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黒冷水
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黒冷水の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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おもしろかったです。 このあとこの兄弟はどうなるんだろう?とハラハラさせられました。 これはノンフィクション?フィクション?17歳にしてこの小説をかけるなんてすごいです。 あんな感情の持ち方や表現力は17歳にしてはすごいです。 場面が兄と、弟の主観で切り替わります。 主役が二人みたいな…。 そんな小説あまり読んだことないのでおもしろかったです。 他の作品もぜひ読んでみたいです。 | ||||
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私には兄弟がいないので 共感 というものは持てませんでした。 しかし、“黒冷水”とこの作品との対照で、現実は すべては当人が造り出す妄想と理想と推測でなりたっていると語るようにに感じました。 また、最後の一行で 人間の奥底の感情が見えます。 これはフィクションに思えない自分がいます。 | ||||
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私はあまり小説を読まないのですが、これは面白い。 3日程ですべて読み切ってしまいました。 オススメです。 | ||||
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気持ち悪い・怖い・えぐい の3拍子揃った作品だと感じました。 こういう文章は、17歳だからこそ描けたのではないでしょうか。まさに等身大だと思います。 あっという間に読んでしまいました。 | ||||
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兄貴と弟。陰湿な争い。 自分にも年が近い弟がいるからよくわかる。 常に身近にいる存在であるが故に、クラスメートなんぞよりも何倍もライバル心を燃やし、母親には少しでも気に入られようと甘え、時には殺意さえ芽生える。 さすがにここまで残酷な攻撃はしないしされないけども、心情は大いに共感。兄が弟に嫉妬する気持ち、弟が兄に嫉妬する気持ち。よおく書けている。天才。 500円玉のくだりは鳥肌がたった。 クライマックスの弟も、嫌。 | ||||
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2作目のほうを最初に読んだのですが、デビュー作を読んでびっくり! 2作目のほうが実力的には上がっているし、批評家ウケも良さそうなのだが、この作品では変態的な観察眼がギラギラしていて、異端な作家だという印象を持った。 一般ウケは良さそうですね、こっちのほうが。 | ||||
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図書館から借りて読んだのですが、とってもおもしろかったです♪最初は弟が兄の部屋をあさっているところから始まるのですが、一気に話に引き込まれてしまいました。中盤になってくると、兄は部屋に色々罠を仕掛けるのですが弟が少しかわいそうでした。(←特に怪我をしたところ)そして意外だったのが、終わりです。私としては、完の所で終わって欲しかったなぁ…。 | ||||
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一般的な読書人とプロの書き手なんかは、この作品の面白く読み、評価するでしょう。 でも中途半端に「純文学」をかじってしまっているような高慢ちきで馬鹿な読書人なんかは、単なるエンターテイメント作品だと言って批判するかもしれない。 当時17歳だった作者による今作には、確かに拙い表現も所々ある。しかし「観察」だけで最後まで続く異様な作品世界はまぎれもなく「純文学」で、その上で「エンターテイメント」という難しい課題を両立している。 エンタメ色を自在に出せる純文学作家は沢山いそうだが意外と少なく、村上龍、山田詠美、阿部和重くらいだろうか。この路線で、専業で頑張ってほしい。 | ||||
