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みずは無間
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みずは無間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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ファーストコンタクトに重きは置いていませんが、ファーストコンタクトもありーのハードSFってところですかね。あまりにも地球外生命体が出てこないので、ずっと出てこないのかと思いました。 SFとしては面白いです。いろんなガジェットを放り込んでくる。スケールもかなり大きい。ただ、物語としては星3つが良いところですね。残念ながら他の作品を読んでみようかという気にはならない。 | ||||
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どうしても「透」と「みずは」が、『恋人』であった事に納得がいきません。 「俺」は知的でクール。「彼女」はどうしようもない女で、常に俺に依存していた。 元地球上のオリジナルの俺は、そんな彼女にうんざりしていたが、見捨てることができなかった。 永遠の時を経ても変わらない「AI」という仮想人格に「俺」はコピーされ、地球を出た。 そして今も、宇宙の片隅でムゲンにその悪夢に苛まされている。 AIの俺は自己複製などをして、彼女のいない世界を目指したが、ダメだった。 やはり、もうこの宇宙から逃げるしかない。 だがそれまで決して、俺は自己崩壊しない。何故なら、ひどく冷たい男だからだ。 ――違うのではないでしょうか。 こういう男こそ、どうしようもない相手と、どうしようもなく平凡な家庭を持ち、 若者(あるいは子供たち)から「結婚なんてしたくないよねー」と一概に 言われるような人生を歩み、ありきたりで、不幸に生きていく、 だけど、とても在り難い、たった一人の「どこにでもいるお父さん」だと思います。 だから、どうしてオリジナルの俺が「みずは」と別れず、また結婚もせず、 中途半端な距離を取り、グズグズと結論を出さなかったのか、わかりませんでした。 もしかしたら二人は血縁であるか、義母や義姉な関係が前提にあり、 素直に結婚に至らないのではと疑いましたが、どうもそういう訳では無さそうで、 主人公とみずはが「どこで出会ったのか」「どういう出会い方をしたのか」のか、といった 切り出しのシーンも一切見受けられず、(見逃していたらごめんなさい)、 SFとかファンタジーとかいう前に、人間としての「設問」も「答え」も提示されていない気がします。 帯で著名な方々が、「ハードSF」「究極のストーカー小説」「恋愛小説」「ホラー小説」 「いま」の問題を表現しているとおっしゃっているが、 僕にとって、これはすこし懐かしい「ライトノベル」だった。 だけど「ライトノベル」として面白かったかと言われると、微妙でした。 答えがない、終わりがないから。 物語で提示されたブラックホールの様に、 どこまでもうすく、どこまでもながく引っ張られ、小さくてちっぽけな意志は、 だけど限りなく受動的で、外から「変革」がもたらされる事を、待つだけです。 ここから、「はじまり」はこない。永遠に朝日は昇らない。 だから無間にループする闇でもいい。でもその無間にループする闇を、 最後の最後にクッソ非常識な真似をしてでも、その一角をブチ開けて欲しかった。 どや? 目新しくて眩しかろう? 開いた口が塞がらんやろう? 非現実的で、悲惨で、圧倒的な可能性と質量をもつ未来が映っとるやろ? みたいな結末がよかったです。(贅沢な読者の小並感) | ||||
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斬新なストーリーで、話の舞台ができあがるまでに半分以上のページが費やされている。特異な設定に無理なく持っていくためにそれだけページが必要だったということだと思う。残り1/3ほどになってから意外な事実が明らかにされ展開が急にスピードアップしてくるが、そこまで飽きずについていくのが難しいと感じた。その辺りで盛り上がりかけるがまたトーンダウンして最後は結末というよりはエンドレスな終わり方になっており、フィジカルな実態を伴わずに思考だけを頭のなかでぐるぐる回していると陥ってしまいそうな袋小路を描きたかったのか。唯一AI同士の戦いの描写がアクションっぽいが、ヒーローもヒロインも登場しない地味な展開で思考実験をトレースしているような不思議な小説だった。この不思議感が楽しめるかどうかが面白いと思えるかどうかの分かれ目だろう。万人受けするものではなさそう。 | ||||
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難しい用語が多々有って読み辛かった ただ、内容はこれ以上なく壮大で恐ろしくもあり面白くもある 読んで損という事はなかったな | ||||
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Twitterのタイムラインにタイトルが複数回現れた上に、グレッグ=イーガン好きに薦められていたので読んでみた。 確かにグレッグ=イーガンの作品に通じる設定。一方で、グレッグ=イーガンの作品はその設定とテーマが直結しているのに対して、この作品のテーマは設定ではなくて、あくまで人に見える。 文章から感じられる雰囲気もとてもウェットで、自分は苦手。読んでいてあまり楽しい気分にならない。 でも、食い合わせが悪そうなこの二つの要素が絡み合って、SF設定のハードさにもかかわらずスラスラ読めたのは、面白い感覚だった。 | ||||
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「虚無回廊」の人工実存がイーガンの“ポリス”よろしく自分自身をディアスポラし、ベンフォードの「銀河の中心」シリーズ(とくにシャンデリア時代)の銀河空域を旅する…といった仕立ての本編。そして、現代といって差し支えない地球における、彼と彼女の思い出。それらが交互に語られ、やがて渾然と絡み合っていきます。 前者のパートはおおいに楽しめました。しかし、残るパートは…過食症で依存症というメンヘラ彼女が徹底して露悪的に描かれ、閉口しました。販売政策上仕方なかったのでしょうが、表紙の装画はいくらなんでも美化しすぎです。 SFを期待している読者がこうした現代の物語を読みたいかというと、いささか疑問に感じます。また、主人公である人工知能が、こんな彼女との記憶を反芻し続けることへの説得力も希薄であり、物語に没入できませんでした。 彼女との交流について、もっと別の描写アプローチがあったろうと思うと残念です。 本作はSFコンテスト受賞作との触れ込みです。しかし実際は(電子版には収録されていないらしい)巻末の選評で示唆されている通り、候補作から消去法でやむなく残さざるを得なかった作品なのでしょう。 | ||||
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