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双頭の悪魔
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双頭の悪魔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.98pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 81~91 5/5ページ
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友人が好きで、読んでいる有栖川さんの本です。あまり、小説家シリーズの方は好きではありません。トリックも、イマイチなので。こっちの学生アリスの方がずっと良いと思うのですが。ちなみに、有栖川有栖シリーズ以外の短編集の方が面白いと感じることが多いです。この「双頭の悪魔」は間違いなく、一番面白いと思います。前作の孤島パズルを読んでいないと分からないところもあると思いますが、取り敢えず、この本は面白いので読んでみて下さい。ある「覆面座談会」では「この人はこれ以上のものは書けないね」とまで言われた作品です。 | ||||
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学生有栖川&江神先輩シリーズ第3作。単独でも読めないことはないが、キャラクターの説明、特に有馬麻里亜の「家出」の理由などは前作を読んでいないとわかりづらいので、なるべく『月光ゲーム』『孤島パズル』の2作を読んでからの方がいいように思う。外部の人間を拒む芸術家の村・木更村に迷い込んだ麻里亜を連れ戻して欲しいと彼女の父親に頼まれ、四国のド山奥にやってきたアリス一行だが、折しも大雨で橋が流され、マリアと江神、アリスらは木更村と麓の村、川の両側に分断されてしまう。しかもその両方で殺人事件が起き、互いに全く連絡の取れない中で、江神は一人、そして江神のいないアリスらはそれぞれ真相を探り始める。 アリスとはビミョウな関係のマリア、そのマリアを気遣うアリスのやきもき感が切なく、また、女嫌いの江神先輩も前作の心の傷を残すマリアには兄のように接するのも彼の意外なやさしさが見えてこちらもせつない。大掛かりな舞台設定で話も長いが、トリックそのものは前作よりもわかりやすかったと思う。しかし、どうも犯人は動機よりも先にトリックが浮かんだのではないか、と思えるほど、動機自体はいささか弱いような気もする。なお、このアリス&江神シリーズは現在3作で中断しているが、作者あとがきによればあと2作が既に(ずっと)用意されており、5部作になるらしい。もう一つのシリーズ、作家アリス&火村も好きだが、火村に比べれば家族構成や生い立ちもわかっている江神のシリーズがどんな結末を迎えるのか、やはり早く知りたい。 | ||||
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学生有栖川&江神先輩シリーズ第3作。単独でも読めないことはないが、キャラクターの説明、特に有馬麻里亜の「家出」の理由などは前作を読んでいないとわかりづらいので、なるべく『月光ゲーム』『孤島パズル』の2作を読んでからの方がいいように思う。外部の人間を拒む芸術家の村・木更村に迷い込んだ麻里亜を連れ戻して欲しいと彼女の父親に頼まれ、四国のド山奥にやってきたアリス一行だが、折しも大雨で橋が流され、マリアと江神、アリスらは木更村と麓の村、川の両側に分断されてしまう。しかもその両方で殺人事件が起き、互いに全く連絡の取れない中で、江神は一人、そして江神のいないアリスらはそれぞれ真相を探り始める。アリスとはビミョウな関係のマリア、そのマリアを気遣うアリスのやきもき感が切なく、また、女嫌いの江神先輩も前作の心の傷を残すマリアには兄のように接するのも彼の意外なやさしさが見えてこちらもせつない。大掛かりな舞台設定で話も長いが、トリックそのものは前作よりもわかりやすかったと思う。しかし、どうも犯人は動機よりも先にトリックが浮かんだのではないか、と思えるほど、動機自体はいささか弱いような気もする。なお、このアリス&江神シリーズは現在3作で中断しているが、作者あとがきによればあと2作が既に(ずっと)用意されており、5部作になるらしい。もう一つのシリーズ、作家アリス&火村も好きだが、火村に比べれば家族構成や生い立ちもわかっている江神のシリーズがどんな結末を迎えるのか、やはり早く知りたい。 | ||||
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他の方もかかれていますが、江上シリーズの第3作です。 実は、私、江上シリーズで、一番、という噂を聞いて、読んでみましたが、あまり面白いと思いませんでした(星2.5レベル)。 この本の中でも、一応、それなりに、シリーズキャラの紹介はされているのですが、細かな部分が、当然のものとして書かれていなかったためだと思います。前作2作を読んでいれば、もっと、登場人物に感情移入が出来、お話が分かり易かったのに、と後悔してしまったので、是非、他の2冊、少なくとも、マリアの登場する孤島パズルの方は、読まれてから、こちらを読まれることをオススメさせて頂きます。星の方は、トリック部分が、やや、懲りすぎな印象があるので、一つマイナスの4つとさせて頂きます。 | ||||