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激しく憎悪する兄弟。もはや憎悪は理屈を超えて、無理解な親を余所に陰湿な対立は深まる。互いに滑稽かつ冷酷な罠を仕掛け合い、ついに行き着くところまで行き着く事に・・・ 小生は弟と中が悪い。暴力の応酬もなければ、互いの部屋に罠を仕掛け合う事も無い。相互無視だけなのだが、少なくとも兄貴の心情はここに書かれている事に近い。それだけに面白いのだが、イタイ。それがいいのだ。 中盤から出てくる麻薬の売人学生はいかにも情報詰め込んだだけの、現実味に乏しい存在なのは残念。ただ、グロテスクさはあるので、喪黒福造やヒキタクニオ作品の「消し屋」位のキャラクターに成長してもよかっただろう。 ラストの兄貴の心情には思わず苦笑い。やっぱ、コイツ才能あるわ。 | ||||
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『黒冷水』です。 たとえば、コメディーが笑えるもので、ホラーが怖いもので、アダルトが性的に興奮させるものだとすれば、本作は「不快な」作品です。エスカレートした兄弟喧嘩の様子がこれでもかというくらいに細かく書かれています。カッターの刃が大活躍します。 どんでん返しもありますし、黒幕みたいなキャラもいるしで、エンターテインメントとしても楽しめるようになっていますが……その部分はあまり評価は良くないようです。確かに「不快さ」を読者に抱かせる描写が売りの作品なので、蛇足といえばそうなのかもしれません。 兄弟喧嘩なんて、現実には血で血を洗うものに発展しちゃうものです。本作はほどほどの寸止め具合の中で「不快さ」を味わうものです。 | ||||
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とにかく文章がうまい。 当時17歳で、デビューがこれなんて、将来楽しみです。 ものすごく引き込まれて、一気に読ませてしまう力があります。 今回の作品は、世界が兄弟だけの間で繰り広げられてて、 そこもまた特徴となって、独特の世界観を作っています。 オチも割とあたし好み。 がっかりするようなものではなかったですね。 次回作が楽しみー。 | ||||
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なんとなく黒い背表紙に惹かれ、この本を手に取りました。 まだ子供っぽい弟と、まともぶってる兄貴 二人の憎みあいが黒く書いてある話です。 弟の行動が自分とかぶり、少し共感を持ちました。 途中までどうなるかと思いましたが、状況が色々変わり目をはなせないです。 最後まで一気に読め、楽しめました。 | ||||
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綿矢りさの『蹴りたい背中』や、三並夏の『平成マシンガンズ』に関しては「大人の作品に比較すると甘いな」とは思っていたが、この『黒冷水』に関しては例外であった。 僕は「17歳なのに凄い!」だとか「若いのに」という、そういう表現が嫌いだ。作品にしてしまった以上、年齢など関係ないのだから。 だから、若手作家の作品は「若くて凄くても、大人の作品に比べると威力はない」というものが多かった。 改めて言うが、この黒冷水は違った。文章量がかなり豊富で、読むのに結構気がいるだろうな、とは思ったが、実際読んでみて文章量の多さなど全く感じさせられなかった。なぜなら、ストーリーが勢いよくガンガンと展開して、気づかないうちに、次へ次へとページを捲ってしまうほどの、やみつきになるスリルがあるからだ。 掴み所はかなりおいしかった。弟の覗き、兄の裁き、麻薬、兄弟愛と人々が注目してしまうものを、めまぐるしいほどの展開でストーリーは進行する。会話文も一つ一つ印象に残るものばかりだった。文体は軽くて、かなり読みやすい(若手らしい)。そこがまた美味しくなって、スリルにスリルが重なり、さらにスリルな展開へ。アトラクションジェットコースターのようだった。この作品を最後まで読んで、「つまらない」と思うことはまずありえない。面白さを満喫するか、スリルの凄みを実感して驚愕するか、そのどちらかだ。 そう、この作品はスリルが全てだ。 かなり面白い作品だと思う。 | ||||
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はじめから息を呑むような展開だった。 兄弟の攻防・・・弟の荒らしに兄の逆襲。 目が離せなかった。学校で授業中にもこっそり読んだ。 一気に読み上げてしまいたくなるスリリングな展開がよかったと思う。 気になったのは後半が少し・・・あれ?と感じる部分があった。 前半の兄弟の攻防から、後半突如新たな人物の出現による急展開。 ちょっとついていけなくなってしまった。 でも、最後のオチ予想していなかった。さすが・・・ 17歳でこんな話が書けるなんて私の中ではすごいの1コトにつきます。 次作にも期待・・・ | ||||
