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双頭の悪魔
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双頭の悪魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 61~80 4/5ページ
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「月光ゲーム」「孤島パズル」に続く有栖川作品第3作にして、著者の最高傑作です。 川を挟んで一つの橋で結ばれている2つの村。その村の向こう側に江神とマリア、手前の村にアリスたちと分かれた状態で、嵐により決壊した橋。そして断絶された2つの村で起こる謎の連続殺人。 推理小説史上前代未聞の3つの「読者への挑戦状」を読者に突きつけた本書は、謎解きもさることながら、700ページ近い作品を飽きさせずに読ませる著者の語り口は、実に見事と言うほかありません。 | ||||
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メインヒロインのマリアが殻に閉じこもってある村に隠れ、それをアリスたちが連れ戻すという出だし。なぜマリアがこんな心理状態になったかは孤島パズルにあるため、そっちから先に読んだほうが物語りに入りやすいと思う。大雨のために橋が壊れてしまって、分離した2グループにそれぞれ趣向凝らした大事件が。よく考えられてるし、リンクの仕方もうまいと感じた。もちろん現実味はきわめて薄いが、本格ミステリーにそういう事を言ってはいけないだろう。有栖川の持てる才能を存分に発揮した力作と思う | ||||
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私がこの作品に触れたのは高校のときに渡辺マリナさん主演でやっていたTVドラマ?を観たのが初めでした。当時はまりにはまりビデオに撮った友達にビデオをかりて何度も観ました!! という訳で良くも悪くもそのドラマのイメージが重なり厚い本なのにスラスラ読むことができました。 外界との接触を断ち自らの創作に没頭している人達の住む芸術家のコミュニティ木更村、そこに迷い込んだ?有馬麻里亜(アリママリア)を連れ戻す為に動き出す江神二郎はじめとする英都大学推理小説研究会の個性あふれるメンバー達。静かに淡々と推理する江神とは対照的にあーでもない、こーでもないとワイワイガヤガヤ推理していく望月、織田、そして有栖川!! 何といってもカッコ良い詩人、志度晶! 不思議な村で個性豊かな面々を巻き込んでおこる殺人事件!!ドップリはまってしまいました。 | ||||
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私がこの作品に触れたのは高校のときに渡辺マリナさん主演でやっていたTVドラマ?を観たのが初めでした。当時はまりにはまりビデオに撮った友達にビデオをかりて何度も観ました!! という訳で良くも悪くもそのドラマのイメージが重なり厚い本なのにスラスラ読むことができました。 外界との接触を断ち自らの創作に没頭している人達の住む芸術家のコミュニティ木更村、そこに迷い込んだ?有馬麻里亜(アリママリア)を連れ戻す為に動き出す江神二郎はじめとする英都大学推理小説研究会の個性あふれるメンバー達。静かに淡々と推理する江神とは対照的にあーでもない、こーでもないとワイワイガヤガヤ推理していく望月、織田、そして有栖川!! 何といってもカッコ良い詩人、志度晶! 不思議な村で個性豊かな面々を巻き込んでおこる殺人事件!!ドップリはまってしまいました。 | ||||
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有栖川有栖氏の最高傑作であるばかりか、新本格派(と言ってもさまざまですが、少なくとも推理の過程に重きをおく作家グループ)の到達点の一つだと思います。 名探偵江神先輩の名推理だけでなく、アリスたちがぐるぐるとあーでもない、こーでもないと議論を重ねていく過程が非常に面白い作品です。 原稿用紙で1000枚を越える大作ですが、何回読み返しても興が薄くなることのない、むしろいつも、えっ、もう終わりという感じで読了している作品です。(10回ほど再読しています) ただし、欠点が無いわけではありません。 第一の殺人が起こるまでが結構長い。(悠揚迫らぬ筆致とも言えます) 被害者が洞窟の中のどこで絵を書いていたかを誰も知らなかったと言う点が推理の前提になっているが根拠が薄弱。 刑事が被疑者たり得るアリスたちに情報を洩らし過ぎ。 真犯人のそもそもの動機が現在の木更村を守ることにあるにもかかわらず、木更村の中で殺人事件を起こしている点があまりと言えばあまりにお馬鹿すぎ。 (警察がどかどかと踏み込んでくることは当然予測できたはずだし、それでなくとも婚約者を殺された女主人が悲しい思い出のある村を解散するかもしれない) 以上、特に動機面はお世辞にも出来がいいと言いかねる作品ですが、これらの欠点を補ってあまりあるのがこれでもかと言う推理の積み上げです。本格推理小説という言葉がこれくらい当てはまる作品はちょっと他に見当たりません。 | ||||
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1992年に出た単行本の文庫化。 有栖川有栖は非常に振れ幅の大きい作家だと思う。どうしようもない手抜き作品があるかと思えば、キラリと輝く逸品もある。 本書の場合は、掛け値なしの傑作だった。 トリックも見事だが、(有栖川氏にしては珍しく)プロットも良く練り込まれている。結末で謎が解けていくあたりは圧倒的で、読後もしばらくは興奮が収まらないほどだった。 著者の最高傑作と思う。 | ||||