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他の方もかかれていますが、江上シリーズの第3作です。実は、私、江上シリーズで、一番、という噂を聞いて、読んでみましたが、あまり面白いと思いませんでした(星2.5レベル)。この本の中でも、一応、それなりに、シリーズキャラの紹介はされているのですが、細かな部分が、当然のものとして書かれていなかったためだと思います。前作2作を読んでいれば、もっと、登場人物に感情移入が出来、お話が分かり易かったのに、と後悔してしまったので、是非、他の2冊、少なくとも、マリアの登場する孤島パズルの方は、読まれてから、こちらを読まれることをオススメさせて頂きます。星の方は、トリック部分が、やや、懲りすぎな印象があるので、一つマイナスの4つとさせて頂きます。 | ||||
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『月光ゲーム』『孤島パズル』に続いて、江神さんが探偵役の長編としては3作目。しかも最長編です。有栖川氏の作品には、いつも青春小説の香りがするのですが、この作品では、もうそれがプンプン漂ってきます。いわゆる新本格の作家の多くは、一作ごとにいい意味の「学生臭さ」や「青さ」を失っていくことが多いのに、この作品で有栖川氏は青春を思い切り煮詰めて昇華させているような気さえします。 トリックやプロットの面白さはもちろん、青春小説のスパイスを味わってみましょう。きっと同窓会で結婚指輪をした初恋の人に会ったようなほろ苦さがあるはずです。 | ||||
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『月光ゲーム』『孤島パズル』に続いて、江神さんが探偵役の長編としては3作目。しかも最長編です。有栖川氏の作品には、いつも青春小説の香りがするのですが、この作品では、もうそれがプンプン漂ってきます。いわゆる新本格の作家の多くは、一作ごとにいい意味の「学生臭さ」や「青さ」を失っていくことが多いのに、この作品で有栖川氏は青春を思い切り煮詰めて昇華させているような気さえします。トリックやプロットの面白さはもちろん、青春小説のスパイスを味わってみましょう。きっと同窓会で結婚指輪をした初恋の人に会ったようなほろ苦さがあるはずです。 | ||||
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有栖学生編3部作目。 前作孤島パズルからの流れで話が始まって行きます。 もちろん前作を読んでいなくとも楽しめますが、前作、 出来れば最初の月光ゲームから読むのをお勧めします。シリーズ共通して登場するキャラクターはとても魅力的 というか愛着がわき、彼等のやりとり、巻き込まれてい く様子等、時に漫才の様な会話も繰り広げられていき、ミステリー本来の謎解きという楽しみ以外に、『また彼 等に会える』という楽しみまで出てくるでしょう。今作も同様、壮大で難解なトリックと共に愛らしいキャ ラクター達がその謎に奔走する世界は、長編という事を 忘れさせる程に読者を虜にさせる作品でした。 | ||||
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有栖学生編3部作目。前作孤島パズルからの流れで話が始まって行きます。もちろん前作を読んでいなくとも楽しめますが、前作、出来れば最初の月光ゲームから読むのをお勧めします。シリーズ共通して登場するキャラクターはとても魅力的というか愛着がわき、彼等のやりとり、巻き込まれていく様子等、時に漫才の様な会話も繰り広げられていき、ミステリー本来の謎解きという楽しみ以外に、『また彼等に会える』という楽しみまで出てくるでしょう。今作も同様、壮大で難解なトリックと共に愛らしいキャラクター達がその謎に奔走する世界は、長編という事を忘れさせる程に読者を虜にさせる作品でした。 | ||||
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絶対に行き来できない2つの場所で起こった2つの殺人。この真相を解き明かすのが、探偵・江神二郎、そして読者の役目である。真相を明らかにする過程において、解決すべき下位目標をクリアすることによって読者は真相に近づくことができる。しかし、その真相は本当に恐るべき人の心から産まれたということに江神とともに読者は慄然とするだろう。心の歪み、底知れぬ悪意、恐れ、不安は、この本の登場人物に共通するものであり、それがまた辛さを増幅させる。 また、江神以外のミステリ研メンバーが江神とは対照的な方法で1つの謎を解くのも見物である。 | ||||
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絶対に行き来できない2つの場所で起こった2つの殺人。この真相を解き明かすのが、探偵・江神二郎、そして読者の役目である。真相を明らかにする過程において、解決すべき下位目標をクリアすることによって読者は真相に近づくことができる。しかし、その真相は本当に恐るべき人の心から産まれたということに江神とともに読者は慄然とするだろう。心の歪み、底知れぬ悪意、恐れ、不安は、この本の登場人物に共通するものであり、それがまた辛さを増幅させる。 また、江神以外のミステリ研メンバーが江神とは対照的な方法で1つの謎を解くのも見物である。 | ||||
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