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高校生が書いたとは思えないような文章だったと思う。その点では、かなり作品に引き込まれた。しかし、薬物のくだりは必要なかった気が。それと、最後の演出は、少々下らなかったので、無かった方がよかったかも。 | ||||
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率直に面白いと感じました。17歳という年齢にして、作品全体に、いい意味で老成感を感じます。しかし、やはりと言うか、狙っている感もありますが、文の構成が雑に感じられたり、背伸びをしつつ、それを周到に隠す試みも完璧とは行かず、所々に綻びが見えます。が、その脇の甘さが、作品に絶妙なズレをもたらし、妙な笑いを誘うのも事実です。こういったストーリーでここまで突っ込むと、安易な和解や、未来への展望が見えて終わりという、至極つまらないラストを迎えざるを得ないと思うので、やはり、このオチは必然だと思います。計算か本能かは判りかねますが、その必然を選び取ったのは、やはり才能だと思います。次回作にも期待です。 | ||||
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ある意味飛び過ぎとも感じられた兄の部屋をめぐる可愛くない攻防戦。 青野が出てきた時点で納得。 1つ言うならラストの部分で正気がすぐ激高しすぎなような。 でも、そこは若さがなせる業か。 兄弟って怖い。弟には優しくしましょう。 | ||||
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文藝賞の若手作家は何でこんなに面白いんだろう。兄弟の確執を兄、弟両面から執拗までに書いている。 弟を異常だと言い、自分の異常性を認識できない兄。自分をより高く見せることだけに夢中になり、周り(特に兄)に異様なまでの敵対心を抱く弟。うーん、異常だ。 兄弟でいじめあっているだけの話だが、書き方に悪意と異常性が溢れていて引き込まれる。 ただ、オチが残念。何がしたかったのか意味不明。 | ||||
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年下の書いたもの、というのは敬遠しがちだったが、ついに読んでしまった「黒冷水」。兄弟げんか、兄弟の確執、葛藤のみを主題に据えた作品というのを読んだことがなかったので、なかなか新鮮だった。 しかし主題、と言っても、この兄弟はやはり一線を越えてしまうほどの異常性を持っていて、著者が「こんな可能性だってあるんだよ」というような警鐘を鳴らすために書いたとも思えず、こんな気持ちを分かってくれ、という目的で書いたようにも感じられない。やはり、「こんなふうになってしまったら怖いよね」というホラーサスペンス的なものの匂いがぷんぷんしている。最後の読者をなめたひっくり返し方やまとめ方なんかはまさにエンターテインメントとして色気を出した感が漂っていて、そこに著者の未成熟さが出ているような気もするが、それでもやはり一気に読みきってしまう魅力があった。 だいたい、兄の部屋をあさる弟の描写で、読者も部屋あさりの魅力を味わえ、兄の復讐方を弟が体験するシーンも、どんなことになるのかドキドキ、そしてワクワクを感じてしまう。文章の語彙や言い回しに時々背伸びをしてるような印象を覚えることもあったが、主人公のキャラそのままだと考えると、逆にリアリティが増しているようにも思う。 とりあえず次回作も楽しみにしています。 | ||||
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最初に持った感想、「気持ち悪い」。 でも、その気持ち悪さは、決して嫌ではない。むしろ、癖になる気持ち悪さだ。 ホラー映画とは違う、この小説の持つグロさに初めはついていけなかった。 だが、読み進めるうちに、この小説の雰囲気になじんでいくうちに、初め感じた「気持ち悪い」は、「面白さ」へと変わっていった。 そして、誰もが考えもつかなかったラスト20pの展開。 もうそれには「驚き」としか言う事が無い。 そして、もう1つ驚くべきこと。この小説の著者、羽田圭介さんは17歳だということ。 その事を知ったとき「え!私の3つ上!?」とただただ驚いてしまいました。 17歳になっても私にはできない、あんなに素晴らしい表現、文章力。 才能があるんだなあ。。。 これからの活躍がとても楽しみです。 | ||||
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