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1992年に出た単行本の文庫化。 有栖川有栖は非常に振れ幅の大きい作家だと思う。どうしようもない手抜き作品があるかと思えば、キラリと輝く逸品もある。 本書の場合は、掛け値なしの傑作だった。 トリックも見事だが、(有栖川氏にしては珍しく)プロットも良く練り込まれている。結末で謎が解けていくあたりは圧倒的で、読後もしばらくは興奮が収まらないほどだった。 著者の最高傑作と思う。 | ||||
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それなりに本格してますけど、けっこう読み終えたらパッとしなかった事に気付きます。川が大きなポイントになってますね・・。行き来できない状態で、互いの場で事件が起こるという設定も強引ながらアイデアは認めます。しかし、やはり強引さがかなり目に付くし、動機などもごったに状態でパッとしませんでした。孤島パズルは程よい長さでよかったけど、今回はちょっと長すぎです。持ってるブックカバーに収まらないし重いし、読者への挑戦状が3回にも渡って挿し込まれてるとこが、なんか嫌味な感じー! | ||||
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それなりに本格してますけど、けっこう読み終えたらパッとしなかった事に気付きます。川が大きなポイントになってますね・・。行き来できない状態で、互いの場で事件が起こるという設定も強引ながらアイデアは認めます。しかし、やはり強引さがかなり目に付くし、動機などもごったに状態でパッとしませんでした。孤島パズルは程よい長さでよかったけど、今回はちょっと長すぎです。持ってるブックカバーに収まらないし重いし、読者への挑戦状が3回にも渡って挿し込まれてるとこが、なんか嫌味な感じー! | ||||
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本書、「双頭の悪魔」は、 「月光ゲーム」「孤島パズル」の3部作の3作目です。著者と同じ名前の 有栖川有栖(学生)と、先輩の江神二郎氏が 活躍するシリーズです。2作が非常に面白かったので、とても期待しました。 本書も面白いです。 人間関係や、動機。謎解きもそこそこ。 あと、3作目ですから、登場人物の関係が 色々と進化したりして。ただ、先の2作が傑作だったので、 本書は少し期待しすぎたためか、イマイチでした。でも、2作読んだら、これも読みますよね、普通。 損は無いですよ。 普通に本書、面白いですから。 | ||||
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本書、「双頭の悪魔」は、「月光ゲーム」「孤島パズル」の3部作の3作目です。著者と同じ名前の 有栖川有栖(学生)と、先輩の江神二郎氏が活躍するシリーズです。2作が非常に面白かったので、とても期待しました。本書も面白いです。人間関係や、動機。謎解きもそこそこ。あと、3作目ですから、登場人物の関係が色々と進化したりして。ただ、先の2作が傑作だったので、本書は少し期待しすぎたためか、イマイチでした。でも、2作読んだら、これも読みますよね、普通。損は無いですよ。普通に本書、面白いですから。 | ||||
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学生アリス、江神氏シリーズ三作目。 これで終わりじゃないって聞いて安心しました、先生。お待ちしてます、ねばり強く。 今回は少々趣向が変わっているやもしれません。 アリス・マリアの両視点から描かれてゆく、二つの殺人事件。 交錯してゆく謎、二つの村を覆う謎、そして何より「人間」の謎。 こんな村本当にあったらすごい。でも、あってほしいなんて思っちゃいました。 「ここからいつか出て行く、でも今はもう少し...」 マリアの心理描写も素晴らしい。 私はよくわかる。今の私と一緒だ。 このままじゃいけない、こんなぬるま湯につかってていいわけない。でももうこれ以上歩けない、歩きたくない。進むのが怖い、こんなに辛いんだからもう少し...でも、先に進まなきゃ。 吾輩がおりました(苦笑)。 私はシドが好きだ。私に近いと思う是。 そしてやはり江神氏。かっこよすぎだってば。 貴方の過去は痛々しい。私も貴方がいてくれることにありがとう、と言います。 やはりマリアが江神氏に憧れているのでしょうね...何かしてあげたい、と思う。アリスとは一緒にふざけあえる。 アリスは少しだけ、マリアを思い始める...いや、気づき始める。 やはりこのシリーズは青春小説でもあるようで。 全作「孤島パズル」を読んでいると、尚深みがまします。 そしてあげるべくはモチさん信長さんリターン★祝♪ O・ヘンリー、大いに笑わせて頂きました。 | ||||
