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双頭の悪魔
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双頭の悪魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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大長編、3つの挑戦状、のわりには普通かと。読後感もこれと言って特筆する部分もなく、あまり印象に残らないかな。 | ||||
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新本格ミステリにおいて、有栖川有栖は押しも押されもせぬ人気作家だ。僕もこれまでに30冊は読んでいると思う。しかし面白く読んだ記憶が残っている作品は、思いのほか少ない。『46番目の密室』『マジックミラー』『スウェーデン館の謎』『マレー鉄道の謎』『鍵の掛かった男』ぐらいだろうか。 では、なぜ有栖川有栖を読むのか? それは、この人のミステリに向ける眼差しに、好ましさを覚えずにはいられないからだ。だから作品的にはいまいちでも(すみません)、まあいいかと大目に見たくなってしまうのである(でもさすがに最近は食傷気味で、もうそろそろいいかなと思っているところ…)。 本作『双頭の悪魔』は、長らく積読にしていたのをやっと読もうという気になって読了した。学生アリスシリーズと呼ばれる作品群のひとつであり、1992年に発表された初期の代表作である。内容からするとちょっと仰々しい題名だが、青春ミステリとしても読ませるし、ラストの犯人との対決シーンもなかなかよかった。 本来なら★4つ! といきたいところだけれど、1カ所小さな記述ミスを発見。以下、正誤として挙げておこう。 【P531 終わりから2~1行目】 ×「手紙を書いたものの、その相手にばったり出くわしたので手渡し、そのままポケットに入れて持っていたのかもしれない」 ○「手紙を書いたものの、その相手にばったり出くわしたので手渡す必要がなくなり、そのままポケットに入れて持っていたのかもしれない」 実は、有栖川作品にはこの手のうっかりミスがちょくちょくある。しかも、どういうわけか重版の際に訂正されずそのまま、というケースが多い。本作でも、僕が読んだ第7版では直っていなかった。ロジックを売り物にしている以上、こんな小さなミスでも読者にストレスを与えると思う。その後の版では直されていることを願う。 追記 後日、書店で立ち読みした最新の第20版では「手渡さず」というふうに、ちゃんと直っていました。 | ||||
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ミステリー好きの評判がいいので読んでみたが、長いわりにトリックがそれだけ?って拍子抜け。(小ネタをか重ねている印象) 登場人物も多すぎて、いらんところが多すぎる。 もっと説明しなあかんやろってところもあるのに。 期待外れ。 | ||||
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口コミが良かったので月光〜孤島〜双頭、3冊同時購入。 順序通り通しで読みました。 この作品が、中でもよくできているとは思いますが マリアが別人のような感じがするのと、マリア、アリス 各人の語りの中で、同じようなくだけた、ギャグ言うような 語りグチが、かぶって気になる部分でした。 大勢の方が書かれているように3冊の特徴が登場人物の多さをカバーできていなく 誰の会話かが分かりづらい箇所があることと、似ている感じの人が多いのも 少々手間取る部分でした。 と言うわけで、有栖川作品はこれで卒業になりそうです。 | ||||
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『お勧めミステリー』なんてミーハーなワードで検索して、この「双頭の悪魔」を知りました。 兎に角本格なのだ、トリックが凄いのだ、必見だ、と賛美されていたので、 これを読むために「月光ゲーム」から購入し「孤島パズル」を読み終え、ついに!と読み始める事にしました。 私にとって有栖川有栖さんの文章は、決して読みやすいわけではありませんでした。 どちらかと言えばくどく感じる部分もありました。 それでも前2作品を読み終えた時には、探偵役の江神、ワトソン役のアリスに愛着が湧いていて、3作品目もいけると踏んでいたのですが…今作において主人公的な立ち位置で登場するのが、2作品目から登場したマリアで、私はこのキャラと波長が合わなかったのです。 うーん?と首をひねってしまいたくなるような行動理念や周囲の彼女への接し方が先にあり、そんな彼女が中心となるパートは、その内心描写がふんだんに盛り込まれていて読むのが苦痛になり、斜めに読み飛ばしてしまったところもあります。 「空前絶後のトリック」や「大ドンデン返し」とは思いませんでしたが、 本格推理ミステリーとして、2時間ドラマ化されてもおかしくない丁寧な内容であったと思います。 キャラクターにもっとのめり込めたら、大満足できたであろう、と思えた作品でした。 | ||||
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警察介入させないで捜査してるのにもたもたしすぎだ。江神とマリア、犯人の一人についての大事な密談を不用意に誰かに聞かれちゃいましたーテヘペロwww緊迫感なさすぎでもう酷い。このおかげで重要参考人があっさり命を落とすはめに…… ラストもあっさり誰かさん亡くなるというか放置プレイするし……こんなにモタモタして裁判できるのか?捕まった人以外の2人か…無罪になるであろう。 | ||||
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芸術家達の村は閉鎖的で,川向うの村とも交流は乏しかった. 大雨で氾濫した川の両側で起きた3件の殺人の真相は? 行き来できないどこか,互いに連絡すらとれない川の両側で生じた殺人事件という不可能殺人が この作品のテーマである. 必要なヒントを示し,読者に挑戦するというスタイルは古き良き時代のミステリーの味わいがある. とはいえ,この不可能殺人を可能にさせた真相は,今の感覚で読むで少々弱い. パズルを解く面白さよりも意外性を求める読者にはお薦めできない. | ||||
