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(短編集)

窓辺の老人



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【この小説が収録されている参考書籍】
窓辺の老人 (キャンピオン氏の事件簿1) (創元推理文庫)

窓辺の老人の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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No.1:
(8pt)

窓辺の老人の感想

英国四代女流ミステリ作家のひとりマージェリー・アリンガムの、キャビオン氏の事件簿Ⅰと銘打った一冊です。古典を読むと内容はともかくとして、現代と余りにもかけ離れた環境や習慣などに
戸惑いを覚えて、当時でこそのトリックだと思うものがほとんどです。でもこの本に収められているものは、七編ともそれほど違和感がなく現代でも無理なく通る話です。個人的には
「懐かしの我が家」が好みです。七編とも殺伐とした殺人事件がなくコンゲームのような内容の話しが多いせいでしょうか、肩の凝らないリラックスして読めるミステリです。主人公の
キャビオン氏も正体がはっきりしないという設定で書かれており、時に触れて彼が漏らす言葉で素性が推察されるというようなキャラクターです。本のタイトルになっている「窓辺の老人」も
組み込まれたいろいろな謎をすっきりと収める話の持って行き方は上手いです。小品と云えばそんな感じもしますが良い感じの作品ばかりで、ちっとした時間に珈琲片手に読むにはぴったりの本と云えるでしょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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