妙が味わえる。 長編『屍衣の流行』や『霧の中の虎』のような重厚さは無いが、軽妙で優雅な語り口と僅かな紙数で鮮やかに登場人物を描き分ける筆力はさすが英国四大女流ミステリ作家の一人とされるだけある。 アンソロジー・ピースとして知られる一種の不可能犯罪物「ボーダーライン事件」も面白いが、キャンピオンがとんだ災難に遭遇する「懐かしの我が家」や奇妙な新発明を巡る発端から意外な展開を見せる「未亡人」といったコン・ゲームを題材にした作品のスラップスティック喜劇的な愉快さを堪能。また初期のピーター卿を思わせるキャンピオンのノーブルなキャラクターも好ましく、登場人物たちとの丁々発止なやり取りも微笑ましい。 しばし時の経つのを忘れる、クラシックな探偵小説を読む悦びに満ちた好短編集。続編の速やかな刊行と未訳長編の紹介も期待したい。 | ||||
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