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学生アリスシリーズ三作目。有栖川先生の本格ミステリーです。 今回もお馴染みの読者への挑戦は健在で、何とこの一本の長編の中で三回も挑戦されてしまいます。んーチャレンジャー! 有栖川先生の作品を通して言える事ですが、読者には謎を解くためのヒントが全て提示され、探偵と完全にフェアな状況での謎解き対決が出来ます。私にしても小説を読む時間より、推理する時間のほうが長かったかもしれません。 ただ愚かな私は謎解きが好きなだけで、推理小説を文学として楽しむ事が出来ません。ですから全ての謎が出そろい「さぁここから謎解きだ!」という所までは非常に退屈でした。その一方同シリーズの「女王国の城」は私のようなアホでも冒険小説として終始楽しむ事が出来たので、個人的にはそちらの方をおすすめします。 | ||||
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仕方ない事だと思うが章立てで誤魔化しているいるけど、2つの舞台が行き来できる状態にある時間帯が結構長いですよねこれ、 | ||||
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大江健三郎の『燃え上がる緑の木』が四国を舞台にしなければならないか、と言えばそんな根拠は、著者の故郷という以外にはないはずである。本書も、著者の両親の故郷である以上の事が含まれている訳ではないだろうものの、やはり同じ四国の山奥が舞台になっている。本書は『燃え上がる緑の木』よりも前に出ている。 探偵小説、推理小説に詳しい人なら細部のプロットがどれどれから採られているか、それくらいは上げてくれるだろうものの、そんな博識は私にはない。四国の片田舎で横溝正史のようなこんな複雑な殺人事件は起こらないだろうし、ディテクティブとしてさして新しい提起があったとも思われない。奇しくも、新興宗教めいた芸術家たちの孤立した社会を描くことになったのは、文学表現の妙技は通底し得ないものの大江の続編『宙返り』を予言的に含んでいたかのようではある。 敢えて言えば、龍河洞という実在の史蹟があるが、また、スキー場や盲導犬の訓練所は香川県側にあるが、吉野川や大歩危は実在であるのに対して本書の舞台である杉森、夏森や木更という地名は全くの虚構(フィクション)である。冗談で言えば、双頭とは著者と大江のことだったのかもしれない。 | ||||
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本題の殺人事件が起こるまでがかなり長いし、事件が発生してからの話もさほど起伏に富んでいるわけではないにもかかわらず、この大作、なかなかおもしろく読ませてくれるのである。作者の、クイーン流の論理優先スタイルを目指そうという発想が、登場人物の描き方も含め自然な流れを生み出しているのかもしれない。めまぐるしい展開と派手な見せ場だけが小説のおもしろさというわけではないのだ。 手がかりから導き出されるロジックはさすがに見事で、結末の意外性も充分なのだが、最後にあばかれる秘密には、やはり無理があると思う。一陽来復さんがレビューで問題ありとしているのも、ここだろうが、有名監督による映画化で知られる外国の先例からもわかるとおり、犯人は完全に捜査圏外に隠れていられるというのが、このトリックの成立条件だと思うのだが。 | ||||
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本題の殺人事件が起こるまでがかなり長いし、事件が発生してからの話もさほど起伏に富んでいるわけではないにもかかわらず、この大作、なかなかおもしろく読ませてくれるのである。作者の、クイーン流の論理優先スタイルを目指そうという発想が、登場人物の描き方も含め自然な流れを生み出しているのかもしれない。めまぐるしい展開と派手な見せ場だけが小説のおもしろさというわけではないのだ。 手がかりから導き出されるロジックはさすがに見事で、結末の意外性も充分なのだが、最後にあばかれる秘密には、やはり無理があると思う。一陽来復さんがレビューで問題ありとしているのも、ここだろうが、有名監督による映画化で知られる外国の先例からもわかるとおり、犯人は完全に捜査圏外に隠れていられるというのが、このトリックの成立条件だと思うのだが。 | ||||
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それなりに本格してますけど、けっこう読み終えたらパッとしなかった事に気付きます。川が大きなポイントになってますね・・。行き来できない状態で、互いの場で事件が起こるという設定も強引ながらアイデアは認めます。しかし、やはり強引さがかなり目に付くし、動機などもごったに状態でパッとしませんでした。孤島パズルは程よい長さでよかったけど、今回はちょっと長すぎです。持ってるブックカバーに収まらないし重いし、読者への挑戦状が3回にも渡って挿し込まれてるとこが、なんか嫌味な感じー! | ||||
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それなりに本格してますけど、けっこう読み終えたらパッとしなかった事に気付きます。川が大きなポイントになってますね・・。行き来できない状態で、互いの場で事件が起こるという設定も強引ながらアイデアは認めます。しかし、やはり強引さがかなり目に付くし、動機などもごったに状態でパッとしませんでした。孤島パズルは程よい長さでよかったけど、今回はちょっと長すぎです。持ってるブックカバーに収まらないし重いし、読者への挑戦状が3回にも渡って挿し込まれてるとこが、なんか嫌味な感じー! | ||||
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