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学生アリス、江神氏シリーズ三作目。これで終わりじゃないって聞いて安心しました、先生。お待ちしてます、ねばり強く。今回は少々趣向が変わっているやもしれません。アリス・マリアの両視点から描かれてゆく、二つの殺人事件。交錯してゆく謎、二つの村を覆う謎、そして何より「人間」の謎。こんな村本当にあったらすごい。でも、あってほしいなんて思っちゃいました。「ここからいつか出て行く、でも今はもう少し...」マリアの心理描写も素晴らしい。私はよくわかる。今の私と一緒だ。このままじゃいけない、こんなぬるま湯につかってていいわけない。でももうこれ以上歩けない、歩きたくない。進むのが怖い、こんなに辛いんだからもう少し...でも、先に進まなきゃ。吾輩がおりました(苦笑)。私はシドが好きだ。私に近いと思う是。そしてやはり江神氏。かっこよすぎだってば。貴方の過去は痛々しい。私も貴方がいてくれることにありがとう、と言います。やはりマリアが江神氏に憧れているのでしょうね...何かしてあげたい、と思う。アリスとは一緒にふざけあえる。アリスは少しだけ、マリアを思い始める...いや、気づき始める。やはりこのシリーズは青春小説でもあるようで。全作「孤島パズル」を読んでいると、尚深みがまします。そしてあげるべくはモチさん信長さんリターン★祝♪O・ヘンリー、大いに笑わせて頂きました。 | ||||
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長いけれど、どんどん先が読みたくなる・・・有栖川作品の特長です。 登場人物の設定にに無理がある(元アイドルが田舎にぽっこり居たり・・・)し、犯人の動機もちょっと首をかしげたくなる非現実的なところがありますが、小説として面白いのです。 しかし、キャラクターの描写はすばらしいと思う。 読み終わるころには、誰しも学生アリスや江神さんを愛しく思うはずです。 | ||||
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長いけれど、どんどん先が読みたくなる・・・有栖川作品の特長です。登場人物の設定にに無理がある(元アイドルが田舎にぽっこり居たり・・・)し、犯人の動機もちょっと首をかしげたくなる非現実的なところがありますが、小説として面白いのです。しかし、キャラクターの描写はすばらしいと思う。読み終わるころには、誰しも学生アリスや江神さんを愛しく思うはずです。 | ||||
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世間では評判の高い作品のようですが、とてもそうは思えません。最後に明らかになる真相、見事に辻褄が合っていません。(例えて言うなら)「夜店でロレックスの時計を前金で買う人」など、存在しようがないのです。着想に肉付けをしていく過程で、リアリティを疎かにしてしまったということでしょうか。追記 「なぜ第一の被害者は珍妙な状態になっていたのか」に対して用意された答えは・・・ 「ロレックス、どうせ買うなら一流店、しかもできれば後払いで」というのが、合理的な考え方ではないでしょうか。 | ||||
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世間では評判の高い作品のようですが、とてもそうは思えません。最後に明らかになる真相、見事に辻褄が合っていません。(例えて言うなら)「夜店でロレックスの時計を前金で買う人」など、存在しようがないのです。着想に肉付けをしていく過程で、リアリティを疎かにしてしまったということでしょうか。追記 「なぜ第一の被害者は珍妙な状態になっていたのか」に対して用意された答えは・・・ 「ロレックス、どうせ買うなら一流店、しかもできれば後払いで」というのが、合理的な考え方ではないでしょうか。 | ||||
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江神アリスコンビの中でも出色といえる作品。「孤島パズル」の登場人物、アリスといいコンビの「有馬麻里亜」が、傷心から旅に出た先は・・・ 夏休みの自由な空気といい、大学生という、まだ純粋に生きられた時代といい、(昨今は「スーフリ」などという、大学生の皮をかぶったチンピラが横行してますが)なにか、きゅんと切なくなる一冊である。日本美術界の胡散臭さやほこり臭さはそのままに、なんだか、自分が大学生にもどったかの錯覚を起こしてしまう。このあと、英都大学推理研究会の面々はどうなったのかな。友人を思うような気分になります。作者は本当に「描ける」ひとだとおもいます。どうなったのかなあ、みんな。 | ||||
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江神アリスコンビの中でも出色といえる作品。「孤島パズル」の登場人物、アリスといいコンビの「有馬麻里亜」が、傷心から旅に出た先は・・・ 夏休みの自由な空気といい、大学生という、まだ純粋に生きられた時代といい、(昨今は「スーフリ」などという、大学生の皮をかぶったチンピラが横行してますが)なにか、きゅんと切なくなる一冊である。日本美術界の胡散臭さやほこり臭さはそのままに、なんだか、自分が大学生にもどったかの錯覚を起こしてしまう。このあと、英都大学推理研究会の面々はどうなったのかな。友人を思うような気分になります。作者は本当に「描ける」ひとだとおもいます。どうなったのかなあ、みんな。 | ||||
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友人が好きで、読んでいる有栖川さんの本です。 あまり、小説家シリーズの方は好きではありません。 トリックも、イマイチなので。こっちの学生アリスの方がずっと良いと思うのですが。 ちなみに、有栖川有栖シリーズ以外の短編集の方が面白いと感じることが 多いです。 この「双頭の悪魔」は間違いなく、一番面白いと思います。前作の孤島パズルを読んでいないと分からないところもあると思いますが、 取り敢えず、この本は面白いので読んでみて下さい。 ある「覆面座談会」では「この人はこれ以上のものは書けないね」とまで 言われた作品です。 | ||||
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